コミュニティーFM、ミニFM

サイマルラジオ-SimulRadio

○「サイマルラジオ-SimulRadio」

「サイマルラジオ-SimulRadio」とは、全国のコミュニティーFMをインターネットでライヴ再送信(サイマル放送)するサイト。

ただし、運営母体の Community SimulRadio Alliance 参加局は現在19局。『ラジオ番組表 2008春』(三才ブックス、2008年)によると、日本全国で218局のコミュニティーFM局が存在する。そう考えると、19局の参加は、まだまだ少ない。実際にサイトで聴けるのは、現在4局とさらに少ない:

三角山放送局(札幌市、76.2MHz)
フラワーラジオ(埼玉県鴻巣市、76.7MHz)
すまいるエフエム(埼玉県朝霞市、76.7MHz)
湘南ビーチFM(神奈川県三浦郡葉山町・逗子市、78.9MHz)

「サイマルラジオ」サイトのトップページには次のようなあいさつ文が掲載されている:

 コミュニティ放送局が自ら制作した番組を放送と同時にストリーミング配信することを私たちは「SimulRadioサイマルラジオ」と名付け、全国にあるコミュニティ放送局の有志で、このプラットフォームを立ち上げました。今後、順次、各局は配信を開始してまいります。

 サイマルラジオによって、これまで電波が届かなかった放送エリア内の方々にも地域の情報を届けることができるようになりました。

 また、このプラットフォームに各地のコミュニティ放送局が参加することによって、新しいメディアのスタイルが創出されるような予感もいたします。

 サイマルラジオがどのように成長し、どのようなムーブメントを起こしていくことになるのか、皆様とともに楽しみにしていきたいと思います。

2008年6月2日
Community SimulRadio Alliance
       代表 木村 太郎

「サイマルラジオ」代表の木村太郎とは、フジテレビの報道番組などで皆さんもご存知のジャーナリスト木村太郎。彼は、湘南ビーチFMの代表でもある。

ストリーミング配信されるコンテンツをWindows Media Playerで聴くスタイルだが、JASRACの許諾も受けていて音楽も流せるようになっている。

「サイマルラジオ」以外でもすでに、Stickam(ウェブカメラを使って簡単に画像・音声をライヴ配信できるシステムを提供しているサイト)を使った番組再送信を行っている局もあるそうだが、こちらは著作権の問題をクリアーしていないようだ。

参考:新・コミュニティFM大図鑑:新トレンド・スティッカムでライブ放送

ちなみに、2008年6月6日(金)深夜に「サイマルラジオ」で試しに聴いた番組(「三角山OH!演歌」三角山放送局)で偶然、「サイマルラジオ」に言及するリスナーからのメールが読まれた。そのメールによると、地上波とのタイム・ラグは30〜40秒ほどだそうだ。放送を愉しむ上では特に問題はないと私は思うけれども。

コミュニティーFMは、わざわざ出かけて聴きに行くというのがラジオ馬鹿の本義だと私は思う。聴きに行って「たいしたことなかったな」というのも、経験としてはそれだけでも充分愉しい。しかし、みんながみんなラジオ馬鹿ではないし、ラジオ馬鹿でもさすがに遠くて行けないこともあるので、サイトのタイム・テイブルで気になった番組を「サイマルラジオ」で聴いてもいいし、出かける前の保険として試聴に利用することもできる。

こういうプロジェクトは多くの局が参加してこそ意味がある。送信システムを提供しているフリービット株式会社のCEO・石田宏樹によると「年内には現在の倍にあたる40局前後のコミュニティFM局が参加する見込みで、いずれは100局を超えるのではないか」とのこと。概して窮状にあると思われるコミュニティーFMにあっては、参加することによるデメリットがあるとは思えないので、多くの局が参加することを期待している。

コミュニティーFM局としては、受信可能エリアを拡げるために規定値以上に放送出力を上げて、電波法違反で運用停止処分——などという稚拙なマネをする必要もなくなる(気持ちは理解できるけど)。同時に、「サイマルラジオ」の広報活動が上手くいき、多くのラジオ・ファンにその存在を知られるようになれば良いと思う。

そうなれば、あとは放送の内容次第ということになるけれども。

参考:

ネットで聴けるコミュニティFM! 19局が「サイマルラジオ」スタートへ | ネット | マイコミジャーナル
新・コミュニティFM大図鑑:「サイマルラジオ」参加局拡大で6月リニューアル

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『ラジオ番組表 2008春号』(三才ブックス、2008年)

○『ラジオ番組表 2008春号』(三才ブックス、2008年)

『ラジオ番組表 2008春号』(三才ブックス、2008年)が発売された。

ラジオ馬鹿なので、出ると必ず買ってしまう。発売日が近づくと、むしろ出る前から待ち遠しい。

ここ最近は、タレントの写真が表紙になることが通例だったが、今号の表紙は、野球場のマウンドにレトラジR3が置かれた写真。「レトラジ」とは、マイクロマガジン社からキット販売されている真空管ラジオのシリーズ。『ラジオ番組表』の広告でおなじみだったが、今号には広告が掲載されていない。その代わりのプロダクツ・インスタレイションなのだろうか? ちなみに、表紙の野球場は、われらが横浜ベイスターズのホーム、横浜スタジアム。目下、他の追随を許さぬ最下位独走中。

先日このブログでも触れたが、「爆笑問題 日曜サンデー 爆笑問題プレゼンツ全日本ラジオ新番組選手権2008」(TBSラジオ、2008年4月27日(日)13:00-17:00)聴取の際には、『ラジオ番組表 2008春号』のおかげで面白さ倍増であった:

爆笑問題 日曜サンデー 爆笑問題プレゼンツ全日本ラジオ新番組選手権2008(TBSラジオ、2008年4月27日(日)13:00-17:00)

なんだったら、『ラジオ番組表 2008春号』とタイ・アップして、三才ブックス編集部の人をお目付け役にひとり付ければ、もっとラジオ馬鹿むけの放送になったかもしれないが、日曜日の昼にそんな味付けが求められているわけないか……。このあいだの木曜JUNK2「カンニング竹山 生はダメラジオ」(2008年4月17日(木)27:00-28:00)で、ふつうの人はふだんラジオを聴く習慣がなく、それどころか家にラジオがない人もいることを、まざまざと思い知らされたばかりではないか。

さて、『ラジオ番組表 2008春号』の記事の多くは、通例の号と極端に変っていないが、なぜか男性用下着の見開き2ページの広告が出ていたのには意表を衝かれた。

今号の特色は:

(1)巻頭特集:
「THEポッシボーロビンとキャナァーリ倶楽部みっきーのポッシきゃな?」(CBCラジオ、火23:00-24:00)、ロビンとみっきーへのインタヴュー。

……だそうですが、寡聞にしてどちらも存知あげません。CBCラジオは、ヤング・タイム・ゾーンが「タングショー」(2000年10月〜2002年3月)から「ハイパーナイト」(2002年4月〜)に変わってから、とたんにアイドル路線が顕著になったなぁ。「大槻ケンヂのタングショー」(CBCラジオ、2000年10月〜2002年3月)の馬鹿っぷりがなつかしい。おかどんは元気だろうか?

(2)巻末特集:深夜放送特集

(i)ラジオの殿堂「深夜放送」

「レコメン」(文化放送、月〜木22:00-25:00)、K太郎へのインタヴュー(2ページ)

「ラジオ深夜便」(NHK第一放送、月〜金23:20-29:00、土23:10-29:00、日23:15-29:00、第4日24:00-29:00)、迎康子アンカーへのインタヴュー(1ページ)

金曜JUNK2「加藤浩次の吠え魂」(TBSラジオ、金27:00-28:00)、加藤浩次へのインタヴュー(1ページ)

(ii)パーソナリティからの一言メッセージ付き!「全国珠玉の深夜ラジオ名鑑」(2ページ)

「アタックヤング」(STVラジオ、月〜金24:00-24:50) コメント:近藤麻智子(火曜担当)

「ミッドナイト東海21」(東海ラジオ、月〜金26:00-27:00) コメント:松原敬生(月曜担当)

木曜JUNK「アンタッチャブルのシカゴマンゴ」(TBSラジオ、木25:00-27:00) コメントなし

金曜JUNK「おぎやはぎのメガネびいき」(TBSラジオ、金25:00-27:00) コメント:おぎやはぎ

「あなたへモーニングコール」(TBSラジオ、毎日4:00-5:00) コメント:斎藤千夏(金土担当)

ハイパーナイト「モーニング娘。道重さゆみの今夜も♥うさちゃんピース」(CBCラジオ、火24:00-25:00) コメント:道重さゆみ

「ABC発午前1時 もうすぐ夜明けABC」(ABCラジオ、月〜金25:00-28:15) コメント:高野あさお(?)

「MBSサウンドキングダム 〜音楽王国〜」「MBSサウンドキングダムDEEP」(MBSラジオ、月〜木22:00-27:00) コメント:ヤナギブソン(ザ・プラン9)(月曜担当)

『ラジオ番組表 2008春号』が深夜放送をフィーチャーしていたのを受けて、また、「爆笑問題 日曜サンデー 爆笑問題プレゼンツ全日本ラジオ新番組選手権2008」(TBSラジオ、2008年4月27日(日)13:00-17:00)で、「スリーキャッツナイト2008」(HBCラジオ:札幌、1287kHz、日24:30-25:00)やヤングキャベツ(「ゴゴラク」BSN北陸放送:新潟1116kHz、月〜金13:00-15:30。こちらは深夜放送ではないが)を聴いて、ローカル深夜放送について思うところがあった。この後に続けて書くつもりだったが、長くなったので別のエントリーで書くことにする。

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QIC(ウェブラジオFMC、2008年4月7日(月)配信)

「QIC」(ウェブラジオFMC、2008年4月7日(月)配信)

※少しだけ加筆しました。2008年5月4日

ウェブラジオFMCの旗艦番組「QIC」(QUEMULE INSIDER CLUB)が、2008年4月7日(月)配信分で放送600回を迎えた。

第1回放送の1996年5月26日(ウェブ化は9月)から12年弱、聴いているコチラも時おりハラハラするような紆余曲折を経て今日まで続き、一節ではウェブラジオの国内最長寿番組とも言われている。詳細はFMC社主で「QIC」メイン・パーソナリティーの種田守倖氏の著書『聴かせてやんない!——ウェブラジオFMCインサイドストーリー』(くまざさ出版、2003年)を参照のこと。

通常は日曜日の配信だが、今回は2008年4月6日(日)に記念の公開収録が行われ、翌月曜日の配信となった。熊本県外からの参加者が多かったとのこと。放送内でも触れられていたが、(たぶん)全員が日帰りで収録を見に来たようだ。熱心なリスナーが、番組および局を支えている。

熱心なのも理解できる。私が、更新される毎に必ず聴くウェブラジオはウェブラジオFMCの「QIC」のみ。ウェブラジオで、時間と通信費を割いて聴くに値するものは、藁の中から1本の針を探し出すよりも難しい。まぁ、探す努力をあまりしていないのだけれども。何か、面白いのがあったら教えて下さい。

ちなみに、ときどき読んでいるブログがネットラジオをいくつかおすすめしていた。私とはちょっとストライク・ゾーンがちがうけれども、人のおすすめを聴くのはけっこう愉しい:

■[おすすめネットラジオ]おすすめネットラジオ(ラジオファンブログ)

第88回 「頑張って誉めてみようの三 あっし〜もとに〜ルパン〜三世〜」(桜川マキシム)は、わりと面白かった。

「QIC」は各15〜20分の4パートから成り、リスナーからのメールを題材にして「地雷原トーク」が展開される。3つ目のパート「ParaTが斬る!」のコーナーだけは、メインMCのParaT改め榎田信衛門が自らテーマを提示して語る。

メールは世界中から寄せられるが、放送内では味噌天神・堂免公園・九学通りなどの極めてローカルな話題も度たび登場する。最近は、リスナーから寄せられるザウジ情報が熱い。虚無僧の話題が最近少ないのは残念。また、地上派の放送では言ってはいけないとされている用語も時どき登場する(「気ちがい」は割と頻出)。

正直言って、榎田の話術が他の出演者を圧倒しているため、彼の主張にアシスタントがうなづくという放送になりがちだったが、最近は、エビアン元子の危険球、ジョー中山のにぎやかし(彼の声はえなりかずきに似ていると思う)、フェラリア井元の睡眠など、榎田以外の出演者の個性も存分にフィーチャーされている。2008年4月13日放送分(第601回)からは、「深夜快速」アシスタントのピナツボめぐみと、「明日の基礎知識/日刊FMC→neo」のレツゴー匠平も「QIC」の新アシスタントとなる。

とはいえ、榎田のワン・マン・プログラムの傾向は拭えないので、反米保守的な傾向がある榎田に対して、反米左翼のアシスタントを加入してぶつけ、ふたりがつかみ合いの激論を戦わせるも、最後は反米という一点で和解する——なんて新展開はどうでしょう?

FMCには、上で言及したようなレギュラー番組の他に、2007年の東京都知事選挙最強の泡沫候補、外山恒一との交流から生まれた「概ね日刊・深夜快速・臨時増発号『外山恒一・政府転覆首謀者のアーカイブス』」などのコンテンツもある。

「QIC」はトーク・ラジオが好きな人なら、絶対愉しめるはずなので、ご一聴を。

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Sabado Siesta(REDS WAVE:さいたま市浦和区周辺78.3MHz、2008年2月2日(土)12:00-13:55)

○「Sabado Siesta」(REDS WAVE:さいたま市浦和区周辺78.3MHz、2008年2月2日(土)12:00-13:55)

先日、このブログで月曜「DAYBREAK」(TOKYO FM、月27:00-29:00)を話題にしたが、その続き。

前回のあらすじ:

月曜「DAYBREAK」(TOKYO FM、月27:00-29:00)は良い番組だと思いつつも、出演者のふたりはいったい誰なのかと疑問に思う日々。疑問を解決すべくネットを検索、木崎義二氏についてはある程度のアウトラインはつかめた。他方、アシスタントの「いわはしゆき」(目下のところ漢字は不詳)さんについては核心に迫れずじまい。

「Sabado Siesta」(REDS WAVE:さいたま市浦和区周辺78.3MHz、2008年2月2日(土)12:00-13:55)という番組で岩橋由起という女性がMCを務めていると判明した。ならば、行って聴いて確かめるのがラジオ馬鹿の王道。彼女は果たして月曜「DAYBREAK」の「いわはし」さんなのか——? 

○月曜「DAYBREAK」(TOKYO FM、月27:00-29:00)

REDS WAVE と聞くと、浦和レッズの試合開催時にスタジアム内で流れるミニFMのようなものかと思う人もいるかもしれないが、さいたま市浦和区周辺でFM78.3MHzで聴くことのできるコミュニティーFM局だ。

それでは、京浜東北線に乗りながら、どの辺りからREDS WAVE が聴こえ始めるかをチェック。荒川を越えてから、各駅を発車した後の10秒づつ放送をTalkMaster(サン電子)で録音してみた。


「ラジオ・ポジション」:乗車後、素早くこの位置をキープ。

川口駅出発後10秒間の受信状況:

ダウンロード 200802021144.mp3 (21.0K)

西川口駅出発後10秒間の受信状況:

ダウンロード 200802021146.mp3 (21.5K)

蕨駅出発後10秒間の受信状況:

ダウンロード 200802021149.mp3 (23.0K)

蕨駅を出てしばらくしたらREDS WAVE の放送が聴こえだした。そして、南浦和に到着。さぁ、いよいよもう一駅。そうこうしているうちに、「Sabado Siesta」の放送開始。「岩橋由起です」という自己紹介も確かに聴こえた。それにしても停車時間が長い——と思ったら電車が逆方向に発車、蕨方面へ。なんたるドンデン返し。イヤ・フォンに集中していたため、ここで折り返し運転だというアナウンスを聞き逃してしまっていた。ひとマス戻る。そして再度へこたれず、鑑真の心境で南浦和へ。

南浦和駅出発後10秒間の受信状況:

ダウンロード 200802021208.mp3 (23.5K)

南浦和を出た電車は、ついに浦和駅に到着。駅を出ると正面には "URAWA Soccer TOWN"の文字。


右下のかたは見知らぬ浦和人。

ふと振り返ると、こんなものが:

埼玉行政の中心地、浦和。いわば「埼玉のワシントンDC」の玄関口の軒先には、鳥除けのCDが、曇天の下、鈍く光っていた。それに、想像していたよりも、こぢんまりとした駅だ。

放送を聴きながら浦和の街を散策。イヤ・フォンに全神経を集中させ、浦和の街をカオナシのごとく気色悪く徘徊する私。街の人びとといっさい交流しないヴァージョンの「ちい散歩」。

浦和区は、都市機能を充分に備えつつもどこか生活感の漂う、不思議と居心地のよい街。結構好きかもしれない。市立図書館のそばの屋上緑化なども拝見。

浦和駅の街中での受信状況:

ダウンロード 200802021230.mp3 (21.0K)

ダウンロード 200802021249.mp3 (20.5K)

声の感じから判断するに、「Sabado Siesta」(REDS WAVE:さいたま市浦和区周辺78.3MHz、2008年2月2日(土)12:00-13:55)の岩橋由起さんは月曜「DAYBREAK」(TOKYO FM、月27:00-29:00)の「いわはしゆき」さんに間違いないようだ(どうですか?)。ただ、「DAYBREAK」の時に比べると、「Sabado Siesta」のほうが、話し方はカジュアルで明るいトーンだ。

せっかくここまで来たのだから、敵のアジトを斥候(?)せずにはいられない。送信所の場所を確認——と思ったが、住所を控えてくるのを忘れた。「惜しい……」。一か八か公衆電話備え付けの電話帳を見ると、ちゃんと載っていた——さいたま市浦和区高砂2-1-19。今度は「はじめてのおつかい」よろしく、「高砂2-1-19、高砂2-1-19、高砂2-1-19」と心の中で繰り返し念じながら住所表示や自動販売機の所在地表示などを覗き込む不審者ぶり。途中で「高砂」が「時津風」と入れ替わりそうになるも、かろうじてセーフ。

住所から判断するとこの辺のはずだが、そこにあったのは浦和ワシントンホテル

とりあえず、ご家族連れのあとについて、入ってみることに。

ワシントンホテルの飲食店街のようだ。ガラス中央に映るのは私のシルエット。そして、自動ドアの向こうに一歩踏み込むと——

何と! グルメスクエアの寿司屋(だったかな)の向かいがスタジオ。フロアー内にはREDS WAVE の放送が流れていた。右側のブースの奥で岩橋さんが、まさにオン・エアー中。放送中の様子を何の断りもなく撮るのも非礼だと思いつつ、断りを入れる度胸もない。出来ることといえば、せいぜいスタジオの外観を撮影することのみ。

ちなみに岩橋さんは、原稿を読んでいる途中で伏し目がちだったせいもあってか、想像していたよりもクールな感じの美人。とはいえ、ガラス窓にかぶり付きでじろじろ見るのもナンなので、放送の様子はそれほどゆっくり拝見できず。

通り抜けた先には、様ざまなレストランにまじって REDS WAVE のパネルが。

このエントリーを読んで興味をもたれたかたは是非、今度の土曜日はラジオを持って、さいたま市浦和区を訪れてみてはいかがだろうか? 78.3MHz。

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月曜JUNK「伊集院光 深夜の馬鹿力」(TBSラジオ、2007年12月24日(月)25:00-27:00)

月曜JUNK「伊集院光 深夜の馬鹿力」(TBSラジオ、2007年12月24日(月)25:00-27:00)

サンドウィッチマンのM-1グランプリ優勝について、伊集院光はどう語るだろうか? その夜はそればかりが気になっていた。同じ思いで聴いていた人も多いと思う。

番組冒頭で伊集院は、早くもM-1グランプリに言及したが——

今週気付いたこと——M-1の決勝の、あの出演メンバーの中で、「えぇっ、この人出るの」っていう驚きが、えぇ、個人的に一番強かったのは、審査員席の一番左。

構成の渡辺雅史の大爆笑を聴きながら、伊集院らしいジャブにニヤリとした。それ以降、伊集院は——想像するに、M-1を話題にしたFAXやメールが多数届いているはずだが、不自然なことに——サンドウィッチマンについて全く言及しないまま26:00を回り、コーナーに突入。

26:40時点でコーナーはわずかひとつ、いつにもましてフリー・トークに時間を割きつつもサンドウィッチマンについては沈黙。「いつまでも絶えることなく友達でいようコーナー」に突入し、番組のムードは早くも終了モード。

26:50少し前に「ナイナイあるある」コーナーが始まり、今日はもうサンドウィッチマンの話はしないのかと思いきや、コーナー本編直前に、ついにひと言だけ触れた:

あのぅ、サンドウィッチマンが——サンドウィッチマンは一緒に野球やったりとかしてますけど——サンドウィッチマンがM-1グランリ獲ったのはすごい嬉しいんですけど、なんか、五味[一男(プロデューサー・日本テレビ執行役員)]が「オレが育てた」って言いそうだよね、なんか。そういう意味ではちょっとブルーなもんありますね。さぁ、えぇ「ナイナイあるある」コーナー……と関係ねぇじゃねぇかよ。何だよ今の話。何?、さり気なく言ったただの愚痴。

もっと喋ってもいいのではとも思ったが、言及はコレだけ。東京芸人的な照れなのか、「オレが育てた」ヅラするのを嫌ったのか、「ナイナイあるあるコーナー」が終了するとそのままエンディング・ゾーンへ。そしてこの夜の番組は終了した。

この日はサンドウィッチマンのことばかり気になってしまったが、伊集院の名誉のために言えば、コーナーも、三遊亭楽太郎とのテレビ共演と芸の道としての「増築と非破壊検査」などのフリー・トークも充分面白かった。ただ、私が邪念に囚われていただけだ。

ところで、fmいずみ(宮城県仙台市泉区周辺、79.7MHz)で放送中の「サンドウィッチマンのラジオやらせろ!(仮)」(fmいずみ:宮城県仙台市泉区周辺、79.7MHz、火21:30-22:00、再放送土18:30-19:00)だが、ひとつ前のエントリーでも触れた通り、末永く続くとよいなぁと思う。

かつて平井堅がFM世田谷で担当していた「たまリバ!」(FM世田谷:東京都世田谷区周辺、83.4MHz、1999年4月-2000年3月)は、平井のブレイクを受けて、コミュニティーFM局制作の番組としては異例だが県域局にもネットされた。「サンドウィッチマンのラジオやらせろ!(仮)」はどうなるだろうか?

○ラジオのサンドウィッチマン
●fmいずみ(宮城県仙台市泉区周辺、79.7MHz)関連:

fmいずみ 79.7MHz ブログ  : 新番組「サンドウィッチマンのラジオやらせろ!」

fmいずみ 79.7MHz ブログ  : おめでとうサンドウィッチマン!M−1グランプリ優勝!!

宮城県仙台市泉区のコミュニティ放送局「fmいずみ」

●「サンドウィッチマンのラジオやらせろ!(仮)」(fmいずみ:宮城県仙台市泉区周辺、79.7MHz、火21:30-22:00、再放送土18:30-19:00)の番組の一部のポッドキャスティング(第2回〜第6回の5本が公開):

フラットファイヴのポッドキャスト: サンドウィッチマン

○当ブログにおける、サンドウィッチマン関連のエントリー:

伊集院光 日曜日の秘密基地 お店の不思議徹底解明スペシャル(TBSラジオ、2007年10月21日(日)13:00-17:00)

サンドウィッチマンのM-1グランプリ優勝、おめでとうございます。

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『ラジオ番組表 2007秋』(三才ブックス、2007年)

○『ラジオ番組表 2007秋』(三才ブックス、2007年)

10月27日は『ラジオ番組表 2007秋』(三才ブックス、2007年)の発売日。

当日、午後にお茶の水でちょっとした打ち合わせがあったので、帰りに三省堂に同書を買いに行ったが見当たらず、東京堂で購入。ちなみに、知っている人は知っている話だが、秋葉原のラジオセンター(ガード下のパーツ・ショップ群)の万世書房では、発売日よりも少し早く手に入る。

年に2回のお愉しみということで、我慢できずに帰りの電車の中で読み始めてしまった。

ご存知ない人のために説明すると、『ラジオ番組表 2007秋』(三才ブックス、2007年)とは、日本全国のAM・FM・短波全104局のタイムテーブルが一冊にまとめられた、ラジオ馬鹿必携のバイブル。今回の表紙は「しょこたん」こと中川翔子。特集は「アキバ系ラジオ」。

内容的には、基本的にはいつも通り、改編情報・タイムテーブルなどなど。パーソナリティー名で番組を見つけることのできるインデックスは相変わらず便利。とはいえ、特に批評の対象になるようなことでもないので、読み物の内容を紹介。

巻頭は、「音楽ガッタスのGuts10ガッタス!!」(CBCラジオ、月23:30-24:00)の吉澤ひとみ・里田まいのインタヴュー。

巻末は「アキバ系ラジオ」特集で、次の人たちのインタヴュー。内訳は:

中川翔子
 「KYOCERA近未来story 中川翔子のG(ギザ)サイエンス!」(ニッポン放送、土21:30-22:00)
林原めぐみ
 「林原めぐみの Tokyo Boogie Night」(TBSラジオ、日24:00-24:30)
よゐこ
 「よゐこのアキパラ」(ラジオ日本、火23:30-24:30)
FANTASISTA
 「FANTA☆RADIO Welina」(ラジオNIKKKEI第1、水18:00-18:15)

その他「全国のアキバ系名番組!」と銘打って、各番組の簡単な紹介で「島本和彦のマンガチックにいこう!」(STVラジオ、土10:30ー11:00)「妄想♥ポンバシ系」(ラジオ大阪、金22:30-23:30)など13番組の紹介と、吉田尚記アナウンサー(ニッポン放送)による「アキバ系とラジオの相乗効果」と題するコメント。

電車の中でちょうど、表紙のしょこたんが出ている「DoCoMo TOKYO REMIX ZOKU」(J-WAVE、土17:00-17:54)の放送中と判り、初めて聴いてみた。この話は改めて。

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ヒルズ水島『キミにもできるコミュニティFM』(CQ出版社、2007年)

○ヒルズ水島『キミにもできるコミュニティFM』(CQ出版社、2007年)

本書は、「電波の世界で遊んでみよう」というシリーズの中の1冊で、コミュニティーFMを題材に、「放送局で番組をつくり放送することを疑似体験できる」(p.3)本。

内容の概略は次の通り:前半は、開局への道のり(巻の一)と、放送局の運営(巻のニ)についてページが割かれている。中盤は、コミュニティーFM局の送り手・聴き手へのインタヴューを通じて、ラジオをとりまく人びとの人間的な側面に焦点をあてている。後半は、これからコミュニティーFM開局あるいはラジオの仕事に携わろうという人たちに向けたガイダンス的な内容。

面白かったところ
まず、冒頭には、放送機材・設備の写真がふんだんに掲載されている。これが、ラジオに興味をもつ者にとっては「こんな機械を使ってるんだ〜」という風に単純に愉しい。

次に、著者自身が開局に関わったレインボータウンFMを例にして、設立準備→申請→開局の流れが具体的に示されている。中でも電波混線を理由に一度申請が却下され、もう一度電波調査を行い適切な周波数を見つけて再申請に漕ぎ着けるまでの過程は、今後の開局を志す人たちにとっては非常に参考になりそうだ。この一連の過程は、プロジェクトなんとかみたいでストーリーとしても読んでいて面白い。

また、この本の良い点は、冒頭の写真以外にも図版が非常に豊富で、実際の開局申請書や添付書類の写真なども見ることができる。それらが、ある時は資料として、またあるときは適度な箸休めとして読み手を愉しませてくれる。

欲を言えば、巻末付録にコミュニティFMやミニFMなどに関係する法律を資料として掲載してほしかった。

機材よりもコンテンツ志向のラジオ・ファンである文系の私にも、充分愉しめる内容でした。 ラジオ好きの人であればとにかく愉しめる内容のはず。

そう言えば、足立区でコミュニティーFM開局の準備が進められているという話を以前に聞いたが、今はどうなっているのだろうか。足立区民ではないものの、開局されればウチも可聴地域に入るはずなので期待していたのだが。

長い蛇足
この本の本題ではないところに、気になる記述が。この本のなかで、ミニFM(放送免許なしでも開局できるラジオ局)についても話題に上がるのだが、ミニFM局を開設しようとする人を悩ませる「微弱電波」について、具体的な記述がある。これはためになった:

一般的なロッド・アンテナを伸ばしたFMラジオで受信する場合、微弱電波の規定で送信電波が届く範囲は、およそ70cm〜1m強までとなります。受信に使うFMラジオやアンテナの設置条件にもよりますが、それでも現在の規定では10mの距離に到達させるのが精一杯というところでしょう。(p.87)

今までに見た説明は、「無免許で送信できる「微弱電波」とは○×mの地点で○×μVの電波云々」というのがほとんどだった——文系のオレにそんなもん解るかぃ、ボケぇ! 私が求めていたのは、つまるところ、「○×mまでなら無免許で電波を飛ばしていい」という説明の仕方だったのだが、それを見たのは今回が初めて。もちろん受信機や受信地・送信所の周辺の環境によって差が出るのは知っているが、やっぱりこういう風に言ってくれないと。

この説明によれば、無免許ではカー・ステレオなどで使うFMトランスミッターが精ぜいというところだろう。私はコロナ電業というメーカーのTelster TR-10RDXというトランスミッター所有しているが、実質的には合法的に使えるのはこのテの普通の市販品ということになるだろうか。でも、私が今まで聴きに行ったミニFM局は、もっと遠くまで電波を飛ばしているような気がするが。

それと「電波の世界で遊んでみよう」シリーズでウェブラジオFMC種田守倖氏(ParaTのほうが通りがいいかな)あたりを起用して『キミにもできるミニFM』とか『キミにもできるウェブラジオ』とかを出してくれないかなぁと希望。

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Early Morley Bird(J-WAVE、2007年8月19日(日)5:00-6:00)、調布・朝の光と風(調布FM、2007年8月31日(金)7:00-9:00)

「Early Morley Bird」(J-WAVE、2007年8月19日(日)5:00-6:00)

「調布・朝の光と風」(調布FM、2007年8月31日(金)7:00-9:00)
  ※調布FMは、東京都調布市周辺で聴取可能なコミュニティFM局(83.8MHz)

今日の朝の移動中に調布FMを聴いていたら、たまたま WiKiScannerの話題が話題に上っていた。WiKiScannerとは、オンライン百科事典「Wikipedia(ウィキペディア)」の編集履歴をスキャンして解析するソフトの模様。「Wikipediaの執筆者を暴露するツール」(ITmedia News、2007年08月17日 13時02分)のほうがしっくりくる説明か?

「調布・朝の光と風」(調布FM、月〜金7:00-9:00)という朝の情報番組の中で、新聞各紙の記事やコラムを紹介しているのだが、その中で上述の話題になった。どうやら『サンケイスポーツ』の記事を紹介していたようだ。WiKipediaのエロゲームやアニメなどの記事の編集に勤しんでいる国家公務員がいるとのこと、しかも勤務中に各省庁内部の端末から。

一部を引用:

 舛添要一氏(58)がトップに就任した厚労省からはアダルトゲーム「ななついろ★ドロップス」の記述が編集されていることが判明。大臣が2人交代した農水省からは「ガンダム」関連や「北斗の拳」、首相官邸からは今年1月26日に「愛の戦士レインボーマン」について加筆・修正があった。

 政党なら政敵に関する編集があるかと思いきや、自民党からは「笑福亭鶴光」の編集が25件もあった。政党職員はセーフにしても、公務員は勤務時間内外は問わず業務外のネット使用はご法度。このため関係省庁が“捜査”を開始した。

 厚労省では昨年9月にWikipediaの記述に対し編集できなくしており、編集はそれ以前の話。担当者は「犯人が見つかれば国家公務員法に照らし合わせた処分が出ることになる」。農水省では「事実関係と調査方法を検討中。職員は地方事務所も含めて3万人強おり、個人まで特定をするのは難しいかも」と話す。ガンダムと農水省の関係について、担当者は「全く関係ない」とあきれた。

 首相官邸のレインボーマンについて、内閣広報室は「全容までは把握していない」と一部で問題視していることを認めた。安倍晋三首相(52)がレインボーマン好きで自ら書き込んだ可能性は「わかりません」と困惑気味。ただ一般論として「業務でも意外なところで接点がある」という。首相が♪インドの山奥で修行して…と考えていたりして?
『サンケイスポーツ』2007年8月31日(金

スポーツ紙らしい茶化し方がいい。

しかし、実はこのWiKiScannerの話、2007年8月19日(日)の「Early Morley Bird」(J-WAVE、日5:00-6:00)でもいち早くやっていた。マスメディアでは最速だったかも。この番組ではもう少し取り上げ方がシリアスで、企業が自らにとって不利な記述を削除していたことがWiKiScannerによって判ったというような話だった。その成り立ち上、信憑性に疑いがあることは論理的に必然なのだが、やっぱりWiKipediaは便利なので、これだけで済ましてしまう人も少なくないだろう。従って、企業も必死なんだろう。

『サンスポ』のやり方も悪くないが、茶化しに入る前に、先ずはモーリーのような紹介の仕方を経ないと、単なる官庁バッシングで溜飲が下りてしまって良くない。『サンスポ』の記事でも、松井証券の話が付録程度に紹介されてはいたが……。とはいえ、モーリーはモーリーで、最終的には、ビッグ・ビジネスのチャンスをWiKipediaの記述を見た担当者のビビりで反故にされた「幻のポルシェ」話という我田引水的に至っていた。「たぶんコレが例の記述か?」と思いながら、WiKipwdiaのモーリーの記述を読む私。

※最後におまけとして、「調布・朝の光と風」豆知識。番組のジングルとして使われている、いわば番組テーマ曲のような "Dance with me, I want to be your partner. ..." という、あのイイ曲。この番組のリスナーの中には気になっている人もいることでしょう。答は、以下の通り:

アーティスト名:Orleans
曲名:Dance with Me (1975)
収録アルバム:
Let There Be Music (Warner, 1975)
Dance with Me -- The Best of Orleans (Sbme Special MKTS, 1997)
『breeze AOR best selection SUMMER』(ビクターエンタテインメント、2002年)
  ※いち時期話題になり大ヒットしたAORのコンピレイション・アルバム

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あのグラ・スーパーナイト ラジオ冒険王(FM世田谷、金24:00-28:00)

○「あのグラ・スーパーナイト ラジオ冒険王」(FM世田谷、2007年8月3日(金)24:00-28:00)

かねてから興味をもっていた「あのグラ・スーパーナイト ラジオ冒険王」(FM世田谷83.4MHz、金、24:00-28:00)の、元TBSアナウンサーの宮内鎮雄氏が担当する回を聴いた。

つい最近、うちの比較的近所の荒川土手でもFM世田谷を聴くことができると判明したが、その日の時点ではまだ未確認だったので、聴きに行った。京王線で言えば仙川から西が調布市のようなので、それより東のどこかで降りようと思ったが、世田谷区にそれほど土地感がない。従って、駅のすぐ近くに大きな道(環八)の通っている八幡山で降りてみた。ホームにあるガラス張りの待合室で「BATTLE TALK RADIO アクセス」(TBSラジオ、月~金22:00-23:40)を聴きながら、ちょっとした仕事を片付けつつ待機。

24:00直前に改札を出て街へ。番組が始まる。

コミュニティーFM局で、生の深夜放送を行っているところは珍しいのではないか。CMも流れていたので、スポンサーもついているのだろうか。多くのコミュニティーFM局は、深夜はMUSIC BIRDなどの音楽専門チャンネルの番組を再送しているケースがほとんどだ。

番組のオープニングは宮内アナが旅行したチベットのラサの話。意外だったのは、テレビのナレイションなどのイメージと異なり、宮内アナの語り口は非常に柔和で、おやじギャグや下ネタ(チベットのトイレの話を何回か蒸し返していた)なども次つぎと飛び出す。「もっとクールで強面の放送を想像していたが、あに図らんや、癒し系の優しい放送がアシスタントの小野寺小町とともに展開される。パックインミュージック」(TBSラジオ)の頃もこんな感じだったのだろうか? 「祭あれこれ」というテーマでメールやFAXも募っていた。

その頃、私はとにかく土地感がないので、環八を南下。迷わないように路地などには一切入らない。しばらく行くと世田谷通りにぶつかり右折(西へ)。このコースを取ったのには実は訳があった。FMえすかれぇしょんというミニFMが番組を24時間リピート放送していると言うのでついでに聴こうと思ったのだ。モスバーガー世田谷大蔵店の周辺で聴くことができる。ここまでくると、ラジオの病膏肓に入るといった感じだ。たまたまこの翌日に、FMえすかれぇしょん活動開始12周年記念特番が生放送されたことを、つい先日知った。

番組に話を戻すと、宮内アナの選曲はロックやポップスのクラシックス中心で、その日は夏にちなんだ曲がかかり、放送までの一ヶ月に鬼籍に入ったミュージシャン・作詞家・作曲家の作品も紹介された。後半の「宮内鎮雄の30ミニッツ」では、夏の映画音楽が特集された。

柔和な癒し系といいつつも「輝け!大人バンド」のコーナーでは、ゲストのアマチュア・バンドの人の話を補足したり、道筋をつけたりと、宮内アナの音楽に対する該博な知識の一端がチラリと垣間見られた。

ターゲットのリスナーが団塊の世代(の男性)ということもあってか、話題に上るのは古い曲中心だったが、宮内アナは最近の曲についてはどのような印象をもっているのだろうか?

その頃、私は飽きるまで直進した後でUターンして環八まで戻り、右折(=南下)。さすがに疲れたので落ち着いて聴ける場所を探し始めると、すぐに砧公園が見えた。最初に見つけたベンチは、一人分づつに仕切られたサディスティックなベンチ。ホームレスの人たちが居つくのを防ぐ目的なのだとは思うが、ホームレスでなくてもベンチで寝っ転がりたいときはあるのだ。

仕切りのないベンチを見つけて仰向けに寝ると、ちょうど大きな木の下だった。枝越しに空がほとんど見えないほど、葉が密集している。葉が鬱蒼と茂った枝が風に吹かれて、生き物のようにうねっている。時どき原付の少年が公園内をプチ暴走する以外は、いたって快適。枝の動きを目で追っているうちにだんだん瞼が重くなり、「30ミニッツ」の夏の映画音楽の途中で、宮内アナが発した「ロシアン・タンゴ」という言葉の記憶を境に眠りに落ちた。ニキータ・ミハルコフ[監督]『太陽に灼かれて』(1994年)という映画で使われた「疲れた太陽」という曲だと、後に判った。

目が醒めると、番組では、宮内アナが同級生の男性と自作パソコンの話をしていた。話によると、宮内アナもMacユーザーらしい。

放送が28:00に終わっても、当然、まだ電車はない。仕方がないので、しばらくベンチで寝てから、頃合を見て八幡山まで戻ることにした。

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誠のサイキック青年団(ABCラジオ、2007年8月12日(日)25:00-26:00)

○「誠のサイキック青年団」(ABCラジオ、2007年8月12日(日)25:00-26:00)

過去の「誠のサイキック青年団」に関するエントリー:

誠のサイキック青年団(ABCラジオ、2007年7月22日(日)25:00-26:45)

誠のサイキック青年団(ABCラジオ、2007年7月29日(日)25:40-27:25

夜ベランダに出たら思いのほか涼しかったので、「どうせだからまた荒川土手で「サイキック」でも聴くか」、と出かける。

以前に見つけたポイントへ向かうも、夏休みということもあってか、河原で奇声を上げる若者たち、土手で花火に興じる男女、明らかにフェ○×オの真っ最中と思われる音と動きのカップルなど、夜の荒川土手はキケンがいっぱい、暗闇まつりだ。例のイルカが死んだのも、きっとヤツらの毒にやられたせいだと決め付けたりする。ときおり、孤独な自転車乗りの少年が、何かを歌いながら猛スピードで駆け抜けたりする。

なんとかよい居場所を見つけて土手に寝転ぶ。真っ黒な夜空に、輪郭のハッキリした夏っぽい雲が浮かんでいた。晴天で星も見える。今日の「サイキック」は怪談特集みたいだった。それはそれで充分面白いが、どっちかというと、いつも通りのアホ話の方が愉しいかもしれない。番組のあいだ、少なくとも流れ星を5個以上目撃した。「ジェットストリーム」(TOKYO FM 月~金24:00-24:55)でも聴きながらの流れ星であればロマンティックなのだが、怪談を聴きながらの流れ星では、がぜん意味合いも変わってくる。南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏。

北から南へ飛行していく10-15機からなる飛行機の編隊のライトが見えた。何だあれ?

途中まではすごくクリアに聴こえた。酔いどれ会社員さんのサイトの掲示板の書き込みによると、東京都の荒川土手は、大阪府枚方市よりも「サイキック」がクリアーに聴こえているとのことだ。しかしその夜は、26:00直前で朝鮮語の放送が突然混信してきて「サイキック」が聴こえなくなる。朝鮮語の混信がなくなったころには、何も聴こえなくなっていた。今日は1時間ヴァージョンだったのだろうか?

実はその夜は思いもかけぬ発見があった。「サイキック」もどうやら終わったようなので、他を聴こうと思ったが、放送しているのは「ラジオ深夜便」(NHK第一放送、毎日23:00-29:00)AFNだけだった。しかたなくFMでも聴くかと思いオート・スキャンしてみたが、どこもパッとしない。

土手に寝転がった状態でラジオを右手にもったまま背伸びした瞬間、山下達郎の曲が聴こえた。スキャンを止めると83.4MHzだった。これは、世田谷区周辺でしか聴こえないはずのFM世田谷の周波数だ。荒川土手でこんなにクリアーに聴こえるはずがないと思ったが、演歌や歌謡曲がその後もノン・ストップできれいに聴こえる。しかし、FM世田谷だという確証はない。

正時にステイション名の入ったジングルが流れるに違いないと思い、26:59に83.4MHzにチューニングされるようにタイマーをセットして、あれこれ聴いて待機。時間になりタイマーが作動したのを確認してもう一度背伸びすると、確かにFM世田谷のジングルが流れた。

ついでに83.8MHzにあわせてみたが調布FMはダメだった。手許に周波数表がなかったので確認できなかったが、23区内のコミュニティーFM局だったら、ひょっとしたら荒川土手で聴こえるかもしれない。

ちなみに、場所を変えたり、姿勢を変えたりするとFM世田谷にチューニングが微妙に合わなかった。荒川土手のあの場所で、土手に寝転んだあの状態で、ウルトラマンの変身よろしくラジオを天に突き上げるあのポーズ――これがベストな聴き方のようだ。

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キミラジオ(調布FM、2007年7月23日(月)22:00-23:00)

○「キミラジオ」(調布FM、2007年7月23日(月)22:00-23:00)
 制作:学生・ラジオ放送プロダクションYoungWave
 調布FMは、東京都調布市周辺で聴取可能なコミュニティFM局

21:00過ぎ、帰路の途中、調布駅で降りる。

ふと、調布FMを聴いてみようと思った。

しかし、電車の中で聴いていた「こちら山中デスクです」(TBSラジオ、月20:00-22:00)が意外と面白く、調布駅南口前のベンチでしばらく聴いていた。ゲストの露木茂が新人アナとして関わった「吉展ちゃん誘拐殺人事件」や、フジテレビ時代に某政党から衆参院選挙出馬要請を受けた話が面白かった。「バックネット裏(=報道)の人間がダグアウト(=政界)に入るべきではない」という言葉には、「この人はマスコミの最低限の作法をちゃんと心得た人間だ」と好感触。ただ、久保田智子アナが「ぐーぐる」と言うときの平板アクセントはいかがなモノか。小雨が気になり、駅から少し南のモスバーガーへ移動。注文を済ませると、電波の入りやすい窓際の右隅の席に陣取る。

「こちら山中デスクです」のエンディングあたりで調布FMにチューニングすると、ジャズのノンストップ・チャンネルがフィラーとして流れていた。

22:00、「キミラジオ」放送開始。この番組は今日が初めて。

コミュニティーFM局の多くは、学生に機会を提供し、彼/彼女らが制作する番組を放送していることがある。そういう番組は、「放送局の中のもうひとつの放送局」みたいな感じがして、結構好きだ。

ただ、もし「キミラジオ」の制作に関わっている人が、以下の文章を読んだら良い気持ちがしないかもしれない。決して悪意はない、と断言できる。恩着せがましいが、私は真剣に聴いたのだ。ラジオという病の熱にうなされる男のうわ言とでも理解してほしい。

この日の「キミラジオ」の構成はこんな感じ:

・オープニング(ピアノの話)
・献血ルームの話
・高田塾塾長・高田城先生の聞かなきゃ損する、聴いて得する、就職タメトク語録!
・インディーズ・バンドの紹介

オープニング(ピアノの話)・献血ルームの話
献血ルームの話は、男女のパーソナリティーの会話にロケで録ってきた音源を交えて、渋谷の献血ルーム「SHIBU2のサーヴィスが意外とリッチでお得だ、という紹介。オープニングのピアノの話も献血ルームの話も、スタジオの2人の会話はとても聴き易かった。でも原稿を読んでいる感じ。

高田塾塾長・高田城先生の聞かなきゃ損する、聴いて得する、就職タメトク語録!
この番組の後ろ楯をしているらしい「高田塾」の塾長の話。途中の『七人の侍』の話が、必ずしも本題にフィットしていなかった様な気もする。聞き手の女子学生は「胸に響きました」と締めていたが……。上司のありがたいお言葉を賜わるという感じで、会社の忘年会・忘年会みたいだった。こういうのが、いちばん学生っぽくない。そして、塾長の話を学生が一方的に聴くというスタイルは、リスナーにとってはつまらない(限られた時間でまとまった内容にするためには仕方ないのかもしれないが)。聞き手の学生が質問や話題を振ったり、時には喰ってかかってみたり、対話のかたちになっていた方が面白い。

インディーズ・バンドの紹介
必然的に「知らない人が知らない人にインタヴューする」ことになるわけだから、大スターとのインタヴューのようなありがたみは無いのは仕方ない。従って、その瞬間の面白さでリスナーの関心を惹起して勝負せざるを得ない。聞き手は「あなたは知らないかもしれないが、この人たちは、実はこんなに興味深い」という提示の仕方を工夫しなければ、県域局の単なる悲しいミニチュアになってしまうのではないか。今回、聞き手が「自分たちと同年代」という点を強調していたので、これをフックにして、インタヴューという形式に囚われず、どうせなら雑談風に展開させて、アーティストから「同年代の男子」の側面を引き出しても良かったのではないか。

選曲
オープニング後・エンディング前にかかった曲は、普通のヒット曲だった。せっかく小さな放送局で流すのだから、メジャーな放送局ではかからない曲を紹介したほうが、特徴を出せるのではないか。例えば、まだマイナーだった頃のアコーディオン奏者cobaをいち早く評価したのは、カレッジ・チャートだったと思う。発掘なき発信には刺激がない。

番組全体
番組の後ろ楯の「高田塾」とは、マスコミ志望者の私塾みたいなものなのだろうか。そのためか、先のインディーズ・バンドの紹介のコーナーも、聞き手のアプローチが放送局のアナウンサーのようだった。この番組は、表現者のアトリエというよりは、マスコミ志望者の練成道場という印象を受けた。アナウンサー的に振る舞うロール・プレイではなく、反実仮想の楽園から離れて今の自分のアプローチを採るほうが聴き手の共感を呼ぶのではないか。

それと同時に、「学生による学生のためのラジオ」という呪縛の悪夢を感じた。たしかに学生らしい番組。しかし、社会人が描く学生イメージの最大公約数を進んで引き請ける必要があるのだろうか? 「学生」という外皮を剥がしても、その下にどのようなアティチュードが確然として有るのかが、詰まるところの肝なのだ。

また、学生の最大の特徴は、「まだ何者でもない」ということなのではないだろうか。まだ何者でもない人たちが、誰もやらないことをやるヤバい番組こそが面白い、と私は思う。「キミラジオ」は、コミュニティーFM10局でネットされているそうなので(コレはスゴい)評価も高いのだと思う。非常にきちんと構成されていて聴き易い。でも、少しは奇を衒ってもいいのではないか?

以前に聴いた「DHK第一放送」(調布FM、月22:00-23:00)のほうが、ちょっとオタク寄りではあったが、粗っぽくて面白みがあったような気がする。

偉そうに永ながと書いてきたが、ひとえに、YoungWave の皆さんのように番組制作に参画するチャンスを得ている人たちが羨ましいのだ。私はラジオを愛するあまり二の足を踏んで、結局ただのラジオ聴きに終わってしまっている。中学時代、自分の部屋の勉強机から「オレのオールナイトニッポン」を放送している夢を何度見たことか。すべて、そんな悲しき輩の恨み節だと思って頂いて差し支えない。「四の五の言わずに、お前も番組をつくってみろ」といわれても仕方ない。でも私は「バックネット裏」から「ダグアウト」に移動する予定は今のところない。

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