ラジオな一曲

ラジオな一曲(14):新居昭乃「鉱石ラジオ」(2001年)

○ラジオな一曲(14):新居昭乃「鉱石ラジオ」(2001年)

・新居昭乃「鉱石ラジオ」(2001年)


ラジオの仕組みについて調べる過程で偶然、新居昭乃「鉱石ラジオ」(2001年)という曲があることを知った。

この新居昭乃というかたは、「Viridian House」(NACK5、1997年4月6日〜2005年3月27日、日23:51-24:08)というラジオ番組を担当していたことがあるそうだ。一度も聴いたことがない。残念。

AKINO ARAI [viridian house](公式サイト)

新居昭乃(JO1SUB's Hobby Home Page 内)
※サイト名の「JO1SUB」って、無線のコール・サインかな?


※『ラジオ番組表 2004年秋』(三才ブックス)より

「鉱石ラジオ」は、この番組のテーマ曲をモチーフにしてつくられたというコンセプト・アルバムにおさめらている。ジャケットには真空管のような物のイラストも見える。

歌詞に「手巻きのコイル」とあるので、歌に出てくる鉱石ラジオは自作のものなのだろうか?

「ロシアの音楽」とあるので、曲の登場人物が仮に日本人であれば(そうとは限らないけれど)、このとき受信しているのは短波放送だろうか?

登場人物の居住地に関係なく、心象地理上「遠方」を感じさせる地名として「ロシア」が選ばれたのだろうか?

「ラジオ/壊れても直してもらえない」とあるので、夭逝したらしい幼なじみと思われる人物(恋愛感情の萌芽のようなものがあったかなかったか微妙な感じの相手)はラジオに詳しい人だったのだろうか?

鉱石ラジオがロシアのような遠くの電波を拾うイメージと、もうひとつの世界に旅立ってしまった相手との密かな心のやり取りのイメージが重ねられているのだろうか?

いろいろ想像したくなる曲。

・新居昭乃「鉱石ラジオ」(2001年)


新居昭乃「鉱石ラジオ」(2001年)

風の丘で聞く鉱石ラジオ
こどもの秘密
手巻きのコイル ロシアの音楽
その小さな手
魔法みたいに見えた

風の音とノイズ
ひたすらな愛と尊敬をね

世界の中で ふたりぼっちで
どこまでも旅をする夢

プラスティックのケース
アンテナは
空飛ぶ永遠の羽を捕えた

引き出しにまぎれた
愛しい日々
あなたが微笑む
小さいまま

今は淋しいの? ラジオ
壊れても直してもらえない
低い風の音とノイズ
もう何も話してくれない
駆け上がった空
いつもふたり寝ころんだ
まぶしい草の上

まだ守ってる? 約束
誰にも言わない秘密

・新居昭乃「鉱石ラジオ」(2001年)


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ラジオな一曲(13):「ラジオの開始・終了音楽」(作曲年不詳)

○ラジオな一曲(13):「ラジオの開始・終了音楽」(作曲年不詳)


・「ラジオの開始音楽」

英語少年だった。

九州の田舎者で武者つけ(解るかな?)だったので、洋楽ばかり聴いて、海外に対する漠とした憧れに胸を焦がす日々だった。そして、中学で初めて学ぶ英語という科目の勉強の仕方が解らず、人に遅れを取りたくない一心で中学の3年間はやみくもに教科書を丸暗記するほど英語学習に耽溺していた。

塾も本屋もない、JRの最寄り駅まで20km以上はなれた町に住んでいたので、基本的には学校の授業と独習の組み合わせ。したがって、NHKラジオ第2の「基礎英語」(NHK第2)は貴重な教材だった。

私が聴いていたときの講師は二木久恵。医療英語関係の著書・訳書を出していると最近知った。

最初に買ってもらったラジカセは、シンガポールだかインドネシアだかの激安品。タイマー機能がついていなかったので、早起きして6:00の放送を生で聴いていた。開始と同時に録音ボタンをガチャッと押す。

「基礎英語」の前に流れていたのが、この曲だ。もちろん、当時は曲名も知らずに聴いていた。エントリーのタイトルは「ラジオの開始・終了音楽」としたが、放送開始時と終了時は異なる曲がかかるので、それぞれ「ラジオの開始音楽」「ラジオの終了音楽」ということなのかもしれない。

NHK第2は「基礎英語」で放送開始となるため、番組の前には別の番組の放送がなく、この音楽が流れる。独り早起きして、静かな部屋でこの曲を聴いていると、もの悲しくて切ない気持ちにさせられた。

つい最近まで、あの曲はシューマンの「トロイメライ」のオルゴール版だったと勝手に思い込んでいた。「基礎英語」を卒業してからは、あの時間にNHK第2を聴くこともなく、今日まで確認する機会もなかった。

しかし調べてみると、あの曲は熊田為広[作曲]「ラジオの開始・終了音楽」というNHKのオリジナル曲だと判った。しかも、オルゴールではなく三石精一によるチェレスタ演奏なのだとか。

記憶の中で曲がすりかわっていたのだ。先ほど聴き比べたら、感じは似ているが、明らかに違うメロディー。

チェレスタとは、鉄琴に近い機構をもつ鍵盤楽器の一種。有り体に言えば、フェンダー・ローズ(Fender Rhodes)やウーリッツアー(Wurlitzer)のような電子ピアノの非電化版というかご先祖というか、そんな感じかもしれない。このチェレスタの音色は、チャイコフスキー『くるみ割り人形』の「こんぺい糖の精の踊り」や、『ハリー・ポッターと賢者の石』の「ヘドウィグのテーマ」などで聴いたことがある人も多いかもしれない。

YouTube - チャイコフスキー / 金平糖の精の踊り
YouTube - Harry Potter - Hedwigs Theme

NHK第1が、「ラジオ深夜便」の開始によって24時間放送となった現在では、この「ラジオの開始・終了音楽」はNHK第2でしか聴くことが出来ない。また残念なことに、この「ラジオの開始・終了音楽」は、CDなどの音楽ソフトとして発売はされていない。NHK第2で聴くしかないのだ。

あの曲のことを想い出すときの、少し胸が締め付けられるようなあの気持ちが、なぜか無性に好きだ。


・「ラジオの開始音楽」
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ラジオな一曲(12):川村かおり「僕たちの国境」(1990年)

○ラジオな一曲(12):川村かおり「僕たちの国境」(1990年)

※若干加筆(2009年8月3日)

・川村かおり「僕たちの国境」(1990年)


川村カオリが亡くなった。2009年7月28日のことだったそうだ。享年38歳。若すぎる。

川村カオリは「川村かおりのオールナイトニッポン」(ニッポン放送、1989年4月~1991年11月、土27:00-29:00)を担当していた。放送期間中、私は既にラジオを聴き始めていたはずだ。私の田舎では平日の2部はネットされていなかったが土曜2部はネットされていた。よって聴く環境は整っていた。しかし、聴いた記憶がほとんどない。

それでも記憶を辿ると「あまつどん」のコーナーなどがかすかに想い出される。「在日ロシヤ人のかたと電話をつないでみましょう」みたいな回もあったような気がする。

でも、ここ10年ぐらいは彼女のことを想い出すこともなく、訃報に触れて彼女の名前を久びさに耳にし、ガン闘病中だったことを初めて知った。神保町に本を買いに行く時にいつも傍を通るお茶の水のニコライ堂で告別式が開かれたと知り、川村カオリの存在を初めて身近に感じられたというのも皮肉な話だ。

テレビやラジオで繰り返されるガン闘病の話、繰り返し流れる「ZOO」(1988年)。川村カオリという存在が、どんどん括弧に括られて、丸められて、要約されていく。人の一生の因数分解が始まる。共通項が切り捨てられるとシンプルな数式だけが最後に残る。

彼女の人生にはもっと多様な側面があったはず。他にも沢山の良い曲があったはず。人の記憶はあっという間に失われ、改竄される。判で押したような情報の繰り返しは、人の記憶を上書きし、ワイドショーの資料映像のように画一化してしまう。

あるいは「ガンと闘っているシングル・マザーのシンガー」として彼女のことを初めて知ったという人もいるかもしれない。そういう人や、熱心なファンでなかった私のような者に比べて、「川村かおりオールナイトニッポン」のリスナーだった人は、画一化されつつある像の向こう側をより多く知っている。彼女の人生の豊穣な細部の一端に、より濃厚に触れることができたはず。

「川村かおりオールナイトニッポン」のリスナーだった人は当時のことを想い出してほしい。エア・チェックしたテープが手許に残っている人は聴き返してほしい。ブログでも何でも良いので、その記憶と経験を公表して他の人と共有してほしい。

ラジオでは「ZOO」ばかり流れるが、私にとって川村カオリといえば「僕たちの国境」(1990年)だ。この歌のときは「川村かおり」という表記だったと思う。私の記憶の中の川村カオリはこの歌を歌っている。歌詞にラジオも出て来るので、このブログにはふさわしいかもしれない。

・川村かおり「僕たちの国境」(1990年)


川村かおり「僕たちの国境」(1990年)

悲しいぐらいに白い雪がふる朝は
この街中が僕の画用紙になる
君と僕とのあいだの国境線さえ
白い世界の中に埋もれてしまうよ

言葉だけじゃ心はまっすぐに伝わらないし
涙だけじゃよけいに悲しみがつのるから

国境線を越えて  今すぐ会いに行くよ
どんな人が住んでる どんな花が咲いてる
君の胸の大地には

泣いてるように聞こえる木枯らしの夜は
電話線が心の手がかりなんだ
冗談ばかりを言ってやりすごしてたら
君にも本当の事が言えなくなりそう

S.O.S届けてよ僕が必要だったらさ
胸の奥のラジオが君の声ひろうから

国境線を越えて かならず会いに行くよ
どんな水が湧いてる どんな雨がおちてる
君の胸の大地には

国境線を越えて 今すぐ会いに行くよ
どんな風より速く どんな雲より高く
君の胸の大地まで

国境線を越えて かならず会いに行くよ
国境線を越えて 今すぐ会いに行くよ
La La La………

・川村かおり「僕たちの国境」(1990年)


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ラジオな一曲(11):忌野清志郎「Oh! RADIO」(2009年)

○ラジオな一曲(11):忌野清志郎「Oh! RADIO」(2009年)

・忌野清志郎「Oh! RADIO」(2009年)


『忌野清志郎 ギター・ソング・ブック』(ドレミ出版、2009年)を注文してしまった今日この頃です。

上の映像は、2009年5月9日に青山葬儀場で行われた「青山ロックン・ロール・ショー」で「Oh! RADIO」が流れる様子を参列者の方が撮影して公開しているものです。

いま店頭に出ている『TV Bros.』2009年5月30日号(東京ニュース通信社)は清志郎の追悼特集でした。巻頭の細野晴臣のコメントの背景が「青山ロックン・ロール・ショー」会場の写真です。

この曲は、元もとはFM802の春のキャンペーン・ソングとして清志郎が書き下ろし、岸田繁(くるり)、スガシカオなどが RADIO SOUL 20 名義で歌っています。これが清志郎の遺作となりました。

A C C E S S !(FM802サイト内)

その清志郎ヴァージョンがリリースされるそうです。おそらくそのデモ・テープを元にしているのだと思われます。

私は清志郎のヴァージョンのほうが好きですねぇ。

・忌野清志郎「Oh! RADIO」(2009年)


忌野清志郎「Oh! RADIO」(2009年)

Oh! RADIO 聴かせておくれ あの頃が まんま蘇るあのナンバー

Oh! RADIO 遠い空の向こう 届くかな あのひとの胸に

繋がっているのは 曇った空だけじゃなくて
僕らの心、そう、いつも何処かでひとつさ、きっと、Woh,  Woh

Oh! RADIO 届けておくれ この愛をあのひとの胸に

繋がっているのは 星屑の空だけじゃなくて
ぼくらの心、そう、いつも何処かでひとつさ、ずっと、Woh, Woh

Oh! RADIO 聴かせておくれ あの頃が まんま蘇るあのナンバー
Oh! RADIO 運んでおくれ この愛のリクエストに
Oh! RADIO 聴かせておくれ この世界に 愛と平和のうたを

Oh! RADIO
Oh! RADIO
Oh! RADIO

・忌野清志郎「Oh! RADIO」(2009年)


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ラジオな一曲(10):VA, "Perfect Day"(1997)

○ラジオな一曲(10):VA, "Perfect Day"(1997)

※加筆しました。(2009年5月30日)

・VA, "Perfect Day"(1997)


BBCはあなたの受信料で運営されています。

この曲およびこの映像が好きだったのですが、ラジオと関係ないのでこのブログでは使えず残念に思っていました。

ただ、最近もう一度見直すと、最後のほうに出て来るメッセージに "it is catered for by / BBC Radio and Television."(この映像はBBCラジオおよびテレビの提供によるものです)とあり、「よし、ラジオだ!」ってなことで、ご紹介しております。たぶん、ラジオでも流れていたのでしょう。

ポップスからクラシックまで、かなり豪華な顔ぶれ。もちろん、知らない人もいますが……。

最後の "This is only possible / thanks to the unique way the / BBC is paid for by you. / BBC / You make it what it is." というメッセージからも判るように、日本で言えば、「NHKはみなさまの受信料で運営されています」的な、局のプロモーション映像と考えてよいでしょう。

視聴者の好評を得て、要望によりチャリティーCDとしてリリースされ、全英No.1にも輝いたそうです。


VA, "Perfect Day"(1997)

原曲はルー・リード(Lou Reed)が1972年に発表し、アルバム Transformer (1972) に収められています。ユアン・マクレガー(Ewan McGregor)主演の映画 Trainspotting (1996) でも使われていました(マクレガーがヘロインを打って死にかける所でかかる)。Slumdog Millionaire (2008) のダニー・ボイル(Danny Boyle)が監督です。

晴天の深い影

ルー・リードの詞はスゴいですね。一曲聴くと、小説を一冊読んだような気分になります。私小説という感じ。「誠のサイキック青年団」(ABCラジオ、1988年4月3日〜2009年3月8日、日25:00-26:45)のエンディング・テーマだった "Coney Island Baby" (1976) もそうです。

しかも、"Perfect Day" には難解な表現が何ひとつないというところがスゴい。こんな平易な言葉でここまで表現できるのかと驚嘆します。

曲の出だしの時点では、"a perfect day" とは「雲ひとつない晴天の日」といった意味でしょう。しかし、曲が進むにつれて、ある休日の何気ない幸福な情景が "a perfect day" という言葉に別の意味や奥行きを与えてゆきます。

しかし、この歌の主人公は、この完璧に幸福な休日に自分はふさわしくないと感じているようです。淡々とした情景の描写は、目の前の景色に対する実感のなさや疎外感を反映しているようにも思えます。同時に一緒に休日を過ごしている "you" の存在によって承認もされていると感じているようです("you made me forget myself/ I thought I was/ someone else, someone good")。太陽が明るければ明るいほど、幸福であればあるほど、自分の心の中の影を見つめてしまうような晴天の休日。

映像にはルー・リードも出ています。

フル・スクリーンで観るべし。

※追記

曲を聴きながらこのエントリーを書いていたら、最後の歌詞の "You're going to reap just what you sow" を公共放送の経営の有りように掛けていることに今さら気付く。だからこの曲なんですね。

・VA, "Perfect Day"(1997)


VA, "Perfect Day" (1997)

Just a perfect day
drink Sangria in the park
And then later
when it gets dark, we go home

Just a perfect day
feed animals in the zoo
Then later
a movie, too, and then home

Oh, it's such a perfect day
I'm glad I spend it with you
Oh, such a perfect day
You just keep me hanging on
You just keep me hanging on

Just a perfect day
problems all left alone
Weekenders on our own
it's such fun

Just a perfect day
you made me forget myself
I thought I was
someone else, someone good

Oh, it's such a perfect day
I'm glad I spent it with you
Oh, such a perfect day
You just keep me hanging on
You just keep me hanging on

You're going to reap just what you sow
You're going to reap just what you sow
You're going to reap just what you sow
You're going to reap just what you sow

・VA, "Perfect Day"(1997)


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ラジオな一曲(9)CASIOPEA「GLORY」(1993年)

○ラジオな一曲(9)CASIOPEA「GLORY」(1993年)

・CASIOPEA「GLORY」(1993年)


『JAZZ LIFE』の最新号(2009年6月号)によると CASIOPEA のCD-BOXが出るそうです。Blu-spec CD なる高音質CDで、紙ジャケ仕様とのこと。


CASIOPEA CASIOPEA Debut30th Anniversary Legend of CASIOPEA


ネットを通じて有志のみなさんを募って発行している『ラジオ中毒』臨時増刊号のとくながたかのりさんの記事「「世界のトヨタ」と「AC銀座」」で、「うわさの調査隊」(TBSラジオほか、月〜金17:15-17:30)の話題に関連して、CASIOPEA 「GLORY」についての記述があり、この曲もそういう意味ではラジオな一曲だなぁと思いました。プロのドライヴァーの方などは、ラジオで夕方にこの曲を耳にしたことが多いのではないでしょうか。

CASIOPEA の曲はラジオやテレビでBGMによく使われています。ほかにも、天気予報で「Sunnyside Feelin'」(『CROSS POINT』1981年)、スポーツ・ニュースで「Fight Man」(『FULL COLORS』1991年)、とか。

貼ってある「GLORY」の動画は1996年の韓国公演の模様です。金泳三政権時代ということになりますか。文民政権とはいえ、インスト・バンドでなかったら韓国公演はムリだったでしょうねぇ。

ステージに機材を置いただけ、ライティングの工夫もなしというシンプルなステージ。終始明るい照明で、上から撮っている映像が多いので、ドラムやキーボードの動きがよく見えるのはいいですね。

もうひとつ日本のテレビ番組の動画もあったのですが、韓国公演の動画のほうが演奏が盛り上がっており、キーボード・ソロがCDに近いのでこっちの動画を選びました。

髪型がぴんから兄弟のような野呂一生(g)、いつも通りにキモさわやかな向谷実(kb)などなど、みなさん若いです。

前まえから気になっていたのですが、カシオペアの綴りは、なぜ "CASSIOPEIA" ではなく "CASIOPEA" なんでしょうか?

・CASIOPEA「GLORY」(1993年)


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ラジオな一曲(8):RCサクセション「トランジスタ・ラジオ」(1980年)

○ラジオな一曲(8):RCサクセション「トランジスタ・ラジオ」(1980年)


・RCサクセション
「トランジスタ・ラジオ」(1980年)

 RCサクセション - Please - トランジスタ・ラジオ


2009年5月2日、ラジオを聴きながら日曜日の朝を迎えたころ、忌野清志郎が癌性リンパ管症で逝去したとのニュースに触れる。享年58歳。

世代超え支持された反骨の人=忌野清志郎さん死去(時事通信、2009年5月3日)

 反骨の人だった。自由を抑圧するものを嫌い、それと戦った。その姿勢は年を重ねて和らぐどころか、ますます強固になっていった。

 反戦・反核をテーマにした「COVERS」が発売中止になると、別会社からリリース。“続編”も作り、その中でボブ・ディランの曲に乗せて「頭の悪い奴らが 圧力をかけてくる 呆(あき)れてものも言えねえ」と怒りを込めた。

 政治家批判などあらゆるタブーに挑む覆面バンド「タイマーズ」も結成。自分の曲がFM局で放送禁止になると、生放送のテレビ番組出演時にその局を批判する“事件”も。9・11同時多発テロの後には、「愛と平和」のフレーズをコンサートの場などで愚直に叫び続けた。

  子供が生まれるとでき愛し、子供の歌を作り、レコーディングにも参加させるなど優しい一面も。「スローバラード」など、切なく美しいラブソングでも愛され た。シンガー・ソングライターとしてだけでなく、生き方そのものが若者から中高年まで熱烈に支持された。

一旦復活したが、再度闘病中だった。具合もよくないのだろうと心配はしていたが、ラジオからニュースが流れるのを荒川の土手で聴いた時は、虚を衝かれた。少し肌寒いが、天気はよい——「空にとけてった」。

こんな時は「安らかにお眠り下さい」とか言いがちだけど、オレは悔しいゼ。

ラジオな一曲(3):THE TIMERS「FM東京」(1989年)(当ブログ内)

※追記(2009年5月3日)

後で、泉谷しげるが、次のようにコメントしているのを知った。気持ちがわかる気がする:

オレとしては忌野清志郎が亡くなったコトは受け入れないからな!
彼はオレの青春そのものだったし、年下なのに師として仰いで来たしこれからもだ。
忌野さんには一生勝てないし勝つ気もない。
若い頃から希有な天才性を発揮してたし随分まねさせてもらったよ。
まだ恩返しもしてないのに彼が勝手に逝くはずもない。
だから冥福を祈らないし、告別もしない。
オレだけは絶対に忌野清志郎の死は、認めないから。

泉谷しげる

泉谷しげるのコラコラ放送局BLOG - 泉谷しげるからの緊急メッセージ.html


・RCサクセション
「トランジスタ・ラジオ」(1980年)

 RCサクセション - Please - トランジスタ・ラジオ


RCサクセション「トランジスタ・ラジオ」(1980年)

Woo授業をサボッて
陽のあたる場所に いたんだよ
寝ころんでたのさ 屋上で
たばこのけむり とても青くて

内ポケットに いつも トランジスタ・ラジオ
彼女 教科書 ひろげてるとき ホットなナンバー
空にとけてった
ああ こんな気持
うまく言えたことがない ない

ベイ・エリアから リバプールから
このアンテナが キャッチしたナンバー
彼女 教科書 ひろげてるとき
ホットなメッセージ 空にとけてった

授業中 あくびしてたら
口がでっかく なっちまった
居眠りばかり してたら もう
目が少さく なっちまった
ああ こんな気持
うまく言えたことがない ない

Ah 君の知らない メロディー
聞いたことのない ヒット曲
Ah 君の知らない メロディー
聞いたことのない ヒット曲


・RCサクセション
「トランジスタ・ラジオ」(1980年)

 RCサクセション - Please - トランジスタ・ラジオ


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ラジオな一曲(7):Lou Reed, "Coney Island Baby" (1976)

○ラジオな一曲(7):Lou Reed, "Coney Island Baby" (1976)


・Lou Reed, "Coney Island Baby" (1976)
 Lou Reed - Lou Reed: Original Album Classics - Coney Island Baby


言わずと知れた、「誠のサイキック青年団」(ABCラジオ、1988年4月3日〜2009年3月8日、日25:00-26:45)のエンディング・テーマ。

このエントリーは、2009年3月29日の26:45のちょっと前に自動で公開されるようにセットされている。つまり、本当ならば「サイキック」の最終回が終るはずだった時間、この曲が、"Glory of love, Glory of love, ...." てな具合で流れるはずだった時間だ。

昨日聴いた「コサキンDEワァオ!」(TBSラジオ)の幸福に満ちた最終回に比べると……。

たぶんこのエントリーが公開される頃は家で「文化系トークラジオ Life」(TBSラジオ、2009年3月29日(日)25:30-28:00)を聴いているはずだ。今日のテーマは、今準備している(9割9部9厘完成)ミニコミ誌の最新号とも関係あるので興味あり。

それにしても、ホントにいい詞、いい曲。

「サイキック」よ、永遠に。

※当ブログの主な「サイキック」についての話題:

誠のサイキック青年団(ABCラジオ、2007年7月22日(日)25:00-26:45) (荒川土手での受信レポート)

 

図解:簡単な外部アンテナを作って、東京で感度よく「誠のサイキック青年団」(ABCラジオ、2008年3月2日(日)25:00-26:45)を遠距離受信してみた。

誠のサイキック青年団(ABCラジオ、2009年2月22日(日)25:00-26:45)

誠のサイキック青年団(ABCラジオ、2009年3月8日(日)25:00-26:45)

誠のサイキック青年団(ABCラジオ、2009年3月15日(日))


・Lou Reed, "Coney Island Baby" (1976)
 Lou Reed - Lou Reed: Original Album Classics - Coney Island Baby


Lou Reed, "Coney Island Baby" (1976)

You know, man, when I was a young man in high school
you believe in or not I wanted to play football for the coach
And all those older guys
they said he was mean and cruel, but you know
wanted to play football for the coach
They said I was too little too light weight to play line-backer
so I say I'm playing right-end
wanted to play football for the coach
'Cause, you know some day, man
you gotta stand up straight unless you're gonna fall
then you're gone to die
And the straightest dude
I ever knew was standing right for me all the time
So I had to play football for the coach
and I wanted to play football for the coach

When you're all alone and lonely
in your midnight hour
And you find that your soul
it's been up for sale

And you begin to think 'bout
all the things that you've done
And you begin to hate
just 'bout everything

But remember the princess who lived on the hill
Who loved you even though she knew you was wrong
And right now she just might come shining through
and the -

- Glory of love, glory of love
glory of love, just might come through

And all your two-bit friends
have gone and ripped you off
They're talking behind your back saying, man
you're never going to be no human being
And you start thinking again
'bout all those things that you've done
And who it was and what it was
and all the different things you made every different scene

Ahhh, but remember that the city is a funny place
Something like a circus or a sewer
And just remember different people have peculiar tastes
and the -

- Glory of love, the glory of love
the glory of love, might see you through
yeah, but now, now
Glory of love, the glory of love
the glory of love, might see you through
Glory of love, ah, huh, huh, the glory of love
Glory of love, glory of love
Glory of love, now, glory of love, now
Glory of love, now, now, now, glory of love
Glory of love, give it to me now, glory of love see you through
Oh, my Coney Island baby, now
(I'm a Coney Island baby, now)
I'd like to send this one out for Lou and Rachel
and all the kids at P.S. 192
Coney Island baby
Man, I'd swear, I'd give the whole thing up for you


・Lou Reed, "Coney Island Baby" (1976)
 Lou Reed - Lou Reed: Original Album Classics - Coney Island Baby


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ラジオな一曲(6):Iggy Pop, "Real Wild Child" (1986)

○ラジオな一曲(6):Iggy Pop, "Real Wild Child" (1986)

・Iggy Pop, "Real Wild Child" (1986)
 Iggy Pop - Blah-Blah-Blah - Real Wild Child (Wild One)


言わずと知れた、「誠のサイキック青年団」(ABCラジオ、1988年4月3日〜2009年3月8日、日25:00-26:45)のオープニング・テーマ。

このエントリーは、2009年3月29日の25:00に自動で公開されるようにセットされている。つまり、本当ならば「サイキック」の最終回が始まるはずだった時間、この曲が、"I'm a real wild one, wild one, wild one, ...." てな具合で流れるはずだった時間だ。

ホンマにワイルドなおっちゃんたちだったことが災いし、あんな終り方をしてしまった。

残念。

※当ブログの主な「サイキック」についての話題:

誠のサイキック青年団(ABCラジオ、2007年7月22日(日)25:00-26:45) (荒川土手での受信レポート)

図解:簡単な外部アンテナを作って、東京で感度よく「誠のサイキック青年団」(ABCラジオ、2008年3月2日(日)25:00-26:45)を遠距離受信してみた。

誠のサイキック青年団(ABCラジオ、2009年2月22日(日)25:00-26:45)

誠のサイキック青年団(ABCラジオ、2009年3月8日(日)25:00-26:45)

誠のサイキック青年団(ABCラジオ、2009年3月15日(日))

・Iggy Pop, "Real Wild Child" (1986)
 Iggy Pop - Blah-Blah-Blah - Real Wild Child (Wild One)


Iggy Pop, "Real Wild Child" (1986)

Well I'm just outa school
Like I'm real real cool
Gotta dance like a fool
Got the message that I gotta be
A wild one
Ooh yeah I'm a wild one

(chorus)
Gotta break it loose
Gonna keep'em movin' wild
Gonna keep a swingin' baby
I'm a real wild child

Gonna meet all muh friends
Gonna have ourself a ball
Gonna tell my friends
Gonna tell them all
That I'm a wild one
Ooh yeah I'm a wild one

(chorus)
Gotta break it loose
Gonna keep 'em movin' wild
Gonna keep a swingin' baby
I'm a real wild child

I'm a real wild one
An' I like a wild fun
In a world gone crazy
Everything seems hazy
I'm a wild one
Ooh yeah I'm a wild one

(chorus)
Gotta break it loose
Gonna keep'em movin' wild
Gonna keep a swingin' baby
I'm a real wild child

(extra bit)
I'm a wild one
I'm a wild one
I'm a wild one
Oh baby
I'm a wild one

(chorus)
Gotta break it loose
Gonna keep 'em movin' wild
Gonna keep a swingin' baby
I'm a real wild child

・Iggy Pop, "Real Wild Child" (1986)
 Iggy Pop - Blah-Blah-Blah - Real Wild Child (Wild One)

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ラジオな一曲(5):佐野元春「ラジオ・デイズ」(2007年)

○ラジオな一曲(5):佐野元春「ラジオ・デイズ」(2007年)


 佐野元春「ラジオ・デイズ」(2007年):
 佐野元春 - COYOTE - ラシ?オ・テ?イス?


現在、NHK-FMで「サウンドストリート・アーカイブス」(NHK-FM、3月2日(月)〜3月26日(金)24:00-25:00)が放送されている。

NHK青春ラジカセ

NHK青春ラジカセ(NHKウェブサイト)(当ブログ内)

NHK青春ラジカセ(NHKウェブサイト)その2(当ブログ内)

第1週目は「元春レイディオ・ショー」だ。上記のNHKウェブサイトで聴いたのが最初だが、完全な番組のかたちで聴くのは初めて。

端正に構成されたタイトでクールなプログラム。しかし同時に、赤熱のハートも感じさせ、聴いているとじわりと高揚感が押し寄せてくる感じ。

以前にも書いたかもしれないが、村上春樹の小説に出て来るDJのようで、日本のラジオ番組っぽくなく、他者からの手紙を受け取っているような感覚にとらわれてしまう。

3月3日(火)の放送で、Dire Straits のマーク・ノップラー(Mark Knopfler)がデヴュー前に大学で教鞭をとっていたことについて、元教師だったスティング(Sting)に触れつつ次のように語ったのが可笑しかった:

「元春レイディオ・ショー」のリスナーの中にもし先生がいましたら、第2のマーク・ノップラー、第2のスティングを目指して、ロック・ミュージックに挑戦してみてはどうでしょうか?

つづいて、この人は、もし音楽をやっていなかったら一体どんな職業についていたのか全く見当もつかないボブ・ディラン。曲は "Tight Connection to my Heart"

確かに見当もつかない。

番組をお聴きになったかたはご存知のように、オープニングとエンディングで萩原健太の口上がある。再放送という性質上、何らかの解説が必要なのは理解できる範囲内だが、せめてエンディングはそのまま終ってほしい。番組の余韻を大事にしたいので。

このエントリーに貼ったNHKの番組の一部らしき動画で、佐野が自分の子供でもおかしくないような二十歳そこそこと思われる若造と(とあえて言う)屈託のない笑顔でフランクに語り合う姿に私は嫉妬している。

Tolerance, Justice, Criticism——佐野元春は、私の欲しいものをすべてもっている。


 佐野元春「ラジオ・デイズ」(2007年):
 佐野元春 - COYOTE - ラシ?オ・テ?イス?


佐野元春「ラジオ・デイズ」(2007年)

君は忘れてしまっているかもしれない
夜のしじまに流れていた
あの思い出のレイディオショー

あの時君が信じていたもの
あの時君が焦がれていたもの

あれから時が経って
どれくらい声が届いて
報われぬ夢もあって
ラジオから聞こえてくるあのメロディー
思い出のレイディオショー

イノセントな日々
かけがえのない日々

いつだって君のそばにいた
思い出のレイディオショー

いつだって君の味方だった
思い出のレイディオショー

君は忘れてしまっているかもしれない
夜のしじまに流れていた
あの思い出のレイディオショー

あの時君が見つけた真実
時のしじまに永遠に刻みつけて

あれから時が経って
どれくらい声が届いて
眠れぬ夜もあって
ラジオから流れてくるあのメロディー
思い出のレイディオショー


 佐野元春「ラジオ・デイズ」(2007年):
 佐野元春 - COYOTE - ラシ?オ・テ?イス?

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