ラジオ

玉音放送(NHKラジオ、1945年8月15日(水)12:00-)

○「玉音放送」(NHKラジオ、1945年8月15日(水)12:00-)

 

※頂いた情報により玉音放送の書き起こし部分の不明箇所を改訂、および末尾に若干の加筆(2010年1月11日)

ポツダム宣言受諾を宣布する「終戦ノ詔書」が天皇裕仁により朗読され、アセテート盤に録音。これが、1945(昭和20)年8月15日(水)正午、ラジオを通じて放送され、大日本帝国臣民に日本の敗戦・無条件降伏が伝えられた。これがいわゆる「玉音放送」である。

和田信賢アナウンサー 全国ノ聴取者ノ皆様、御起立願ヒマス。

下村宏情報局総裁 天皇陛下ニ於カセラレマシテハ、全国民ニ対シ畏クモ御自ラ大詔ヲ宣ラセ賜ウ事ニナリマシタ。此ヨリ謹ミテ玉音ヲ御送リ申シマス。

(君が代演奏)

天皇裕仁 朕深ク世界ノ大勢ト帝国ノ現状トニ鑑ミ非常ノ措置ヲ以テ時局ヲ収拾セムト欲シ茲ニ忠良ナル爾臣民ニ告ク

朕ハ帝国政府ヲシテ米英支蘇四国ニ対シ其ノ共同宣言ヲ受諾スル旨通告セシメタリ

抑々帝国臣民ノ康寧ヲ図リ万邦共栄ノ楽ヲ偕ニスルハ皇祖皇宗ノ遣範ニシテ朕ノ拳々措カサル所曩ニ米英二国ニ宣戦セル所以モ亦実ニ帝国ノ自存 ト東亜ノ安定トヲ庶幾スルニ出テ他国ノ主権ヲ排シ領土ヲ侵スカ如キハ固ヨリ朕カ志ニアラス然ルニ交戦已ニ四歳ヲ閲シ朕カ陸海将兵ノ勇戦朕カ百僚有司ノ励精 朕カ一億衆庶ノ奉公各々最善ヲ尽セルニ拘ラス戦局必スシモ好転セス世界ノ大勢亦我ニ利アラス加之敵ハ新ニ残虐ナル爆弾ヲ使用シテ無辜ヲ殺傷シ惨害ノ及フ所 真ニ測ルヘカラサルニ至ル而モ尚交戦ヲ継続セムカ終ニ我カ民族ノ滅亡ヲ招来スルノミナラス延テ人類ノ文明ヲモ破却スヘシ斯ノ如クムハ朕何ヲ以テカ億兆ノ赤子ヲ保シ皇祖皇宗ノ神霊ニ謝セムヤ是レ朕カ帝国政府ヲシテ共同宣言ニ応セシムルニ至レル所以ナリ

朕ハ帝国ト共ニ終始東亜ノ解放ニ協力セル諸盟邦ニ対シ遺憾ノ意ヲ表セサルヲ得ス帝国臣民ニシテ戦陣ニ死シ職域ニ殉シ非命ニ斃レタル者及其ノ 遺族ニ想ヲ致セハ五内為ニ裂ク且戦傷ヲ負ヒ災禍ヲ蒙リ家業ヲ失ヒタル者ノ厚生ニ至リテハ朕ノ深ク軫念スル所ナリ惟フニ今後帝国ノ受クヘキ困難ハ固ヨリ尋常ニアラス爾臣民ノ衷情モ朕善ク之ヲ知ル然レトモ朕ハ時運ノ趨ク所耐ヘ難キヲ耐ヘ忍ヒ難キヲ忍ヒ以テ万世ノ為ニ太平ヲ開カムト欲ス

朕ハ茲ニ国体ヲ護持シ得テ忠良ナル爾臣民ノ赤誠ニ信倚シ常ニ爾臣民ト共ニ在リ若シ夫レ情ノ激スル所濫ニ事端ヲ滋クシ或ハ同胞排擠互ニ時局ヲ 乱リ為ニ大道ヲ誤リ信義ヲ世界ニ失フカ如キハ朕最モ之ヲ戒ム宜シク挙国一家子孫相伝ヘ確ク神州ノ不滅ヲ信シ任重クシテ道遠キヲ念ヒ総力ヲ将来ノ建設ニ傾ケ 道義ヲ篤クシ志操ヲ鞏クシ誓テ国体ノ精華ヲ発揚シ世界ノ進運ニ後レサラムコトヲ期スヘシ爾臣民其レ克く朕カ意ヲ体セヨ

(君が代演奏)

下村総裁 謹ンデ天皇陛下ノ玉音放送ヲ終リマス。

和田アナウンサー 畏クモ天皇陛下ニ於カセラレマシテハ、万世ノ為ニ泰平ヲ開カント思シ召サレ、昨日政府ヲシテ米英支蘇四国ニ対シテ、ポツダム宣言ヲ受諾スル旨通告セシメラレマシタ。

畏クモ天皇陛下ニ於カセラレマシテハ、同時ニ詔書ヲ渙発アラセラレ、帝国ガ四カ国の共同宣言ヲ受諾スルノ止ム無シニ至ツタ所以ヲ御宣シアラセラレ、今日正午畏キ大御意ヨリ詔書ヲ御放送アラセラレマシタ。

コノ御堂ノ御事ハ拝察スルダニ畏キ極ミデアリ、一億等シク感泣致シマシタ。

我々臣民ハ只々詔書ノ御旨ヲ必謹誓ツテ国体ノ護持ト民族ノ名誉保持ノ為滅私ノ奉公ヲ誓ヒ奉ル次第デ御座ヒマス。

最後のアナウンスで一箇所聴き取れないところがありました([……]の部分)。また、聞き誤った箇所も散見されると思いますので、お気づきのかたはご教示ください。

め さんから頂いたコメントにより、該当箇所(上掲載書き起こし下線部)は「必謹誓ツテ」と判明致しました。「承詔必謹」 の 「必謹」とのことで、意味から判断しても間違いないと思います。貴重なご教示、誠にありがとうございます。

玉音放送録音・放送の経緯については、『朝日新聞』夕刊で 2008年12月1日(月)〜12月26日(金)にかけて連載された「ラジオの時代」第2部で数回取り上げられ、概説されている(この連載、本にならないのかなぁ)。

「ラジオの時代」 第2部 あのとき あの場で、『朝日新聞』夕刊(2008年12月1日(月)〜12月26日(金))総目次(当ブログ内)

ちなみに、録音に使用されたのは、DENON DP-17-K 可搬型録音再生機(日本電気音響株式会社:現DENON)

東京・西新宿の平和祈念展示資料館には、「終戦ノ詔書」のレプリカが展示されていた。入場無料。誰がどういう意図で行っている展示なのかに気をつけて観覧する必要があるものの、展示物そのものには見る価値があると思う。

平和祈念展示資料館

平和祈念展示資料館(東京都新宿区西新宿2-6-1 新宿住友ビル48階)(当ブログ内)

※加筆
NHK放送博物館には、玉音放送の原盤(玉音盤)のレプリカと、天皇裕仁自身が玉音放送を聴いたラジオ受信機(RCA の 真空管ラジオ Radiola の卓上モデル)が展示されている。

NHK放送博物館
※こっちも、入場無料

※当ブログ内の関連エントリー:

第1回大本営発表(真珠湾攻撃・太平洋戦争開戦)(NHKラジオ、1941年12月8日(月)6:00-)


当ブログ内の人気記事


Google

| | コメント (0) | トラックバック (0)

アマチュア無線の日(7月29日)

○アマチュア無線の日(7月29日)

 

7月29日はアマチュア無線の日。

太平洋戦争で禁止されていたアマチュア無線が1952年のこの日に復活。これを記念して、1973年に日本アマチュア無線連盟(JARL)が制定した記念日。

1952年(昭和27年)7月

7月29日 全国で局免許申請者30名に予備免許がおりる。これは戦後のアマチュア無線再開であり、のちに7月29日が「アマチュア無線の日」と制定される。

アマチュア無線年表 70年史・昭和中期(一般社団法人日本アマチュア無線連盟ウェブサイト)

平和と自由は無条件にすばらしい。


当ブログ内の人気記事


Google

| | コメント (0) | トラックバック (0)

トランジスタの日(6月30日)

○トランジスタの日(6月30日)

 


RCサクセション「トランジスタラジオ」(1981年)
 

アメリカのベル研究所(Bell Laboratories)のジョン・バーディーン(John Bardeen 1908-1991)とウォルター・ハウザー・ブラッテン(Walter Houser Brattain 1902-1987)は、トランジスター開発につながる現象を発見した。

ウィリアム・ブラッドフォード・ショックレー(William Bradford Shockley 1919-1989)と研究を進め、3人の連名で1948年6月30日にトランジスターの発明を発表。1956年にはノーベル物理学賞を受賞した。

トランジスター(transistor)の名付け親は、ノーベル物理学賞受賞者のジョン・R・ピアース(John R. Pierce 1910-2002)。

トランジスターの発明者は日本人?

ちなみに、トランジスターの発明者は日本人だという説もある。

その説とは、NHK技術研究所の内田秀男が、上記3名に先立ってトランジスターの原理をすでに発見していたというもの。

「鉱石ラジオの鉱石は検波しかないが、真空管は検波用もあれば増幅用もある。ならば鉱石でも増幅用ができないだろうか?」という学生時代の着想が元になっているという。思考の流れとしては筋が通っている。1943年にはトランジスター発明の確信を得て、戦後には開発に必要な条件を満たした鉱石の調達の目処も立っていたという。内田はこのトランジスターを「三極鉱石」と命名。

画期的なアイディアであったが、上司の無理解で発表の機会が得られず、GHQの検閲によりこの情報がアメリカに漏れたと言われている。ベル研究所の3名がトランジスターの発明を発表したのは、検閲の半年後だったという。

ただ、当時の日本では、トランジスター開発に必要な高純度のシリコンやゲルマニウムの結晶は入手できなかったとの理由で、日本人発明説を否定する声もある。

これらの話を聞いた素人の私の感触では、内田秀男はトランジスター原理を発見し、発明直前までアイディアを練っていたものの、実際に現物をつくるところまでは至らず、ベル研究所の3人に先を越されてしまったということなのかもしれない。

ちなみに、秋葉原のラジオセンターの2階に「内田ラジオアマチュアショールーム」という店がある。クラシックなラジオが所狭しと並べられた店内におばあさんが座っている。この方が内田秀男夫人の久子さん。内田秀男が開いた店とのこと。

ラジオセンターにそのような店が存在するというのも象徴的だ。この話を聴くまでは店の前を何の気なしに通っていたけれど、この話を知って以来、特別な店のような気がしている。

NSの歩きかた 第10回 アキバに見た ヴィンテージ・ラジオの宝庫(「NipponStyle JKヴィジュアルアーカイブ」内)

秋葉原ラジオセンター各店舗のご案内 内田ラジオアマチュアショールーム


当ブログ内の人気記事


Google

| | コメント (0) | トラックバック (0)

FMの日(6月13日)

○FMの日(6月13日)

 

6月13日は「FMの日」なのだとか。FMの「F」がアルファベットの6番目、「M」が13番目というのが由来とのこと。

FM(frequency modulation:周波数変調)の発明者はエドウィン・ハワード・アームストロング(Edwin Howard Armstrong, 1890-1954)。彼は、超再生方式、スーパーヘテロダイン方式の発明者でもあり、20世紀で最も偉大なラジオ技術者のひとり。

ちなみに、FMラジオの特許成立は1933年12月26日(アメリカ合衆国特許第1,941,066号)。

RADIO SIGNALING SYSTEM - Google Patent Search

以前、ローレンス・レッシグ『FREE CULTURE』(翔泳社、2004年)で、FMラジオについて、次のような印象深いエピソードを読んだことがある——

アームストロングは、1935年11月5日、エンパイア・ステイト・ビルディング(Empire State Building)で行われていた無線技術者協会の会合でFM放送の実証実験を行い、これまで聴いたこともないクリアーな音声で人びとを驚かせた。

アームストロングはRCA(Radio Corporation of America、AV機器用ケーブルのRCA端子でおなじみですね)からの依頼をきっかけに、このFM技術を発明した。

ただ、RCA社長のデイヴィッド・サーノフ(David Sarnoff, 1891-1971)は、アームストロングがAM放送のノイズ除去フィルターを開発するものと期待していた。意に反して、アームストロングはAM放送に対抗しうる全く新しい放送技術を発明してしまったのだ。即ち、アームストロングは、RCAのライヴァルになってしまった。

RCAは当時のアメリカ合衆国のラジオ業界を牛耳る存在。サーノフ社長は、FM技術を社内に封じ込めた。そして、連邦通信委員会(FCC)長官・AT&Tなども巻き込み、テレビ用の周波数調整の名目でFMラジオの割当周波数帯を変更し、出力も制限した。結果として、FMラジオの普及は遅れた。

テレビにもFM技術が使われているが、RCAはアームストロングにFM技術の特許無効を宣告、特許使用料支払いを拒否。

アームストロングはRCAとの訴訟のあと破産し、1954年1月31日、妻へ宛てた遺書を残して13階の窓から投身自殺した。

以上がローレンス・レッシグ『FREE CULTURE』で紹介されていたFM技術開発の裏話。

サーノフ社長は、アームストロングの訃報にふれて「私がアームストロングを殺したわけではない」(I did not kill Armstrong.)とコメントしたと言われている。

皆さんが日頃聴いているFMラジオの背景にはこのような話があることをぜひご記憶ください。

Edwin Howard Armstrong (1890 - 1954) - Find A Grave Memorial(英語)
※お墓検索サイトのアームストロングのページ。サイバーお墓参りをどうぞ。ヴァーチャル献花もできるようです。


Edwin Howard Armstrong, 1890-1954
 

当ブログ内の人気記事


Google

| | コメント (0) | トラックバック (0)

コミュニティ放送の日(6月6日)

○コミュニティ放送の日(6月6日)

 

日本コミュニティ放送協会(JCBA)が、2006年5月に、6月6日をコミュニティ放送の日に制定。6月6日は、JCBAが中間法人として設立登記された日に該る。

以上。

……これで終りではなんなので、関連した話題をもう少し。

現在は削除されているが、以前JCBAトップ・ページに「radio☆star」というバナー広告が掲載されていた。気になったのでクリックしたところ、そのとき既に「Not Found」。

調べてみると、「radio☆star」とは、ポッドキャスティングのポータルサイト Castalia を運営するキャスタリア株式会社JCBAが提携して、個人発ポッドキャスト番組をコミュニティーFM局向けに供給可能にするSNSだったようだ。同時に、放送コンテンツをポッドキャスティング配信するための管理ツールをコミュニティーFM局に提供していた。

Castalia -キャスタリア株式会社- 個人発ラジオ番組プロダクションサイト「radiostar」の開始ーネット経由でコミュニティFM約200局への番組提供可能

Apple Tips 第29回 ポッドキャストを活用したビジネスモデルに学ぶ、その2  すべてのものづくりの根源は「あったらいいな」というモノコト | 大塚商会
※Podcasting954(TBSラジオ)オリジナル番組「Apple Tips」サイト。音源公開は終了。番組内容の要約を掲載。

もう終了したものと思われる。

配信管理ツール「castplant」のサイトには、最近までradio☆starのログイン・ページが残っていたけれど、コチラも今はアクセスできない。

結果としてどのような番組がどのくらいコミュニティーFM局に供給されたのか興味があるところだが、定かではない。

面白い試みだったと思うんだけどなぁ。


当ブログ内の人気記事


Google

| | コメント (0) | トラックバック (0)

電波の日(6月1日)

○電波の日(6月1日)

 

6月1日は電波の日。

1950年6月1日の電波三法(電波法・放送法・電波監理委員会設置法)施行に由来し、電波の利用が日本国民一般に開放されたことを記念する日。

1951年に電波監理委員会が6月1日を「電波記念日」とし、同委員会の廃止(1952年8月1日)を経て、1954年に郵政省が「電波の日」を制定。

総務省は、毎年この日に「電波の日・情報通信月間」記念中央式典において、情報通信の発展に貢献した個人及び団体を表彰している。

※関連リンク:

総務省|検索結果(総務省ウェブサイト内での「電波の日」検索結果)

○電波法

○放送法

○電波監理委員会設置法


当ブログ内の人気記事


Google

| | コメント (0) | トラックバック (0)

民放の日(4月21日)

○民放の日(4月21日)

 

4月21日は「民放の日」。

日本民間放送連盟:4月21日は民放の日

1951年4月21日に民放ラジオ16社に初の予備免許が与えられたことを記念し、日本民間放送連盟(=民放連)が制定した記念日。

この記念日は、1968年に「放送広告の日」として制定され、1993年に「民放の日」へと改称された。

ちなみに、1951年9月1日の6:30に中部日本放送(CBCラジオ)が、12:00に新日本放送(現在の毎日放送 MBSラジオ)が日本初の民放ラジオ局として本放送を開始。

これを記念して制定されたのが「民放ラジオ放送開始記念日」(9月1日)。

※当ブログ内の関連エントリー

民放ラジオ放送開始記念日(9月1日)

世界初のラジオ局開局の日(1920年11月2日)

放送記念碑(東京都港区芝浦3-3-6 東京工業大学附属科学技術高等学校外)


当ブログ内の人気記事


Google

| | コメント (0) | トラックバック (0)

蝮さんは東京の移動祝祭日だ:「毒蝮三太夫のミュージックプレゼント」(TBSラジオ)が週1回放送になることについて。

○蝮さんは東京の移動祝祭日だ:「毒蝮三太夫のミュージックプレゼント」(TBSラジオ)が週1回放送になることについて。

 

「毒蝮三太夫のミュージックプレゼント」(TBSラジオ)が、これまでの月〜木曜日の放送から、金曜日のみの週1回の放送になる。

1969年10月6日に放送開始し、「こんちワ近石真介です」に内包され、そのまま「大沢悠里のゆうゆうワイド」内で番組は継続した。順当に行けば「伊集院光とらじおと」(月〜木8:30-11:00)内で放送が続くかと思われたが、「ジェーン・スー 生活は踊る」(月〜金11:00-13:00)内へ移動した。伊集院光が断ったと言っていた記憶がある。

個人的には、これは正解だったと思う。伊集院×蝮さんの掛け合いは面白いに決まっているが、語弊を恐れず言えば、ある程度は想像がついてしまうところもある。その点、ジェーン・スー×蝮さんの掛け合いは未知数であったが、そこが良かった。ラジオっ聴きとしては、どうせなら聞いたことのないものを聴いてみたいし、変化の中にこそラジオの活路があるはずだ。

ちなみに、「毒蝮三太夫」「毒蝮」などと記述したほうが、書き手の中立性を目に見える形で示すことができるかもしれないが、以下、敬意と親愛の情を込めて「蝮さん」で通す。

すぐれて「東京的」な番組

radiko.jp のエリアフリーが始まったとき、関東以外のラジオリスナーに私がいちばん聴いてほしいと思った番組が「毒蝮三太夫のミュージックプレゼント」だった。

その理由は、この番組はすぐれて「東京的」な番組だからだ。

「東京的」な番組と聞いて、どんな番組を思い浮かべるだろうか? 全国区で旬の有名タレントが出演する番組? オシャレな番組? あるいは、最新の情報をフィーチャーした番組だろうか?

この番組は、そういう番組とはちょっと違う。

この番組の「東京らしさ」とは、リスナーは、地方としての東京を感じることができ、東京の普通のリスナーの日常を垣間みることができる番組という意味である。

地方としての東京

この番組では、蝮さんは東京都内またはその近県へ赴き、中継会場に集まる町の人たちの話を聞く。

そこには、東京に憧れて上京してきた私のような田舎者が期待していたスタイリッシュなアーバン・ライフとは明らかに異なる東京がある。空想上の大都会ではなく、地に足の付いた実在の人々が暮らす生活の場としての東京である。

中継会場に集まってくる人たちも、地方出身者が時に敵視しながら仮構していた気取った「東京人」はひとりもいない。

番組内で開陳される日常生活の場としてのリアルな東京は、「地方としての東京」とも言えるかもしれない。

リスナーの日常

もちろん、蝮さんが町にやって来ることは「日常」というよりは「ハレ」の瞬間ではあり、むしろお祭りですらあるが、スーパーやドラッグストアーや銭湯や福祉施設のような日常生活の場の雰囲気がラジオを通じて共有される。

放送に登場する町の人たちは、気取った言葉は使わないが、日々の暮らしの中で心に蓄積された感情を蝮さんに聞いてもらいたがっている。

放送内容は似たものにはなりがちだが、蝮さんが毎日ちがう町を訪れることで、日常生活の継続性と東京の空間的な広がりが、ラジオを通じて共有され、番組を聴いている自分もラジオの中の人たちの一部であることが自覚される。

その意味では、連日放送していることの意味は大きかったと思う。

蝮さんは東京の移動祝祭日だ

とはいえ、蝮さんも82歳のご高齢だ。腸閉塞による入院で2006年1月9日(月)から2月17日(金)まで休んだ以外は、1969年10月6日(月)からロケの帯番組を続けてきた。このことのほうが奇跡と言える。

これからは週1回の放送になる。

番組は金曜「たまむすび」(TBSラジオ、13:00-15:30)内に移動し、蝮さん×玉袋筋太郎×外山恵理アナウンサーの江戸っ子3人による放送に変わる。よってこれからは「ハレ」の瞬間が際立ち、週1回開催される東京の動くお祭りとして番組は続く。それはそれで愉しみだ。

もし君が幸運にも「ミュージックプレゼント」を一度でも聴いたことがあるのなら、週1の放送になっても、他の日に何を聴いていようと、蝮さんは君についてくる。なぜなら蝮さんは東京の移動祝祭日だからだ。

「よせよ!」

ミュージックプレゼント(公式サイト)


当ブログ内の人気記事


Google

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2018年の「川口桜まつり」(会場:文化放送川口送信所)は4月6日(金)〜4月8日(日)

○2018年の「川口桜まつり」(会場:文化放送川口送信所)は4月6日(金)〜4月8日(日)

 

今年も、埼玉県川口市赤井にある文化放送川口送信所(埼玉県川口市赤井3-9-16(地図)で、2018年第28回「川口桜まつり」が開催されます。会期中は送信所構内が開放されます。送信所の敷地に入れるレアなチャンスです。

個人的には、もう1週間早くしたほうが良いのではないかと毎年思います。

川口桜まつり(公式サイト)

川口桜まつり 2018年
 

アクセスは、JR川口駅から国際興行バスで「蓮沼」もしくは「観音橋」下車。個人的には蓮沼がおすすめ。

念のために言っておくと、川口桜まつりは、文化放送の送信所の敷地内で開催される地元のお祭であって、文化放送のイヴェントではありません。声優とかは来ません。

トイレは有料らしいです。

以下、過去の桜まつりの様子。


2008年の様子1


2008年の様子2


2008年の様子3
 

※当ブログ内の関連リンク

川口桜まつりin文化放送送信所(埼玉県川口市赤井3丁目9番16号、2008年4月4日(金)〜6(日))
※実際に足を運んだ際のレポート。長いこと行ってないなぁ。


当ブログ内の人気記事


Google

| | コメント (0) | トラックバック (0)

東京圏民放AMラジオ局2018年春の番組改編:まとめ&コメント※随時更新

○東京圏民放AMラジオ局2018年春の番組改編:まとめ&リンク&コメント※随時更新

 

今期は、ナイターシーズンの割には新番組が多い気がする。4月1日の夜中は、録音タイマーの設定で忙しくなりそう。

TBSラジオ 2018年春の新番組情報!
 番組表:TBS RADIO 954 kHz 週間番組表

文化放送 2018年 春の改編番組のご案内
 A&G番組情報 | 超!A&G 文化放送
 番組表:AM1134kHz 文化放送 JOQR

ニッポン放送 春の新番組のご案内 | ニッポン放送 ラジオAM1242+FM93
 番組表:AMラジオ 1242 ニッポン放送 番組表

○ラジオ日本(改編特集ページなし)
 TOPICS|ラジオ日本 AM1422kHz
 番組表:タイムテーブル | ラジオ日本 AM1422kHz

* * *

以下、ひとことコメントなど。

TBSラジオ 2018年春の新番組情報!

ひとことコメント

なんと言っても、今改編のいちばんの話題はナイターの終了。これはひとつの英断かもしれない。その後は、ライムスター宇多丸が土曜日から移って、「アフター6ジャンクション」(月~金18:00-21:00)が放送開始。

そして「たまむすび」(月~金13:00-15:30)に赤江珠緒が復帰。金曜日はフリーになって卒業の安東弘樹アナに代わって、外山惠理アナ。「毒蝮三太夫のミュージックプレゼント」が金曜「たまむすび」内に。玉さん×外山アナ×蝮さんの江戸っ子トライアングルだ!

あと、「乗りものニュース1155」(日11:55-12:00)も地味に気になっている。

改編情報ページ掲載番組

 

文化放送 2018年 春の改編番組のご案内
A&G番組情報 | 超!A&G 文化放送

ひとことコメント

個人的に聴きたいと思うのは、いとうあさこの「ラジオのあさこ」(土7:00-8:45)

「玉川美沙 ハピリー」終了はちょっと残念だけど、月曜夜に「玉川美沙 MUSIC SELECTION」(月20:00-20:30)が放送開始。

うまいこと考えたなぁと思うのは、若手男性声優による深夜ワイド番組「ユニゾン!~ジェネレーション~」(月~木25:00-26:00)文化放送らしいし、裏番組とリスナーがあまり重ならない感じがする。

あと、「音楽ゴリラ」(火26:15-26:30)って何だ?

改編情報ページ掲載番組

 放送時間変更

 

ニッポン放送 春の新番組のご案内 | ニッポン放送 ラジオAM1242+FM93

ひとことコメント

ニッポン放送は、これまで通りナイターに力を入れている印象。

高島ひでたけアナに代わり、「飯田浩司のOK!Cozy Up!」(月~金6:00-8:00)がスタート。かなりの若返りだが、飯田浩司アナは新人の頃から見た目がベテランっぽかった記憶がある。

「草野満代 夕暮れWONDER4」(月~木16:00-17:40)。もしかして、ラジオ初レギュラー番組というのは意外。

改編情報ページ掲載番組

改編情報ページにない改編番組

  • 「根本宗子と長井短のオールナイトニッポン0(ZERO)」(月27:00-28:30)
  • 「Creepy Nutsのオールナイトニッポン0(ZERO)」(火27:00-28:30)
  • 「四千頭身のオールナイトニッポン0(ZERO)」(木27:00-28:30)
  • 「健太郎のオールナイトニッポン0(ZERO)」(第3土27:00-29:00)
  • 「WANIMAのオールナイトニッポン0(ZERO)〜1 CHANCE NIGHT FEVER〜」(第4土27:00-29:00)※火曜日から移動。

 

ラジオ日本

ひとことコメント

ナイター・オフに改編情報ページがないのは昨年と同じ。

「DeNA BAY SPORTS」(月18:30-19:00)名前の通り、DeNAグループのスポーツチームおよびスポーツ事業に関する情報。パーソナリティーは髙田延彦。ベイスターズOBとかじゃないんだ?

改編情報ページなし

公式サイト番組表掲載の新番組

  • 「体よろこぶ大発見!」日5:40-5:25
  • 「松崎道男のみんなでスマイル」日17:35-17:20
  • 「お届け〜幸せマルシェ」月5:25-5:10
  • 「DeNA BAY SPORTS」月18:30-19:00
  • 「さわち美欧 歌の花道」月22:45-23:00
  • 「南條有香と原あや香のふんわりハーモニー」火22:30-23:00
  • 「Marumaru Lounge 夜の賢人たち」火2300-23:15
  • 「埼玉彩響のおもてなし」火24:30-25:00
  • 「OBCシネマ同好会」火26:00-26:30
  • 「Chuning Candy Tune Up Party!!」木22:00-22:30
  • 「小田飛鳥とキングダム」金23:30-23:45
  • 「まいどあり〜。」土8:00-8:15

※当ブログ内の関連エントリー

無料の録音・編集ソフト Audacity で radiko をタイマー録音しよう。

Macに初めから入っている音楽制作ソフト GarageBand で radiko を録音しよう。


当ブログ内の人気記事


Google

| | コメント (0) | トラックバック (0)

より以前の記事一覧