仰木 豊[監督]『FM89.3MHz』(AMGエンタテインメント/楽映舎、2006年;2007年劇場公開)
○仰木 豊[監督]『FM89.3MHz』(AMGエンタテインメント/楽映舎、2006年;2007年劇場公開)
今回は、仰木 豊[監督]『FM89.3MHz』(AMGエンタテインメント/楽映舎、2006年;2007年劇場公開)をご紹介。
「FM89.3MHz」と書いて「えふえむやくざ」と読む。ミニFMラジオ局を舞台にしたヤクザ映画である。
ラジオとヤクザという組み合わせは、あのイヤな事件を想起させるので紹介を見送ってきたが、そろそろいい頃合ということでバーニング。
特典のメイキング映像における出演者の談によると、当初はVシネマとして制作されたようだが、2007年に劇場公開されている。
『FM89.3MHz』予告篇
ミニFM局を舞台にした映画といえば、中山美穂・織田裕二主演の『波の数だけ抱きしめて』(1991年)を思い浮かべる人もいるかもしれない。私は観たことがないけれど、想像するに、おそらく『FM89.3MHz』のほうが数倍パンチの利いたエンターテインメント作品になっているはず。
主演はVシネ四天王のひとりに数えられる小沢仁志アニキ。組長の息子の仇を取って服役し、15年ぶりに新宿・歌舞伎町に戻ってきた昔気質の任侠ヤクザ・工藤準次を演じている。
出所した準次が新たに与えられたシマは、組が借金のカタに取ったビルにテナントとして入っているミニFM局。かつては8人で運営していたが、現在では銀河系アイドル・ゆかタン(浅川稚広)が、弁当の移動販売のアルバイトをしながら独りで運営している。
準次とゆかタンは、最初は対立する。しかし、アルバイト帰りのトラブルで生放送に間に合わなくなったゆかタンに代って準次が急遽DJを務め、話は急展開。
その後、人生相談が人気を集めたり、刑期を終えた出所者を紹介する「出所だより」のコーナーを始めたり、ファッションヘルス・裏DVDショプ・非合法カジノなどをスポンサーに付けたり、生放送で抗争する組同士の手打ちを取り仕切ったりと、局の経営は軌道に乗り始めるが……という内容。
後は観てのお愉しみ。
ヤクザ映画なのに、監督のルックスが完全にアキバ系で意外だった。
押尾学や酒井法子にも見せたい作品(観れば意味が解る)。
実際の萌え系アイドルはイタいブサイクと相場が決まっているが、ゆかタンを演じる浅川稚広は美人だ。この映画で初めて知った女優さんだが、メイキング映像の彼女がとてもキュートで、チョッと好きになったかもしれない。ちなみに、李相日[監督]『フラガール』(2006年)や、店員のユニフォーム姿で紀伊國屋書店の「キノビジョン」に出演したりもしている。
小沢のアニキが自ら歌うエンディング・テーマ「新宿夢鴉」は、心にしみる名曲だ。
年末年始はコレを観ろ!
『FM89.3MHz』、おススメです。ピチョ!!
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