番組評以外のラジオの話題

仰木 豊[監督]『FM89.3MHz』(AMGエンタテインメント/楽映舎、2006年;2007年劇場公開)

○仰木 豊[監督]『FM89.3MHz』(AMGエンタテインメント/楽映舎、2006年;2007年劇場公開)

今回は、仰木 豊[監督]『FM89.3MHz』(AMGエンタテインメント/楽映舎、2006年;2007年劇場公開)をご紹介。

「FM89.3MHz」と書いて「えふえむやくざ」と読む。ミニFMラジオ局を舞台にしたヤクザ映画である。

ラジオとヤクザという組み合わせは、あのイヤな事件を想起させるので紹介を見送ってきたが、そろそろいい頃合ということでバーニング。

特典のメイキング映像における出演者の談によると、当初はVシネマとして制作されたようだが、2007年に劇場公開されている。

小沢仁志主演映画 FM89.3(ヤクザ)公式サイト


『FM89.3MHz』予告篇

ミニFM局を舞台にした映画といえば、中山美穂・織田裕二主演の『波の数だけ抱きしめて』(1991年)を思い浮かべる人もいるかもしれない。私は観たことがないけれど、想像するに、おそらく『FM89.3MHz』のほうが数倍パンチの利いたエンターテインメント作品になっているはず。

主演はVシネ四天王のひとりに数えられる小沢仁志アニキ。組長の息子の仇を取って服役し、15年ぶりに新宿・歌舞伎町に戻ってきた昔気質の任侠ヤクザ・工藤準次を演じている。

小沢仁志 オフィシャルブログ 顔面凶器の独り言

出所した準次が新たに与えられたシマは、組が借金のカタに取ったビルにテナントとして入っているミニFM局。かつては8人で運営していたが、現在では銀河系アイドル・ゆかタン(浅川稚広)が、弁当の移動販売のアルバイトをしながら独りで運営している。

浅川稚広 - ☆- ちっふぃ~のブログ - ☆-

準次とゆかタンは、最初は対立する。しかし、アルバイト帰りのトラブルで生放送に間に合わなくなったゆかタンに代って準次が急遽DJを務め、話は急展開。

その後、人生相談が人気を集めたり、刑期を終えた出所者を紹介する「出所だより」のコーナーを始めたり、ファッションヘルス・裏DVDショプ・非合法カジノなどをスポンサーに付けたり、生放送で抗争する組同士の手打ちを取り仕切ったりと、局の経営は軌道に乗り始めるが……という内容。

後は観てのお愉しみ。

ヤクザ映画なのに、監督のルックスが完全にアキバ系で意外だった。

浅川稚広 - ☆-  ちっふぃ~のブログ - ☆- : 【FM89.3(ヤクザ)HMz 】

押尾学や酒井法子にも見せたい作品(観れば意味が解る)。

実際の萌え系アイドルはイタいブサイクと相場が決まっているが、ゆかタンを演じる浅川稚広は美人だ。この映画で初めて知った女優さんだが、メイキング映像の彼女がとてもキュートで、チョッと好きになったかもしれない。ちなみに、李相日[監督]『フラガール』(2006年)や、店員のユニフォーム姿で紀伊國屋書店の「キノビジョン」に出演したりもしている。

小沢のアニキが自ら歌うエンディング・テーマ「新宿夢鴉」は、心にしみる名曲だ。

年末年始はコレを観ろ!

『FM89.3MHz』、おススメです。ピチョ!!

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秋本治「こちら葛飾区亀有公園前派出所」「闇に流れる声」の巻、『週刊少年ジャンプ』51号(2009年11月30日号)

○秋本治「こちら葛飾区亀有公園前派出所」「闇に流れる声」の巻、『週刊少年ジャンプ』2009年51号(11月30日号)

※若干の加筆修正(2009年12月6日)

葛飾区亀有公園前派出所勤務の両津勘吉巡査長がラジオ局を開局したらしい。

その名も、FM両津(75.9MHz)。隅田川沿いのタワー・マンションの一室(=両さんの弟・両津金次郎宅)からの24時間生放送だ。無線マニアで、第1級陸上無線技術士の資格をもっている両さんの弟が、技術面をサポートしている。

財団法人 日本無線協会

これは、『週刊少年ジャンプ』51号(2009年11月30日号)での話。このエピソード、実を言うと、このブログで以前にご紹介したコジマラジオのブログの下記動画で偶然知った:


チャンネルクリーム2(コジマラジオ)

チャンネルクリーム2-コジマ ラジオ ブログ

東京のミニFM局リスト(暫定版)2009年11月29日改訂(当ブログ内)

あらすじは、上掲の動画に任せるとしよう。

『ジャンプ』は中学卒業と同時に卒業して現在は読んでいないので、不覚にも完全にノー・マークだった。上の動画を観て、矢も盾もたまらなくなった。しかし、51号は既にバックナンバー。どうしても読みたいし、単行本まで待てない。噂で、JUMP SHOP という店があり、そこでバックナンバーが手に入ることもあると聞いて、東京ドームシティ店と東京駅店を訪れたが、ダメだった。集英社にも問い合わせたが、『週刊少年ジャンプ』のバックナンバーは直販していないとの回答で、ダメだった。神保町古書センター2Fの中野書店漫画部にも出ていなかった。週刊漫画誌のバックナンバーを手に入れるのは、なかなか難しいですね。

いろいろ試して、ナンダカンダでようやく入手。


『週刊少年ジャンプ』2009年51号

中学卒業以来手に取るのも初めて。こういう製本の漫画誌を手に取るのも久しぶり。なんだか、線の細い、昔の『週刊少年サンデー』みたいな雑誌になってしまってるなぁ。

さて、肝心の「こち亀」は? ちょっとだけ引用:


「ラジオを聴く人が少なくなったらしいな」
「よし! ラジオのおもしろさをアピールしてくる」
 

ラジオ局に乱入。追い返される両さん。
マイクの形がTBSラジオと同タイプ。
パーソナリティーは、松本ともこ&小西克哉風?
 


ナンダカンダで、両さんはFM両津を開局。

続きは是非ご自身で読んでみて下さい。

途中まではいつものドタバタ喜劇の展開だが、終盤からはいつもと違う雰囲気を帯び始め、そして、しんみり終る。

「コサキン」リスナーや「にち10」リスナーであれば、秋本氏がラジオずきであることは周知の事実。このエピソードからは秋本氏のラジオに対する想いがじんわりと伝わってくる。本気なんだなぁ、きっと。巻末目次(似顔絵が変ってる。もうニット帽のアレじゃないんだね)では「同じ深夜ラジオ「コサキン」のファンだった臼井儀人さんが亡くなってとても寂しい」とコメントしている。


「コサキン」25周年(「サンケイスポーツ」より)

「秋本先生の好きなもの」2009年07月19日放送分 TBS RADIO 954 kHz > 安住紳一郎の日曜天国

「こち亀」史上に残る名エピソードの予感。

ただ、この回の感想をネットで検索すると、「ラジオは聴いてない」「ネット・ラジオでいいじゃん」「オチは?」というのが圧倒的に多い。隔世の感。これにも、ある意味しんみりした。

おまけの加筆:

読み返していたら……


『週刊少年ジャンプ』51号の「こち亀」のひとコマ。
背景に「コサキン」をエア・チェックしたテープがビッシリ。
ちなみに、絵のラジカセは秋本氏の自宅のものと同じ型
Panasonic RX-MDX81)。
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John Cage, "Imaginary Landscape No. 4" for 12 radios (1951)

○John Cage, "Imaginary Landscape No. 4" for 12 radios (1951)


John Cage, "Imaginary Landscape No. 4" for 12 radios (1951)
Performed by students of art and music classes
of Prof. Joachim Pissarro and Geoffrey Burleson,
Hunter College, The City University of New York

「Early Morley Bird」(J-WAVE、2009年11月22日(日)5:00-6:00)で、モーリー・ロバートソン(Morley Robertson)が、福井県の寂れた商店街に設置してある観光PR映像を流す装置の音と、店先から聴こえる地元コミュニティーFMの音とが混じって垂れ流しになっている様子を、ジョン・ケイジ(John Cage)のパフォーマンスに譬えていた。記憶はおぼろげだが、複数のラジオをそれぞれチューニングして同時に流すパフォーマンスで、"Imaginary landscape" とか言ったかな——みたいなことを言っていた。

ラジオ馬鹿としては、とても気になる。

調べてみたら、"Imaginary landscape No.4" for 12 radios (1951) というパフォーマンスあるいは曲と判明。この曲は、上の動画のように欧米のアート・スクールや大学の教材として使われることが少なくないようだ。

各おののラジオにひとりオペレイター/プレイヤーがつき、その場で任意の局にチューニングし、それらを同時に流したり音量を上げ下げしたりして、結果として偶然の音楽ができあがるというもので、この手法は、チャンス・オペレイション(Chance Operation)と名付けられている。細かいことを言えば、楽譜もあるし、ラジオで受信できる音しか流れないので、"Chance" というよりは "Contingency" という感じかもしれないけれど。

以前このブログでご紹介した粉川哲夫のラジオ・アートなんかも、ジョン・ケイジの一連のパフォーマンスの影響なのだろうか。

粉川哲夫インタビュー 放浪─自由ラジオからミニFMへ、そしてラジオアートへ」(Free Media Research Radio 88.0MHz in カルチュラル・タイフーン2009、2009年7月4日(土))(当ブログ内)

チャンス・オペレイションで思い出したことがある。私の高校時代の美術の先生が、1年生の授業初日にケント紙を1枚づつ配り「それでは、デタラメの絵を描いて下さい」とひと言。その後簡単な趣旨説明はあったが、それでもみんなポカンとしつつ描き始める。巡回しつつ生徒の絵を覗き込む先生は「まだ、作為があるな」とだけ言って行ってしまう。九州のクソ田舎の美術教師にも面白い人がいるものだと思い、特段に親しくはしなかったけれど(一匹狼的な先生だったのでそんな感じにならなかった)、好きな先生だった。

美術の授業の初日にこんなことをやる意味が何なのか気づいたのは、後のちになってからだった。

それはさておき、下の同趣旨の1982年のパフォーマンス "Speech" for 5 radios (1955) には、ジョン・ケイジ自身が参加している。


John Cage, "Speech" for 5 radios and reel (1955)
Performed in 1982
3:55あたりの曲が「Early Morley Bird」っぽい雰囲気。

参考:

Fw: Cage's "Speech 1955" (?)
※ヴァージニア大学(University of Virginia)の、あるメイリング・リストのログ。2003年3月30日付、アンドレ・ショウドゥロン(André Chaudron)からディオニシス・ブクヴァラス(Dionisis Boukouvalas)に宛てられたメッセイジ。

ところで、「Early Morley Bird」(J-WAVE、日5:00-6:00)が12月いっぱいで終了するらしい。talkmaster44さんのブログ「ラジオファンブログ」で知った。好きな番組が、またひとつなくなる。残念だ。

Early Morley Bird終了 - ラジオファンブログ

i-morley: 重大な発表

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増刊タケダ記者:動く武田記者——TBSラジオ国会担当・武田一顯記者が「INsideOUT」(BS11、本放送:2009年11月25日(水)22:00-23:00)に出演しました。

○増刊タケダ記者:動く武田記者——TBSラジオ国会担当・武田一顯記者が「INsideOUT」(BS11、本放送:2009年11月25日(水)22:00-23:00)に出演しました。

動く武田記者

TBSラジオ国会担当・武田一顯記者の動画をご紹介します。

先ごろ、武田記者は「INsideOUT」(BS11、本放送:2009年11月25日(水)22:00-23:00)に出演しました。テレビ出演は初めてだったそうです。

頭がテカテカですね。

テレビでも「よろしくど〜ぞ」:



「INside OUT」(BS11、2009年11月25日(水)22:00-23:00)
 

「INside OUT」(BS11、2009年11月25日(水)22:00-23:00)

実は、これより前に石原伸晃衆議院議員「荒川強啓 デイ・キャッチ!」(TBSラジオ、放送日未詳)出演時の様子を公開していた動画に武田記者が登場していました(0:42ごろから登場):

「週刊タケダ記者(仮)」バックナンバー:

週刊タケダ記者(仮)vol.1

週刊タケダ記者(仮)増刊号

週刊タケダ記者(仮)vol.2(2007年11月11日(日)-11月17日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.3(2007年11月18日(日)-11月25日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.4(2007年11月25日(日)-12月1日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.5(2007年12月2日(日)-12月29日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.6(2007年12月30日(日)-2008年1月12日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.7(2008年1月13日(日)-2008年2月2日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.8(2008年2月3日(日)-2008年2月29日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.9(2008年2月30日(日)-2008年3月15日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.10(2008年3月16日(日)-2008年3月29日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.11(2008年3月30日(日)-4月12日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.12(2008年4月13日(日)-2008年5月3日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.13(2008年5月4日(日)-2008年5月10日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.14 (2008年5月11日(日)-2008年6月7日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.15(2008年6月8日(日)-2008年6月15日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.16(2008年6月15日(日)-2008年7月5日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.17(2008年7月6日(日)-2008年7月12日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.18(2008年7月13日(日)-2008年8月2日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.19(2008年8月3日(日)-2008年8月9日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.20(2008年8月10日(日)-2008年8月30日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.21(2008年8月31日(日)-2008年9月6日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.22(2008年9月7日(日)-2008年9月13日(土)分 )

週刊タケダ記者(仮)vol.23(2008年9月14日(日)-2008年10月4日(土)分

週刊タケダ記者(仮)vol.24(2008年10月5日(日)-2008年10月11日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.25(2008年10月12日(日)-2008年10月25日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.26(2008年10月26日(日)-2008年11月1日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.27(2008年11月2日(日)-2008年11月15日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.28(2008年11月16日(日)-2008年11月29日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.29(2008年11月30日(日)-2008年12月13日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.30(2008年12月14日(日)-2009年1月3日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.31(2009年1月4日(日)-2009年1月10日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.32(2009年1月11日(日)-2009年2月7日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.33(2009年2月8日(日)-2009年2月21日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.34(2009年2月22日(日)-2009年2月28日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.35(2009年3月1日(日)-2009年7月4日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.36(2009年7月5日(日)-2009年10月10日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.37 (2009年10月11日(日)-2009年11月28日(土)分)





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小林信彦「本音を申せば」第581回「一記者の描く政治の実相」、『週刊文春』2009年12月3日号

○小林信彦「本音を申せば」第581回「一記者の描く政治の実相」、『週刊文春』2009年12月3日号

今回は、

 ・安井かずみによる作詞の坂本九「GIブルース」
 ・TBSラジオ国会担当武田一顯記者
 ・<五五年体制>型の日本のマスメディア

の3題で、実質的には、武田記者の本をベタ褒めする内容が全体の7〜8割ぐらいを占めていた。

これから政権交代の本がいくつか出てくるだろうが、武田一顯氏のこの本を超えるものは出ないだろうと思う。

と最高の評価。

「ゆうべ、民主党の若手議員とめしを食ったけど……」としたり顔でいう四十代のヒヨッコ評論家たち(ラジオにはこのたぐいがおおい)とちがう

とのこと。察するに、こんなことを言っている「ヒヨッコ評論家たち」と言えば、私が聴いたことのある範囲で言えば、頭に「宮」のつくアノ人たちのことだろうか。

武田記者の筆致を「実在の人物が入り乱れる人間喜劇」とも評していた。

小林御大はコラムを、

ぼくが大新聞を読まず、テレビも観ずにいて困らないのは、武田記者の存在もあるが、<他人を信用しない>という敗戦の体験が身にしみついているからだと思っている。

と締めくくっている。

奇しくも、小沢昭一が「爆笑問題の日曜サンデー」(TBSラジオ、2008年11月9日(日)13:00-17:00)にゲスト出演した際に自分を「疑り深い」と表現したのと重なる内容だ。戦争を経験した反体制知識人に共通する感覚なのかもしれない。

爆笑問題 日曜サンデー(TBSラジオ、2008年11月9日(日)13:00-17:00)

「爆笑問題の日曜サンデー」に絡めて言えば、小林御大は、こんなことも書いていた:

TBSラジオが数字的に好調ときいて、ある女性タレントが「テレビの方は良くないのに」と口をすべらせていた。ま、本当のことですが。

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週刊タケダ記者(仮)vol.37 (2009年10月11日(日)-2009年11月28日(土)分)

○週刊タケダ記者(仮)vol.37 (2009年10月11日(日)-2009年11月28日(土)分)

2009年11月13日、武田記者の初の単著、武田一顯『ドキュメント政権交代——自民党崩壊への400日』(河出書房新社、2009年)刊行!


国会担当、中国通として活躍する「タケダ記者」ことTBSラジオの武田一顕記者は、いまや同局の名物記者。国会で動きがあると颯爽と登場し、独特のアイロニーで辛口に調味された情報提供・分析で番組を盛り上げている。

小林信彦の『週刊文春』連載コラム「本音を申せば」でも好評価を受けている武田記者の、「BATTLE TALK RADIO アクセス」(TBSラジオ、月〜金22:00-23:50)における発言のなかで「これは!」と思ったものをご紹介。表現の面白さを重視した「タケダ節」収集といった趣を目指す予定。

* * *

武田一顯『ドキュメント政権交代——自民党崩壊への400日』(河出書房新社、2009年)が刊行されました!

構成としては、各章に2008年9月から2009年9月までの各月を割当て、福田康夫・総理大臣辞任から鳩山由紀夫政権成立までを、最後に、小沢一郎・民主党幹事長の独占インタヴューが掲載されています。

内容としては、ラジオでの武田記者のようなスパイシーさは表向きにはあまり見られないものの、質実剛健とした筆致のなかに見られる鋭い分析は、一歩遅れて鼻にスッと抜ける辛みに似た赴き。

最初の章から目から鱗の内容で、福田総理(当時)と小沢代表(当時)とのあいだで進められていた、例の大連立構想について、小沢が味方にも伏せていた真の目的について語られており、「そういうことだったのか!」と納得させられます。小沢一郎の政治活動の底流に一貫して流れてきたものが何かを踏まえると、こういう見晴らしが利くのかもしれません。裏を返せば、あの当時の大連立構想報道が、いかに感情的・皮相的・大衆迎合的だったかが剔抉されます。

「鳩山の街頭演説での盛況ぶり」(p198-)の節では、「おぉ、それバラすんだ?」という小ネタも出てきます。

TBSラジオのリスナーにとっては、衆議院議員選挙特番での小西克哉と麻生太郎総理大臣(当時)とのやりとりの再録が収められた p.211 は、なかなかの見所かもしれません。再三コラムで武田記者を取り上げている小林信彦についても、同じページで言及されています。

巻末の小沢一郎・民主党幹事長のインタヴューは、鋭く切り込むところがないのはやや寂しくもあり評価が分かれるところかもしれません。おそらく、ふだん公に持論を披露することの少ない小沢一郎になるべく話させようという意図で触媒役に徹しておられるのではないかと思われます。最初の章の大連立構想の真意についての話が、小沢一郎自身の口からも語られます。

ただ、全体的に、ちょっと小沢贔屓かなぁという感じはなくもありません。

ひとつ残念なのは、歴史的な政権交代を扱っているとはいえ、時事を扱っている本なので、これ一冊では、すごく息の長い本になるというわけではないかもしれないというところです。

したがって、このようなスタイルで今後も、日本の政治過程ドキュメントの著書をシリーズで発表して頂きたいものです。そうとう売れているようなので、可能性はあるかもしれません。

* * *

「BATTLE TALK RADIO アクセス」(TBSラジオ、2009年11月19日(木)22:00-23:50)

「民主党も、強行採決のやり方が下手でしたね」

民主党による中小企業金融円滑化法案(「返済猶予」法案)の衆議院強行採決について:

渡辺真理 [……]予想されたことだったんですか、これは?
武田記者 あの、ちょっと突然の感はありますねぇ。びっくりしましたよねぇ、いきなり戦闘モードに入りましたから。[……]初めての、政権交代して初めての強行採決ですから、民主党も強行採決のやり方が下手でしたね。

「後ろに乗ってた小沢さんが、初めは目つむってたんだけども、イライラし出して、いきなり「なにをノロノロお前は運転してんだ!」つって、前に足でアクセル踏んじゃったと」

ひきつづき、民主党による中小企業金融円滑化法案(「返済猶予」法案)の衆議院強行採決について:

武田記者 民主党側がですねぇ、初めは安全運転で慎重に慎重に議会運営をしてたんですけども——
渡辺真理 はい。
武田記者 2日前ぐらいから小沢[一郎・民主党幹事長]さんが、小沢一郎党幹事長が、あのぅ、急に、この会期内に、30日までに全部やるんだと——
渡辺・井上トシユキ うん。
武田記者 これも早く上げないと参議院行きますからね。
渡辺 はいはい。
武田記者 こういう譬えを言っている人がいましたねぇ、山岡[賢次]国会対策委員長——民主党ですけども——、が、こう、ロー・ギアでブレーキ踏み踏み、こう、ず〜っと運転してたわけですね、ゆっくり——
渡辺・井上 うん。
武田記者 そこで、だんだん乗ってるうちに、後ろに乗ってた小沢さんが、初めは目つむってたんだけども、イライラし出して、いきなり「なにをノロノロお前は運転してんだ!」つって、前に足でアクセル踏んじゃったと。そこでガタガタっとなってしまったもんですから、議会運営でこういうおかしくなっちゃったということなんですよね。。

 

「議員は本会議場で寝てます」

深夜の国会審議について:

渡辺真理 今日って、普通にどのくらいまでやるもんなんですかねぇ?
武田記者 まぁ、このまま行けば、これ、まだ1本目の議案で1時間半かかりましたから、今度は「議院運営委員長が本会議を開いたのがけしからん」と言って、いま[松本剛明]議院運営委員長辞めろ決議案ってのを出してますからね——
井上トシユキ あ〜、はいはいはい。
武田記者 これが1時間ぐらいかかると、もうそれだけで午前様になってしまうんで。
渡辺 なりますね。国会って、武田さん、一番深いところだと何時ぐらいまでやるもんなんですか?
武田記者 いやぁ、徹夜国会がありますから。
渡辺 で、そのときってね——
武田記者 はい。
渡辺 皆さん寝ないんですか?
武田記者 皆さんってのは、記者ですか?
渡辺 議員の、先ずは議員。
武田記者 議員は本会議場で寝てますから。

* * *

武田記者の画像

『ラジオライフ』2009年11月号(三才ブックス)の堀尾正明(「土曜朝イチエンタ。堀尾正明+PLUS!」TBSラジオ、土5:00-8:30)のインタヴューの写真の一枚に武田記者が写っています。

ケンイチさんがコメント欄で、武田記者の画像を紹介して下さいました。度たびありがとうございます。助かります。TBSラジオのメール・マガジン『954プレスメール』に貼られたリンクから見ることのできるコンテンツ「〜TBSラジオプレスメール〜 954写真缶」の一部です。ケンイチさんのコメントに貼られたリンクからも見ることはできますが、下記のサイトから『954プレスメール』を購読してからご覧になることをおすすめします:

TBS RADIO 954kHz | 〜TBSラジオプレスメール〜

◇「週刊タケダ記者(仮)vol.11」にコメントしてくださった方(残念ながら無記名)が、「久米宏 ラジオなんですけど」(TBSラジオ、土13:00-15:00)のウェブページに武田記者の画像が掲載されていると紹介して下さいました:

久米宏 ラジオなんですけど[先週のエンターテインメント!!
(2008年04月12日(土曜日))]

◇既にコアな武田記者ファンであればご存知かもしれませんが、武田記者の画像が、意外なことに文化放送のサイトに載っています。

「文化放送報道部日記 「健司と宏枝 22センチのマイク」」という文化放送報道部のブログの2006年10月10日付けのエントリーで、安倍晋三首相(当時)の中国・韓国訪問の同行取材の韓国編で、取材中のスナップのひとつとして掲載されています。下記のページの3枚目の画像に注目:

○文化放送報道部日記 「健司と宏枝 22センチのマイク」:
安倍とどこまでも(韓国篇)   =吹野=

● △ ■ ×

私 は「アクセス」ぐらいしかチェックできないので、武田記者が登場していると思われるTBSラジオの他のワイド番組(「森本毅郎・スタンバイ!」「荒川強啓 デイ・キャッチ!」など)で「これは!」と思われる発言を聴いた方は、お手すきの際にでもこのエントリーのコメント欄で情報提供して下されば嬉しいです。 例えば、「「デイ・キャッチ!」で○×について△□と言っていた」程度で構いません。

* * *

「週刊タケダ記者(仮)」バックナンバー:

週刊タケダ記者(仮)vol.1

週刊タケダ記者(仮)増刊号

週刊タケダ記者(仮)vol.2(2007年11月11日(日)-11月17日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.3(2007年11月18日(日)-11月25日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.4(2007年11月25日(日)-12月1日(土)分)

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週刊タケダ記者(仮)vol.12(2008年4月13日(日)-2008年5月3日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.13(2008年5月4日(日)-2008年5月10日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.14 (2008年5月11日(日)-2008年6月7日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.15(2008年6月8日(日)-2008年6月15日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.16(2008年6月15日(日)-2008年7月5日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.17(2008年7月6日(日)-2008年7月12日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.18(2008年7月13日(日)-2008年8月2日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.19(2008年8月3日(日)-2008年8月9日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.20(2008年8月10日(日)-2008年8月30日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.21(2008年8月31日(日)-2008年9月6日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.22(2008年9月7日(日)-2008年9月13日(土)分 )

週刊タケダ記者(仮)vol.23(2008年9月14日(日)-2008年10月4日(土)分

週刊タケダ記者(仮)vol.24(2008年10月5日(日)-2008年10月11日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.25(2008年10月12日(日)-2008年10月25日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.26(2008年10月26日(日)-2008年11月1日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.27(2008年11月2日(日)-2008年11月15日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.28(2008年11月16日(日)-2008年11月29日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.29(2008年11月30日(日)-2008年12月13日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.30(2008年12月14日(日)-2009年1月3日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.31(2009年1月4日(日)-2009年1月10日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.32(2009年1月11日(日)-2009年2月7日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.33(2009年2月8日(日)-2009年2月21日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.34(2009年2月22日(日)-2009年2月28日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.35(2009年3月1日(日)-2009年7月4日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.36(2009年7月5日(日)-2009年10月10日(土)分)



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在京ラジオ5社共同車内吊り広告「ながらラジオ」パターン2(東京5社ラジオ委員会×在京地下鉄・私鉄各社)

○在京ラジオ5社共同車内吊り広告「ながらラジオ」パターン2(東京5社ラジオ委員会×在京地下鉄・私鉄各社)

今年も在京ラジオ5社の中吊り広告

先日ご紹介した在京ラジオ5社共同車内吊り広告「ながらラジオ」パターン1に続き、パターン2が都営地下鉄に掲示された。

文化通信.com - 東京5社ラジオ委、昨年に続き「共同車内吊り広告」15日より実施

在京ラジオ5社共同車内吊り広告「ながらラジオ」パターン1(東京5社ラジオ委員会×在京地下鉄・私鉄各社)(当ブログ内)

昨年の広告に関する当ブログ内のエントリー:
在京民放ラジオ5社共同広告(東京5社ラジオ強化委員会・都営地下鉄、バージョン1:2008年5月25日(日)〜6月1日(土))(当ブログ内)
在京民放ラジオ5社共同広告:バージョン2(東京5社ラジオ強化委員会・都営地下鉄、6月2日(日)〜6月7日(土))(当ブログ内)

広告掲示期間は下記の通り。各線、2パターンの異なる広告が掲示期間の前期と後期にそれぞれ掲示される:

・都営地下鉄全線:11月15日(日)〜28日(土)
・京浜急行全線:11月16日(月)〜12月3日(木)
・京成電鉄全線:11月16日(月)〜12月22日(火)
・京王電鉄全線:11月23日(月)〜12月6日(日)
・東京メトロ全線:11月27日(金)〜12月10日(木)
・小田急電鉄全線:11月30日(月)〜12 月13日(日)

後期は各局パーソナリティー

前半は花くまゆうさくのイラストだったが、後半は各局パーソナリティーがフィーチャーされている:


※またもや反射で見えづらくてスミマセン。
AMラジオ優先のアングルです。

去年同様に、広告が5分割され、各局のパーソナリティーの写真がレイアウトされている。顔ぶれは下記の通り:

・TBSラジオ:小島慶子
  (「小島慶子 キラ☆キラ」月〜金13:00-15:30

・文化放送:八木沼純子
  「センパツ!」火17:50-21:00
・ニッポン放送:ナインティナイン
  (「ナインティナインのオールナイトニッポン」木25:00-27:00
・TOKYO FM:望月理恵
  「Blue Ocean」月〜金8:30-11:00
・J‐WAVE:別所哲也
  (「TOKYO MORNING RADIO」月〜木6:00-9:00

広告の下のほうには、パターン1で使われていた「ながら聴き」のイラストが10点あしらわれている。パーソナリティーの写真だけでは「ながらラジオ」の雰囲気が出ないのは解るけれども、デザインとしてはイラストがないほうがカッコいい。

前期のパターン1のコピーは「何かをしながら、ラジオを聴くのが「ながらラジオ」。/あなたも今日から「ながらラジオ」しませんか。」だった。後期のパターン2では、「何かをしながら、ラジオを聴くのが「ながらラジオ」。/あなたも朝・昼・夜「ながらラジオ」しませんか。」と微妙に変っている。

前回は写真を撮るのに気を取られて忘れていたけれど、今回はちゃんと都営地下鉄の車内でラジオを聴いてきた。都営地下鉄では、AMラジオの再送信を行っているので、地下でも「電車に揺られながら」AMラジオを聴くことができる。

AMラジオ再送信サービス | 東京都交通局

おまけ:都営地下鉄ホームの注意書き


※「ホームゲートの中のあなたの両手を
つかまないようご注意ください」
他にも珍妙な英語だらけでした。
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在京ラジオ5社共同車内吊り広告「ながらラジオ」パターン1(東京5社ラジオ委員会×在京地下鉄・私鉄各社)

○在京ラジオ5社共同車内吊り広告「ながらラジオ」パターン1(東京5社ラジオ委員会×在京地下鉄・私鉄各社)

今年も在京ラジオ5社の中吊り広告

最近、「在京5社」「東京5社」「広告」などのキー・ワード検索でこのブログに来て下さっているかたが増えている。

去年(2008年)の5月25日(日)〜6月7日(土)にかけて東京5社ラジオ強化委員会が都営地下鉄にラジオをPRする中吊り広告を出していた。そのことをこのブログで取り上げたことがある。それが前段の現象の理由のようだ。

在京民放ラジオ5社共同広告(東京5社ラジオ強化委員会・都営地下鉄、バージョン1:2008年5月25日(日)〜6月1日(土))(当ブログ内)
在京民放ラジオ5社共同広告:バージョン2(東京5社ラジオ強化委員会・都営地下鉄、6月2日(日)〜6月7日(土))(当ブログ内)

この時期にアクセスが増えるということは、ひょっとしたら今年もやっているのかなと思い調べてみたら、やはりそうだった。

今年は都営地下鉄に加えて、東京メトロや私鉄各社にも広告が掲示されるようだ。京成電鉄が最も掲示期間が長い。安いの?

・都営地下鉄全線:11月15日(日)〜28日(土)
・京浜急行全線:11月16日(月)〜12月3日(木)
・京成電鉄全線:11月16日(月)〜12月22日(火)
・京王電鉄全線:11月23日(月)〜12月6日(日)
・東京メトロ全線:11月27日(金)〜12月10日(木)
・小田急電鉄全線:11月30日(月)〜12 月13日(日)

今のところ、この件については下の記事が最も詳しいと思われる:

文化通信.com - 東京5社ラジオ委、昨年に続き「共同車内吊り広告」15日より実施

去年は「東京5社ラジオ強化委員会」名義だったけれども、今年は「東京5社ラジオ委員会」名義となり、「強化」が取れている。「強化」しないの?

前期は花くまゆうさくのイラスト

今回も2パターンの広告が用意されており、掲示期間のうち、前半は花くまゆうさくのイラスト、後半は各局パーソナリティーがフィーチャーされるとか。

前期の花くまゆうさくヴァージョンはこんな感じ:


※小心者なので、車内で写真撮るのは勇気がいるなぁ。

右側が少し反射で見えないが、東京の街を背景にして、「車を運転しながら」「仕事をサボりながら」「仕事しながら」「朝食をとりながら」「勉強しながら」「電車に揺られながら」「通勤しながら」「料理しながら」「ジョギングしながら」「洗濯しながら」の10パターンの「ながら聴き」の様子が描かれている。

後期は各局パーソナリティー

後期には、去年のように各局のパーソナリティーがフィーチャーされるらしい。どっちかといえば、こっちのほうが愉しみ。どのようなデザインおよびレイアウトになるかは不明。登場予定の顔ぶれは下記の通り:

・TBSラジオ:小島慶子
  (「小島慶子 キラ☆キラ」月〜金13:00-15:30

・文化放送:八木沼純子
  「センパツ!」火17:50-21:00
・ニッポン放送:ナインティナイン
  (「ナインティナインのオールナイトニッポン」木25:00-27:00
・TOKYO FM:望月理恵
  「Blue Ocean」月〜金8:30-11:00
・J‐WAVE:別所哲也
  (「TOKYO MORNING RADIO」月〜木6:00-9:00

都営地下鉄では、おそらく日曜日からの掲示になるだろう。ナインティナインが出るので、ブログなどで話題にする人も多いかもしれない。

こっちは、またいずれ。

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深夜食堂(MBSテレビ;TBSテレビ、水24:34-25:05)

○「深夜食堂」(MBSテレビ;TBSテレビ、水24:34-25:05)

ウチ、ラジオしかないからなぁ……。

テレビ・ドラマ「深夜食堂」

安倍夜郎『深夜食堂』がテレビ・ドラマ化されている。

好きな漫画なので、変な感じになっていたらイヤだなぁと思っていたが、見てみたらかなりいいドラマ。漫画の飄々とした感じも好きだけれど、生きた人間が演じることによって醸成される陰影もナカナカ。

全話好きだけれど、第5話「バターライス」がよかったなぁ。

マスター役、私の希望は藤竜也だったれど、小林薫がキャスティングされている。そう来たか!それもすばらしい。常連客の忠さん役として、不破万作も出ていた。伊丹十三[監督]『マルサの女2』(1988年)のあのシーンが見たくなったなぁ。「猫まんま」の回の売れない演歌歌手・千鳥みゆき役が田畑智子なのは、猫顔だからかなぁ。漫画のイメージとはだいぶん違うけれど、意外と良かった。第5話には、流しの歌手・ゴローの役であがた森魚も出ていた。

ドラマでは、店は新宿のゴールデン街にあるという設定になっているようだ。撮影は川崎でやっていたらしい。

そして、オープニング曲がすごくいい。曲が始まるまで少しのあいだ無音なのが絶妙。最近の自分が好きな音楽の傾向に合致していることもあり、すぐにハマった。ワリと見慣れた新宿の街も、あの曲を聴きながら見るとひと味違って見える。あの曲は、鈴木常吉の『ぜいご』(2006年)というアルバムに収められている「思ひ出」という曲。ドラマの中では同アルバムから他の曲も何曲か流れる。

この曲、なんで「挿入歌」扱いなのかねぇ。どう考えてもテーマ曲だと思うけれど。番組サイトでもフィーチャーされていない。色いろあんのかなぁ、大人のアレが。

常と吉捕物帳 always lucky home page(鈴木常吉ウェブサイト)
※CDの通販もなさっています。「どうせ買うなら私から」だそうです。


「深夜食堂」予告編

セメントミキサーズ「ヒ・メ・ジ」
g&voが鈴木常吉氏。当時は鈴木常之

忌野清志郎&つれれこ社中「トランジスタ・ラジオ」
アコーディオンが鈴木氏

マスターの SONY ICF-110

さて、本題。一応「ラジオ批評ブログ」なので、ラジオの話。

第2話後半で病身のみゆきが最後に店を訪れるときなど、マスターが聴いているラジオは、 SONY ICF-110 という機種。ちゃんとケースに入っていて、状態もよさそうだ:


第2話「猫まんま」より 

第3話「お茶漬け」より

シルエットはICF-110Bという機種とほとんど同じだけれども(ひょっとしたら中味は同じかもしれない)、本体左側の赤い「LIGHT」ボタン、ケースの隙間からチョッとだけ見えるシルバーの部分、プッシュ式のON/OFFボタンの位置から、あのラジオは、やはりICF-110だと思われる。

ドラマを見ていたら欲しくなってきた。

ネット・オークションなどには時どき出品されている。さっき某オークションを見たら、ケースなしで本体のみではあったが、即決価格7,000円だった。どうしよう。

このラジオは1969年のモデルで、AM・FM・短波放送(3.9〜12MHz)を受信することが出来る。「イレブン」シリーズと呼ばれるもののひとつで、後のスカイセンサーへと連なる、SONY のBCLラジオの再初期の製品。発売当時の定価は14,800円。現在の全国消費者物価指数が、当時の約3倍であることを考えるとかなりの高級品。

幼き日のマスターは、BCL小僧だったのだろうか。あのマスターの所持品としては、少し不自然な気もする。

ちなみに、冒頭に引用した台詞は、みゆきのCDを聴かせろと言う常連客・忠さんに対してマスターが返した言葉。原作の漫画にはない台詞。原作にラジオ出てきたっけ? 読み直そう。

写真館 | ドラマ「深夜食堂」公式サイト
※ラジオの写真も出ています。

ソニー IC-11 (ICF-110 ICF-110B)(「ラジオ資料館」内)

トランジスターラジオ 型番データ:SONY(「はじめくんのホームページ」内)

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試験電波(TBSラジオ、2009年11月7日(日)25:35ごろ-28:00)

○「試験電波」(TBSラジオ、2009年11月7日(日)25:35ごろ-28:00)

先週・今週と、TBSラジオが、日曜日の深夜に試験電波の送信をしていた。今週は「クチ×コミ」(25:00-25:30)終了後、25:35ごろ-28:00に送信。先週(10月31日(日))は25:00以降の放送がなかったので、25:05ごろ-28:00。

「JUNK」(TBSラジオ、月〜金25:00-27:00)を録音するTalkMasterのタイマー設定上の都合で月曜1:00-3:00もメモリーに入っているため、偶然録音が開始されていた。3:00以降はすかさず手動で録音ボタンをON。途中で寝てしまい、起きたら「生島ヒロシ おはよう一直線」(TBSラジオ、月〜金5:30-6:30)がそのまま録音されていた。

試験電波の内容はこんな感じ:

「JOKR、こちらはTBSラジオです。ただ今、周波数954kHz・出力100kwで試験電波を送信しております」というナレイションの後の下記の音源がランダムに流れた:

「講談社ラジオブックス」(2000年1月3日〜2009年3月27日、月〜金23:40-23:54)から下記のラインナップの一部:

「1500回記念企画 もう一度読みたい日本文学名作5選!『泣いた赤おに』」朗読:小林豊アナウンサー、「講談社ラジオブックス」(2005年10月10日(月))

「ごんぎつね」朗読:山内あゆアナウンサー、「講談社ラジオブックス」(2005年10月11日(火))

「山椒魚」朗読:初田啓介アナウンサー、「講談社ラジオブックス」(2005年10月11日(水))

「エキサイトベースボール」
「これから試験電波の野球実況を送信致します」というナレイションの後に、選手名の部分が編集でカットされた実況が数本続けて流れる。そのうちひとつは、背番号7の選手の5回裏プロ入り初ホームラン(同点弾)。最後に「これで試験電波の野球実況の送信を終了致します。」のナレイション。

・音楽:ジャズ(ジャイヴ、曲名不明)

・音楽:ブルーズ(曲名不明)

・音楽:クラシック(曲名不明)

流れた音源は先週・今週ともに同じ。順番は異なる。音源と音源のあいだには割と長いインターヴァルがある。

途中で周波数の違う(音程の異なる)サウンド・チェック用の正弦波らしきものが流れ、また放送音源に戻った。

「JOKR、こちらはTBSラジオです。ただ今、周波数954kHz・出力100kwで試験電波を送信しました」のあと、1kHzのサイン波が途切れ途切れに流れて試験電波終了。

今週はそのあとに緊急警報放送、先週はニュー・エイジっぽい曲などの音楽が流れた後で、「あなたへモーニングコール」(TBSラジオ、月〜日4:00-5:00)放送開始。

さっき、先週録音した音源と再生して同時に流してみたが、放送された音源の順番など、先週とは内容が違っていた。

※先週の試験電波の後にかかった曲

・Enya, "Fairlytale" (1986)


・Virginia Astley,
"A Summer Long Since Passed" (1986)


・Mike Oldfield,
"The Top of the Morning" (1998)


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