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「カレー大好き! でもレシピがあるからインド人はこの国から出て行け!」Mr.ビーンのローワン・アトキンソンによる保守党大会のパロディー:"Not the Nine O'Clock News" (BBC 2, 16 Oct 1979)

○「カレー大好き! でもレシピがあるからインド人はこの国から出て行け!」Mr.ビーンのローワン・アトキンソンによる保守党大会のパロディー:"Not the Nine O'Clock News" (BBC 2, 16 Oct 1979)

 

NHKでもこういうのやって下さい。あ、いまの経営委員会じゃ絶対無理か。

敵自身の言葉で敵を斬る。


"Not the Nine O'Clock News" (BBC 2, 16 Oct 1979)
 

日本語訳

党首閣下、そしてデニス(1)、紳士、淑女、党友のみなさん、私はゴルファーです! 同時に保守党員でもあります。そして、保守党は権力の座に返り咲きました。権力、なんと素晴らしい言葉でしょう! しかし、新しいリーダシップ、とりわけ新しいスタイルを伴った返り咲きであります。

そして、われわれには主に2つの懸案事項があります。

まずは、移民問題です。この問題について、わが党はいつも誤解されているのではないでしょうか? われわれは神に誓って、移民の皆さんを動物などとは思っておりません。私にも、個人的に移民の知り合いは大勢おりますし、全くもってよい人たちばかりです。もちろん、肌が黒いのが、珠にキズではありますが。しかし、率直に言って、彼らの中には白人とほぼ同じぐらい仕事のできる人もおりますし、その点、われわれも認めるところであります。さて、移民の多くはインド人とパキスタン人です。そして私はカレーが大好きです! しかし、今となってはレシピがありますので、彼らがこの国に留まる必要は全くないのです。

保守党は、この問題同様、少年犯罪者についても理解いたしております。もうひとつの由々しき問題です。わが党の実感としては、われわれはいささか穏健すぎました、あのクソ野郎どもに! 先般、ホワイトロー氏(2)が、短期間の厳しいショック療法(3)について言及していましたが、来週には、内務省管轄の少年鑑別所で2万4千ボルトの電気椅子の導入が開始されます。もちろん純然たる試験運用ではありますが。もし上手くいかなかった場合はもちろん、いさぎよく、つい先頃までの旧態依然・リベラル・優柔不断・社会主義・黒人贔屓・アカ・左翼・ホモ・共産主義の道へ逆戻りするつもりです。しかし、ぜひともチャンスをつかもうではありませんか!

険しい道のりかもしれません。しかし、忘れないでください。富める者が針の穴を通るほうが簡単です。らくだが針の穴を……らくだが針の穴を通るよりは(4)

英語

The Right Honourable leader and Denis(1), my Lords, Ladies, fellow party workers. I am a golfer!  But I'm also a conservative.  And the conservatives are BACK IN POWER -- what a wonderful word! -- but with a new initiative, and above all a new style.

And we are mostly concerned with two main issues:

Firstly, immigration.  Now, people really do get this party wrong every time on this issue, don't they?  We don't think immigrants are animals, for God's sake!  I know a lot of immigrants personally, and they are perfectly nice people.  They are Black, of course, which is a shame.  But honestly, some of them can do some jobs almost as well as white people and we acknowledge this.  Now, a lot of immigrants are Indians and Pakistanis, for instance, and I like curry, I do!  But now that we've got the recipe, is there many any need for them to stay.

Conservatives understand these problems, you see, like we understand young criminals, another very emotive issue.  This party feels that we have been just a little too soft on these BASTARDS!  Mr. Whitelaw(2) has spoken of the short sharp shock treatment(3), and his introduction of the 24,000V electric chair to Home Office detention centres begins next week, on a purely experimental basis, of course.  If it doesn't work, then, of course, we will be more than prepared to revert to old liberal wishy-washy socialist nigger-loving red left-wing homosexual commie ways of the recent past.  But please let's have a chance!

It may be a tough road, we know.  But don't forget it is easier for a rich man to pass through the eye of a needle, than it is for a camel to...than it is for a camel to(4).

訳註

(1)このコントが作られた1979年に、イギリスで保守党が政権復帰、マーガレット・サッチャー内閣成立。デニスはサッチャーの夫。

(2)ウィリアム・ホワイトロー(William Stephen Ian Whitelaw):サッチャー内閣の初代内務大臣。少年犯罪の厳罰化を主張。

(3)1979年総選挙の保守党マニフェストの一節 "In certain detention centres we will experiment with a tougher regime as a short, sharp shock for young criminals.(わが党は、いくつかの鑑別所で、少年犯罪者に対する短期間の厳しいショックとして、体制強化の実験を行います)" から。

(4) cf "It is easier for a camel to pass through the eye of a needle, than for a rich man to enter into the Kingdom of God.(富める者が神の国に入るよりも、らくだが針の穴を通るほうが簡単だ)"。新約聖書(マルコ10:25、マタイ19:24、ルカ18:25)

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