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伊集院光、『アナと雪の女王』主題歌騒動を語る:月曜JUNK「伊集院光 深夜の馬鹿力」(TBSラジオ、2014年5月5日(月)25:00-27:00)

○伊集院光、『アナと雪の女王』主題歌騒動を語る:月曜JUNK「伊集院光 深夜の馬鹿力」(TBSラジオ、2014年5月5日(月)25:00-27:00)

 

伊集院光が、月曜JUNK「伊集院光 深夜の馬鹿力」(TBSラジオ、2014年5月5日(月)25:00-27:00)で、ディズニー映画『アナと雪の女王』(2013年)について語った。

火曜JUNK「爆笑問題カーボーイ」(TBSラジオ、2014年4月29日(火)25:00-27:00)における、太田光の『アナと雪の女王』主題歌に関する発言をきっかけにした騒動の分析から始まり、自らを雪の女王に準えつつ深夜放送におけるトークについて持論を述べ、観客のリテラシーに触れつつ、全体としては見事な作品評となっていた。これを聴いて、観に行こうかなと思ったり。

間接的には太田への助け舟のようにも聴こえるけれど、本人の意図は定かではない。「カーボーイ」も聴いてたけど、「いつもの調子だな」という感じで、特に気にならなかったけどね。

『アナと雪の女王』主題歌騒動について

伊集院光 『アナと雪の女王』の話なんだけどね、もう「どうなの?」って思うのがさぁ、こういう番組の聴き起こしサイトみたいのがあってさぁ、そういう人はさぁ、ちょっとまぁ、その人の好みによって、すごい好意的に書いたり否定的に書いたりとか、コツとしてはチョッと煽り系のキャッチをつけると、見てくれる人も増えますし、アフィリエイト系とかも上手にいくんでしょう。

ほいで、チョッと強めのキャッチとかつけるじゃん、そすっと、ラジオとか聴いてない人も、まぁ、見ますわね。だって「『アナと雪の女王』を批判」って書いてあるから。で、見てさぁ、そこまでの流れはしょうがないよ、こういう仕事だから。

で、しょうがないんだけどさぁ、その先さぁ、それを見たってことがネットニュースになるじゃん。で、そのネットニュースん中でも、今回「なんだお前ら!?」って思うのって、日刊スポーツ.comみたいなとまでやり始めるじゃん。さらには、チョッとした新聞とにも載り始めるじゃん。もうなんか、そうすっとさぁ、「どこまでがそういうものをソースにして載っけていいってことになるの?」っていう。

ほいで「ネットの一部では」みたいな書きかたしてさぁ、「週刊誌の一部では」みたいな書きかたして、「夕刊紙には」って書きかたたして、みんなでキャッチボール回してるとさぁ、どんどん大きくできるわけでしょ。

「僕は深夜放送で、自分の切り口で自分の思ったことを「ありのままに」しゃべっていきます」

伊集院光 で、そこでちょっと言いたいことなんですけど、僕自体はミュージカル映画の歌の部分に関して興味がないっつってる時点で、そこについてはもう、それこそ、そこが好きだって言う人に関しては、そこが好きだからしょうがないと思うし、そこが好きじゃないオレもしょうがないじゃん。

ただまぁ、こういうところの公共の電波で、自分が1800円出したり、愉しみにしてた映画のことを「つまんなかった」「響かなかった」って言われんのは、気持ちよくないだろうねって思うよ。で、それと、しかも、それを「批判」というそこの文字面だけ受け取って見ちゃうと、批判されたらうれしくないだろうねと思うんだけど。

ストーリーに関して、ね、あのストーリーを是非オレ逆にじゃぁ見に行って、こういう心構えで見に行ってほしいと思んだけど。僕は生まれてすぐに、口は達者だったと思います。誰よりも口が達者って言う能力。で、あと、他の人と違う所を見てて、で、それに関してわーわー言うっていう。

だからその……おじいちゃんが死んだ日に、死んだお葬式の日に、自分の勉強部屋ができるってことの喜びを言って廻り(笑)、でいて、「ちょっと黙ってなさい」って言われることがスゴく多かったです。ね。で、この能力のせいで人を傷付けるということが、僕はありましたよ。ホントに多々ありましたから、なるべく孤独に過ごすことになります。

こっから先、とても僕は孤独に過ごすことになりますけども、ずっと黙ってるわけにはいかないので、ある日、このクソみてぇなトーク能力みたいなものを自分の城では炸裂させるということを決めます。

ほいでいて、僕は深夜放送のここで、自分の切り口で自分の思ったことを「ありのままに」しゃべっていきます。しゃべっていきます。ただ、これがご迷惑をかけることがございます。不愉快な思いをすることもございますっていうこのストーリーを憶えて『アナと雪の女王』を見てください。

で、そうすると、『アナと雪の女王』を認めてるのにもかかわらず、ストーリーが良いって言ってるにもかかわらず、「お前は何だ?」って言うことがおかしいってことに気付きますから。

「ありのままに」はみんなで元気に子どもと歌う歌ではない

伊集院光 あの……思うんですけどね、あの映画見てますとね、見てるとね、みんなで元気に子どもと「ありのままに」って歌うじゃないですか? 「♪ありのままに〜」って歌うじゃないですか? あの歌の流れるシーンって、決して幸福なシーンじゃないですよ。

観に行ってもらうとわかりますけど、「もう、人に迷惑かかるとか関係ない」っていうシーンですよ。ね。それ、「死者が出ても関係ない」っていうシーンですよ。その国民全員が不幸になっても関係ない。ただ自由に、「私は自由になるんだ」ってね、ひとりでひっそりと、家族もしがらみも仲間もなくていい。ひとりで生きてく、ありのままに生きてくってことを決意して歌うんですけど、そのことで人に多大な迷惑がかかるシーンで、不幸に言ったん突っ込んで行くシーンですから、その、あれを子供とみんなで愉しく歌うってこと自体は、少し僕は違うと思いますよ、あの映画をちゃんと観てたら。

「自分があの映画の中でどの配役か考えてみ」

伊集院光 で、何度も言っときますけど、ストーリー自体は僕にとって毒にも薬にもない。ね。で、CGはスゴいです、氷はサックサクです。

でいて、僕の中に、歌とかキレイさの評判を押し付けてくることみたいなことに関してはoffって観てますので、そこに関しては別に何とも思ってないです。

そこを観に行こうとも思ってませんから、っていうのが僕の話で、これが批判って言うんなら批判でもう結構ですが、あの、むしろお薦めしたいのが、あの雪の女王がオレだということに関してですね(笑)、配役はオレだということに関して、この番組のリスナーの人は観に行って頂くと合点がいくところがいっぱいあると思います。で、今後僕にああいう未来が待っているなら良いなと思います(笑)。

ああいう未来が待っているなら良いなと思いますけども、僕が僕の城でこういうことをしてます。で、こういうことをしてます。で、それなりにそれを良いと思ってくれてる人もいるでしょう。ただ、これをしたせいで、ものすごく震える人たちがいるんでしょう。

で、困る人もいるんでしょうけども、あの、わざわざ覗きに来られてとか、人づてに聞いて、それに石を投げてきたりとか、「お化けだ」つってくる人が、あの映画の中でどの配役か考えてみ、っていう。お前らがうっとりしたヤツの中にはいないよっていうのを、これを、こんな素晴らしい台本を構成の渡辺君が一字一句書いて頂きましたて、僕は全然思ってない(笑)。

※関連リンク

爆笑問題の太田光 「アナと雪の女王」主題歌を歌う女性に「本当に気持ち悪い」 - リアルライブ


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