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伊集院光が分析する中高生のラジオ離れ:月曜JUNK「伊集院光 深夜の馬鹿力」(TBSラジオ、2014年4月14日(月)25:00-27:00)

○伊集院光が分析する中高生のラジオ離れ:月曜JUNK「伊集院光 深夜の馬鹿力」(TBSラジオ、2014年4月14日(月)25:00-27:00)

 

伊集院光「オレ、聴取率正しいなんて思ってもないけど」

月曜JUNK「伊集院光 深夜の馬鹿力」(TBSラジオ、2014年4月14日(月)25:00-27:00)オープニング・トーク後半で、伊集院光が聴取率について語った。聴取率については、やや虚無的な考えのようだ。

伊集院光 ラジオの聴取率とかってさぁ、そらぁオレたち必死こきますよ。

聴取率を信じてる人がいて、ね——オレ、聴取率正しいなんて思ってもないけど——信じてる人がいて、その数字がなんであろうと高いと、こんな馬鹿みたいなな話もしていいんでしょ? ね、ね、ね(笑)。その、していいってことのために、嘘でもいいから上がっときゃいいじゃんって思ったりすんだけど、なんかたぶん、聴取率よりもスゲぇこととか出てきそうだったり。

引き続き、聴取率調査週間に特別企画をやらなくなった理由について、

伊集院光 もっというと、よく聴取率調査週間みたいときに、すごく特別なプレゼントを出したりとか、特別な企画をやるじゃん。オレはチョッとこの10年以上それに対して懐疑的で、「ホントにそうか?」ってちょっと思ってるのね。一生懸命やった時期もあんだけど、ホントにそうなのかっていう。

「いつもと違うのやんなら、今日はチョッと違うとこ聴いてみよう」ってなる、なんない、みたいな。

そういえば、以前は、聴取率調査週間のときには若手芸人を集めて色いろな企画をやっていたけれど、さいきんはパッタリやっていないね。

聴取率調査週間のプレゼント攻勢や、特別企画や特別ゲストで普段の番組と様子が変ってしまうことについては賛否両論あると思うけれど、個人的にはふだん通りの放送のほうが好きだ。と言いつつも「深夜の馬鹿力」については、昔のような企画も懐しい気もする。

ラジオ離れ・テレビ離れは本当か?

続いて、巷間言われる若者のラジオ離れの話に話題が移った。

伊集院光 今聴いてる人に高校生っている? 高校生、どれぐらい?

自分たちのときは、よく言うんだけどさ、昔と違って今、ラジオは下火だって話になりがちなんだけど、オレの頃も充分下火だったんだよね。

で、ましてや、オレが中学校のときに、たけしさんのオールナイトがチョッとまぁ聴かれて、高校生から二十歳ぐらいのときは、とんねるずさんのオールナイトに関しては、チョッとラジオの中では特殊、チョッと特殊な感じだったけど、それ以外のいわゆるヒラでラジオってことに関しては、「それほどか……?」って。「ラジオ聴いてるよ」ってことに関しては「珍しいね」っていう感じだったから。

今もそれはキープなのかね?

クラスでたけしさんのオールナイト[……]中3のとき、生で聴いてる人はたぶん2人とかだったと思うのね。下手したら3人。

で、そいつがカセットに録ったりとかすると、「それ、聴かして」って奴がガ〜ッて増えるから、そうするとその、かなり浸透率は高くなってきて、で、そんなかのワン・コーナーだけ知ってるみたいな人とかも、まぁ出てくると。

つづいて、テレビ離れの話に:

[……]テレビの視聴率とかの、テレビ離れみたいな話で言うとね、オレ今46でさぁ、46だと、うちの親父、オレが高校生の時のうちの親父が——オレ30歳のときの子だから——46なんだ。で、観てないんだよテレビなんか、当然。観てなくて。もっと言うと、うちの親父がニュース以外のテレビを一生懸命観てる様子なんて、オレが物心付いたときから1回もないよ。

オレが……物心付いたのがその直前の15ぐらいだと思うんだけど(笑)、15ぐらいんとき、つかまり立ちが15だったかな? だけど、その……オレが6歳ぐらいんとき親父が36でも、もうその時点で親父が愉しみにしてるテレビなんてなかったと思うんだよね。

で、そう考えると、オレの中で、オレの周りで、「最近、テレビ観てる?」って言って、「観てない」って返ってきたとしても、それはテレビがつまんなくなったとか、テレビを観てる人が減ったってこととチョッと違うと思うんだよね。

テレビ離れが最近頻繁にささやかれるようになった原因を伊集院は次のように分析した:

伊集院光 で、確実に数字は減ってくるじゃん、確実に今たぶん数字は減ってるけど、局が増えたことが1個ね。1個と、人口比率として、おそらく子供も減ってるし、テレビを観る暇がある人が減ってる感じが——余裕があるってのは変だけど——減ってる気がするから、こんなもんかっていう。

そうすると、子ども社会の中でとか、テレビのメイン・ターゲットの年齢の人の中でそれほどテレビの存在価値って変ってないのかどうなのか、みたいな。

だから、高校生ぐらいの人は、テレビの話題を知ってるの、知ってないの? もしこの高校生ぐらいの人が、中学校・高校生が全くテレビに興味なくて、テレビの話題なんかしてませんよって言うんだったら、これはオレの考え方を根本から変えなきゃいけなくて、もうテレビっていう文化が終ってるってことなんだけど。

なんか、ちゃんとした大人の人同士がみんなで話して、「最近は面白いテレビがなくなったよね」って話をしてるときに、それをチョッと鵜呑みにできないんだよね。「昔っから大人同士の話ん中で、テレビって面白かったの?」って言うと、別に面白くなかったんじゃねぇかなって、チョッと思っちゃうんだよ。

テレビが出てきて、すげぇドカンって来たときは別よ。だけど、そんな気がすんだよね。

チャンネル数の増加、少子化などによるテレビのメイン・ターゲットの減少によって、テレビ離れが進んでいるように見えるのではないか、というのが伊集院の仮説。

その後、中高生からのメールを呼び込んだところ、意外と多くのメールが寄せられていた模様。

伊集院光 けっこう、その、高校生以下のリスナーの人からのメールもらいましたけど、なんかホッとする——「ホッとする」かな?——ホッとするやら。

やっぱ変んないね、オレらの頃と。

ただ、1個思ったのは、なんで聴き始めたのかなって思ったときに、兄弟の影響ってけっこうデカかったけど。兄貴がラジオ愉しそうに聴いてるからオレもみたいなことが、オレも、エンドウ君もそうだったから、そうすっと、少子化みたいのはチョッとキツいのかね。なんかその、兄貴の聴いてるものをオレもみたいな。

あと、なんかその、ラジオ聴いてるっていうのが、なんかオレからしてみたらさぁ、恥ずかしいことしてるとは思わないけど、よく判んないけど、ラジオ聴いてるって友だちに言うのがチョッと恥ずかしい感じも解るのと、その代わり、なんかの拍子に「え、お前も聴いてんの?」のときの、なんか熱さみたいのも、解らなくはないよねぇ。

まぁ、あとは、きっかけが友だちって人もいたりとかすると、捨てたもんじゃねぇなって、まぁ、思ったりはしますね。

あとは、女子高生はチョッとおもしろいわ。女子高生とかどんな顔して聴いてるんだろ? 46のおじさんの生理痛の話をどんな感じで聴いてんのかっていうのは、チョッとおもしろいよね。明らかに、男子のなかでの「あ、オレだけだろうな、伊集院のラジなんか聴いてんのは」の何10倍も、女子の中での伊集院のラジオ聴いてるの少なさって、すごそうだよな。

ちゃんとカムフラージュしてんのかな? ちゃんと伊集院のラジオ聴いてるにも関わらず、やっぱ嵐好きだってことにはなってるのかな? なんか、そのへんとか興味ありますけどね。懲りずに、懲りずにですね。

クラス、いま40人ぐらい? 40人弱ぐらい? 1人聴いてたら充分です。

全体を通して、聴取者・視聴者に関する量的な側面と質的な側面が混交しているところもあったけれど、興味深い話ではありました。

以下、蛇足の想い出話。

私は長男なので兄経由でラジオの面白さを知ることはなかったけれど、思い返してみると、小学校高学年ぐらいのときに、友だちのイトカワ君から教わったのがきっかけだったと思う。イトカワ君のお兄さんはそれほど熱心なラジオ・リスナーではなく、お兄さんの友だちから教わったようだ。

その後、私の周りに熱心なラジオ・リスナーはおらず、高校の部活で一緒になったエザキ君が、地元の夜ワイド番組の常連ハガキ職人だった。エザキ君が職人だということは他の友だちから聞いたので、その友だちもリスナーだったってことだよなぁ。そういう中高生向けローカル夜ワイド番組の多くは、「オールナイトニッポン」枠の拡大で駆逐されていった。

あるとき教室で、同じクラスの女子のキハラさんが何かの拍子に「コーラ!、ファンタ何言ってんの」というダジャレを口走ったことがあり、「あぁ、キハラさんも昨日、嘉門達夫のラジオ聴いたんだな」と思ったことを想い出した。

実はみんな、聴いてないようで聴いていたのかもしれない。

今もそうなのかな?

※当ブログ内の関連エントリー:

若者のラジオ離れに関する良いニュースと悪いニュース

ラジオ女子、聴取率を牽引 中学生、テレビやネットじゃ物足りない?(MSN産経ニュース、2010年1月2日(土))

「テレビと違って毒舌で『〜じゃないの?』って。すごくいい」 ラジオ女子の実態(MSN産経ニュース、2010年1月2日)

女子高生は「AMラジオ、全く聴かない」とハッキリ言った:「QIC」第799回(ウェブラジオFMC、2012年2月12日放送分)


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