「大瀧詠一のスピーチバルーン」ゲスト:高田渡(BSデジタルラジオ LFX488、2001年12月15日(土)21:00-22:00)
○「大瀧詠一のスピーチバルーン」ゲスト:高田渡(BSデジタルラジオ LFX488、2001年12月15日(土)21:00-22:00)※ニッポン放送で2013年1月18日(金)21:00-21:50に再放送。
大瀧詠一が高田渡を、高田渡が大瀧詠一を、お互いに語りあった回。
「大瀧詠一のスピーチバルーン」ゲスト:高田渡
(BSデジタルラジオ LFX488、2001年12月15日(土)21:00-22:00)
番組全体のテーマは、添田啞蟬坊らの明治演歌の精神が現代のポピュラー音楽にどのように受け継がれているか/いないのか、というような話。ちょっとした近現代日本ポピュラー音楽史。
ゲストのミュージシャンにオフの過ごし方を訊くような番組も悪くはないのかもしれないけれど、こういうインスピレイションを与えてくれる濃い音楽談義は聴いていて愉しい。
当「ラジオ批評ブログ」としては、明治演歌をルーツとする諷刺の系譜として「日曜娯楽版」(NHKラジオ第1)と高田渡がつながっているというのは興味深かった。大瀧詠一の番組でなければ、こんな話題はなかなか出てこないだろうなぁ。
また、はっぴいえんどを一番最初に評価したのは高田渡だったとのこと。確かに、高田渡のメジャー・デヴュー・アルバム『ごあいさつ』(1971年)のレコーディングでバックをつとめたのは、はっぴいえんどでありました。
高田渡 おたくらの最初のグループのときにさぁ、日本語でロックやってたでしょ?
大瀧詠一 やってたね。やりたくなかったんだよ。
高田 いやいや、あの、はっぴいえんどの時ね、僕ね、最初出たときにね、こういうものは出てくるもんだと思ってたの。
大瀧 ふ〜ん。
高田 出てこなきゃおかしいと思ってたの。
大瀧 ほうほう。
高田 あのね、正確に言うとね、横文字の歌ばかり歌ってるヤツがず〜っといたら、こんなもんどうしようもないと思ってたの。
ちょっとね、あの、難解というかね、無理矢理なとこあったよ、ね、はっきり言えば。
大瀧 無理矢理でしたよ。
高田 松本[隆]君のせいだけどね。
大瀧 いやいやいや。
高田 でも、これは実験としてはいいと思った。
大瀧 実験でしたね、間違いなくね。
高田 だからね、あの実験は、僕は最初にね、面白いと思った。非常に面白かった。
大瀧 あなた、一番最初に評価してくれたからね。
今や、ふたりとも鬼籍の人であります。あぁ。
Live in「オール・トゥギャザー・ナウ」国立競技場、1985年6月15日
※関連リンク:
○FMC/QIC(ウェブラジオ)
2014年1月12日放送分(第898回)B枠「お便り(追悼大瀧詠一さん+頑張れ!!吉松育美さん+エクアドル日本人殺傷事件)」
※公開後4週間聴取可能。
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投稿: | 2014年1月13日 (月) 23時10分