秋葉原ラジオストアー閉館、64年の歴史に幕(2013年11月30日)
◯秋葉原ラジオストアー閉館、64年の歴史に幕(2013年11月30日)
JR秋葉原駅ガード下の秋葉原ラジオストアーが、2013年11月30日に閉館し、64年の歴史に幕を下ろしました。
秋葉原ラジオストアー
ラジオストアーのキャラクター
セラミック・コンデンサーがモチーフ。目は抵抗か?
このキャラ、けっこう好きでした。グッズとかなかったのかなぁ?
本当に閉館です。
戦後、真空管やラジオ部品を扱う露店が神田小川町・須田町あたりに登場し、後にGHQの露店撤廃令(1949年)を受けて、現在の場所に移転したことを起源としています。
秋葉原ラジオストアーは、ガード下南側に位置し、閉館時には9店鋪によって構成されていました。ガード北側の電波会館、直下のラジオセンターとともに、ガード下パーツ街「秋葉原部品市場」の一角を担ってきました。
閉館の理由は、ネット・ショップの台頭、電気街の客層の変化などのようです。ドミノ現象で他のパーツ街に影響が出なければよいのですが……。
私のような年に数えるほどしか電子工作をしない東京在住者にとっては、ネットで買うよりも秋葉原に買いに行くほうがむしろ便利でした。
ただ正直言って、千石電商や、ちょと高いけれどマルツパーツ館のほうが買い物しやすいのは確かです。でも、それらの店になかったICをラジオストアーでゲットしたこともありました。
電気街の変化は顕著で、神田明神下交差点角のダイナミックオーディオのビルが全館フィギアの店になったり、電波会館の炭火珈琲庵・古炉奈がメイド喫茶&コスプレ酒場にジョブ・チェンジしたり、時代の流れには逆えません。秋葉原デパートはatré1になってサニタイズされ、万世橋駅遺構もオシャレな商業施設になってマネタイズされています。駅前広場にバスケットボール・コートがあったことを知らない人も今や多いかもしれません。さすがに青果市場時代は知りませんけど。
男性のホビーの街というアイデンティティーを維持しつつ、様ざまな流行を吸収する秋葉原の猥雑なハイブリッドさは、日本文化の縮図のようにも思えます。
ともあれ、秋葉原ラジオストアーが、現在につながる秋葉原電気街の発祥の地のひとつであったことには違いないと思います。
あの看板はもうありません。
路面の九州電気は営業中。
秋葉原ラジオストアー店鋪一覧
◯秋葉原ラジオストアーは64年の歴史に幕を閉じました。(公式サイト)
- さいとう(弱電用機器・工具)※近接の秋葉原営業所で営業中
- トヨデン(各種トランス・電源)
- マルモパーツ(コネクター・電子部品)※移転
- パーツランド(コンピュータ御部品)※移転
- シーアール(総合電子部品)※移転
- 福永電業(コネクター・スイッチ)※ウェブ通販に移行
- ストア・ミズタニ(ネジ・ボルト・端子類)
- コイズミ無線(スピーカー・パーツ)※本店で営業中
- タカヒロ電子(トランジスター半導体)※移転
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