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災害に備えコミュニティーFMが放送と通信の融合?:「ネット活用 伝達力強化」(讀賣新聞 秋田版、2013年10月29日)

◯災害に備えコミュニティーFMが放送と通信の融合?:「ネット活用 伝達力強化」(讀賣新聞 秋田版、2013年10月29日)

 

「ネット活用 伝達力強化」(讀賣新聞 秋田、2013年10月29日)

 鹿角市で今月、「鹿角コミュニティFM」が開局し、県内のコミュニティーFM局は5局になった。地域密着のニュース、話題に加え、災害時には住民が避難情報などを知る手段としても期待が大きい。厳しい経営環境のなか、どの局も従来の電波放送だけでなく、インターネットを活用して聴取者らから情報を収集、発信するなど工夫し、伝達力の強化を図っている。

(つづきは YOMIURI ONLINE で)

東日本大震災発生後ほどなく、被災地のラジオ局のウェブサイト・Twitterアカウント、ネット経由の聴取方法などの一覧をつくるために、私はネットを検索してみた。

宮城県のコミュニティーFMで、地震発生後すぐにTwitterを活用し始めたのは RADIO3(仙台市若林区周辺 76.2MHz)だけだったと記憶している。ライフ・ラインの復旧状況、食料が手に入る営業中の店の情報、炊き出しの情報などを、スタッフが街に出て収集・発信しているようだった。

Twitterアカウントをもっている局は他にもあったが、多くの場合、アカウントは休眠状態に近かった。ひょっとしたら、RADIO3も地震が発生するまではそうだったのかもしれない。

シビアな話、コミュニティーFMを日常的に聴いている人は少ない。タイムライン上にツイートが現れることも、そう頻繁ではない。アカウントがあっても、平時にどの程度有効活用されているかは疑わしい。

結局は、いざと言う時に発信する意志のある人が局内にいるかどうかが決め手になるのが現状だ。その意味で、RADIO3 のスタッフの対応はすばらしかったと思う。

ただ、コミュニティーFMスタッフの人数は少ない。ほとんどは無給のボランティア・スタッフで、有給の常勤職員はわずか数名だ。それに、災害時には局舎やスタッフも被災する。仮にそれを免れても、放送に手一杯でネットにまで手が回らないことも充分あり得る。

ネットを活用するのであれば、特定の個人のバイタリティーに依存することなく、誰が欠けても機能する活用法を平時のうちに検討しておかなければ、その意義は半減すると思う。

「ネットを活用する」ことは、「SNSのアカウントをつくる」ことと同義ではない。

※当ブログ内の関連リンク

『臨時災害放送局開設等の手引き書』(2012年)

レヴュー:東日本大震災とラジオに関する書籍あれこれ


随時更新。被災地情報の取得等にお役立てください。

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コメント

こんばんは。
SNS(所謂ネット)といえども、所詮道具。その道具の能力を120%出すことが出来るのかどうか。
使う人間次第でしょう。

投稿: 石﨑亮史朗 | 2013年11月 7日 (木) 22時19分

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