『風の谷のナウシカ』のメーヴェみたいな飛行機を見てきました:八谷和彦「OpenSky 3.0−欲しかった飛行機、作ってみた−」(3331 Arts Chiyoda、2013年7月13日〜9月16日)
○『風の谷のナウシカ』のメーヴェみたいな飛行機を見てきました:八谷和彦「OpenSky 3.0−欲しかった飛行機、作ってみた−」(3331 Arts Chiyoda、2013年7月13日〜9月16日)
宮崎駿[監督]『風の谷のナウシカ』(1984年)のメーヴェみたいな飛行機を作っている人がいるというので、見てきました。
アーツ千代田3331
小学校の跡地を利用したアート・スペース。
八谷和彦個展「OpenSky 3.0−欲しかった飛行機、作ってみた−」
(3331 Arts Chiyoda、2013年7月13日〜9月16日)
見に行ったのは、八谷和彦氏の個展「OpenSky 3.0−欲しかった飛行機、作ってみた−」(3331 Arts Chiyoda、2013年7月13日〜9月16日)。八谷氏は Post Pet の開発などで知られるアーティスト。
もうすぐ終ってしまうので、興味のある人は急げ!
○Open Sky(OpenSkyプロジェクト公式サイト)
○八谷和彦 個展「OpenSky 3.0 ―欲しかった飛行機、作ってみた―」:3331 Arts Chiyoda (個展公式サイト)
OpenSky3.0 trailer
展示物は撮影可
入り口には岡本太郎デザインの鯉のぼり「太郎鯉」
飛行実験の際、これで風向きなどを見るとのこと。
さっそく本題。
M-02J
コックピット
方向転換は、体を左右に傾けてハーネスに連動したフラップを動かす。
機首の上げ下げは、前後の移動により重心の位置を変えて行う。
法的には「自作航空機」というカテゴリー。
オランダ製ジェット・エンジン搭載
無人機などに使う小型のものとのこ。
故障した旧エンジン(フランス製)
製造会社も倒産したらしい。
フライト・シミュレーター
金沢21世紀美術館コレクションになっている。
M-02
エンジン搭載機M-02Jの前に作られたグライダー・ヴァージョン。
こちらも金沢21世紀美術館コレクションになっている。
ひと通り見て回ったところで、ツアーが始まった。日曜日には、スタッフのかたによるガイド付きで展示を観賞することができる。この日は、開発者である八谷和彦氏ご本人が登場。
本人登場
解りやすくて愉しい解説と、ギャラリーとの質疑応答。私は根っからの文系なので、飛行機に詳しいかたの質問のおかげで、理解が深まった。

メーヴェ
ドイツ語で「カモメ」という意味。
すすめ!なつのロケット団
八谷氏らがおこなっている民間自作ロケットを打ち上げるプロジェクト「なつのロケット団」の展示も同時開催。堀江貴文がやっているロケット事業と言えばピンとくる人もいるかもしれない。
最初にひとりで見たときにはよく解らなかったのだけれど、八谷氏による解説がおもしろくて、OpenSky と同じぐらい興味をもってしまった。
中央が堀江氏と八谷氏
原則として、簡単に手に入る汎用部品を使い、書籍などを参考にしてすべて自作しているとのこと。有人宇宙飛行を目指している。堀江貴文がこのために別荘を購入し、工房として使用。
ただし、エンジンの難しい加工は町工場に依頼。「ロケット・エンジンを作っている」と言うと、テロリストか何かではないかと怪しまれて断られるのだとか。メンバーの漫画家やSF作家のかたが電話すると、意外とOKが出るとのこと。
エンジン・テスト・ベンチ
全て自作。
ユニバーサル基盤を使用。
ブレッドボード的
田宮のモーター.
ロケット・エンジンの実物
エンジン概念図
燃料(エタノール)と液体酸素をタンクからヘリウム・ガスで押し出し、燃焼室内で混合・点火するという、非常にシンプルな仕組み。
なつのロケット団 20130629燃焼試験:エンジン横カメラ
高速撮影できる安価なデジタル・カメラの登場が、燃焼実験の検証にひと役買っているとのこと。
浦沢直樹の初期の短編「N・A・S・A」を思い出した。
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コメント
おはようございます。
いつも更新を楽しみにしています。
投稿: 石﨑亮史朗 | 2013年9月18日 (水) 07時27分