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翻訳:仏ル・モンド紙「福島:日本の司法、反原発運動家を訴追、東電を無罪放免」:"Fukushima : la justice japonaise poursuit les antinucléaires et blanchit Tepco", Le Monde, 12 septembre 2013

○翻訳:仏ル・モンド紙「福島:日本の司法、反原発運動家を訴追、東電を無罪放免」:"Fukushima : la justice japonaise poursuit les antinucléaires et blanchit Tepco", Le Monde, 12 septembre 2013

 

フランスのル・モンド紙に福島原発関連の興味深い記事が出ているようです。

すでに日本語で紹介しているブログがあるようですが、拝見したところ、管理人のかたによるダイジェスト版の模様。あるいは、元記事が修正されているようなので、改訂があったのかもしれません。

いずれにせよ、勉強がてら、全文を翻訳してみました。誤訳があれば忌憚なくご指摘を。

福島:日本の司法、反原発運動家を訴追、東電を無罪放免(ル・モンド、2013年9月12日)

福島の大惨事は、政治の領域で、そして今度は法廷で、日本を分断し続けている。 9月12日木曜日、「テントひろば」の責任者である渕上太郎・正清太一のふたりを政府が訴えた裁判の最新の口頭弁論が行われることになっている。「テントひろば」は、福島の大惨事が始まってちょうど6か月後の2011年9月11日に設置されて以来、日本の反原子力運動の中心となっている。

原子力行政を所管する経済産業省(経産省)の足下に設置されたカラフルな「テントひろば」は、東京・霞ヶ関の官庁街の堅苦しい建物とは対照的だ。

「テントひろば」は、日本全国で大きな反原子力運動が行われた夏の後に設置された。運動の発起人となった人びとにとって、「テントひろば」は「道義的」行動の起点となっている。というのも、経産省と政府は数十年にわたって国民に嘘をついてきたからだ。「彼らは、原子力エネルギーは安全で、地震が起きても心配ないなどと言い続けてきた」と渕上太郎は訴えている。

「不法占拠」

長い間及び腰であった政府が、「公共の場を不法占拠」したとして3月29日に訴状を提出した。政府は、占拠1日あたり22,000円(167ユーロ)および延滞金を請求している。この提訴の一方で、東京地検は9月9日月曜日、福島の原発事故発生時の政府責任者および原子力当局に対し不起訴の決定を下した。裁判所は、責任者約40人に対する提訴を不受理とした。被告には、菅直人・元首相および複数の大臣、東電幹部の勝俣恒久および清水正孝、班目春樹・元原子力安全委員会委員長が含まれていた。

彼らは、震災リスクのある土地を原発用地とし、被災住民の避難において過失があると非難された。検察は、こうした非難を拒絶しつつ、東電は政府同様、地震や津波などの予見はできなかったとの見方を示している。政府の公式見解によれば、原発事故による犠牲者は1人もいないという。

政府は炉心および放射能汚染水漏洩の状況の深刻さを否定し続けている。9月6日にブエノスアイレスでの、2020年オリンピックの東京招致プロモーションの際、安部晋三首相は「炉心の状況はコントロールされている」と「約束」した。日本の原子力政策に極めて批判的な、京都大学の原子力研究者・小出裕章は「安倍さんの言葉にはほとほと呆れました」と反論した。

田中俊一・原子力帰省委員会委員長も、首相と同様、安定した状態であると発表した。「汚染水の漏洩は否定できないが、環境への影響はそんなに心配する必要はない」と9月11日の記者会見で説明した。専門家によれば、放射性粒子はただちに海底に沈殿するという。しかし、魚やその他の生物による拡散の問題は提起されたままだ。これは、漁師たちの心配の種であり、韓国が東日本8県からの海産物の輸入を禁止した原因となっている。

ちなみに、政府による「テントひろば」告訴に関しては、下記のようなご意見もあるようです:

反日左翼連中の拠点脱原発テント・「9条改憲阻止の会」渕上太郎・正清太一の両氏テント前で記者会見!: 反日研究倶楽部

※関連リンク:

経産省前テントひろば

脱原発テントといのちを守る裁判

東電を無罪放免し、原発反対の市民を告訴する日本の司法/ルモンド紙(9月13日): フランスねこのNews Watching

ル・モンド紙、震災と原子力ロビーに関する記事を翻訳してみました:「福島、罪深き沈黙」 <<Fukushima, silences coupables>>, Le Monde, 26 Mars 2011(当ブログ内)

フランス誌で福島原発特集:Fukushima: et si le pire était à venir?  Le Nouvel Observateur, du 23 au 29 août 2012.(当ブログ内)

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コメント

こんにちは。
この記事を興味深く拝読いたしました。
今後も更新を楽しみに待っています。

投稿: 石﨑亮史朗 | 2013年9月29日 (日) 10時47分

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