« パックインミュージック 野沢那智・白石冬美 (TBSラジオ、1982年7月23日(金)1:00-3:00) | トップページ | 麻生太郎副総理のナチス発言と憲法改正について。 »

2013年参議院議員選挙の結果を受けて

○2013年参議院議員選挙の結果を受けて

 

「国民社会主義党」を論ずる外国人は大事な点を見落としているといったのは、息子のシュヴェンケだった。国民社会主義ドイツ労働者党だったこの党[=ナチス]は「ぼくみたいな弱者の政党だった。もう一つの弱者の党は、共産党しかなかった」と。

ミルトン・マイヤー『彼らは自由だと思っていた——元ナチ党員十人の思想と行動』(未來社、1983年)p.52

2013年参議院議員選挙は与党の圧勝、共産党がわずかに議席数を伸ばした、というのが概要。

田原総一朗が、『週刊朝日』2013年8月2日号にこう書いている:

 私は、今の日本に足りないのはかつての「社会党」的な、あるいはイギリスの「労働党」やフランスの「社会党」、ドイツの「社民党」のような、平等を重んじ、福祉や弱者への配慮を重んじる政党だと思う。不完全ながらも「新自由主義」的な政策を掲げる安倍政権との対立軸をはっきりさせるためには、この方向性でまとまるしかないはずだ。共産党が躍進を続けていることも、そうした有権者の声の一つの表れだろう。

 野党の中からそうした勢力を結集させ、新たな「大社会党」を誕生させるにはどうしたら良いのか。

田原総一朗「ギロン堂スペシャル「ふがいない野党」が自民党に勝つためのただ一つの活路」、『週刊朝日』2013年8月2日号

私も基本的にこれと同じことを考えている。でも、「野党の中からそうした勢力を結集」してもダメだ。冷戦の残りカスをドギー・バッグに詰めて「新メニューです」と言われてもねぇ。

冷戦期の自由主義経済圏における社会民主主義的な政党や政策は、いわばインフルエンザのワクチンのような役割を果たして来た。西側世界を社会主義から守るために、弱毒化した社会主義を資本主義社会に接種するようなもの。

でも今では、その頃とは状況が大きく変わった。同じ社会民主主義政党・政策への要請といえども、意味合いがまったく違う。国内政治における自由主義vs社会民主主義の対立軸は、かつてのような東西イデオロギーの代理戦争としてではなく、民衆の生存や人権に関わる、人間の尊厳を賭けた闘争になっている。

「「新自由主義」的な政策を掲げる安倍政権との対立軸をはっきりさせる」ということは、こういう要請に応えるということだと思う。

第10テーゼ 古い唯物論の立場は「市民」社会であり、新しい唯物論の立場は人間的社会、あるいは社会的人間である。

カール・マルクス「フォイエルバッハに関するテーゼ」Thesen über Feuerbach(1845年)

既成政党の若手政治家ときたら、松下政経塾上がりや、小役人崩れや、青年会議所青年部にいそうな雰囲気の人たちばかりで、オレたちの代表という感じが全くしない。

最近、「若手論客ブーム」と言われているようだ。そういう人たちの間では、どちらかというと社会的起業のほうがトレンドのようだけれど、そういう人たちがブレインになって、いっそのこと全く新しい中道左派政党を作ればいいのに。

第11テーゼ 哲学者たちは、世界を様々に解釈してきただけである。肝心なのは、それを変革することである。

カール・マルクス「フォイエルバッハに関するテーゼ」Thesen über Feuerbach(1845年)

Google

|

« パックインミュージック 野沢那智・白石冬美 (TBSラジオ、1982年7月23日(金)1:00-3:00) | トップページ | 麻生太郎副総理のナチス発言と憲法改正について。 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 2013年参議院議員選挙の結果を受けて:

« パックインミュージック 野沢那智・白石冬美 (TBSラジオ、1982年7月23日(金)1:00-3:00) | トップページ | 麻生太郎副総理のナチス発言と憲法改正について。 »