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第39回(平成25年) 放送文化基金賞(ラジオ関連のみ抜粋)

○第39回(平成25年) 放送文化基金賞(ラジオ関連のみ抜粋)

 

放送文化基金賞(財団法人 放送文化基金|表 彰|)

放送文化基金賞

◆目 的◆

放送文化基金賞は、4月1日から翌年の3月31日までに放送された
①「視聴者に感銘を与えた優れた番組」
②「放送文化、放送技術の分野で成果をあげた個人・グループ」を表彰します。

※メモ:財団法人放送文化基金が授与。

ラジオ関連部分のみ抜粋&関連リンク貼付

【番組部門】ラジオ番組

【本賞】
「よみがえる話芸 節談説教」(東海ラジオ、2012年5月27(日)14:00-14:45)

<概要>
 落語や講談など日本の話芸の源流といわれる「節談(ふしだん)説教」。僧侶が仏教の教えをわかりやすく説くために言葉に節(抑揚)をつけ、「節が話になり話が節になる」語りで聴衆をひきつけた。江戸時代から昭和初期まで盛んで、1970 年代には小沢昭一氏や永六輔氏らが名古屋の浄土真宗の僧侶・祖父江省念氏の節談説教に注目して一時的に静かなブームを呼ぶ。しかし徐々に衰退し、現在、説教師の数は10 名ほどに。
 番組は講談師の神田京子さんが進行役をつとめる。昭和の名人と謳われた祖父江氏の高座を存分に聞かせつつ、話芸研究家・関山和夫さんへのインタビューや、近年、節談説教の後継者として活動を始めた祖父江氏の孫・佳乃さんに、祖父の逸話や自身の節談説教への取り組みを聞くことで、節談説教の歴史と実像、魅力に迫る。

<選考理由>
 講談師が伝統芸能を語ることで説得力があり、アーカイブスの音源を利用した点も、ラジオ文化の継承や地域の芸能を生かしていくことにつながる。ラジオの良さを生かした、上質な教養、娯楽番組になっている。

 

【優秀賞】
日曜スペシャル「調律師という芸術家 最高の音楽を作る究極のピアノ調律」(ABCラジオ、2012年12月9日(日)20:00-21:00)

<概要>
 ピアノなどの鍵盤楽器に必要不可欠な調律の仕事。世界的なピアニスト達が信頼する調律師・菊池和明氏に密着。調律の基本から、今のピアノより鍵盤が少ない200 年前のピアノの調律、さらにプロのピアニスト・岡原慎也氏が目指す音楽に応えるための“究極の調律”までを、音の変化で伝える。
 特に室内楽ホールでの“究極の調律”の場面では、調律師とピアニストがピアノの音だけでなく、ホール全体に響く音もコントロールしていることがわかる、高音質の録音に成功した。

<選考理由>
 インターネットサイマルラジオ“radiko”が導入された今、AM局が高音質を追求して制作した番組。
 目に見えない調律という音の世界をスタジオで解説するなど、わかりやすく伝えようとする工夫がある。
 ラジオならではの教養番組の新たな可能性を示した。

 

【ラジオ番組賞】
「凍えた部屋~姉妹の“孤立死”が問うもの~」(HBCラジオ、2012年5月26日(土)20:00-20:45)

<概要>
 平成24 年1月中旬、札幌市白石区のマンションで姉妹の遺体が見つかった。姉の佐野湖末枝さん(当時42 歳)と妹の恵さん(当時40 歳)。姉は死後1か月、妹は1~2週間が経過していた。姉は病死、知的障害のある妹は凍死だった。
 幼くして両親を亡くした姉妹。姉は区役所に生活保護の相談を3回もしていたが受け入れられず、役所側はその対応に落ち度はなかったと主張する。相談記録や担当職員の証言、友人や親類のインタビューを通して、全国の一連の孤立死事件の発端となった姉妹の死が本当に「孤立」した死なのか、社会に問いかける。

<選考理由>
 事実、記録、証言をひとつひとつ積み上げて、現代の社会問題に正面から取り組んでいる。
 若い記者による取材からは、事件の背景を追い求めるひたむきさが感じられる。

* * *

【番組部門】個別分野

【制作賞】
「よみがえる話芸 節談説教」(東海ラジオ、2012年5月27(日)14:00-14:45)

 日本の話芸のルーツといわれる「節談説教」の魅力を、わかりやすくテンポよく聞かせ、ラジオの良さを生かし、言葉の力、話す力を充分に伝えている。放送局に残る番組アーカイブスもうまく利用している。

※当ブログ内の関連エントリー:

第50回ギャラクシー賞(ラジオ関連のみ抜粋)

2012年(平成24年)日本民間放送連盟賞(ラジオ関連のみ抜粋)

平成24年度 第67回 文化庁芸術祭賞(ラジオ関連のみ抜粋)

第8回日本放送文化大賞(ラジオ関連のみ抜粋)

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