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radikoのエリア制限が撤廃されない理由

○radikoのエリア制限が撤廃されない理由

※末尾に加筆(2014年3月30日)

 

Twitterを検索していたら、radikoのエリア制限に関する、ラジオマンのかたのツイートを見つけた:

聞いてみれば納得な話。

やっぱり著作権料か。

放送局の著作権料は何らかの包括契約であろうとは想像していたけれど、エリア人口に比例なんですね。

じゃあ、サイマルラジオにはどうしてエリア制限がないのか?

でもここで気になるのは、サイマルラジオ。加盟コミュニティーFM局の放送をエリア制限なしでネット配信している。この著作権問題をどうクリアーしているのだろうか?

検索してみると、

CSRAは、湘南ビーチFMの音頭により、
[……]
著作権についても、業界3団体との交渉が決着、
ラジオ放送と同額の支払いとなっているようです。

※コミュニティ・サイマルラジオ・アライアンス(Community Simul Radio Alliance)。

とのこと。

要はリーダーシップと交渉次第ってこと?

この記述によれば、著作権料=「地上波分」+「配信分(地上波と同額)」の負担で済んでいるようだ。もともとの料金がエリア人口に比例するとすれば、県域局に比べると格安。結果、格安でエリア制限なしの配信を実現している。

LISMO WAVE にはどうしてエリア制限がないのか?

続いて、LISMO WAVEも気になる。全国の県域FMラジオ局の放送をエリア制限なしでauのスマートフォン向けに配信している。

検索してみると、

藤田:LISMO WAVEをサービスを提供するにあたっては、FMラジオ局のみならず、レコードメーカーであったり出演者の方々の事務所であったり、多くの方々のご了解をいただいて成り立っています。

 我々のビジネスの特徴は「有料である」ということです。正直、今の形になるまでには、様々なビジネスモデルを検討しました。やはり中でも、チャンネルを聞いていただくことに「有料の価値がある」という判断が大きかった。我々は、関わっている方々に対して適切な利益配分をさせていただいています。

※KDDI 新規ビジネス推進本部メディアビジネス部サービス企画グループ藤田哲史課長(当時)

コッチは単純。有料配信の収益を関係者に分配しているとのこと。

* * *

エリア制限なしでradikoを聴きたいリスナーは、現状では、豪腕交渉人の登場を待つか、有料配信を呑むかということになる。

今後、リスナーにとって良い展開があればいいけれど。

※加筆(2014年3月30日)

radikoのエリア制限が2014年4月1日から有料解禁されると発表された。

radiko.jp、エリア外聴取の有料解禁へ。月額350円+税:radiko.jpプレミアム、2014年4月1日スタート!(当ブログ内)

※当ブログ内の関連エントリー:

「radiko負担金、月額40万円強」(ZIP-FM):『中日新聞』2012年1月10日夕刊9面(当ブログ内)

KDDI が「LISMO WAVE」で全国民放52FM局をエリア制限無しでサイマル配信へ。(当ブログ内)

サイマルラジオの機種別聴取法&アプリ(PC・スマートフォン)(当ブログ内)


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コメント

そういうことなら有料放送にしてくれればいい。有料会員のみ全国聞けるようにしてほしい。アカウントとパスワードでいいでしょう。そこまでして聞きたい人にとっては数千円出してでも価値はあるし払いたく無い人はエリア内だけ聞けばいいし。

投稿: 河内の政 | 2013年3月 3日 (日) 19時07分

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