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ラジオのデジタル化、全国規模での実施困難(YOMIURI ONLINE、2013年2月23日)

○「ラジオのデジタル化、全国規模での実施困難」(YOMIURI ONLINE、2013年2月23日)

 

もともとラジオのデジタル化は実施困難という噂だったけれど、AM局のFM化案が、これにとどめを刺しそうになっているということらしい。

「ラジオのデジタル化、全国規模での実施困難」(YOMIURI ONLINE、2013年2月23日)

 難聴解消や高音質を目指して検討されてきたラジオのデジタル化が、民放局の足並みがそろわず、全国規模での実施が困難になったことが22日わかった。

 高層ビル化や電子機器の影響により、都市部での難聴問題を抱えるAM(中波)局が、負担の大きいデジタル化よりもFM 放送の開始により問題を解消する案が浮上しているためで、すでに在京AM局のほか、地方でもFMの検討を始めた局が出てきている。総務省は同日、「放送 ネットワークの強靱(きょうじん)化に関する検討会」を設置し、今後、具体案を話し合う見通しだ。

 ラジオ業界は、難聴対策に有効などとしてデジタルラジオの開始を検討してきたが、実施には新しい端末の普及に加え、総額1200億円の設備投資が必要。深刻なラジオ離れの影響で、苦しい経営が続く民放局の中には難色を示す局が多く、NHKも消極的だ。

デジタル化すれば聴いてもらえる可能性が増すかもしれないけれど、聴いている人が減っていることでデジタル化できなくなっているというジレンマ。

NHKは、公共放送だけでなく、放送技術研究も重要なレゾンデートルのひとつとしているはず。それなのに「NHKも消極的」というところも、なかなか乙な話ですなぁ。

イギリスではBBCがラジオのデジタル化のイニシアティヴを取ってきた。1990年に試験放送を開始し、さらに、

英 BBC は、2015 年までに DAB デジタルラジオ放送のカバレージを国民の 97% にまで拡大する計画を発表しました。現在のカバレージは約 90% となっています。

英 BBC が DAB カバレージの拡大に意欲
(SBD最新情報、2011年11月2日)

※DAB(Digital Audio Broadcast)はヨーロッパで開発されたデジタル・ラジオ規格。日本とアメリカ合衆国を除くほとんどの国で採用されている。

最後に、しつこいようだけれど、「放送ネットワークの強靱化」に加えて、「放送コンテンツの強靱化」のほうもよろしくお願いします。

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