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『小沢昭一の小沢昭一的こころ大全集』(2008年)

○『小沢昭一の小沢昭一的こころ大全集』(TBSラジオ&コミュニケーションズ/ジェネオン・ユニバーサル、2008年)

 

ついにCDボックス『小沢昭一の小沢昭一的こころ大全集』(TBSラジオ&コミュニケーションズ/ジェネオン・ユニバーサル、2008年)を手に入れた。


『小沢昭一の小沢昭一的こころ大全集』
(TBSラジオ&コミュニケーションズ/ジェネオン・ユニバーサル、2008年)

 

CD10枚+ブックレット
 

永らく品切れで、とんでもないプレミアも付いていたりして、2008年の発売時に購入を渋ったことを悔んでいだ。2013年1月に再販され、現在は定価かそれ以下で入手できるようになった。

日本コロムビアからも『小沢昭一の小沢昭一的こころ ゴールドボックス』(2011年)が出ているけれど、収録音源の年代が幅広い『大全集』のほうがネット上の評判はいいようだ。

CD10枚+ブックレット。収録内容は以下の通り:

VOL.1
よいしょについて…考える(1975(昭和50)年12月8日〜12月12日)
忘却について…考える(1976(昭和51)年6月7日〜6月11日)

VOL.2
何かと気になる隣について…考える(1981(昭和56)年2月9日〜2月13日)
何かと便利な輪ゴムについて…考える(1982(昭和57)年3月15日〜3月19日)
慰めるについて…考える(1982(昭和57)年5月17日〜5月21日)

VOL.3
20周年記念 唄う小沢昭一的こころ
[第1部]シロクロ歌合戦(1992(平成4)年12月28日〜1993(平成5)年1月1日)
[第2部]新春かくさず芸大会(1993(平成5)年1月4日〜1月6日)

VOL.4
20周年記念 唄う小沢昭一的こころ
[第2部]新春かくさず芸大会(1993(平成5)年1月7日〜1月8日)
[第3部]正月気分は反戦気分(1993(平成5)年1月11日〜1月15日)

VOL.5
童謡春秋しみじみ歌います1(2002(平成14)年7月22日〜7月26日)
童謡春秋しみじみ歌います2(2002(平成14)年7月29日〜8月2日)

VOL.6
お米がおいしい新嘗祭について…考える(2004(平成16)年11月22日〜11月26日)
新産めよ増やせよについて…考える(2007(平成19)年11月26日〜11月30日)

VOL.7
今どきの貧乏について…考える(2003(平成15)年1月6日〜1月10日)
夫婦相和しについて…考える(2007(平成19)年1月29日〜2月2日)

VOL.8
小鮒釣りし少年に還る旅(茨城県涸沼)1(2003(平成15)年7月28日〜8月1日)
小鮒釣りし少年に還る旅(茨城県涸沼)2(2003(平成15)年8月4日〜8月8日)

VOL.9
エプロンについて…考える(1998(平成10)年6月15日〜6月19日)
発射オーライ、バスについて…考える(2007(平成19)年9月24日〜9月28日)

VOL.10
みちおしえ、案内について…考える(2002(平成14)年10月7日〜10月11日)
ランドセルについて…考える(2004(平成16)年4月5日〜4月9日)

ブックレット
小沢昭一「ひとこと御挨拶」
小沢昭一略歴
秋山ちえこ「小沢さんの「話芸」に心引かれて」
立川談志「小沢昭一」
柳家小三治「希有な才能の品格」
爆笑問題・太田光「戦争の子供」
坂本正勝(番組プロデューサー)「番組道中記」
全放送テーマ(1973年~2008年 1863週分を掲載)

私の田舎では子供の頃、「小沢昭一的こころ」は夕方に放送していた。機会があれば夕方にCDを聴いてみようかな。

初めてラジオから聴こえてきた小沢昭一御大の声はおじさんの声だった。そして、亡くなる直前も、年齢的にはおじいさんのはずだけれど、依然おじさんのままだった。

そこで、CDボックス収録音源のうちで、一番古いものと一番新しいものを聴いてみた:

  • 「よいしょについて…考える」(1975(昭和50)年12月8日〜12月12日)
  • 「新産めよ増やせよについて…考える」(2007(平成19)年11月26日〜11月30日)

実際に聴き比べてみると、1975(昭和50)年では2007(平成19)年よりも格段に声が若い。当然である。前者は46歳、後者は77歳の口演。

近年は、どこまでが台本なのかと驚くほどの縦横無尽な話芸が印象的で、ナレイションに「筋書」のクレジットがあることに驚くわけだけれど、初期の口演では、台本があるんだなぁとそこはかとなく判る。締めの「明日のココロだぁ〜」も、1975(昭和50)年の音源では、語尾をさほど伸ばさず、意外とアッサリしている。

さて、ブックレットに寄せられたコメントに目を転じると、前掲の通り豪華な顔ぶれによるもので、なかでも柳家小三治と爆笑問題・太田光がとても良い。小三治ばかりでなく小さんも小沢御大をリスペクトしていた。太田によるコメントも、少年時代という切り口の名文で、御大と同世代の父とを比較した後、御大を自身に引き付けて論じている。

御大が2012年12月10日に亡くなり、ついこの間までいつでも聴けた「小沢昭一的こころ」は12月14日(局によっては28日)に放送終了した。

CDボックスがあればいつでも聴ける……でも、そういうことじゃないんだよなぁ。

うれしいような、さびしいような。


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