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IBMが1961年に開発した音声認識装置:IBM Shoebox

○IBMが1961年に開発した音声認識装置:IBM Shoebox

 

たまたま BBC を聴いていたら、 "Global Business" (BBC World Service)という番組で、音声認識技術が話題になっていた。このエントリー執筆時現在、ウェブサイトでも聴取可能。Siriとの寸劇がちょっとおもしろい。"Let me think about that." "You are a wrong personal assistant."(Siri の声マネで) は、何かの時にネタとして使えそう。

BBC World Service - Global Business, Sounds Familiar(英語)

さて、その番組の序盤で、IBMが1961年に開発し、1962年に発表した音声認識装置 IBM Shoebox をデモンストレイションする様子が紹介されていた。"Global Business" のウェブサイトに写真も出ていて、これがなんともシビレるルックスをしているのです。


"Global Business" Sounds Familiar (BBC World Service)
 

この装置は、数字の0から9を含む16の単語を音声認識し、計算ができるというシロモノ。

どういうしくみなのか気になったのだけれど、IBMのサイトには、そこまで詳しい情報は載っていなかった。

IBM Archives: IBM Shoebox(英語)

あくまでもWikipedia の [citation needed] な情報ではあるけれど、あの装置の中には「3つのアナログ音声フィルター」(three analog audio filters)が含まれているのだとか。

どうやら、単語の発音(調音)ではなく、ハイ・パス、ミドル・パス、ロー・パスの3つのフィルターの組み合わせで、単語を構成する音のピッチの変化を捉えて単語を判断しているようだ(And that each sound was high pitched, middle pitched or low pitched. Example: “Five” is High-Middle-High. “Zero” is High-Middle-Low.)。

IBM Shoebox - Wikipedia, the free encyclopedia(英語)

これは、オペレイターの側にも発音の訓練が必要。写真に写っている装置内側に貼ってある紙は、そのへんのコツを記したメモなのかもしれない。

21世紀の視点から、今様のパターン認識と比べると案外ロー・テクだけれど、けっこう面白い。

Google

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投稿: | 2013年1月11日 (金) 18時23分

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