フジ定年の福井謙二アナをヘッドハント 聴取率トップ狙う文化放送の複雑事情(週刊実話、2013年1月3日特大号)
○「フジ定年の福井謙二アナをヘッドハント 聴取率トップ狙う文化放送の複雑事情」(週刊実話、2013年1月3日特大号)
「フジ定年の福井謙二アナをヘッドハント 聴取率トップ狙う文化放送の複雑事情」(週刊実話、2013年1月3日特大号)
これは一種の“交流人事”と呼んでいいのだろうか。
文化放送がフジテレビのアナウンス担当局長を務める福井謙二アナ(59)をヘッドハントした。同局が来年4月1日にスタートさせる朝ワイド『福井謙二 グッモニ』(月曜〜金曜、午前7時)のパーソナリティーに決めたのだ。(つづきは週刊実話のウェブサイトで)
文化放送が2013年4月に大規模改変を行うのだとか。
2012年の12月上旬あたりからチラホラ話題に上り始めている話で、吉田照美が朝から夕方に移る旨度たび語っているし、「笑顔でおは天 !!」(月〜金5:00-6:00)内でも、3月で終了するという話をしていた。
移るとか終るとか言っているのが12月なので、てっきり2013年1月の話かと思っていたら、4月の改編の話。ずいぶん気の早い話だなぁと不思議に思った。こんなに前倒しで告知することなんて、聞いたことがない。
相当勝負をかけているということなんだろうなぁ。
上の記事に、
AMラジオ業界は仮に聴取率を上げても、売り上げにつながらないのが実情。そのせいか同局は'13年3月期の中間決算で約8000万円の経常赤字を出した。[……]
とあるけれど、これが直接の理由と思われる。
2013年4月からの文化放送
「文化放送セールスプラス+」を見た感じでは、4月以降はたぶんこんな感じ。とりあえず野村邦丸と大竹まことは継続だと思う。
笑顔でおは天 !! | → | おはよう寺ちゃん 活動中(仮) 5:00-7:00 |
吉田照美 ソコダイジナトコ | → | 福井謙二 グッモニ(仮) 7:00-9:00 |
くにまるジャパン | → | くにまるジャパン(?) 9:00-13:00 |
大竹まこと ゴールデンラジオ! | → | 大竹まこと ゴールデンラジオ!(?) 13:00-15:30 |
夕やけ寺ちゃん 活動中 | → | 吉田照美 飛べ!サルバドール(仮) 15:30-17:50 |
「有楽町で飲食業界に進出」?
『週刊実話』の記事の最後のほうにこんな記述がある:
[……]そのためあらゆる角度からビジネスを見直し、多角化に入っている。 たとえば、映画『タニタの社員食堂』に出資、有楽町で飲食業界に進出するなど積極的である。
多角化かぁ、大丈夫かなぁ。
なかでも、「有楽町で飲食業界に進出」が気になったので調べたら、文化放送が「有楽町産直飲食街」のネーミング・ライツを取得し、2012年11月16日より「有楽町産直飲食街 ぶんか横丁1134」としてオープンしたとのこと。
○文化放送が「有楽町産直飲食街」のネーミングライツ取得11/ 16より「有楽町産直飲食街 ぶんか横丁1134」としてオープン(文化放送ウェブサイト内)
有楽町産直飲食街は、JRガード下にあるコンセプチュアルな横丁風グルメ・モール。産地直送の食材を売りにしているようだ。
○有楽町産直飲食街 | 有楽町産直飲食街(公式サイト)
有楽町の近くまで行った時に見てきてみた。
ネーミング・ライツ取得がひと目で判るものがどこにもない。
文化放送のサイトには「ネーミングライツは2012年11月より2年間の契約」とあるが、「ぶんか横丁1134」ほか、それに類する表示は特に見当たらない。店内に入れば何か色いろあるのかもしれないけれど……。
唯一見つけたものは、これぐらい:
「大竹まこと ゴールデンラジオ!」のポスター
「若い聴取者がつかない」
前掲記事の最後にはこうある:
さるAMラジオ関係者がこう語る。
「今、一番面白いのがAMラジオなんですが、若い聴取者がつかない」
他のAMラジオ局との合従連衡の足音が聞こえ始めている。
文化放送の夜の時間帯は、若い人が結構聴いているイメージがあるけれど、そうでもないのかなぁ。
「今、一番面白いのがAMラジオなんですが、若い聴取者がつかない」というのは解らなくはないけれど、若い人が今一番面白いと思うもので、ラジオを聴くきっかけにりそうなものは一体何なんだろう?
やっぱり、ラジオはゲームやケータイにお客を取られてしまっているという事なんだろうか?
確かに、若いヤツの中には、理解不能な頻度でケータイをいじろうとするヤツが多い。
※関連リンク:
○フジ福井謙二アナ 実はラッキーな転身劇 - MSN 最新ニュース|トピックス
○連合通信ドットコム - 映画「体脂肪計タニタの社員食堂」製作委員会に参加=「浜松町グリーン〜」に10万4千人−QR三木社長、現況と今後の対応など語る
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コメント
面白くても聞いた事無いものは面白さも解らないですよ。
飲食店で流すとかして無理矢理きいてもらうとか、それこそ携帯のアプリできけるとかね(radikoとは違う形で)。
ニッポン放送のお膝元でやるんですね。
AKBの番組公開にして有料にしたら?そしてオリジナルで曲作って売ったら数千万になるのでは?
投稿: 河内の政 | 2013年1月 7日 (月) 21時18分
こんにちは。いつも拝見しております。
たまたまこの記事と関連性がありそうな記事を見掛けましたので、ご参考にどうぞ。
「文化放送が、ラジオ番組を基にイベントや映像コンテンツなど放送以外のビジネスを作り出す新会社を設立した」そうです。
放送人:文化放送エクステンド社長・内田浩之さん(2013年1月7日)
mainichi.jp/enta/news/20130107ddm018070029000c.html
そういえば、今の十代の「ラジオの入口」を考えると物凄く謎です。
日常生活にラジオが無いのですから、「接触する機会が無いから聴かない」、面白い面白くない以前の問題かと思います。
「どういう風に入口を作るか」とともに、入口に引っ張り込んだ後の「つなぎ止める方法」も大きな課題のように感じます。
投稿: take2-chances | 2013年1月 8日 (火) 22時45分
今 AMラジオでは ほとんど洋楽専門の番組 それも新譜を扱う番組ってないですね 実際うちのおいごが言うのには 学校のお昼の放送でかかる曲は邦楽 それもAKBやEXILE 嵐などといったメジャーなものがほとんどだそうで 洋楽はかからないそうです 自分が中学生のころは洋楽はあたりまえでラジオを聞くのもあたりまえだったことを思うとちょっと残念な気がします やはり業界の人間一人一人が真剣に考えていかないと(特にFM局はノリだけで番組を作っている感じがする)次の世代になった時 ラジコのようにいい技術があっても番組に魅力がないと聞く人がいなくなると思います とにかくハートのあるわかりやすい番組を作ってほしいですね
投稿: よっちゃん | 2013年1月10日 (木) 09時52分
こんばんは。
ニッポン放送は、ついでに言えばフジテレビも、成績が悪くても収入はいいですよね。TBSラジオのレイティングトップが続いても売り上げではニッポン放送が上をゆくわけですから。そういう構造が十数年続いた土台があって、今回の文化放送の攻勢があるのではないかと思いました。
投稿: radioctre | 2013年1月17日 (木) 19時50分