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『全方位型お笑いマガジン コメ旬』Vol.005 特集:ラジオで笑え!(キネマ旬報社、2012年)

○『全方位型お笑いマガジン コメ旬』Vol.005 特集:ラジオで笑え!(キネマ旬報社、2012年)

 

このブログのコメント欄で、通りずかりの者ですさんから『コメ旬』Vol.005(キネマ旬報社、2012年)がラジオ特集を組んでいると教えて頂いたので読んでみた。『コメ旬』を買うのはこれが初めて。

『Quick Japan』とどこが違●×△……。


『コメ旬』Vol.005(キネマ旬報社、2012年)
 

まずは、ラジオ特集の目次を紹介して、続いて、気になった記事についてひとことふたこと。

目次 ラジオで笑え!

◇LONG INTERVIEW バナナマン

◇このラジオを聴け!今面白い芸人ラジオ番組リスト

◇INTERVIEW ふかわりょう

◇DISCUSSION 元・ハガキ職人放送作家座談会
大村綾人×小西幸一郎×宇野智史

◇LONG INTERVIEW 伊集院光×山里亮太

◇INTERVIEW 藤井青銅

◇ラジオコラム

  • 「ラジオ生中継で"いま"を伝える芸人たち」河野虎太郎
  • 「芸人ラジオにおける放送作家の役割」宇野智史

◇INTERVIEW 輝け!若手芸人
アインシュタイン/スパローズ/ライセンス

 

気になった記事

LONG INTERVIEW 伊集院光×山里亮太

まずはやっぱりこの記事でしょう。

直接じっくり話す機会はなかったものの、人を介して互いをさぐり合ってきた伊集院と山里。伊集院曰く「気持ち悪い者同士の名人戦みたいだよね」。相思相愛トークが炸裂。

伊集院は山里をこのように評価:

伊集院 山里くんも俺も、芸人として送りバントや犠牲バントができるから、ベンチからサインを出され続ける。でも、大きくバットを振ることはできないタイプ。違うのは、山里くんが自信家だということ。

さらに、山里について「最後のところで、どっかみんなのことを馬鹿にしてるし」「最後はオレが笑うんだと信じてる」と付け加えた。

確かに、誰に対しても下からアプローチするという芸風は、自分が本当に下だと思っていたらできないかもしれない。

伊集院も基本的には似たタイプだと思うけれど、いい良いカッコしいなところがチョッとあるし、理屈で自説の護りを固めるのはひょっとしたら自信のなさの表れなのかもしれない。

当「ラジオ批評ブログ」として興味深かったのは、伊集院と山里がそれぞれのラジオ技法のバックグラウンドについて語るこの部分:

山里 僕は周りから「お前は伊集院さんの論法や話の広げ方をパクってる。でも、質が違う」とよく言われます。それでも普通なら反論するんでしょうけど、実際こっちはパクろうと必死なんです。

伊集院 オレはラジオの教科書みたいなものがあった80年代にこの世界に入ったので、誰かを真似するというんじゃなく、ラジオの基本を教わるという気持ちが強かったね。

ここまで、1ページ目の内容。他には、インターネットとラジオ(恵方巻事件にも言及)などにも話が及ぶほか、全体的に読みどころが多い。全8ページのインタヴュー。

このインタヴューでは、伊集院が、先輩の立場から、やや大局的なアプローチでラジオについて語ろうとしているようにも感じられた。

 

LONG INTERVIEW バナナマン

設楽 話をしながら「若手が聴いてたらシビれるだろうな」と考えているときもありますよ。タカさん(石橋貴明)や三村(マサカズ)さんが来てくれたときは、俺たちもヒリヒリしましたから。自分たちがリスナーだったら「あの番組のとき、こうだったんだ」とか「こんなことまで考えていたんだ」とか聴けるとうれしいと思う。

石橋貴明や三村マサカズが今や大物のポジションというのが、時の流れを感じる。正直言って、オレはそんなに「ありがたい」とか「来て下さった」って感じはしないけど。

石橋貴明の回は2011年12月23日の放送のことだと思うけれど、これについては思いついたことがあるので、いずれ。

2011/12/23 バナナマンのバナナムーンGOLD - YouTube

 

INTERVIEW 藤井青銅

彼の著書、『ラジオにもほどがある』(小学館文庫、2011年)と重複する部分も多いけれど、藤井が放送作家として、伊集院光・オードリー・立川こしらをラジオ・パーソナリティーとして育て上げていった過程が語られている:

藤井 芳賀ゆいよりも、それを生み出した伊集院さんを有名にしたいという気持ちの方が強かったから。CDに写真集、ビデオにイベントといろいろやったけれど、結局は「それを仕掛けている伊集院っていう面白いヤツがいる」っていうことを世間に知らせたかったんですね。

生き馬の目を抜く芸能界にも、こんないい人がいるんだなぁ。放送作家の鏡であります。

radiko については:

藤井 ラジオに詳しい人は違うって言うんですけど、僕はradikoっていいと思うんですよ。やっぱり圧倒的に音質がいいですし、音質が同じならAMもFMも関係ないですから。しかも、横並びでボタンを押せばすぐに聴き比べられる。だったら、サービス精神のある方を選ぶだろうと思うんですよ。

radiko を否定するつもりはないけれどラジオの方が好きな私も、これには一理あると思う。でも、radiko をザッピングしながら聴いてる人っているのかなぁ? あんまりイメージできないけど。

藤井青銅『ラジオにもほどがある』(小学館文庫、2011年) (当ブログ内)

 

20世紀芸人 生ける伝説を訪ねて 毒蝮三太夫「下町育ちというアート」

ラジオ特集とは別枠だけれど、連載記事に蝮さんが登場。

東京圏のラジオ聴きにとってはおなじみの毒蝮三太夫。全国的には、アラシ隊員として知っている人は多いだろうけど、ラジオ・パーソナリティーとしてはどうなのかなぁ? オレも田舎にいる時は噂に聴いていた程度だった。生島ヒロシ伝説みたいに、テレビの深夜番組とかで「ミュージックプレゼント」(TBSラジオ)がフィーチャーされないかなぁ。

俺がただ知らない人との井戸端会議するのをマイクロフォンが拾ってるだけなんだよ

ババアがいたから「ババア」って言っただけだよ

さすがです。


「ミュージックプレゼント」(TBSラジオ、放送日不詳)
 
Google

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