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プロフェッショナルなラジオ制作の教科書について

○プロフェッショナルなラジオ制作の教科書について

※頂いたコメントを受けて加筆(2012年9月27日)

 

Robert McLeish, Radio Production, 5th edition (Oxford: Focal Press, 2005) という本を読んでいる。と言っても、時どきペラペラめくって面白そうなところを拾い読みしている程度だけれど。

同書はラジオ制作の教科書。パーソナリティーから、放送作家、ディレクター、技術職まで、ひと通りの指南が網羅され、1978年に世に出て以来、版を重ねて内容をアップデイトしつつ30年以上読み継がれているらしい。たぶんBBCの方法論がベースになっていると思われる。CD-ROM も付いている。

面白いところがあったら、このブログで抄訳してご紹介するかもしれない。

日本では、類書がほとんどないような気がする。ポッドキャストのハウ・トゥー本は多いけれど、プロフェッショナルなラジオ制作の教科書を私は見たことがない。出しても売れないのかな?

高等教育における実践的なメディア教育は日本よりも英語圏の方が進んでいるので、英語圏では教科書がビジネスになるのかもしれない。

ちなみに、最近では、Peter Stewart, Essential Radio Skills: How to Present a Radio Show, 2nd edition (2010) というDJの指南書が人気のようだ(表紙がポップでイケてる上に安い)。

しかし、日本にだって大学の放送学科や放送の専門学校はあるのだから、何らかの教科書はあるはず。しかし、一般人の目に触れることはほとんどない。それとも、日本ではラジオの仕事は職人の世界ので、基本的にOJTということなのだろうか?

また、疑り深い見方をすれば、ノウ・ハウをオープンにしないことが、放送業界の権力の源泉・商売の種銭になっているのかもしれないけど。

日本の大学や専門学校の放送学科では、どんな教科書使ってんの? 日本語で書かれたその手の本をご存知の方は、どうかご教示を。

※加筆(2012年9月27日)

田舎リスナー さんから頂いたコメントにある花輪如一『プロが教えるラジオの教科書』(データハウス、2008年)は、広範なラジオに関する話題をカヴァーしていますが、どちらかと言うと日本のラジオ史・ラジオ界のインサイド・ストーリーに重きが置かれている印象。残念ながら放送のノウ・ハウという感じではありません。

花輪如一『プロが教えるラジオの教科書』(データハウス、2008年)(当ブログ内)

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コメント

初めまして。
お探しの内容の本とは、ちょっと違うかも知れませんし
以前のこちらのブログで、既に紹介された本かも知れませんが
こちらの図書館に、こんな本がありました。
書名:「プロが教えるラジオの教科書」
著者:花輪 如一
発売元:データハウス、2008年10月発行
花輪さんは昔、JORFラジオ日本でナイターオフの夜ワイドを
担当された、放送作家の方ですね。

投稿: 田舎リスナー | 2012年9月24日 (月) 21時16分

専門学校卒ですが、そのような「専門書」は無かったですね。
講師や現場の人から教えてもらうのが全てだったような気がします。

投稿: ぼんやりリスナー | 2012年9月30日 (日) 10時48分

この記事の件について、私が以前聴いていたラジオ番組を担当されていた”Mr.ラジオマン”さんに尋ねましたところ「そのような教科書は知らない、昔、社内でラジオに関する私説をまとめたものを作った事があるが、偏見で書かれた部分も多かったので破棄された」旨、回答が私の所に届きました。
以上、ご参考まで。

投稿: 田舎リスナー | 2012年10月 3日 (水) 21時28分

「聞いて感じよ・作って考えよ」
これがすべてかと… >専門校における制作教育

僕もかつて、その手のメソッドが身に着けられると思い込んで、学校を選んだ身です。
作家さんはどうでしょうか。やっぱり会社に入って、現場で逐一痛みを知って血肉にせよ、な感じかも。

ただ、文章にして箇条書きすることが「クリエーター」という商売に馴染むのか、ちょっと疑問ですね。実際、「思想を売り物にしているのに、他人の思想を下敷きにしていいのか?」という疑問も時々聞かれます。
NHK辺り、そういう本出してそう。。

投稿: のんきなリスナー | 2012年10月14日 (日) 05時02分

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