井上智公「五輪なでしこ戦の裏で炸裂した、ラジオの王様の誠実な毒『JUNK 伊集院光 深夜の馬鹿力』」、「逆にラジオ」第3回『日刊サイゾー』2012年8月13日
○井上智公「五輪なでしこ戦の裏で炸裂した、ラジオの王様の誠実な毒『JUNK 伊集院光 深夜の馬鹿力』」、「逆にラジオ」第3回『日刊サイゾー』2012年8月13日
『サイゾー』のウェブ版『日刊サイゾー』で井上智公「逆にラジオ」という連載をやっている。筆者は、元『週刊少年ジャンプ』の編集者のかたらしい。月2回ペースの連載のようだ。
1回目がエレ片、2回目が安住紳一郎アナ、3回目が伊集院光……TBSずき?
「逆にラジオ」って、いいタイトルだなぁ。

ちなみに、伊集院の回では:
だが、伊集院のフェアなところは、今回の「裏送り」の件と同様に、現在の身内であるTBSラジオにも容赦なく噛みつくという点にある。以前、『小島慶子 キラ☆キラ』でラジオパーソナリティーとしてブレイクを果たした小島慶子が『情熱大陸』(TBS系)に出演した際には、「いつの間にかラジオ界全部を勝手に背負い始めた感じが怖い」と万人がそこはかとなく小島に対して感じている不快感を表明したり、名前や時間帯を変えながらも約27年間続いた小堺一機と関根勤の伝説のラジオ『コサキンDEワァオ!』の終了に際しては、「聴取率はいいのに、スポンサーがつかないという理由で番組が打ち切られるのはおかしい。ならば、スポンサーを取ってくる課の人も一緒に辞めるべき」と、局の姿勢に強く疑問を投げかけた。
[……]彼が是々非々の姿勢を貫き通すのは、その意見のロマンティックなまでの正しさはもちろんのこと、すべての発言がスポンサーでもラジオ局員でもなくリスナーに向けられているという、本来ラジオパーソナリティーが持つべき当たり前の誠実さゆえだろう。だが、この誠実さを継続するのは、けっし て簡単なことではない。誰もが空気を読んで安易に意見を曲げる時代に、伊集院光の誠実さは一際輝いて見える。
「夜中には、一本の蝋燭は太陽よりも明るく輝く」(スティング)。
でも、実際は、誠実さというよりは潔癖性なんじゃないかと私は思っている。
社会への反抗や、大人の欺瞞への苛立ちは、誰かに対する誠実さではなく、自分自身への潔癖さから来るものだ。J. D. サリンジャー『ライ麦畑でつかまえて』The Catcher in the Rye(1951年)のホールデンみたいに。『ライ麦畑〜』を読むと、伊集院を思い出す。
リスナーはそういう伊集院の中に自分を発見して、共感できる部分のある人はヘヴィー・リスナーになり、近親憎悪を抱く人はアンチになるんだと思う。まぁ、ネットに悪口書くために毎週聴いてる腐れ縁の人もいるでしょうけど。
時どき伊集院が理不尽な接客に対する愚痴をオープニングで長々としゃべるのは、リスナーに対する誠実さではなく、「自分はあんな人間じゃない」という自意識のなせる業。ヘヴィー・リスナーのオレですらも、これだけは、聴いてて正直キツいゼ!
最後にオレも「誠実な毒」を吐いてみたぞ。どうだ!
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