BBCラジオのリース・レクチャー(The Reith Lectures)がヤバい!
○BBCラジオのリース・レクチャー(The Reith Lectures)がヤバい!
先日、カナダの公共放送 CBC Radio One で放送されている経済番組 "The Invisible Hand" について書いた際、イギリスBBCラジオのリース・レクチャー(The Reith Lectures)を想い出した。
このリース・レクチャーがヤバいのです!
リース・レクチャーとは、放送とは国民の知的・文化的生活を充実させる公共サーヴィスであるべきだという信念に基づいて、BBC初代総帥のジョン・リース卿(Lord John Reith)が1948年に設立したラジオ講義。
毎年、当代きっての知識人が選任され、講義を行う。適任者不在で実施されなかった年もあるが、毎年1回、通常6月に4週にわたって BBC Radio 4 および World Serviceで放送される。
第1回目の担当者は哲学者のバートランド・ラッセル(Bertrand Russell)。
その他、初期の講師には、
- アーノルド・トインビー(Arnold J. Toynbee, 1952)文明史家
- ロバート・オッペンハイマー(Robert Oppenheimer, 1953)物理学者
- エドワード・アップルトン(Edward Appleton, 1956) 物理学者
- ジョージ・ケナン(George F. Kennan, 1957)外交史家
- ジョン・ガルブレイス(John K. Galbraith, 1966)経済学者
- ラルフ・ダーレンドルフ(Ralf Dahrendorf, 1974)社会学者
最近では、
- エドワード・サイード(Edward Said, 1993)比較文学者
- アンソニー・ギデンズ(Anthony Giddens, 1999)社会学者
- マイケル・サンデル(Michael Sandel, 2009)政治哲学者
- アウン・サン・スー・チー(Aung San Suu Kyi, 2011)民主活動家
などが名を連ねる。
すごいのは顔ぶれだけではなく、第1回から全ての講義がウェブサイトで無料公開されており、ストリーミングおよびポッドキャスティングで聴くことができる。バートランド・ラッセルがどんな声か聴いてみたくないかい?
私が聴いた中では、アンソニー・ギデンズの回が面白かった。
使用言語は英語だけれど、音声ファイルとともに、講義を文字おこしした文書もダウンロードできるので、見ながら聴くこともできる。
BBCってスゲェな!
○BBC - Radio 4 - The Reith Lectures - Lectures 1948 -(公式サイト、英語)
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コメント
こんにちは。
これは凄い。日本の放送局も、同様の番組を放送して下さると有り難い。
投稿: 石﨑亮史朗 | 2012年8月27日 (月) 15時11分