ギャラクシー賞入賞作品を聴いて、語り合う会Vol.15(ニッポン放送イマジンスタジオ、2012年7月7日(土)13:00-17:00)に行ってきた。
○ギャラクシー賞入賞作品を聴いて、語り合う会Vol.15(ニッポン放送イマジンスタジオ、2012年7月7日(土)13:00-17:00)に行ってきた。
第49回ギャラクシー賞ラジオ部門で入賞した作品を聴くイヴェントに行ってきた。
上演されたのは下記の2作品:
お目当ては、「鉄になる日」。「ザ・ベストラジオ2012」(NHKラジオ第1、2012年6月17日(日)16:05-17:55)で再放送されたらしいけれど、聴き逃してしまっていた。
ニッポン放送イマジンスタジオに到着
有楽町駅
傘をさすほどじゃないけれど、チョッと雨が降っていました。
今回は京浜東北線の快速が有楽町で停まらないことをちゃんと憶えていたので、乗り越すことなく、時間までにニッポン放送に余裕で到着。
ニッポン放送
イマジンスタジオ
地下のイマジンスタジオへの長い階段の段数を確認してみたら、前回数えた通りだった(7段降りて踊り場・12段・踊り場・10段・踊り場・12段・踊り場・12段・踊り場・13段)。
○imagineスタジオ(ニッポン放送/会社概要)
イマジンスタジオは2回目なので、もはや勝手知ったるもんでございます。スタジオ内部の様子などは、前回のレポートを参照:
○ギャラクシー賞入賞作品を聴いて、語り合う会Vol.13(ニッポン放送イマジンスタジオ、2011年7月3日(日)13:00-17:00)に行ってきた。(当ブログ内)
ロビーの受付でこんな感じの1日パスを受け取って会場へ:
ニッポン放送の1DAY PASSを模写
会場で頂きました:
『GALAC』2012年7月号&ニッポン放送のタイムテーブル
ニッポン放送のタイムテーブルが、毎月発行の冊子から、隔月発行のペラ1枚になったときには残念だったけれど、折り方を工夫することでいい感じに変っていました。
左右に5x9席の島がひとつづつ、そのうち60席ぐらいが埋まっていた。
以下、スタジオ内の様子は例によってスケッチで再現。
大賞:「鉄になる日」(小松左京著「日本アパッチ族」より)(MBSラジオ)
構成・演出を務めた毎日放送の島修一氏のお話では、このラジオ・ドラマは小松左京『日本アパッチ族』(1964年)のエッセンスををかなりシンプルな形で抽出してドラマ化しているとのこと。
聴いた感想としては、原作の設定を整理しつつも、ラジオにしかできない、ラジオだからできる表現になっていて興味深かった。『砂の器』の原作と映画の関係に似ている。
構成・演出の島修一氏(毎日放送)
技術スタッフが音マニアとのことで、AMラジオではあり得ないダイナミック・レンジの音に仕上がっているとのこと。イマジンスタジオの巨大スピーカーといい音響で聴くことができて、迫力を満喫することができた。
劇中に「大阪音頭」の大合唱のシーンがあるのだけれど、この部分は、テレビ用の広いスタジオを借りて、同じ歌を何パターンも録音し、さらに録音した音を流してもう一回マイクで録る……といった、凝った方法で録音されたとのこと。このシーンは、毎日放送の「1万人の第九」のセルフ・パロディーでもあるらしい。
ラジオ・ドラマは特別な機会に年2〜3本ぐらいしか作れないのが現状で、できれば月1本、せめて2か月に1本ぐらい作れればなぁとおっしゃっておりました。
前まえから、各賞を受賞した優秀なラジオ・ドキュメンタリーやラジオ・ドラマをCD化やネット配信などで広く聴けるようにすればいいのにと思っていたのだけれど、島氏のお話では、著作権のあるありものの音源を使ったりしていることがネックになっているのだとか。CD化・配信する場合は、そのことを前もって考えておかなかければならないそう。
このドラマが賞を取ったことで、会社から商品化の話も出たらしいけれど、そういう理由でできないとのこと。知的財産の再利用で収益を上げるには、再放送にスポンサーを付けるなどの方法しかないらしい。
ちなみに、島氏は「ありがとう浜村淳です」(MBSラジオ、月〜金8:00-10:30、土8:00-11:30)のプロデューサーでもあるとのこと。また、MBSラジオの社風は「ゆるくて自由」だそうです。
DJパーソナリティー賞:吉田尚記アナウンサー「ミュ〜コミ+プラス」(ニッポン放送)
会場で上演された音源の第1声は「ノーパンで離党届を提出だ」。
吉田尚記アナ(ニッポン放送)
どこで売ってるの、その服?
○ミュ〜コミプラス 毎週月〜木 24:00〜24:53(公式サイト)
実を言うと、「ミュ〜コミ+プラス」(ニッポン放送、月〜木24:00-24:53)を聴くのは初めてだったのだけれど、曲やCMの間に吉田アナ自身による解説が入って、番組入門としてはとても良かったと思う。オーディオ・コメンタリー付きのDVDみたいな気分。吉田アナもリスナーの反応を見ながら自分の放送を聴くのは初めてとのこと。
この番組をはじめ、ご自身でけっこう企画を出すとのこと。思い切った番組をやっていると、それを面白がってくれる良いスポンサーが付いてくれているとか。
会場の一角にはリスナーらしき一団もいて、ときおり客席から飛び出すツッコミや助け舟を聞くにつれ、「いい感じの関係が構築されているなぁ」とほほえましい感じでありました。
番組の上演が終った辺りから、吉田アナがその場でニコ生を開始。しばらくして、放送時間がおわると、後枠を取りながら質問に応えていた。おもしれぇ。
聴衆との質疑応答のなかで、いくつか印象的な言葉があったのでご紹介:
- 毎回ゲリラ戦を戦っている気分で放送している。
- ラジオはダントツにフットワークが軽く、失敗してもなかったことにするのが簡単。だから実験できるし、進化できる。
- Twitterなどの導入で、リスナーたちの番組以外の時間を覗くことができるようになった。
- 情報は記憶・蓄積するものというよりも、常に流しておいてその流れに身を置いておくもの。
- アウトプットを意識して情報収集すると効率が良くなる。調理のことを考えると仕入れが上手くなるのと同じ。
- 記憶のトリガーになるものだけをメモする。人は意外とちゃんと記憶しているものだから、きっかけがあれば思い出せる。
- radikoではじめてラジオに接する人や、radikoでしかラジオを聴いたことのない人も出てきている。雑音混じりの音で放送を聴くのはそもそも人間の生理に合ない。
- リスナーとの接触点を増やすために、スタジオの外に出るようにしている。
参考: - 昨日奥さんとセックスした。
番組も、会当日も立て板に水のトーク。言葉の数は多いけれど、ムダな内容や重複が一切ないのはさすが。
中学・高校の時に聴いていたら、たぶんハマッていたかもしれない。
帰りにニッポン放送のラジオ・カーをチェック。今回は2台停まっていました:
ちなみに、ニッポン放送の裏手は警視庁丸の内警察署(皇居側だからコッチが表かもしれないけれど)。長谷川和彦[監督]『太陽を盗んだ男』(1979年)の山下満州男警部は、こちらにお務め。
警視庁丸の内警察署
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コメント
「鉄になる日」(小松左京著「日本アパッチ族」より)(MBSラジオ)なかなか面白いラジオドラマでしたよね。東京を離れたいまとなってはイマジンスタジオももう行く機会はないかな。MBSラジオは朝ワイドのコーナーでミニラジオドラマをやってたり、数年前までラジオドラマのレギュラー番組があったので、他の局よりノウハウ持ってるんじゃないかと思います。
投稿: 河内の政 | 2012年7月10日 (火) 19時16分