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カン・ヒョンチョル[監督]『サニー 永遠の仲間たち』써니(2011年)を観てきた。

○カン・ヒョンチョル[監督]『サニー 永遠の仲間たち』써니(2011年)を観てきた。

 

面白いと話題になっていたのでずっと気になっていた、カン・ヒョンチョル[監督]『サニー 永遠の仲間たち』써니(2011年)新宿武蔵野館で観てきた。


新宿武蔵野館
 

女同士の友情の話でもあり、他方、男が描く女同士の友情のファンタジーに過ぎないという説もあり、どっちにしろノれなかったらどうしようと、観ようかどうか迷っていた。

「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」(TBSラジオ、2012年7月7日(土)21:30-24:30)で宇多丸が好意的な評を展開していたので、観ることに決めた。

TBS RADIO 映画博徒の生き様が一目瞭然!ハスリングの記録・2012年 (ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル)
※「7月7日 サニー 永遠の仲間たち」


カン・ヒョンチョル[監督]
『サニー 永遠の仲間たち』(2011年)予告編

 

序盤の、ナミが母校を訪ねるシーンからスライドする高校時代の教室のシーン。鼻の奥でチョークの粉の臭いがした。

韓国の映画は、ラヴ・ストーリーの部分とコメディーの部分が日本のエンターテインメントとずいぶんノリが違うので、いつもちょっとだけ気持ちが遠のきそうになるのだけれど、トータルでは、笑えて、しみじみできる娯楽映画の秀作だと思う。

喜怒哀楽を全部パッケージングできるという点では、やはり生身の人間が演じる実写映画に利があると思う。監督の意図を十全に表現しやすいと言う点ではアニメイションは優れていると思うけれど、映画的な愉悦には欠ける場合もある。

いい映画でありました。

ヤン・イクチュン[監督]『息もできない』똥파리(2008年)で「シーバルマ」を憶えていたので、本作に出てくる「シーバル」も解りました。

Richard Sanderson, "Reality" (1980) っていい曲だなぁと改めて感じた。恥ずかしながら、ちょっと胸がキュンとなりました。でも、水嶋ヒロが25年経つとヨーヨー・マになるというのはチョッと解せなかったけれどね。


Richard Sanderson, "Reality" (1980) ;Reality - Richard Sanderson
『ラ・ブーム』アコガレ
 

"Time after Time" は、宇多丸師匠が言うように、Tuck & Patti のヴァージョンで正解だったと思う。("Girls Just Wanna Have Some Fun" も他の人のヴァージョンだったので、まぁ、実際は単に権利の問題かもしれないけど。)


Tuck & Patti "Time after Time" (1988) Time After Time - Tuck & Patti
いつも演奏中にTuckがPattiをめっちゃ見るところがいい感じです。
 

登場人物がラジオの深夜放送を聴くシーンがあった。ストーリー全体にとってはそれほど重要じゃないかもしれないけれど、ある肝心なことが決まるところなので、そこそこは重要なシーン。当「ラジオ批評ブログ」としては見逃せないところ。


 

あのオチには「結局カネか?」という意見もあるようだけれど、この映画は結末そのものよりも過程を見せる映画だと思うので、救いのある終り方なら何でも良いような気がする。

韓国の映画はレヴェルが高いと言わざるを得ない。日本は、テレビのカネでテレビの焼きの直しの映画を作って日銭を稼ぐのはそろそろやめたほうがいいと思う。

高校時代のスジを演ずるミン・ヒョリン(민효린)はハッとするほど美少女で、例のシーンでは思わず「わ、喜多嶋舞似のアイツ、やってもうた」と思ってしまった。また、現在のナミを演ずるユ・ホジュン(유호정)は松嶋菜々子と菊池桃子を足したような美人。

『サニー 永遠の仲間たち』、美少女ずきにも熟女ずきにもおススメです。

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コメント

はじめまして。

TBいただいていたのに、遅くなりましてすみませんでした。
私も、ライムスター宇多丸さんのラジオ(Podcastでですが(^-^;)には
納得することしきり。おかわりサニーをもくろんでいます。

またよろしくお願いします。

投稿: uerei | 2012年7月18日 (水) 15時01分

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