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川村亜未 午前1時のシンデレラ(TBSラジオ、2012年4月8日(日)25:00-25:30)

○「川村亜未 午前1時のシンデレラ」(TBSラジオ、2012年4月8日(日)25:00-25:30)

 

TBSラジオ開局60周年パーソナリティ公募企画の優勝者、777人のなかから選ばれた川村亜未による独りしゃべりの番組。「爆笑問題の日曜サンデー」(TBSラジオ、2012年4月22日(日)13:00-17:00)によると、元もとはアナウンサーを目指していたそうで、現在は企業の広報誌などを作る仕事をなさっているらしい。ご本人曰く、「この番組は、ごほうびです」とのこと。毎月第2日曜日の深夜25:00-25:30放送。

TBSラジオ 川村亜未 午前1時のシンデレラ(公式サイト)

ラジオパーソナリティリスナー投票|ラジオ東京スピリッツ
※最終候補者の課題音声を聴くことができます。

番組は、30分をおよそ5分づつのパートに区切って、

  • 気になる広告・商品
  • 自己紹介
  • スーパー
  • 閉店した行きつけの貸マンガ屋
  • 駅・電車内での出来事
  • エンディング

といった内容。

以前読んだポッドキャストの指南書か何かに「初めのうちは、一度に長くしゃべろうとせずに、いくつかのパートに区切れ」みたいなことが書いてあったけれど、そのことを思い出した。

欲を言えば、3つぐらいの話題で、時には脱線したりしながら、もっとだらだらという感じでもいいと思った。

番組内で話題になった貸マンガ屋のように「誰でもオッケーで、気軽に入れて、笑えて、妄想を愉しめるような、そんなひとときがお送りできればいいなと思いました」というコンセプトのこと。

聴いてみた感想としては、超絶技巧のトークが展開されたりとか、自明世界の前提となる価値観が真っ逆さまにひっくり返ったりとか、そういうことは起きないけれど、日曜の深夜に寝ながら聴くと心地よいです。30分はアッというまでした。

番組終了後、まだ眠たくなかったので、他の局にチューニングを変えてみると、ニッポン放送でアイドルらしき人たちがふたりでしゃべっていた(後で調べたら、アイドリング!!!遠藤舞橘ゆりかと判明)。正直言って「コッチのふたりのほうが達者だなぁ。今どきのアイドルはスゲぇなぁ」と思った。

だけれど、その一方で、アイドルから市井の庶民まで、隅から隅までズズズイ〜っとお笑い芸人的感性に浸食されている昨今、定石通りキチンキチンとしゃべる番組はひと周りして異端で個性的だと感じた。

家にテレビがないのでラジオばっかり聴いている私としては、他と違う感じの番組にグッとくるわけですよ。

次回は2012年5月13日(日)25:00からとのこと。また聴こうと思う。

夜道を歩いていたらたまたま一軒だけ開いていた店みたいな、「誰でもオッケーで、気軽に入れて、笑えて、妄想を愉しめるような」番組でした。

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