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在日米軍府中空軍施設(USFJ Fuchu Air Station)跡地

○在日米軍府中空軍施設(USFJ Fuchu Air Station)跡地

 

先日、府中市美術館に出かけた。

つげ義春「ねじ式」(1968年)の生原稿を見てきた:「石子順造的世界——美術発・マンガ経由・キッチュ行」(府中市美術館、2011年12月10日(土)〜2012年2月26日(日))(当ブログ内)

その際、開館前に着いてしまったので時間つぶしに近辺を散策した。

一本木通りを挟んだ美術館の筋向かいにフェンスで囲まれた怪しげな一角があり、遠方に通信鉄塔のようなものも見えた。「ラジオ批評ブログ」としては捨て置けない。


 

フェンス内を窺うと、ブレアウィッチな雰囲気漂う荒れた林の中に点在する廃屋群——がぜん興味を惹かれ、フェンス沿いに一周してみた。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

帰宅後に調べたところ、この土地は元もと大日本帝国陸軍燃料廠で、戦後は在日米軍(U.S. Forces Japan)に接収されていたとのこと。

代々木の在日米軍兵舎・宿舎であったワシントンハイツ(今の代々木公園とかNHK放送センターがある一帯)返還後、調布の関東村と並んでこの地も代替施設として運用されていた時期があるとのこと。構内の建築物はその名残かもしれない。

現在は、電波塔周辺と一本木通りからの通路部分(下記地図の赤破線内)のみが米軍の占有地で、府中通信施設(Fuchu Communications Station)としてアメリカ第5空軍374空輸航空団(US Fifth Air Force The 374th Airlift Wing)所属基地として運用中。それ以外の用地は日本に返還されているようだ。

返還後の用地は、大蔵省・防衛庁・東京都で3分割され、一本木通りの南側のうち、東側(防衛省管轄)が航空自衛隊府中基地、西側(東京都管轄)が府中の森公園になっている。北側(財務省管轄)は、その一部が府中市生涯学習センター平和の森公園などになっているものの、大部分が廃墟のままだ。


Fuchu Air Station site map
 

在日米軍府中空軍施設(USFJ Fuchu Air Station)跡地
一本木通り北側部分の航空写真
 

通信鉄塔
 

パラボラアンテナ2基
 

同じく府中市の東京外国語大学の東にも、最近まで関東村跡地の廃墟が存在した。こちらは現在は解体され更地に近い状態になっていて、地中に埋設されたライフ・ラインの有無を調査中のようだ。

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