ラジオな一曲(32):Chet Baker, "My Funny Valentine" (1952)
○ラジオな一曲(32):Chet Baker, "My Funny Valentine" (1952)
Chet Baker, "My Funny Valentine" (1952)
おそらく、2月14日にFM各局でかかりまくるであろう、チェット・ベイカー(Chet Baker)の "My Funny Valentine" (1952)。
もともとは Babes in Arms (1937) というミュージカルの劇中歌の一部。このミュージカルは1939年に、ジュディー・ガーランド(Judy Garland)とミッキー・ルーニー(Micky Rooney)主演で映画化もされている。邦題は『青春一座』。未見。
この曲は、チェット・ベイカーやフランク・シナトラ(Frank Sinatra)、マイルス・デイヴィス(Miles Davis)、ビル・エヴァンス&ジム・ホール(Bill Evans & Jim Hall)などが取り上げて、現在はジャズのスタンダードになっている。最近ではマイケル・ブーブレ(Michael Bublé)やクリス・ボッティ(Chris Botti)とスティング(Sting)のヴァージョンで知った人も多いらしい。
- Frank Sinatra (1955):
- Miles Davis (1958):
- Bill Evans & Jim Hall (1962):
- Michael Bublé (2004):
- Chris Botti feat. Sting (2006):
知っている人には今さらめいた話だけれど,この歌はバレンタインデー(St Valentine's Day)の歌ではない。モテなくて、チョコがもらえなかったから "My funny Valentine" と自嘲しているワケではないのだよ。
歌に出てくる「ヴァレンタイン」は人名で、歌の主人公の恋人の名前。「私の可笑しなヴァレンタイン、ブサイクで賢くもないけれど、ずっとそのままでいてほしい」という内容。もともとのミュージカルでは女性が男性に向けて歌っている。
でも一応、歌詞の最後に "Valentine's day" という言葉は出てくる。と言っても、"Each day is Valentine's day"(毎日がヴァレンタインズ・デイ/ヴァレンタインの日)と言っているので、2月14日じゃなくてもいい。
だいぶん前に池袋のタワーレコードのワゴンで買ったCDが封も切っていない状態で棚に入っているので、出して聴いてみた。
夜中に聴くとちょっと暗い気分になるけれど、いい歌詞。
Chet Baker, "My Funny Valentine" (1952)
My funny Valentine,
Sweet comic Valentine
You make me smile with my heartYour looks are laughable,
Unphotographable
Yet you're my fav'rite work of artIs your figure less than Greek?
Is your mouth a little weak?
When you open it to speak,
Are you smart?But don't change a hair for me
Not if you care for me
Stay little Valentine, stay!
Each day is Valentine's day私の可笑しなヴァレンタイン
いとしいヘンテコなヴァレンタイン
だから私は心から笑顔になれる見ると笑っちゃうし
絵にならないけれど
私の大好きな芸術作品ギリシャ彫刻と比べたら見おとりする?
口元はいまひとつパッとしない?
その口を開いたら
利口に話せるの?でも髪の毛一本変えないで
たとえ私のためであっても
ずっとかわいいヴァレンタインのままでいて
毎日がヴァレンタインの日
※このエントリーは2011年2月14日に公開したものです。
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コメント
MasaruSさんが挙げられた中で、私が一番聴いたのはマイルスのバージョンですかねえ。と言っても、「マイファニー」が入っている『クッキン』は、いわゆるマラソンセッション中ではそれほど好きではなく、ガチャガチャした『ワーキン』やバランスの良い『リラクシン』に軍配を上げます。てゆうかバラードが嫌いなんですよ、私(笑)。で、チェットの歌アルバムなら、同年代のコッチを愛聴しております。
http://p.tl/oEMQ
投稿: やきとり | 2012年2月14日 (火) 20時04分