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長谷川和彦[監督]『太陽を盗んだ男』(1979年)はラジオ映画だ!(3):続・劇中の公開生放送の現場に行ってみた。

○長谷川和彦[監督]『太陽を盗んだ男』(1979年)はラジオ映画だ!(3):続・劇中の公開生放送の現場に行ってみた。

 

先日このブログで、「ラジオ批評ブログ」的な偏った視点で長谷川和彦[監督]『太陽を盗んだ男』(1979年)について話題にした。そして、劇中のラジオ公開生放送の現場に行ってみた:

長谷川和彦[監督]『太陽を盗んだ男』(1979年)はラジオ映画だ!(1)(当ブログ内)
長谷川和彦[監督]『太陽を盗んだ男』(1979年)はラジオ映画だ!(2):劇中のラジオ公開生放送の現場に行ってみた。(等ブログ内)

今回は、その続き。

前回は、城戸誠(沢田研二)が公開放送の現場である新宿住友ビル敷地内の広場にやってくる所で終った。画像は、上が映画、下が現在:



 

現場に着いた城戸は、広場の一角にある公衆電話に向い、そこから番組に電話をかける。



映画の頃は、やっぱり京王プラザホテル南館がない。
  

上の劇中のカットで印象的なのは、放送ブースの後にそびえ建ちクネクネと回転しているオブジェ。これは、高橋士郎(現・多摩美術大学教授)による「詩的平行四辺形 揺れる四つの立方体」という作品で、1976〜1980年のあいだ住友ビルの前に展示されていたとか。

高橋士郎の立体機構シリーズ「詩的平行四辺形」(高橋士郎ウェブサイト)


詩的平行四辺形 揺れる四つの立方体
 

城戸は持参したヴォイス・チェンジャーを使って番組に電話出演し、DJゼロこと沢井零子(池上季実子)が原子爆弾の使い途をリスナーから募る結果になる。



 

その後、城戸は新宿の街を彷徨う。

下は新都心歩道橋。左奥の褐色の建物が新宿センタービル、手前の斜めの構造の建物が安田火災海上本社ビル(現・損保ジャパン本社ビル):



新都心歩道橋
 

新宿ピカデリー(松竹会館)前:



新宿ピカデリー前
 

劇中の新宿ピカデリーでは、リチャード・ドナー[監督]『スーパーマン』Superman(1978年)、山田洋次[監督]『男はつらいよ 翔んでる寅次郎』(1979年)を上映中。後者の公開日が1979年8月4日で、『太陽を盗んだ男』は1979年10月6日なので、ほぼリアルタイムの新宿がスクリーンに映し出されている。当時新宿の映画館で観た人は、現実とフィクションの混淆にゾワゾワしただろうなぁ。


新宿ピカデリー全景(2009年)
出典:wikipedia、撮影:Kamemaru2000
 

ちなみに、私が写真を撮りに行ったときに上映中だったのはこれ:


『メガネ係長 手持ち花火で大暴れ』
歳とったね。もはや魔法学校って感じでもないし。
 

そして歌舞伎町へ。コマ劇場は現在、閉館&解体中。新宿東宝ビルが建つらしい。TOHOシネマズ新宿やワシントンホテルなどが入居するとか:



新宿コマ劇場前
 


歌舞伎町一番街
たぶんこのヘン。同じ角度からは撮れませんでした。
 

劇中に歌舞伎町駐在所が出てくるけれど、


新宿警察署歌舞伎町駐在所
 

現在では、パトカー配備の立派な交番に。現在、新宿署管内に駐在所はない。


歌舞伎町交番
パトカーの名前は「歌舞伎号」。
 

新宿に土地勘のある人はお気づきかもしれないけれど、映画の順路で徘徊するのはムリ。編集マジック。

まだまだ、つづく

長谷川和彦[監督]『太陽を盗んだ男』(1979年)はラジオ映画だ!(4):完・劇中の公開生放送の現場に行ってみた。(当ブログ内)


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