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ラジオシアター〜文学の扉(TBSラジオ、2011年10月9日(日)・16日(日)21:00〜21:30)

○「ラジオシアター〜文学の扉」(TBSラジオ、2011年10月9日(日)・16日(日)21:00〜21:30)

 

この秋から「ラジオシアター〜文学の扉」(TBSラジオ、日21:00〜21:30)という番組が始まった。ラジオ・ドラマの番組ということで注目しておりました。

この番組は、読む機会のないままに過ごしてきた名作小説の名シーンを中嶋朋子とゲストが演じてラジオ・ドラマ化し、後半は、本や作者についてトークするというもの。

ラジオシアター〜文学の扉 - TBS RADIO 954 kHz

Robin's egg blue -nakajima tomoko official-(中嶋朋子公式ブログ)

番組で最初に取り上げられた小説は、宮沢賢治『銀河鉄道の夜』(1933年)。ゲストは、西尾まり

宮沢賢治 銀河鉄道の夜(青空文庫 Aozora Bunko)

西尾まり(SIS company inc. Web)

端的に言って、良かったです。

30分のうち前半がドラマということで、「せっかくなのでもっとたっぷりラジオ・ドラマが聴きたいなぁ」と思っていたら、『銀河鉄道の夜』は2週にわたって放送された。量的にはまずまず。今後も2週づつなのだろうか?

ちなみに次回は、太宰治『走れメロス』(1940年)とのこと。メジャー続きで、「読む機会のないまま過ごしてきた」というのとはちょっと違うような気がするけれど、ゲストは立川談春だってさ! また聴かないと。

立川談春 Official Homepage

『銀河鉄道の夜』は2回とも偶然、夜道を家に向って歩きつつ聴いた。

子どもの頃に図書館で借りて聴いた、岸田今日子朗読の新潮カセットブックを想い出した。演出もどことなく似ている感じだったけれど……記憶は定かでない。ちなみに、新潮カセットブック(現「新潮CD」)の賢治作品ではセロ弾きのゴーシュ』(松橋登・朗読)に収録されている「よだかの星」が秀逸。

「銀河鉄道」という賢治の着想に賞賛の意を込めて嘆息する人もいるけれど、多少の空想癖がある人なら、夜の電車の窓から外の闇を覗き込みつつ、「宇宙を走ってるみたいだなぁ」と夢想したことは案外あるかもしれない。

夜の闇に人の心を誘うのは、孤独や疎外感かもしれない。

読み終わってからもう一度「六、銀河ステーション」に戻って読み返すと、いっそう切ない。

みなさんの心にも、らっこの上着が届きますように。


「もうじきサウザンクロスです。おりる支度をして下さい。」
 
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