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映画『砂の器』トークでふくみ笑い:「QIC」第783回(ウェエブラジオFMC、2011年10月16日放送分)

○映画『砂の器』トークでふくみ笑い:「QIC」第783回(ウェエブラジオFMC、2011年10月16日放送分)

 

もう先々週の配信分になってしまったけれど、「QIC」第783回(ウェエブラジオFMC、2011年10月16日放送分)で映画『砂の器』をお題に40分以上のトークが展開された。

FMC/QIC
※2011年10月16日放送分(第783回)C枠「ParaTが斬る!/映画砂の器について語ってみる。」をお聴きください。
公開後3週間聴取可能。

聴きながら、思わずふくみ笑い。

野村芳太郎[監督]『砂の器』(1974年)については、筋はぼんやりと知ってはいたけれど、観たことがなかった。前の週の放送で、今度は『砂の器』をやると言っていたので、これを機会に観てみようと心に決めてDVDを購入。


「デジタルリマスター2005」の文字がジャマ
 

原作の設定を大胆に整理することでストーリーが巧みに縮約されていて、骨組みだけが見事に抜き出された脚本になっている。前衛集団とか失業保険の話なんかは一切出て来ない。原作では主人公が前衛音楽家で、このことで過去や因襲との訣別がほのめかされているのだと思うのだけれど、映画ではクラシックの音楽家になっていて、別の切り口で同じことが表現されている。

その代り、終盤三分の一に大胆に時間を割き、いかにもロマン・フルーヴ的な構成。ふたりの歩んだ来し方を表現するためには、他の表現はあり得ないほどに絶妙。「映画を観たなぁ」という感じがする。クラシックの音楽家への変更が効いていると思う。

ただ、原作小説において和賀英良が前衛音楽家であるという設定そのものが、過去や因襲からの訣別を表しているのではないかと思うのだけれど……。でも、ロマン主義的なピアノ協奏曲あってこそあの終盤が成立し、『砂の器』が映画史に残る名作になり得たのだから目をつむろう。

映画鑑賞後、「QIC」を聴取。

映画の内容がまだ頭に鮮明に残っているので、含み笑いの連続。

中でも、今西栄太郎警部補(丹波哲郎)と吉村弘刑事(森田健作)が寺の門前で瓜を食べるシーンが可笑しくて可笑しくて。

松本清張の「砂の器」を歩く(蒲田から羽後亀田まで)(「東京紅團」内)
『砂の器』ロケ地案内。地図あり。

砂の器 日本海編Ⅱ(2007年10月)(「中居ドラマのロケ地写真館」内)
※ロケ地めぐりのレポート。ふたりが瓜を食べていた寺(曹洞宗禅勝山龍門寺)と門前のアレの写真があります。

確かに、私もあのシーンを観たときにはチョッと引っかかるものがなくはなかったのだけれど、映画全体の感動でその違和感が抑え込まれていた。しかし、番組内でこのシーンが話題に上った瞬間に吹いてしまった。

すでに映画版『砂の器』を観ている人は爆笑必至。ただし、まだ観ていない人は、先に聴いてしまうと映画がコントに見えてしまう恐れがあるので注意。

※蛇足

映画に出てくる内外地図は、現在も実在する。ただし、劇中の場所ではなく、同じビルの5階で営業中。

内外地図株式会社

でも、私が東京に出て来てすぐの頃、しばらくの間は劇中と同じ場所で同じように営業していた。現在はクロサワ Dr. Sound の店舗になっている。アコギやウクレレやフラット・マンドリンなどの品揃えが豊富だよ。

【クロサワ楽器】Dr. Sound


 

 

 
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