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塩谷達也の Gospel Experience 第76回「ブルースとゴスペル」(日本FEBC、2011年8月23日(火)22:15-22:28)

○「塩谷達也の Gospel Experience」第76回「ブルースとゴスペル」(日本FEBC、2011年8月23日(火)22:15-22:28)

 

キリスト教放送局・日本FEBCの「塩谷達也の Gospel Experience」第76回「ブルースとゴスペル」(日本FEBC、2011年8月23日(火)22:15-22:28)が面白かった。

キリスト教放送局日本FEBC(公式サイト)
上記サイトでも配信中。

いずれもブラック・ミュージックのルーツであるブルーズとゴスペルの違いについて受けた質問をきっかけに、塩谷が両者の違いについて考察して語っている。

巷間言われる、ブルーズは世俗の音楽でゴスペルは聖なる音楽という説明から一歩踏み込んで、塩谷は、実存に関わる問題として両者の違いを説明している。

要約すると、ブルーズではエゴが中心にあるのに対して、ゴスペルは自身の身も心も神に委ねた歌で、自分は真ん中にいない音楽、との説明。

音楽的あるいは社会科学的には別の説明が可能だと思われるけれど、キリスト者のシンガー・ソングライターによる内在的な説明として説得力があり興味深かった。そういう意味では、番組のテーマ曲でもある塩谷の「Father」(2005年)という曲は、まさにゴスペル宣言の曲。

音楽的スタイルと実存について語った後、ブルーズのスタイルをとったゴスペルである "Plenty Good Room" を歌って番組を終えるという美しい構成。


Tatsuya Shioya with Miwa, "Plenty Good Room"
 

映画『天使にラブ・ソングを…』Sister Act(1992年)以降、日本でもゴスペルを歌う人が増えている印象があるけれど、「非キリスト者の日本人がゴスペルを歌う意味は何なのだろうか?」と、ふと思ったりもした。

敷いては、キリスト教からは離れて、「日本人がクラシックを演奏する意味は何か?」「日本人がロックンロールを歌う意味は?」「日本人がヒップ・ホップをやる意味は?」など、汲めどつきない問の入り口になる興味深い回だった。

そういえば、ゴスペル・シンガーの亀渕友香って、亀渕昭信アナの妹なんだってね。

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