『TVBros.』2011年6月11日号、特集「そしてまたラジオが歌いだす♪」(東京ニュース通信社)
○『TVBros.』2011年6月11日号、特集「そしてまたラジオが歌いだす♪」(東京ニュース通信社)
「通りすがりの者です」さんから頂いたコメントで、『acteur(アクチュール)』2011年7月号No.24(キネマ旬報社)と『TVBros.』2011年6月11日号でラジオを特集しているとご紹介頂いた。『acteur(アクチュール)』のほうは、既にレヴューした:
よって今回は『TVBros.』のほう。

「復活!ラヂオブロス」の文字が!
表紙で大フィーチャーされているのは「HERO特集」だけれど、巻頭特集は「そしてまたラジオが歌いだす♪」と題したラジオ特集。タイトルの通り、音楽に軸足を置いた内容。

企画・構成は、川野将一・おぐらりゅうじ。川野将一は、かつて『TVBros.』で「ラヂオブロス」を連載していた……らしい。私は、連載中には読んだことがなく、後に単行本で読んだ。
さて、内容は:
そしてまたラジオが歌いだす♪
全国FMケンミンショー(p.4)
全国のFM局に下記の項目をアンケートした記事
- 現在プッシュしている、地元のアーティストや曲。
- (1)の理由
- 震災以降リクエストが増えた曲、またリスナーの反響が大きかった曲。
- アンケートに答えてくれたパーソナリティーの名前、担当番組、所見など。
インパクト弱いな〜。
記事のレイアウトがさらに弱さを助長しているような気がする。知名度の低い人たちを小さな写真で紹介するなんて。愛が足りない。「まだみんなが知らない、こんなミュージシャンが地方にいるんだよ」という感じで提示しないと。
いつも突然『○○三昧』が歌い出す(p.5)
NHK-FMで祝日などに放送される「今日は一日○○三昧」を川野将一が解説。過去放送のラインナップ(抜粋)と新企画案付き。
ちなみに、さっき番組サイトを見たら、2011年7月18日(月・祝)は「今日は一日“AOR”三昧」だってサ! 絶対聴くわい。
○今日は一日 ○○三昧(ざんまい)(公式サイト)
川野将一「ラジオヘビーリスナーレコメンド 歌が聴こえる音楽ナビ」(pp.4-5)
川野将一が「歌が聴こえるレコメンドな音楽ラジオをざっくり駆け足で紹介」する記事。
REPRESENT AM RADIO 菊地成孔(pp.6-7)
1+1/3ページにわたる、けっこう長めのインタヴュー。
下記の発言が印象に残った:
でも今ってなんでも検索検索で、昔みたいに "なんか分んないけどおもしろい人" っていう立場をキープするのがすごく難しい。だからこそ、その喜びが僕のなかで価値を増しているんですね
「菊地成孔の粋な夜電波」(TBSラジオ、日20:00-20:55)は、いまのところ全部聴いている。ポッドキャストでも配信されている。初回の、歌舞伎町「ホストクラブ・クロスロード」のネタが可笑しかったなぁ。
ちなみに、番組で電子メールと郵便を「e-mailとp-mail」呼び分けているけれど、このあいだたまたま読んだ本に "snail mail" という表現が出ていたよ。
REPRESENT FM RADIO ふかわりょう a.k.a. ロケットマン(p.7)
2/3ページの分量のインタヴュー。菊地成孔の記事の分量が多い分短め?
「参考にしているラジオ番組は?」の問いに、「ラジオではないですが、『サザエさん』ですかね」と答えていた。その理由がけっこう面白かった。本気かネタかは判らないけれど。
以前「EARLY MORLEY BIRD」(J-WAVE、2003年4月〜2009年12月27日、日5:00-6:00)を聴いていた頃には、「ROCKETMAN SHOW」(J-WAVE、土25:00-29:00)の最後のほうをチョッとだけ聴いていたことがある。ふかわりょうだと気付くまでけっこう時間がかかった。
ふかわりょう、太った? もうちょっとシュッとしてるイメージだったけど。
ピーター・バラカンが語るラジオ論 放送って誰のため?(p.8)
「BARAKAN MORNING」(InterFM、月〜金7:00-10:00)で2011年4月1日に起こった放送禁止騒動を受けた、ピーター・バラカン(Peter Barakan)へのインタヴュー。
リスナーのラジオ離れについては、
番組が自分のためにつくられていないってことを、それほど意識はしてないないかもしれないけれど、潜在的に感じてはいると思う。
世界中のラジオでDJが自分で選曲できなくなっている現状については、
でも僕は自分で選曲できない番組はやらないから、今やっている番組までもそういう空気に汚染されるようなことがあれば、僕はラジオを辞めますよ
もちろん、こういう気持ちは内に秘めて、表向きはおちゃらけているというのもカッコいいけれど、真っ当なことを真面目にやっている人の美しさは格別。
210円の大半はこの記事に対して払った感じ。
でもひと言。
★2011年4月1日のこと。ピーター・バラカン氏がDJを務める Inter FM 『BARAKAN MORNING』からは、RCサクセションの『サマータイム・ブルース』が流れていた。
って、4月1日(金)には「サマータイム・ブルース」は流れていない。データが間違っている。かかったのは4月4日(月)8:20ごろ。1日は、「ラヴ・ミー・テンダー」をかけようとしたら局に止められた、というのが正解。
○04 » 4月 » 2011 » BARAKAN MORNING – 76.1 InterFM
○ 騒動摘出 忌野清志郎「反原発ソング」放送禁止騒動でピーター・バラカンに聞く「放送局の役割と風評被害」、『SAPIO』2011年5月4日・11日号(小学館)(当ブログ内)
放送におけるタブーとは ??(p.8)
石橋春海『封印歌謡大全』(三才ブックス、2007年)をベースにしたラジオ番組「Taboo Songs〜封印歌謡大全」(TBSラジオ、2007年7月22日(日)19:00~21:00、2007年12月27日(木)19:00~21:00)の紹介。
大きな声では言えないけれど、この番組は今でもネットで聴けるとか聴けないとか:
ウィキナオシ! やまだひさし(前編)(p.9)
Wikipediaの記述を本人が添削するというコーナー。ラジオ特集を受けて、やまだひさしが登場。
実は、私はやまだひさしの番組を未だ一度も聴いたことがない。金曜深夜のほう、1回聴いてみようかな。
○シナプス TOKYO FM 80.0MHz EVERY Mon.-Thu. 13:00-16:00 やまだひさし
○やまだひさしのラジアンリミテッドF
総じてインタヴューは面白い。特集全体の分量がもうちょっと多いと、もっとうれしいのに。

随時更新。被災地情報の取得・安否確認等にお役立てください。
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