『acteur(アクチュール)』2011年7月号No.24(キネマ旬報社)
○『acteur(アクチュール)』2011年7月号No.24(キネマ旬報社)
「通りすがりの者です」さんから頂いたコメントで、『acteur(アクチュール)』2011年7月号No.24(キネマ旬報社)がラジオを特集しているとご紹介頂いたので、買って読んでみた。この雑誌の存在を初めて認識した。
『acteur(アクチュール)』(キネマ旬報社)
「俳優」を前面にフィーチャーした映画雑誌。タイトルの "acteur" は、「俳優」を意味するフランス語の男性名詞。ただ、"acteur" を「アクチュール」と発音するのにはムリがある。日本人がもっているフランスっぽいイメージに改変してあるのだろう。
○acteur pronunciation: How to pronounce acteur in French, Dutch
※フランス人男性による "acteur" の naturel な発音。
雑誌全体としては、線の細い若手俳優のグラビア多数で、美少年ずきな女子や、美少年ずきな男子にウケそう。
この雑誌でラジオ特集というのも唐突な感じがする。ラジオ特集をカンフル剤に使ってる雑誌、最近多くない? と言いつつ買ってしまうのだけれど。
まぁ、特集の内容がよければそれで良いので、さっそく中味を確認。
特集 ラジオのちから〜見直されだしたラジオの魅力〜
サンドウィッチマン "ラジオ大好き芸人" が初めて体感したたくさんの「力」(pp.22-23)
サンドウィッチマンのインタヴュー記事。東日本大震災以降のラジオ出演などを中心にした内容。
サンドウィッチマンが「オールナイトニッポン」(ニッポン放送、2011年3月19日(金)25:00-27:00)を担当したときに、
放送直前、他局TBSのラジオから、バナナマンが「この後、サンドウィッチマンさんが裏でラジオやるから聴いてください」と呼びかける、異例のメッセージが流れた。(p.22)
とのこと。知らなかった。バナナマンもなかなか漢よのぉ。
○SCHOOL NINE WEDNESDAY
○YouTube - サンドウィッチマンのオールナイトニッポン
○fmいずみ サンドウィッチマンのラジオやらせろ!
大沢たかお ラジオは感性のメディア 言葉で伝える感覚が鍛えられる(p.24)
「JET STREAM」(TOKYO FM、月〜金24:00-24:55)に関しては城達也原理主義者の私は、大沢たかおになってからはほとんど聴いていないけれど、機長が大沢たかおだと、「お客様のなかにお医者様はいらっしゃいませんか〜!?」みたいな時には便利だね。
記事の内容とは関係ないけれど、かつて「JET STREAM」の後に流れていた「Earth Conscious Dream」(TOKYO FM、放送期間不詳、月〜金24:55-25:00)と島根県のCMを唐突に想い出した。
上地雄輔 みんながふらっと遊びにきてくれるような場所にしたい(p.25)
上地雄輔がNHK-FMで番組を始めたのだそうです。はい。
潜入!! 土曜夜の人気番組「ライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフル」を見学(pp.26-27)
しまおまほの動きを中心に「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」(TBSラジオ、土21:30-24:30)の生放送に密着取材した記事。
拡大しても読めません。買って読もう。
私の好きなラジオ(pp.28-30)
以下の人たちに、好きな番組・ラジオの魅力・ラジオに期待することをアンケート:
- 井上芳雄(俳優・歌手)
- 大沢たかお(俳優)
- オードリー(お笑い芸人)
- 大根仁(演出家・映像ディレクター)
- おぎやはぎ(お笑い芸人)
- しまおまほ(コラム・エッセイスト)
- 小栗旬(俳優)
- 清水ミチコ(タレント)
- 佐久間宣行(テレビ東京ブロデューサー)
- 鈴木おさむ(放送作家)
- 藤井直樹(『Quick Japan』編集長)
- 藤木TDC(フリーライター)
- 高田文夫(放送作家)
- 南海キャンディーズ山里亮太(お笑い芸人)
- 森三中 黒沢かず子(お笑い芸人)
小迎裕美子「ラジオと私と生活と」(p.31)
イラストレーター小迎裕美子が生活の中でどういう感じでラジオを聴いているかを綴ったエッセイ漫画。基本的にはTBSラジオ派とのこと。でも、荒川強啓は聴いてないっぽい。
これを読んでガゼン、「ザ DAVE FROMM SHOW」(InterFM、月〜金15:00-18:00)に興味をもった。「好みでないアーティストやゲストを前にした時の嘘のない態度がものっすごく信用できる男の中の男!」とのこと。機会があったら聴いてみたい。
そういえば、ウチの大学の生協では、作中に出てくる小林克也の「FUNKY FRIDAY」(NACK5、金曜日 9:00~17:55)がよく流れていた。埼玉でもなく、どちらかというとNACK5が入りにくそうな立地なのに。店員に小林克也ずきな人でもいたのかなぁ。
○★ひび割れて、鏡餅2011★ : 『アクチュール7月号』キネマ旬報社!!(小迎裕美子ブログ)
小島慶子 フリーアナウンサーではなく"ラジオパーソナリティー"(pp.32-33)
「小島慶子 キラ☆キラ」(TBSラジオ、月〜金13:00-15:30)パーソナリティー小島慶子アナウンサーへの取材記事。
ブログで言及する時、ついつい「小島アナ」と書いてしまう。「ラジオパーソナリティー」として活動しているのは知っているけれど、「小島アナ」が据わりがいい。「小島ラジオパーソナリティー」と書くと渋谷で婦人警官を車で甘引きした「稲垣メンバー」みたいでヘンだ。
さて、インタヴューの内容は、ワリと既に聞いた話が多い。色いろな雑誌などで取材されまくっているので、仕方ないのだけれど。その記事で初めて小島アナを知る人もいるかもしれないけれど、これから取材する記者は新しい話を引き出す腕や工夫も要ると思う。
巷間言われる最近の「ラジオ・ブーム」の大部分は、実はTBSラジオ・ブームで、その何分の一かは小島慶子ブームなのではないかと思う。
藤井青銅「「ラジオのちから」というよりも」(p.34)
ラジオ・ドラマの話を枕に、「ラジオのちから」というけれど実は……という話。オチはオードリー春日俊彰の話。
このコラムの中にアーサー C. クラーク原作のラジオ・ドラマ「2061年宇宙の旅」(ニッポン放送、1994年1月1日(土))が登場。映画化はされていない作品のようだ。脚本は藤井青銅。主演はまだ売れる前の稲垣メンバー。他には、金子信雄・石橋蓮司・上條恒彦・小宮悦子などが出演しているとのこと。♪さあ今、銀河の向こうへ飛んでゆけ〜!
ニッポン放送開局40周年記念番組
スペースオデッセイ「2061年宇宙の旅」
(ニッポン放送、1994年1月1日(土))
ラジオ特集の他に、ラジオ・ファンが気になるポイントとしては、
- 上杉隆「蚊帳の外からこんにちは」
- しまおまほ「隔月 しまうま通信」
も連載中。
あと、定期購読するとオシャレなオリジナル・トートバッグがもらえるよ。
私にとっては、特集の半分ぐらいが興味のある内容という感じ。まぁ、女子向けだから男子のオレにはそんなところ。よく言えばオーソドックス、悪く言えば「コレだ!」というような軸足がない。雰囲気は『BRUTUS』2009年3月1日号(マガジンハウス)のラジオ特集に似ているけれど、あと一歩な感じが否めない。決して悪くはないけれど、私のようなラジオ馬鹿にしてみれば、もうチョット偏執狂的な味がほしい。バブル・バスの泡だけスッとすくったような感じ。
特集の副題「見直されだしたラジオの魅力」は、語感がもっちゃりしていてイマイチ。それに何よりも、第三者視点の物言いだよね。「オレが見つけたラジオの魅力」の話が聞きたいのだよ、こっちは。
この特集の中では、小迎裕美子「ラジオと私と生活と」がいちばん良かった。
全体的には、通りすがりの者ですさんから同時に教えて頂いた、今売りの『TVBros.』2011年6月11日号(東京ニュース通信社)のラジオ特集のほうが好み。
| 固定リンク
« 東京のミニFM局リスト(暫定版)2011年6月11日改訂 | トップページ | 第48回ギャラクシー賞ラジオ部門優秀賞受賞作「ラストイニング 全国高校野球県予選決勝 聖母学苑対彩珠学院」(ニッポン放送)、2011年6月23日(木)19:00から再放送。 »
「メディアに取り上げられたラジオ」カテゴリの記事
- ラジオ局売上高ランキング(関東)令和3(2021)会計年度(2023.02.18)
- 在京ラジオ局新規採用者数一覧(1987〜2021年度)(2023.02.18)
- リクエストの日(10月25日)(2017.10.24)
- 東日本大震災発生から5年。「区切り」は言及する人の立場を選ぶ。(2016.03.11)
「ラジオ」カテゴリの記事
- ラジオ局売上高ランキング(関東)令和3(2021)会計年度(2023.02.18)
- 在京ラジオ局新規採用者数一覧(1987〜2021年度)(2023.02.18)
- 参議院議員選挙:東京圏ラジオ局の開票速報番組一覧(各局、2022年7月10日(日))(2022.07.08)
- 在京ラジオ局新規採用者数一覧(1987〜2020年度)(2022.02.12)
- ラジオ局売上高ランキング(関東)令和2(2020)会計年度(2022.02.12)
コメント