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コミュニティ放送の日(6月6日)

○コミュニティ放送の日(6月6日)

 

本日6月6日は「コミュニティ放送の日」。

日本コミュニティ放送協会(JCBA)が、2006年5月に、6月6日をコミュニティ放送の日と制定。この日は、JCBAが中間法人として設立登記された日に該る。

2011年6月2日現在、全国に248のコミュニティー放送局が存在する。

 JCBAの下部組織として東北コミュニティ放送協議会があり、JCBA以外のコミュニティ放送局の業界団体には、サイマルラジオのCSRA、青函コミュニティFMネットワーク協議会、おおすみ半島コミュニティ放送ネットワークなどがある。

言うまでもなく、東北地方太平洋沖地震に起因する東日本大震災(2011年3月11日)によって、コミュニティー放送局の役割は再評価されている。例えば、仙台市のRADIO3によるライフ・ライン情報の収集・提供は、東京からtwitterのタイム・ライン経由で見ていても目覚ましかった。

それ以前には、NHK連続テレビ小説「つばさ」(NHK総合テレビ、2009年3月30日〜9月26日、月〜金8:15-8:30; 12:45-13:00、ほか)で若干注目されることもあった。

しかし、やはり今回以前に最もコミュニティー放送局が注目されたのは阪神・淡路大震災(1995年1月17日)だろう。

とはいえ、阪神・淡路大震災から現在までの16年間に20局弱のコミュニティ放送局が廃局している。この両震災間には、コミュニティ放送ばかりでなく、2010年9月30日には県域局以上の出力もつ国際放送局・RADIO-i(愛知県周辺、79.5MHz)も閉局の憂き目に遭った。

名古屋のラジオ局を片っ端から見てきた(6+):RADIO-i(当ブログ内)
※RADIO-i閉局について。

経営苦しく正念場のコミュニティFM、災害放送で差別化や新たな収益源模索も/神奈川(神奈川新聞、2010年5月11日)(当ブログ内)

1990年初頭のバブル崩壊以降不景気はますます深化し、2001年以降日本も新自由主義へと大きく舵を切ることで経済構造が不可逆的に大転換したことの影響も大きいだろう。現在も、日本経済はその延長線上にあると考えてよい。

おそらく、この度の東日本大震災をきっかけに、新たに開局するコミュニティー放送局が増えると予想される。今回、確かに、災害時におけるコミュニティ放送の重要性は実証された。しかし、前途は多難と言わざるを得ない。16年後のコミュニティー放送に光あれ!

少なくとも、私は応援している。

※関連リンク

コミュニティFM放送の活動継続に向けて - 記者の眼:ITpro

赤い羽根・支援金、支援対象例に「コミュニティFM、インターネット」などの活動も - ニュース:ITpro

「資生堂、被災地のラジオ局にオリジナルコンテンツを提供」(AdverTimes(アドタイ)、2011年5月20日)(当ブログ内)

【明日開催】記者会見のご案内 宮城県内600カ所の避難所を独自調査 震災後1ヶ月 避難所生活の問題点 | 日本財団

コーエーテクモグループが被災地の「コミュニティFM放送」支援へ赤い羽根・支援金、2年で1億円:ITpro


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