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この1週間のあいだで良かったラジオ番組

日常というものが決して自明のものではないということを、東京で暮らしていてもひしひしと感じる今日この頃。

ただ、私はといえば、学生時代の貧乏対策として始めていらい米とパスタを一定量常に備蓄しておくことが習い性になっているので、米が急に買えなくなっても当分は食う物に困ることはない。乾電池は eneloop 愛用者なので、電気の供給が停止しない限り問題ない。トイレットペーパーも、クソなんて1日に1回か2回たれれば充分なので、買いだめの必要は全くない。

これを書いている現在も丁度、元TBSの宮内鎮雄アナウンサーがTBSラジオで、買いだめしなければ物はある、買いだめはダメと言っているところ。

ただここ最近、特別編成のラジオ番組が緊迫感で澎湃としているのは仕方のないことだと理解しつつも、やや悄然たる気分。

そうした中、地震発生以来、良かったラジオ番組を挙げてみる。

「ミミガク」(TBSラジオ、2011年3月13日(日)21:00-21:30)
地震で収録がキャンセルになったのか、編集がストップしたのか、この日は急遽、第1回の再放送となった。すでに1度聴いた内容ではあったけれど、普段通りの構成にホッとした。この翌週に該る20日の放送も普段通りだった。

「奈美悦子・辻よしなりのちなみに?」(TBSラジオ、2011年3月13日(日)21:30-22:00)
「ミミガク」からの流れで聴いたのだけれど、こちらもいつも通りだった。おそらく地震発生前に収録されたのだと思う。食がテーマの番組ということもあり、また一歩日常性の回復に近づくことができた。

「セイ!ヤング・オールナイトニッポン Are you ready? Oh!」(文化放送、2011年3月19日(日)20:30-21:00)
前半を文化放送で、後半をニッポン放送でオン・エアーする、「セイ!ヤング」と「オールナイトニッポン」のダブル・ネイム番組ということで話題になっていたけれど、聴くのは初めてだった。しかもこの日が最終回。

進行=さだまさし、ペース・メイカー=谷村新司、番組の良心=南こうせつ、大ボケ=泉谷しげる、という感じの役割分担で、いまや大御所の4人のオジサンたちによるただただショウモナイ雑談。3月11日以来、いちばん笑った番組。

「A&G 超RADIO SHOW 〜アニスパ!〜」(文化放送、2011年3月19日(日)21:00-23:00)
すっかり「タマフル」リスナーになってしまっているので、久びさに聴いた。震災が話題の中心ではあったけれど、鷲崎健・浅野真澄のふたりがいつもの調子だったのが良かった。こんな時にアナルの話をするのは、ある意味冒険だったと思う。

3月いっぱいぐらいは、こっちを聴こうかな。

※番外

「小島慶子 キラ☆キラ」(TBSラジオ、2011年3月9日(水)13:00-15:30)
地震前の放送だけれど、地震後にポッドキャストで聴いた。
Nona Reeves 西寺郷太による湯川れい子のTwitter事件が可笑しかった。こんな時にはこんなオモシロ話が聴けると助かるなぁ。

ちなみに、予約していた小島慶子『ラジオの魂』(河出書房新社、2011年)が19日にさっそく届いていた。物流は被災地優先で構わないので、こんなに速く届いてちょっと申し訳ない。

* * *

地震発生から1週間経って、ラジオは通常の番組編成に少しずつ戻りつつある。日常性がもつ強度を改めて噛み締める今日この頃。


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コメント

お仲間入りさせていただきます。私も今回、買いだめに走ることはしませんでした。店にすら行きませんでした。オイルショック時代のトイレットペーパー騒動も、昨年の(インフルエンザ対策)マスク騒動も、教訓にはなっていないようです。一休さんの「あわてない、あわてない」精神が大切ですね。

投稿: よしのり | 2011年3月21日 (月) 18時45分

俺は、何気ない音楽と重要な情報を伝えた
コミュティ局・湘南ビーチFMのサイマルラジオ
でしたね。

音楽というものを安心感を知る、改めて
そういう気持ちになりました。

他局に対して、別の感想はもちろんあるので
すが。

投稿: Q@N | 2011年3月21日 (月) 20時43分

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