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2011年2月

「SL音楽ステーション~海炭市叙景朗読会~」、ねとらじで2011年2月28日(月)22:00から放送。

○「SL音楽ステーション~海炭市叙景朗読会~」、ねとらじで2011年2月28日(月)22:00から放送。

 

先日このブログで熊切和嘉[監督]『海炭市叙景』(2010年)を取り上げた。

熊切和嘉[監督]『海炭市叙景』(2010年)を観てきた。(当ブログ内)

その原作で、佐藤泰志の連作小説『海炭市叙景』(集英社、1991年:小学館文庫、2010年)の朗読ライヴがねとらじで放送される。Second Life のコンテンツとのこと。

原作小説の1本目のエピソード「まだ若い廃墟」が取り上げられる予定。映画では竹原ピストル谷村美月が主演していた話。

朗読は一条綾香さん。朗読家・物語作家としてご活動中とのことで、さっぽろ村ラジオ(札幌市東区周辺:81.3MHz)で「デイライトストリート」水曜12時台をご担当中。

花がたり~創作物語と朗読~(一条綾香さんのブログ)

以下、引用:

「SL音楽ステーション~海炭市叙景朗読会~」

日時 : 2011年2月28日(月)22:00~
ネットラジオ http://std1.ladio.net:8010/bb.m3u

このアドレスは、放送していない時間はつながりませんのでご注意ください。
当日の放送時間の少し前からアクセスできる予定です。

また、この番組は”セカンドライフ”のコンテンツです。
僕も今回はじめて知ったのですが、パソコンの中での仮想空間として、全世界規模で大勢の方が多くの試みをしているのですね。

映画を見ることは、別な人生を生きることの体験だと思っております。
このセカンドライフは、まさにそのインターネット版といった感じでしょうか。
登録すれば(無料ですが、一部有料のものもあり。18最未満の年齢制限もあります)この世界で新しい別な人生を体験できるのです。

セカンドライフ
http://secondlife.com/?lang=ja-JP

セカンドライフでのこの番組のデータはこちら。

場所:*Balmy Breeze* & Cafe W
   (Cafe スペース)
SIM名:Little Cat Resort
DJ:Yukino

セカンドライフの中に作られているライブ会場でのイベントとなります。


 
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熊切和嘉[監督]『海炭市叙景』(2010年)を観てきた。

○熊切和嘉[監督]『海炭市叙景』(2010年)を観てきた。

 

 

先週末に熊切和嘉[監督]『海炭市叙景』(2010年)井上剛[監督]『その街のこども 劇場版』(2010年)を観た。

映画 「海炭市叙景」 公式サイト

井上剛[監督]『その街のこども 劇場版』(2010年)を観てきた。(当ブログ内)

『海炭市叙景』は、『キネマ旬報』の2010年日本映画ベスト・テンで9位に入っているのを見て初めて知った。10位以内の映画で、これだけは全く知らなかったので興味をもって観に行った。先週の土曜日に新宿の  K's cinema で観賞。


映画『海炭市叙景』予告編
 

原作について

原作は、佐藤泰志の連作小説『海炭市叙景』(集英社、1991年:小学館文庫、2010年)。この作家も作品もこの機会まで知らなかった。村上春樹と並び評される才能をもちながら、41歳で不遇の人生を自死を以って閉じた作家とのこと。

両者の作品すべてを読んだワケではないけれど、村上・佐藤の作品はいずれも喪失感に満ちているという点で共通していると思う。ただ、その喪失感には質的な差異がある。

拙速にも要約するならば、村上春樹作品の喪失感はどこか高踏的で軽快なものに見えるのに対し、佐藤泰志作品の喪失感には実存や生存に深く関わる痛みと重みがある。後知恵を以って見れば、前者は20世紀後半のそれで、後者は21世紀初頭のそれを先取りしているように見える。

しかし、佐藤は21世紀初頭を予言した訳ではない。20年30年前に造船所や炭坑で起こっていた厄難が、現在、自動車・家電工場で起こっているだけのことである。同じことが、早晩、どの産業にも、どの街にも訪れる。

バブル経済末期から、その余韻残る1990年代にかけて、思春期・青年期に村上春樹の小説を手に取った若い読者は、「自分もああいう喪失感を味わってみたい」とすら思ったかもしれない。『ノルウェイの森』(1987年)の「孤高にしてリア充」(by ライムスター宇多丸)なワタナベの喪失感は憧れをもって受容され消費されたのではないだろうか。

TBS RADIO 映画博徒の生き様が一目瞭然!ハスリングの記録・2010年  (ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル)
※上記ページより「12月25日ノルウェイの森」をお聴きください。
映画評であると同時に、原作(の読者による受容)に関する優れた解説になっている。

そういう時代においては、『海炭市叙景』ような作品には読者(というよりは消費者)の触手が伸びなかったのもうなづける。

奇しくも現在、トラン・アン・ユン[監督]『ノルウェイの森』(2010年)も公開中。


映画「ノルウェイの森」予告編
 

映画について

かつては国策の一環として国民経済の推進力となり、栄華を極めた街が、そこに住む人びともろとも置き去りにされてゆく。世界的な産業構造の変化のせいであり、そこに住む人びとはそれに抗うことも叶わない。街を出る人もいるだろう。しかし、多くの人は地に縛られ、あきらめ顔で生きている。良い時代があったからこそ一層、街の衰微がもたらす絶望は、深い苦渋と辛酸に満ちた死に至る病となる。

まずは、竹原ピストル谷村美月演ずる兄妹の実在感に打ちのめされる。どちらも初めてちゃんと見た。竹原ピストルはフォークデュオ・野狐禅を経て現在ソロで活動中のミュージシャン。熊切作品の常連俳優でもある。谷村美月は名前も顔も一応は知っていたけれど、単なるアイドル女優かと思っていたら全然ちがった。このふたりを見ることができただけでも価値があった。

彼らふたりに限らず、登場人物は概して言葉少なだ。語られるどの言葉も日常の言葉で、大仰な決め台詞などはない。それが却ってリアルだ。あのスナックの場末感ときたら、一瞬陶然とする程の既視感である。

ロング・ショットが多い。悄然と沈む人びとの生活を、少し遠くからぼんやり眺める映像。叙景。思い起こしてみれば、心にポッカリ穴が空いた時、たとえそれが自分に起きた出来事であっても、うっすら白んだような、自分の外で起きている他人事ような気分に襲われる。そういう距離感と質感の映像。

小説のうちの5編を採って映画化されている。

それぞれの挿話の登場人物たちは、ニアミスしたり、実際に接触したりもする。例えば、兄妹が市電を横切るシーンや、その市電の車内の様子などは、映画表現としては見所なのだが、そこから人びとの間に深い絆が生まれることはない。

全てのエピソードを貫いて登場人物たちを結ぶのは、海炭ドックの人員整理を告げるテレビ・ニュースぐらいである。しかも、連絡船上で流れるニュースのあの無機的な内容ときたら。

各エピソードのジョイントとなる表現には、「あぁ、あそこがここにつながるのか」と、ハッとする愉悦があるのだが、地の部分のエピソードが深いリアリティーを帯びている故に一見浮いて見えたし、技巧的にも感じられた。

しかし、この部分があるからこそ、歯がゆさ募り、登場人物たちへの愛着が増す。もしこの映画の登場人物たちが幸運にも邂逅し、そこに絆が生まれたなら、もっと満たされた別の人生が待っているかもしれないのに。

この映画の中で最も濃厚な人間関係は、ガス屋の若社長が再婚した妻と息子とのあいだの不幸な関係であり、最も赤の他人にやさしいのは、ガス料金を滞納していると思しきヤクザの男だったりする。

同じ街に暮らしていても、それぞれの人びとが、報われない日々をそれぞれに生きている。まるで、靴にしみ込む解けた雪でじわじわと凍える爪先に苛立ちながら、じっと我慢し続けるかのように。

結局人は孤独なのだと思い知る。

哀しい話ではあるけれど、映画監督・俳優という職業を祝福せずにはいられない秀作。

この映画は、原作の舞台のモデルである函館市民発の企画。パンフレットによると「観光映画ではなく、人生の喜び、悲しみを丸ごとフィルムに焼き付けたい。誰も撮ったことがない函館を撮りたい」という意気込みから始まったとか。勇気のある企画だと思う。おかげで私は素晴らしい映画に出会うことができた。

まだの人は、絶対に観たほうがいい。

おまけ

音楽は、元 Sonic Youth のジム・オルーク(Jim O'Rourke)が担当。大変な知日家・親日家で、現在は東京を活動の拠点としている。


「新 平成歌謡塾」(BS朝日、2011年1月)
「少し恥ずかしいけど、頑張ります。」
 

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井上剛[監督]『その街のこども 劇場版』(2010年)を観てきた。

○井上剛[監督]『その街のこども 劇場版』(2010年)を観てきた。

 

先週末に熊切和嘉[監督]『海炭市叙景』(2010年)井上剛[監督]『その街のこども 劇場版』(2010年)を観た。

熊切和嘉[監督]『海炭市叙景』(2010年)を観てきた。(当ブログ内)

どちらも素晴らしい映画。まだの人は観たほうが良い。ホントだから。これを読んだ人は絶対観ろ!

都内では上映館と上映時間の関係で一気にハシゴできなかったので2日に分けて、土曜日に新宿の K's cinema『海炭市叙景』、日曜日に池袋のシネマ・ロサ『その街のこども 劇場版』という順番。偶然だけれど、この順番で観たのはよかったかもしれない。


『その街のこども 劇場版』予告編
 

映画「その街のこども 劇場版」公式ホームページ

以前にこのブログでも書いたように、テーマがテーマだけに、つまらなかった時に批判しにくいので躊躇していたが、この映画を観ようと決心したのは、ライムスター宇多丸による絶賛を聴き、それに影響されて小林信彦が観に行ったと読んだからだ。

TBS RADIO 映画博徒の生き様が一目瞭然!ハスリングの記録・2011年 (ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル)
※上記ページの「1月29日その街のこども 劇場版」をお聴きください。

小林信彦「本音を申せば」第639回 「その街のこども劇場版」と「バーレスク」、『週刊文春』2011年2月24日号(当ブログ内)

本編が唐突に始まるので、最初は戸惑った。それに、カメラワークが独特で、テレビ的だけれどテレビ的でなく、映画的だけれど映画的でなく、ドキュメンタリー的だけれどドキュメンタリー的でなく、ドラマ的だけれどドラマ的でない。悪い感じではないけれど、どこか宙ぶらりんな、しかしふとしたきっかけで畳かけるように何かが起こりそうな、胸騒ぎを煽る独特の違和感。

それでも、あっという間に作品の世界に引き込まれた。

というのも、神戸の夜の質感がとても身近に感じられたからだ。

私は、夜更かししてしまったときに外に出て歩くことが時どきある。朝が来るの待つのではなく、こっちから朝を迎えに行ってやろう、朝に先回りしてやろうという気分。東京と神戸の違いはあるけれど、自分がよく知っている冬の夜の色彩と冷気がスクリーンの向こうにもあるように感じられた。

夜の闇で視界が限られているため、視覚以外の感覚が鋭利になり、思考が内省的になる。昼間とは別の認知過程で外界と接する。夜の歩行には独特の覚醒作用がある。

頭の中の時計がスクリーンの中の時間にピタリと合うと、真夜中の冴えた意識で、スクリーンに映る神戸の街を知覚する。

ただ、話はシンプル。新神戸駅で偶然出会った若い男女(森山未來・佐藤江梨子)が、三ノ宮駅から御影山手まで歩いて行って帰ってくる、それだけ。

ふたりは、明日に向って闇夜を歩く。往路では、歩こうとする佐藤江梨子・渋る森山未來という対比が、復路では、渋る佐藤江梨子・歩こうとする森山未來という対比に転ずる感情の機微も興味深い。

ふたりの主人公には、阪神淡路大震災を家族共ども生きのびて、現在は神戸を離れて東京に住んでいるという共通点がある。

震災でご家族や親しい人を失った人たちの気持ちが理解できるなどとは決して思わないけれど、主人公のふたりは、そういう人たちと自分との中間にいる存在で、彼らという第三点を介して、本来なら理解できないはずの震災にすこしだけ手が届きそうな気がした。

そして、ふたりがおっちゃんに手を振るシーンの可笑し哀しさに不覚にも胸がいっぱいになってしまった。このシーンを観るだけでも充分に価値がある。

しかし、私にとって最も印象的だったシーンは、東遊園地の2010年1月17日5時46分の時報のシーンだ。

映画の序盤で、1995年1月17日5時46分の時報に導かれて、被災当時の映像が映し出される。そして、15年を経て、東遊園地で再び時報が流れる。時間が円環したその瞬間、鳥肌が立った。

とは言え、映画を観終った後にこれほどの多幸感に包まれたのは初めてだ。この映画が再生の物語だからかもしれない。

すでにテレビ版が放送されているらしい(NHK総テレビ、2010年1月17日(日)の23:00-24:13)。観ていない。したがって、テレビ版と劇場版の異同は不詳。だが、この作品を劇場で最初に観ることができたのは幸運だったと思う。

上映終了後、劇場の階段を上がって地上に出る。外も夜。映画の続きが始まる。ふたりが歩いた街に比べれば、池袋駅北口周辺は薄汚れて猥雑ではあるけれど。

当然、家まで歩いて帰る。


 
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「Kakiiin」大野雄二 & Lupintic Five スタジオ・ライヴ(TBSラジオ、2011年2月24日(木)18:00-22:00)

○「Kakiiin」大野雄二 & Lupintic Five スタジオ・ライヴ(TBSラジオ、2011年2月24日(木)18:00-22:00)

※若干の加筆。(2011年2月25日)

この日の21:00台は大野雄二 & Lupintic Five によるスタジオ・ライヴでした。

TBS RADIO 【写真速報】2月24日大野雄二&ルパンティック5スタジオライブの模様! (Kakiiin)

帰り道に携帯ラジオで聴いていたのだけれど、受信機派の私もさすがに、これは radiko 経由で録音したかったなぁ。

大野雄二は Fender Rhodes Suitcase をTBSラジオのスタジオに持ち込んでの演奏。

Fender Rhodesのレストア
※70年代製のFender Rhodes Suitcase のレストアの記録。コレは興味深い。このかたは、The Crusaders のジョー・サンプル(Joe Sample)に憧れて Rhodes オーナーになられたそうです。

シャッフルぎみのボサ・ノヴァを「はねボサ」って言うんですね。勉強になった。

ルパンの曲では「Samba Temperado」が好きなのですが(まぁ、そういう人は多いでしょう)、フルートがいないので演らないかなぁと思ったら、最後の曲は「Samba Temperado」でした。宮崎駿[監督]『カリオストロの城』(1979年)で、地下から跳び出してきたルパンと銭形が、衛士たちを蹴散らしつつ塔の上のオート・ジャイロを奪いに行くシーンでかかる曲ですね。今日は小編成だけれどカッコよかったっす。

番組終盤では、「ルパン三世のテーマ」の生演奏をBGMに阿南京子キャスターの交通情報。

なかなかレアな放送でした。

set list:

  1. ルパン三世のテーマ
  2. ラブ・スコール(「はねボサ」ヴァージョン)
  3. 炎のたからもの(大野雄二ピアノ・ソロ)
  4. 枯葉
  5. Samba Temperado

Yuji Ohno & Lupintic Sixteen「Samba Temperado」
Live at 品川ステラボール(2007年)

 

※追記

ラジオがらみで言うと、放送時期は未詳ながら、大野雄二は「ナカウラ アフタヌーン・ジャズ」(FM東京、1960年代?、日15:00-?)という番組を担当していたことがあるとのこと。

「ナカウラ」って、ちょうちんあんこうの、今はなきあの家電量販店?

2011.2.20|大野雄二オフィシャルブログ「大野雄二のLupintic Blog」

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カセットテープ紹介サイト tapedeck.org

○カセットテープ紹介サイト tapedeck.org

 

tapedeck.org というサイトを見つけた:


 

analog audio tape cassette nostalgia - tapedeck.org(英語)

様ざまなメーカー・年代のカセット・テープのデザインを紹介し懐かしむサイト。同じカセット・テープでもデザインが色いろあって面白い。

ブランド・再生時間・テープの種類(メタル、クロームなど)をプルダウン・タブで選択できる。

自分が使っていた懐かしのテープを探すのも愉しい。

私はカセット・テープを主にAMラジオ番組のエアチェックに使っていた。買っていたのは120分のノーマル・テープが多かった。180分のテープは、意外と使い勝手が悪く感じられた。その時に使っていたテープも tapedeck.org に載っている。けっこううれしい。

「オールナイトニッポン」(ニッポン放送)をなるべく切れ目なく録るために、カセットを一度バラして、テープの端の透明な部分を切り詰めていたこともあったなぁ。

私にはMD利用歴がなく、テープからICレコーダーに一気に移行したので、意外と長くカセット・テープを使っていた。新たにハードを買うのも億劫だったし、何よりも、カセット・テープに何ら不便さを感じていなかったからだ。

ICレコーダーは便利だけれど、RECランプが点いていたのに、エラーが起きてファイルが出来ていないことがごく稀にある。その点テープだと、録れている様子が外から見えるので信用できる。

tapedeck.org には "analog audio tape cassette nostalgia" というサブタイトルが付いているけれど、これから何10年経ってもSDメモリー・カードにノスタルジーを感じたりしないだろうなぁ。

やっぱりカセット・テープはいいなぁ。

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ニッポン放送足立予備送信所(東京都足立区東六月町7-11)が解体中とのことなので、見に行ってきた。

○ニッポン放送足立予備送信所(東京都足立区東六月町7-11)が解体中とのことなので、見に行ってきた。

※末尾に追記(2013年2月2日)

 

近隣さんからのコメントで、ニッポン放送足立予備送信所(東京都足立区東六月町7-11)が解体中とのことなので、見に行ってきた。

ちなみに、現在、現役のニッポン放送の送信所は千葉県木更津市にある。足立区の旧送信所が予備送信所となっていた。解体中ということは、もう退役しているということなのだろう。

再び送信所に到着

2010年5月2日(日)に一度行ったことがあるので、道は判っている。

ニッポン放送足立予備送信所(東京都足立区東六月町7丁目11番)(当ブログ内)

すんなり到着。

鉄塔はまだ健在。ホントに解体しているのだろうか?


到着

やっぱり解体中。


 

「ニッポン放送送信所」のプレートが埋め込まれた石柱
シートの固定に活用。
 

傍に廻ると……。

解体前:


 

現在:


 

 

もうひとつ、解体前:


ニッポン放送足立野球場
外野の隅に陸上競技用のレーンがある。
 

現在:


左に解体された施設の瓦礫が見える。
 

写真をもうちょっと:


建物はほぼ解体済。
 

残るは基礎部分だけ。
 

 

隣接する「ニッポン放送足立野球場」
プレハブ小屋と工事関係車輛いの駐車場に利用
 

訪れたのは、2011年2月5日(土)。あれから、さらに解体が進んでいるはず。

まだ送信鉄塔は残っているのだろうか?

※追記(2013年2月2日)

『ラジオマニア 2012-2013』(三才ブックス、2012年)の記事によると、予備送信所機能そのものは2012年5月21日現在生きているらしい。年に1回、4月から5月のあいだに試験電波を送信しているとのこと。

 
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ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル(TBSラジオ、2011年2月12日(土)21:30-24:30)

○「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」(TBSラジオ、2011年2月12日(土)21:30-24:30)

 

もう先々週の放送になってしまったけれど、「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」(TBSラジオ、2011年2月12日(土)21:30-24:30)はお腹いっぱいだった。

「シネマハスラー」のコーナーは、園子温[監督]『冷たい熱帯魚』(2010年)がお題。「サタデーナイト・ラボ」は映画『息もできない』똥파리(2008年)ヤン・イクチュン監督へのインタヴュー

 

シネマハスラー:園子温[監督]『冷たい熱帯魚』(2010年)

TBS RADIO 映画博徒の生き様が一目瞭然!ハスリングの記録・2011年 (ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル)
「2月12日冷たい熱帯魚」

園子温[監督]『冷たい熱帯魚』(2010年)を観てきた。(当ブログ内)

この映画を見た時にはまだ整理がつかず言及を避けていたところがある。

ひとつは、劇中に登場する女性の、過剰に性的な人物造形。

男に比べ、かなり一面的なフラット・キャラクターばかりであることが気になっていたが、宇多丸はその雰囲気を「テキサスい」「ガサツなオス感」と表現。

もうひとつはキリスト教的なモチーフ。

宇多丸は「園子温印」と整理していた。私は園子温作品を『愛のむきだし』(2009年)と『冷たい熱帯魚』しか観ていないのでなんとも判断がつかない。

私としては、まず単純に、山小屋のマリア像の傍に立てかけてあった看板に書かれたメッセイジが効いているのかなぁと。それに、倫理観や規範を可視化するにはキリスト教のほうが都合がいいというのもあるかもしれない。日本人にとって身近すぎる仏教だと、その点はボヤける。

そして、以前にこのブログでも性を弄ぶことはと生を弄ぶことの関係について書いたけれど、これに聖を弄ぶことを加えると、世俗的な欲望がさらに強調されるのかもしれない。イエスやマリアに囲まれて、あの所業。

 

サタデーナイトラボ:ヤン・イクチュン監督×宇多丸

TBS RADIO 特集リスト2011! (ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル)
※ 2月12日「ヤン・イクチュン監督と緊急スペシャル対談」

このインタヴューはとても面白かったので、このブログですでに書き起こししてみた:

書き起こし(1):『息もできない』ヤン・イクチュン監督×ライムスター宇多丸 緊急スペシャル対談(当ブログ内)
書き起こし(2):『息もできない』ヤン・イクチュン監督×ライムスター宇多丸 緊急スペシャル対談(当ブログ内)
書き起こし(3):『息もできない』ヤン・イクチュン監督×ライムスター宇多丸 緊急スペシャル対談(当ブログ内)

そこにその都度感想めいたことを書いたので、ここでは省略。

宇多丸がヤン・イクチュンにプレゼントしたDVDのうち1枚は、井筒和幸[監督]『ヒーローショー』(2010年)だったとか。解るような気がする。

 

スペシャルウィーク(2月26日)は井筒和幸監督が登場!

ちなみに、今度のスペシャルウィーク(2月26日)には、ついに井筒和幸監督が登場。

井筒監督が、自腹で『あしたのジョー』(2011年)を批評するらしい。これも愉しみ。

夜だから、「ナインティナインのオールナイトニッポン」(ニッポン放送、2010年5月27日(木)25:00-27:00)の時みたいに、また飲んでくるのかなぁ。

映画『あしたのジョー』公式サイト

井筒和幸[監督]『ヒーローショー』(2010年)がスゴい!(当ブログ内)

  
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今さらですが、2011年2月7日(月)深夜、radikoではTBSラジオに接続不能で、月曜JUNKが聴けなかったようですね。

○今さらですが、2011年2月7日(月)深夜、radikoではTBSラジオに接続不能で、月曜JUNKが聴けなかったようですね。

 

今月の初旬から「伊集院光」「深夜の馬鹿力」「2011年2月7日(あるいは「8日」)」といった用語で検索してこのブログを訪れていらっしゃるかたが多い。

とりたててスパイシーな発言があったというワケでもないと思うので何かと思っていたら、2011年2月7日(月)25:00ごろから、radikoでTBSラジオだけが接続不能になったらしい。

確か、2010年4月13日(月)のJUNKの時間帯にも同じようなことがあったと思う。

私は受信機派なので、問題なく聴けたし、ちゃんと録音してある。

へっへ〜ン、自慢ですワ。

ラジオ受信機はスゴい。送信所にトラブルさえおきなければ何人聴いても大丈夫。

もし送信所のトラブルで聴けなくなるようなことがあったら、たぶんオレも含めて、聴けない受信機組がこぞって radiko にアクセスすると思うので、結局 radiko も聴けなくなるんだろうなぁ。持ってない人は買うべきだよ、ラジオを。

伊集院のリスナーはラジオずきな人が多いと思うのでラジオの受信機をもっていないということはあまりないと思うけれど、やっぱりいい音で録ってアーカイヴ化したいという感じなのかなぁ。

  
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書き起こし(3):『息もできない』ヤン・イクチュン監督×ライムスター宇多丸 緊急スペシャル対談

○書き起こし(3):『息もできない』ヤン・イクチュン監督×ライムスター宇多丸 緊急スペシャル対談


 

「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」(TBSラジオ、2011年2月12日(土)21:30-24:30)で放送された、宇多丸による、映画『息もできない』똥파리(2008年)の監督ヤン・イクチュンへのインタヴューの3回目。

息もできない(日本語公式サイト)

TBS RADIO 特集リスト2011! (ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル)
※上記ページから「2月12日「ヤン・イクチュン監督と緊急スペシャル対談」」をお聴きください。

クレームを受けたら、その時点で削除&終了しますので悪しからず。


ヤン・イクチュン[監督]『息もできない』(2008年)予告編
2010年日本公開
 

無意識には常に理由がある 

宇多丸 監督としてスゴいなというふうに僕、思うのは、決して、そのもちろん、お金がかかってる作品ではないはずなのに画面がチープでないというか、豊かに感じるんですね。あのぅ、大作の、すごくお金をかけた映画と並べてみても、予算がいくらかとか考えて観客は見てるワケじゃないですから、あのぅ、全く遜色がないとというか、非常に豊かな画面になってると。

例えば、予算があまりない中で、画面をチープでなく豊かに見せるための工夫とかって、何かしたりしてるんでしょうか?

ヤン・イクチュン 私は監督としてはこの映画が1本目、最初ですけども、俳優としては10年以上やってきましたので、やはり私の俳優としての部分が出てきたと思うんですね。ですから、私は正直に、先ず映画を撮る時に各部門のスタッフを集めて言ったんですね。「この映画を撮る時に順番を、順位付けを1番・2番・3番どれが大事って付けるんだったら、私は悪いけど俳優だから先ず最初に1番は俳優になるよ」って言いました。

私の撮る方法っていうのは、リハーサルはほとんどしないですね。リハーサルをやって慣れてくると、同じものがまたルーティンで流れてくる。そうはしたくなかったので、いきなり俳優を呼んで、それで「じゃぁ、本番」と言って始める。で、俳優は「本番」って言われて非常に驚くワケですよね。普通は監督から「こうやりなさい」「ああやりなさい」と指示されるのに慣れているし、その指示通りにやるワケだから、いきなり本番では驚いちゃうんですけども、でもカメラが回ってると「できません」とは言えない。それで、その時に発揮されるものっていうのがあると思うんですよ。

それと俳優優先ですから、カメラと照明のセッティングに合せて俳優に演技させるワケじゃなくって、俳優さんにカメラも照明もついていく。俳優さんがフレーム・アウトしたらそれを追っかけていくとうふうに撮りましたから、それがある意味活き活きした画面になったのかもしれません。

私はまた、常に俳優の顔を近くで撮りたいっていうのでハンド・ヘルド[・カメラ]を使ったんですけども、これは周りの状況を、退いて状況を見せるんじゃなくって、顔のクローズ・アップでもその状況を説明できるワケですよね。

例えば例を挙げると、サンフンと父親が殴り合う場面でも、実際サンフンが父親を殴ってるっていう退いた画はほとんどないんで、殴ってるサンフンの顔、殴られてるサンフンの父親の顔、で、それで表現できるわけです。

でも、これも、考えてみれば、そんなに、これで表現できるからこうしようと思ってやったワケではなくって、俳優出身の私が常に俳優の近くから撮りたい、顔を撮りたいっていうことでやっていくなかで出てきたことかもしれません。

宇多丸 なるほど。確かに、すごいクローズ・アップが多い作品だと思うんですけど、あの、そのクローズ・アップの、例えば人物がクローズ・アップされてるところに、フレームの中に何かが、何かとか誰かがフレーム・インしてきた時に何かが起こるっていう特徴があるなぁっていうふうに思っているんですけど、そのあたりは、じゃぁ、計算されたものなんでしょうか?

ヤン・イクチュン おそらく計算はしてないと思うんですけども、例えばサンフンの父親と母親が過去争う場面っていうのがありますよね。それを当時の幼かったサンフンが見てるっていう。その3つとも、父親も母親もサンフンもクローズ・アップで映るんですけど、それは変なワケですよね。父親と母親と3メートルぐらい離れた所から見てるワケだから、見てる所から見たら全体が見えてるはずなのに、でも画としては、父親のクローズ・アップ、母親のクローズ・アップで、切り替えて見ているサンフンのクローズ・アップっていうふうになる。

それは実際は話は合ないんだけども、でもそれは私の経験でもあるんですね。私もそういうふうに争うのを見た時に、まるでホントに自分の目の前で、3メートル向こうじゃなくて目の前でそれが演じられたような記憶なんですよ。それは記憶が、だんだんだんだんひとりで変っていってそういう記憶になったっていうんでしょうけども、でも実際それは、私の記憶だったワケです。

映画を撮る場合にも、そういう自分の記憶を手探りで探っていってそういう画をつくるというか、そういうところがあって、だから実際にそのクローズ・アップでつなげたからそうだと計算してやったワケではなくって、その自分の記憶というものを辿っていったらそういう画になったという部分もあったような気がします。そのサイズとかについては。

宇多丸 あぁ、なるほど、そうなのかぁ。

ヤン・イクチュン そのシーンは、ホントは自分はもっと極端にクローズ・アップにしたくって、サンフンを映す時はサンフンの目ひとつだけとかにしたかったんですけど、それを言ったら、撮影監督さんが「それはダメですよ、監督。デカいスクリーンに目ひとつだけ映ったら、観客は耐えられないから」って言われてやめたんですけど。

宇多丸 ふぅん、あぁ、そうなんですね。

あのぅ、クローズ・アップではないんですけど、サンフンとヨニが最初に出会うところで、[サンフンが]唾を吐く。その瞬間、左下から[実際は右下から]ヨニが入ってくるっていう、この、何ていうんですかね、名フレーム・インだと思ったんですけど、そういうあたりも計算ではなくってことなんですかね?

ヤン・イクチュン 私は考えるんですけど、日常に起こってること、事件とか人生そのものとかは、何か準備して始めるワケじゃないですよね。何も準備もなく、流れてゆく中で日頃の人生は進んでるワケじゃないですか。ですから、この今おっしゃった場面も、ヨニが現れて唾を吐きかけられちゃうんですけど、もちろんそれはヨニのほうは受けようと思って行ったワケじゃなくて、彼女は「父親をどうしよう」「弟はどうしよう」と考えながら行って、そこに唾が飛んでくるっていうふうになるわけですね。

あのシーンにはチョッと人工的すぎるという批判も浴びたんですけど、でも私としては、あれで自然じゃないか、日常っていうのはああいうこともあり得るんじゃないかっていうふうに思いました。

宇多丸 そういう自然なというか、それこそ、日常の、あの、無意識を実際に、こう、画面に定着させるような演出法っていうのは、例えば誰か具体的に影響を受けた映像作家・映画作家っていうのはいるんですか?

ヤン・イクチュン 何か特定の作家とか作品から影響を受けたっていうことはないんですけども、私がこれまで生きてゆく中で観てきた映画でありますとか、小説、あるいは自分の目に映ってきたこれまでの経験でありますとか、出会いでありますとか、今のこのヤン・イクチュンという、今の私を構成するものが影響を与えたといえるんじゃないでしょうか。

「無意識」っていう言葉を私が今、実際何べんか使いましたけども、無意識ってのは自分では記憶がない、記憶してないだけで、理由は常にある訳ですよね。

例えば、サンフンは、置かれてる状況の中でもがきながら暴力を振るう。でも、なぜ暴力を振るうのか解らないワケですよね。でも理由ってのはあるって私は思います。

次回作は30年後?

宇多丸 韓国の映画界みたいな、ちょっとそういう広い話も伺いたいんですが、僕らから見ると、韓国の映画界はスゴく良いというか、スゴく充実してるように見えるんですが、ヤン・イクチュンさんは、そのいわゆるその商業映画界とも違う場所でこの作品をつくられたわけですけど、ヤンさんから見て韓国の現在の映画界というのはどうでしょうか?

ヤン・イクチュン 特に私は韓国映画界について特に悩んでるとか何とかいうことはないんだけど、私は不条理が多いと思うんですけど、韓国映画界には。

宇多丸 ふんふん。

ヤン・イクチュン まぁ、一方で日本の映画システムっていうのは、けっこう良いのじゃないかなというふうに思います。それは、私は韓国人だから、隣の芝生が、っていうことでしょうけど、私は韓国人だから、逆に日本のシステムにも良いとこあるんじゃないかなっていうふうに思っています。

韓国の映画界には問題がスゴく多いですよね。スタッフの人権、スタッフが人間らしい生活していけるだけのものを与えるでありますとか、でも、そういう不足した状況の中で努力している、精一杯やっていることが醸し出すエネルギーっていうのはあるだろうし、それを韓国映画界を見る日本のかたが「スゴくエネルギーが充実しているなぁ」とか、そういうふうに思われるところじゃないかなぁと思うんですけども。

今韓国の映画界が抱えてる問題は色いろ多いと思います。そのうちのひとつが、韓国では、いわゆるメジャーな映画だけが映画だという考えが4〜5年前までは大半だったんですが、ほとんどのかたが大劇場でかかるメジャーな映画だけが映画で、それ以外には映画っていうものはないと思ってたんですけど、4〜5年前ぐらいから初めて映画にも様ざまなものがあるし、映画のもつ機能っていうのも色いろあるでしょうし、そういうものも護っていかなければっていうふうになってきたのも、ホント4〜5年前だと思うんですけども、そこら辺の映画のもつ多様性とかいうことを大切にしなければ、今度は逆の方向に行くんじゃなかと思いますね。

宇多丸 うぅん。

それでは、ちょっと、最後の質問、ちょっとひとつだけさせてください。そんななかで、まず監督自身この『トンパリ』以降ですね、状況が変わったのかどうか、そして、次回作について何かお考えなのかどうか、というあたりが最後に……。

ヤン・イクチュン この映画をつくって変ったことっていうことは、昨年の初めからホントにたくさんのインタヴューを受けました。昨年の初めから受けたインタヴューで、韓国国内のやつで、日本で、その他の外国で受けたやつを合せると、もう1000件以上は受けてると思います。

宇多丸 (笑)お疲れさまです。

ヤン・イクチュン でも、この映画は今私からは独立して、親離れした子供ですし、この映画と私は今、別の存在なワケですよね。私個人に関して言うと、この映画を撮ったことで、非常に周りの環境は大きく変化しました。これは良い変化なんですけども、今もその変化した状態が続いています。

ですが、この映画をつくる時に、30何年間の日記を一度に書いたと言いましたけども、それほどのものを吐き出したワケですよね。で、当分の間はもうつくる予定はないんですね、今のところ。

宇多丸 吐き出し切った。

ヤン・イクチュン えぇ。長編の計画はないですし、短編映画はひとつプロジェクトとして支援してもらってつくる計画があるんですけども、このエネルギーが切れてるというか。ですから今、切れたエネルギーの中に何か充満してくればまた何かを表現することができるでしょうし、やっぱり表現っていうのは自分の心の中に「これを表現したいな」っていうものが溜まってこないと表現することはできないと思うんですよね。ですから、今私はチョッと映画からは離れてる時期かもしれません。

宇多丸 なるほど。あの、でもまさに、その、ヤン・イクチュンさんが、その、ホントに、たぶん一生に一本の作品をつくるつもりでつくられたんでしょうし、だからこそ僕らは、その、有無を言わさずこの作品に感動してしまうっていうものだと思うから、そのおっしゃることはスゴく誠実だと思うし、これ級のが仮に、あの、30年後ね、60歳になられた時にまたできるんなら、それまで待ちますよじゃないですけど、それだけのことがある作品だと思います。

ヤン・イクチュン 30年後に私がもし映画をつくれたら、ぜひ呼んでください。ここに来ると思います。その時には皺は増えてるかもしれませんけども(笑)。

宇多丸 まぁ、正直、それよりは早くつくってほしいですけど、やっぱり、色いろ無意識でつぎ込んだだけで、これだけ実際クオリティーも高いものができるんですから、あなた天才ですよ。

ヤン・イクチュン 私、これからも一生懸命人生を生きますから、そうすればもっと早く映画ができるでしょう。

宇多丸 はい、ありがとうございました。

ヤン・イクチュン [日本語で]ありがとうございます(笑)。

「シネフフィル的な質問にシネフィル的に答えるタイプの人ではない」映画監督が、30余年にわたり心に鬱積したモヤモヤを吐き出して解消するために撮った映画が、世界中の評論家たちを唸らせているというのはなかなか痛快なことだ。

低予算ながらもチープでないスリリングな画作りに関する件は、自主映画などを撮っている人には参考になりそうだ。ありものの撮影技法のリサイクルではなく、自分が描きたいものをいかに表現するかが出発点になっているというのは興味深い。新鮮な映画と新鮮な表現は常に対になっている。目ひとつだけのカット、観たかったなぁ。

また、この映画は、韓国社会の周縁に生きる人たちを活写することで韓国社会全体を遠望する社会派的な側面もあるけれど、それは監督自身が個人的な動機に導かれて自分自身を掘り下げた結果の副産物に過ぎない。

フェミニズムのモットーのひとつに "The personal is political."(個人的なことは政治的である)というものがある。私生活(例えば、家庭)を規定する人間関係や権力関係は、その外にある公的領域(例えば、社会)の人間関係や権力関係とパラレルで、個人がいかに社会に埋め込まれた存在であるかということを表している(ちなみに、若松孝二[監督]『キャタピラー』(2010年)は、まさにそういう映画だった)。

フェミニスト的な関心事にかかわらず、これは社会的な事象すべてにあてはまる。従って、極私的なものを徹底的に掘り下げれば、それは結果として必ず社会批判に近接する。

『息もできない』の照り返しを受けて見ると、世に言う「自分探し」がいかに何も探していないかということも透けて見える。

あと、こういうのも見つけました。観たい:

けつわり − 映画作品紹介


安藤大佑[監督]『けつわり』(2006年)
ヤン・イクチュン主演

書き起こし(1):『息もできない』ヤン・イクチュン監督×ライムスター宇多丸 緊急スペシャル対談

書き起こし(2):『息もできない』ヤン・イクチュン監督×ライムスター宇多丸 緊急スペシャル対談

○   書き起こし(3):『息もできない』ヤン・イクチュン監督×ライムスター宇多丸 緊急スペシャル対談

  
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JUNKサタデー「エレ片のコント太郎」(TBSラジオ、2011年2月12日(土)25:00-27:00)

○JUNKサタデー「エレ片のコント太郎」(TBSラジオ、2011年2月12日(土)25:00-27:00)

 

エレキコミック・やついいちろうが番組で、自ら「福しん芸人」を名乗り、外食チェーンの福しんを推していた。推しかたはビミョ〜だったけど。

それにしても福しんって……ちょっと笑ってしまった。


JUNKサタデー「エレ片のコント太郎」
(TBSラジオ、2011年2月12日(土)25:00-27:00)

福しんトーク1
 

JUNKサタデー「エレ片のコント太郎」
(TBSラジオ、2011年2月12日(土)25:00-27:00)

福しんトーク2
 

東京近郊に居住・労働の拠点がない人には解らないと思うけれど、福しんは、池袋・新宿を中心に展開しているラーメン・定食の外食チェーン。豊島区の黄色い区役所の近くには歩いて2分ぐらいのところに2軒ある。

手もみラーメン 福しん

やつい曰く「うなづける美味さ、うなづける値段」。ナイスなキャッチ・フレイズ。

ラーメンの有名店が割拠する池袋で、わざわざ福しんという人も少ないだろう。実際、前を通ると、福しんなか卯は、たいてい空いている。

池袋・新宿は行動の動線に入っているので、福しんを見かけることは多い。気になってはいたけれど、入ったことはなかった。青い看板が食欲を全くそそらないからだ。

ラジオを聴いたのも運命と思い、放送の翌日、池袋の福しんに入ってみた。


豊島区役所に隣接する福しん公会堂前店
 

ゆるいマークだけど、顔認識されます。
 

ギョウザ、100円です。
 

上の写真は豊島区役所裏手の店。私は明治通沿いのほうの店に入った。

店内の高い位置にテレビが設置されていて、近所のラーメン屋みたいな、外食チェーンらしからぬ雰囲気。キライじゃない。客層も壮年・高齢者中心で、客席を色で言えば茶色。柴又に行く時に乗った電車の客層と同じ。日曜日とは言え、昼間からビールのオーダー多し。

マーボー定食(580円)と、番組でも話題になった5個100円の餃子を注文。

ホントだ! うなづける味、うなづける値段。

店内なので写真は撮らなかった。

ところで、よく、飲食店で食事した人が写メールを撮ってブログにに載せていたりするけれど、許可取ってんのかねぇ? そもそも店内で写真を撮ること自体が非礼も甚だしいと思うのだけれど。客として自由に出入り出来ても、一応私有地内なワケだし。あまつさえ、高級レストランで写メール撮ってるバカが時どきいるけれど、どういうマナーなのかねぇ。

話を福しんに戻すと、やついが「遠くの店に行くぐらいなら近くの福しん」みたいなことを言っていたけれど、それには納得。別に福しんじゃなくてもいいのだけれど、たかがラーメンを食うために日本中を徘徊している自称「ラーメン通」に、私はあまり共感できないし、行列してまでラーメンを食いたくない。

ちなみに、私にとってのラーメン屋原風景は、座敷があって、店の子供が店内で遊んだり宿題をしていたりしている、家からいちばん近い、近所の人しか来ない、出前してくれるラーメン屋。

とはいえ、知人がラーメン二郎で独立を目指して修行しているので、それは応援している。有名店でも、知り合いが絡めば話は別。注文の方法をシンプルにしてくれれば通うのに。私のような人間はメンドクサイから足が遠のく。アンタたちが一番いいと思うものを自信をもってスっと出しなさいよ。

あと、ラーメンに焼海苔を入れる店もあるけれど、あれは良くないと思う。1枚だったらすぐに食べてしまえばいいけれど、ひどいところだと器をぐるりと縁取るように何枚も刺してある場合すらある。あれは、食べているうちにスープに溶けて味も見た目も良くない。ダシがどうのタレがどうのと蘊蓄を垂れている自称「ラーメン通」の人は納得してるのかねぇ? 海苔は風味が強いので、溶けてしまうとスープの味がかなり変ると思うけれど、気にならないの?

※蛇足

福しんとは関係ないけれど、福しん公会堂前店近くの個室ビデオ店:


 

MEN'S PRIVATE THEATER——物は言いようか。


  
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「ラジオ批評ブログ——僕のラジオに手を出すな!」総目次(43)

○「ラジオ批評ブログ——僕のラジオに手を出すな!」総目次(43)

2011年1月のつづき:

読了しました:佐々木中『切り取れ、あの祈る手を——<本>と<革命>をめぐる五つの夜話』(河出書房新社、2010年)

大阪で聴取率No.1のFM802、売り上げは最下位らしい。

オハイオ州コロンバスの美声ホームレス男性、クラフト社のCMに声の出演。

MUSIC BIRD が放送終了すると知って今頃ビックリの巻!

備忘録:第6回日本放送文化大賞(ラジオ関連)

こうせつと仲間たち(NHKラジオ第1、2011年1月11日(火)21:05-21:55)

備忘録:2010年(平成22年)日本民間放送連盟賞(ラジオ関連)

備忘録:ラジオ・ドラマのシナリオ公募リスト

最古のネットラジオ

白鯨ラジオもっこもこパレード 平成22年12月号 音声 その五 <ネットラジオの歴史・光と闇>(桜川マシキシム:ネットラジオ、2011年1月17日配信)

「ラジオは変わるのか」ゲスト:TBSラジオ「Dig」プロデューサー・鳥山穣(談話室沢辺、2010年6月14日)

海の男たちに愛された本屋さん(FMヨコハマ、2010年5月29日(土)22:00-23:00)

ニュース探求ラジオ Dig(TBSラジオ、2011年1月17日(月)22:00-24:50)

竹中直人 月夜の蟹 <ゲスト:石原さとみ>(TBSラジオ、2011年1月24日(月)21:30-22:00)

KDDI が全国民放52FM局をエリア制限無しでサイマル配信へ。

「QIC」第744回 <ParaTが斬る!「テレビカルチャーの終焉」>(ウェブラジオFMC、2011年1月16日配信)

『放送文化』2011年冬号(NHK出版)

園子温[監督]『冷たい熱帯魚』(2010年)を観てきた。

TBSラジオがAMステレオ放送を終了するというので、滑り込みで聴いてみた。

ラジオ受信機向けテレビ音声放送、2011年6月30日で終了ってホントですか?

過去の総目次:

「ラジオ批評ブログ——僕のラジオに手を出すな!」総目次(1)

「ラジオ批評ブログ——僕のラジオに手を出すな!」総目次(2)

「ラジオ批評ブログ——僕のラジオに手を出すな!」総目次(3)

「ラジオ批評ブログ——僕のラジオに手を出すな!」総目次(4)

「ラジオ批評ブログ——僕のラジオに手を出すな!」総目次(5)

「ラジオ批評ブログ——僕のラジオに手を出すな!」総目次(6)

「ラジオ批評ブログ——僕のラジオに手を出すな!」総目次(7)

「ラジオ批評ブログ——僕のラジオに手を出すな!」総目次(8)

「ラジオ批評ブログ——僕のラジオに手を出すな!」総目次(9)

「ラジオ批評ブログ——僕のラジオに手を出すな!」総目次(10)

「ラジオ批評ブログ——僕のラジオに手を出すな!」総目次(11)

「ラジオ批評ブログ——僕のラジオに手を出すな!」総目次(12)

「ラジオ批評ブログ——僕のラジオに手を出すな!」総目次(13)

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「ラジオ批評ブログ——僕のラジオに手を出すな!」総目次(29)

「ラジオ批評ブログ——僕のラジオに手を出すな!」総目次(30)

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小林信彦「本音を申せば」第639回 「その街のこども劇場版」と「バーレスク」、『週刊文春』2011年2月24日号

○小林信彦「本音を申せば」第639回 「その街のこども劇場版」と「バーレスク」、『週刊文春』2011年2月24日号

※若干の加筆(2011年2月19日)

 

ライムスター宇多丸、小林信彦を動かすの巻。

今売りの『週刊文春』2011年2月24日号の連載コラムによると、小林御大が、「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」(TBSラジオ、2011年1月29日(土)21:30-24:30)の「シネマハスラー」のコーナーを聴いたのをきっかけに、井上剛[監督]『その街のこども 劇場版』(2010年)を観に行ったとのこと。

ぼくはこういう映画があるのを知らなかった。TBSラジオでライムスター宇多丸(歌丸ではない)が熱弁をふるったのがきっかけで、観る気になった。

小林信彦「本音を申せば」『週刊文春』2011年2月24日号

映画「その街のこども 劇場版」公式ホームページ


『その街のこども 劇場版』予告編
 

TBS RADIO 映画博徒の生き様が一目瞭然!ハスリングの記録・2011年 (ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル)
※上記ページの「1月29日その街のこども 劇場版」をお聴きください。

ラジオずきの小林御大のこと、たぶん聴いているだろうなと思っていたけれど、やっぱり聴いていた。文化放送のアニラジやニッポン放送のジャニタレを聴いているとも思えないから、聴いているとしたら「ウィークエンド・シャッフル」だろうな、と。

宇多丸は、かの小林信彦から映画評のコーナーを聴かれていると思ったら、きっと緊張するんじゃないかなぁ。ただ、小林御大はアイドル女優が好きそうだから、実は意外と気が合うかも。小林御大、以前に『週刊文春』誌上での品田雄吉との対談で、長澤まさみや綾瀬はるかの胸の話で盛り上がってたこともあるしなぁ。

ただ、小林御大は「シネマハスラー」のコーナーの、観る映画を賽の目で決めるというシステムに関しては誤解なさっているようで、いつも聴いている訳ではないのかもしれない。

※加筆

宇多丸が小林御大のコラムに登場するのはこれが2回目。このブログでも言及していたのにスッカリ忘れていた:

小林信彦「本音を申せば」第562回「最近の映画をめぐる三冊の本」『週刊文春』2009年7月16日号(当ブログ内)

さて、井上剛[監督]『その街のこども 劇場版』(2010年)

こういう映画は、テーマに関する道徳的判断とは別に、映画作品として観る価値があるのかという問題があり、観に行くかどうか常に逡巡してしまう。つまらなかった場合、テーマがテーマだけに批判しにくい。つまらなかった時に、つまらないと言った瞬間、指弾されるのではないかと危惧、憂患してしまう。倫理観を人質に取られている感じ。

でも宇多丸による絶賛を聴いて、私も興味をもっている。

この映画がお題になった1月29日の放送よりも、翌週(2月5日)の木村祐一[監督]『ワラライフ !!』(2010年)を扱った回での発言のほうが印象深い。

何気ない日常の出来事を断片的で浅薄にしか描けていない『ワラライフ !!』に比べて、『その街のこども 劇場版』(2011年)の「一見ふつうの会話、ふつうの歩き・散歩というところから、次第に、その、阪神淡路大震災という巨大な背景、要はふつうじゃない巨大な何か、大きな物語が浮かび上がってくる」という解説が秀逸だった。

週末観に行こうかな。

熊切和嘉[監督]『海炭市叙景』(2010年)も気になっているので、忙しい。

映画 「海炭市叙景」 公式サイト


『海炭市叙景』予告編
 

 
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G−DOG ごま油香るネギ塩ドッグを食べてみた。

○G−DOG ごま油香るネギ塩ドッグを食べてみた。

 

木曜JUNK「おぎやはぎのメガネびいき」(TBSラジオ、木25:00-27:00)とミニストップが共同開発した、G−DOG ごま油香るネギ塩ドッグを食べてみた。


 

G-DOG|MINISTOP

2月3日 節分にドッグ発売 - JUNK おぎやはぎのメガネびいき

先々週と先週の放送で聴いて気になったので食べてみた。食べたのは先週。まだ売ってるのかなぁ。


こんな感じの箱に入っております。
 

おぎやはぎのシールが貼ってある。
 
 

見た目に華はない。
ネギ塩ダレなので色味は地味です。

 

実は、家の近くおよび生活動線上にミニストップがないので、わざわざ遠回りして買って帰ったのだけれど、家に着いたら冷めてしまっていて、ごま油はあまり香っていなかった。従って、半分ぐらい食べたところで、残りを温めてみようと思ったら:


「ご家庭の電子レンジ等による再加熱はしないで下さい」
……って言われてもねぇ。

 

電子レンジでは温めるなとのお達し。まぁ、ウチには電子レンジがないのでセイロで温めました。

やはり温めるとタレの風味が立って美味しい。温かい状態で食べるのが吉。

番組内で、かかっているネギ塩ダレが絶賛されていた。2月10日の放送ではタレだけでも商品化できるといような感想がリスナーから寄せられていて、スタジオでは、ご飯に乗せたら美味そうという話も出ていた。


まぁ、やってみるわなぁ。
 

食べたのが先週なので記憶は曖昧だけれど、ゴマ油・ネギ・塩・黒コショウ・砂糖・ニンニクあたりが入っていそうな感じだったので自分でつくってみようかなぁ。

肉のハナマサでも似たようなタレが売られていた記憶があるけれど、業務用なのでデカい。あんなにたっぷりは要らない。最近スーパーでなどで売っている焼き肉屋風のキャベツにかける塩ダレに、刻んだネギと砂糖と黒コショウを入れただけでも、それっぽいものができそうな気もする。


 
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書き起こし(2):『息もできない』ヤン・イクチュン監督×ライムスター宇多丸 緊急スペシャル対談

○書き起こし(2):『息もできない』ヤン・イクチュン監督×ライムスター宇多丸 緊急スペシャル対談


 

「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」(TBSラジオ、2011年2月12日(土)21:30-24:30)で放送された、映画『息もできない』똥파리(2008年)の監督・ヤン・イクチュン(양익준)への宇多丸によるインタヴューの書き起こしの2回目。

息もできない(日本語公式サイト)

TBS RADIO 特集リスト2011! (ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル)
※上記ページの「2月12日「ヤン・イクチュン監督と緊急スペシャル対談」」をお聴き下さい。

TBS RADIO 映画博徒の生き様が一目瞭然!ハスリングの記録・2010年  (ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル)
※上記ページの「4月10日息もできない」で、宇多丸による劇評を聴くことができます。

クレームを受けたら、その時点で削除&終了しますので悪しからず。


ヤン・イクチュン[監督]『息もできない』(2008年)予告編
2010年日本公開
 

韓国映画の女性/韓国社会の女性

宇多丸 僕らは日本で韓国の映画とかドラマを観ると、あの、登場する女の人のキャラクターが結構、よく考えると、強いキャラクターが多いなぁというふうな、気が強い女のキャラクターが多い。それは逆に、その、さっきおっしゃったような、韓国社会が——まぁ、世界中にどこにもね、にたような傾向があるにしても——韓国社会が強く女の人を強く抑圧する傾向があって、それに対する反発なのかなぁ。で、その、エンターテインメントの中で、強い女のキャラクターで、みなさんそれで発散する傾向がそこに出てるのかなぁというふうに、質問してからチョッと思い返したんですが。

ヤン・イクチュン 韓国の男性っていうのは、男性だから全てを責任取らなきゃいけない、全ての義務を背負わなければいけない、そういうのが強かったと思うんですよね。でも、それがもう今になって、男性だけで全ての責任とか義務を背負い切れるわけじゃないっていう、女性にも責任を取れって言うわけじゃないですけども、女性的なものも必要じゃないかというふうに思ってきた、そういう社会の無意識が色んな映画とかドラマの中に、そういう強い女性のキャラクターを生み出したんじゃないかなぁと今ふと思いました。

宇多丸 あ、なるほど。

ヤン・イクチュン 映画の中で、ヨニ[=キム・コッピ(김꽃비)演じるヒロイン]とそのヨニの弟が出てきますよね。そのヨニの弟が姉さんに対してこういう場面があります。「なぜお前が、なぜ姉さんがアルバイトなんかをするんだ、カネならオレが稼ぐよ」っていう姿を見せるんですけども、でも実際のところは、父と弟を守っていかなければいけないって思ってるのはお姉さんなんですよね。弟は逃げようと思えば逃げられる位置にいたんだと思うんです。

あるいは、サンフン[=ヤン・イクチュン演じる主人公]のほうを考えてみても、サンフンは父の暴力を結局は眺めていただけだったんですよね。それを止めようとしたのは妹だったんですね。

ですから、結局男どもっていうのは、止めようとするけど実際止められない。実際それをやってのけるのは女性じゃないかなって思うこともあるんです。ですから、男性社会の中で、獣のように力で以ってそれを引っ張っている男たちもいるけども、でも実際にそれを守っていっているのは女性じゃないかなって気もします。

宇多丸 なるほど。

暴力への恐怖から生まれるリアルな暴力描写

宇多丸 今こうやってお話を伺ってても、ものすごく、こう、聡明なかたというか、とにかく、あの、サンフンを演じられてた人とは思えないっていう感じがするんですけど、サンフンはサンフンで実在してるとしか思えないキャラクターとして僕らはこの映画を見ると思っちゃうんですけど、サンフンというこのキャラクターはどうやってつくったというか、こう,自分で、こう、このキャラクターになろうと思ったきっかけというんですかね、何かモデルになるような人物がいるんですか?

ヤン・イクチュン この映画は、私がいなくても、きっと誰かがつくったと思うんですね。家庭内での暴力というものは、実際私も2009年[ママ]この映画を撮っている時に道ばたでそういう自分の妻に対してすごい暴力を振るっている男性を見たことがあるんですよ。それ、結局女性のほうは気絶しちゃって、スタッフが警察に通報してその男は捕まったんですけど、そういう露骨な暴力っていうのも、まだありますし、今も韓国の社会っていうのは、そういう暴力的なものに風呂敷で包んで見えなくしてきたんだけど、もうそういうことはできないという段階に来てるんじゃないでしょうか。

ですから、この映画をつくった時は32、33ぐらいだったと思うんですけども、私自身が私の中に抱えていた家庭内での問題とか暴力、暴力に対する思いとか、そういうものも目を背けてられないということでつくった映画のような気もするんですよね。

私は映画人だから、私のそういう思いをこの映画にしましたけど、それが例えば小説家だったら小説書いたかもしれないし、歌手だったらそれを歌にしたかもしれないと思うんです。

宇多丸 ただ、そこでご自分の思いを吐き出す時に、実際のヤン・イクチュンさん自身っぽいキャラクターではなく、まぁ、ある意味、全く、こう、お会いしてても、むしろ正反対に感じられるような、粗野で、着てる、その、服装からしても……みたいな人物を、こう、あえて造形したのはなぜなのかなというふうに……。

ヤン・イクチュン 暴力を受けた人がどうなるかっていうのは、ふたつのタイプがあると思うんですよね。ひとつは、暴力を行使された人が「じゃぁ、今度はオレが」っていうふうに、暴力の連鎖っていうか、暴力的になっちゃう人と、もうひとつは、反対に、暴力を恐れてしまう、非常に臆病になるっていうタイプ、ふたつあると思うんですけど、私はその二番目のタイプだったんですね。

でも、そういうふうに暴力に対する恐れとか、そういうものでも、それはいつかやっぱり解消されないといけないんですよね。

宇多丸 うん。

ヤン・イクチュン だから、日常生活でもストレスを少しづつ解消しながら生きていける人は幸せなタイプだと思うんですけど、いま言った2のようなタイプの人間はなかなかそれができないんですね。

自分はこの映画をつくった時に、30になってましたけども、歳を取ってきて、いつかはそういう解消しなければいけない、そういう時が来たんじゃないかなというふうに思ったんです。

私このシナリオを書いた時に、私、仕事を辞めてこのシナリオを書いたんですけど、それまでシナリオを書いたこととかほとんどなかったのに、この『息もできない』のシナリオは流れるように私の筆先から出てきました。これは、だから、私の中から出てきたものだったんだと思うんです。

この映画についてインタヴューされた時に、「30年間の日記をいっぺんに書いたような感じ」って答えたことがあるんですけども,自分の中にある「サンフン」というものを吐き出したというふうにも言えますし、ですから、この映画を見た観客のかたから、「最後に何でサンフンを殺すんだ」とか、「サンフンは生かしてほしい」とか言われることもあるんですけども、でも考えてみたら、私の中ではサンフンというのは暴力のイメージだったんで、サンフンを殺すことっていうのは、映画のストーリーとは別のところで、あるいは必要だったのかもしれないと今思っています。

宇多丸 なるほど。

『ファイト・クラブ』のエドワード・ノートンの中味がブラッド・ピットを生み出したような話だなと思って、今、伺っていました。

えぇと、今、その、暴力を受けた記憶というのを、暴力を恐れる側としてのヤン・イクチュンさんっていうお話を伺いましたけど、やっぱり、この映画の中の暴力が、すごく痛くて怖いのは、やっぱり、暴力が怖いと思ってる人の怖さだなと。

で、そこで僕が連想したのは、やっぱり、日本に北野武という人がいまして、北野武の映画の暴力というのは、武さんが誰よりも暴力を恐れてるからこそ、こんなに、要するに痛くて怖い暴力が描けるというふうに僕は思って、そこらへんの痛みにすごく通じる暴力描写だと思ったんですけど、あの、北野武さんの映画ってご覧になったことありますか?

ヤン・イクチュン 北野監督は本当に素晴らしい監督だと思うんですけども、私はまだ1本の作品を撮った監督にしか過ぎないんです。北野監督の場合は、やはり社会を見る目っていうのも、見識が広いし、だから暴力を社会的な観点から見れると思うんですけども、私の場合は、この映画をつくる時に何か考えてつくったわけではなくって、ただ自分の中にあるモヤモヤしたものを、解消されないものを、それをなんとかしたいという思いでつくったんですね。

その映画をつくって後、このように色んな人と話してみたり、「この映画はこういうんじゃないか?」ということを言われたのを聞いたりして「あぁ、そうだったのかなぁ」と思うんです。ですから『息もできない』という友人が偉いのであって、私はそんな全然偉い人間じゃない。私は単にモヤモヤしたことがあって衝き動かされて、どうしようもなくサンド・バッグをぶん殴ってきたんだけど、考えてみたら、サンド・バッグが偉かったという、そういうふうにも言えるかなと思うんです。

宇多丸 うぅん。

(つづく)

サンフンの人物造形の秘密を知り、サンフンの死に必然性があることが判ったことで、映画を観たときよりも一層、内容が心にしみ込んできた。

ただエンディングでは、サンフンは死んでも、人の心の闇やその発露としての暴力は終らないことが表現されている。

ヤン・イクチュン本人がサンフンと似ても似つかぬ聡明で線の細い感じの柔和な人物というのはチョッと意外。下の動画を観ると雰囲気が判る:


韓国の男女事情/映画「息もできない」ヤン・イクチュン監督
産經新聞によるインタヴュー
 

書き起こし(1):『息もできない』ヤン・イクチュン監督×ライムスター宇多丸 緊急スペシャル対談

書き起こし(2):『息もできない』ヤン・イクチュン監督×ライムスター宇多丸 緊急スペシャル対談

○   書き起こし(3):『息もできない』ヤン・イクチュン監督×ライムスター宇多丸 緊急スペシャル対談


 
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「Kakiiin」(TBSラジオ、2011年2月10日(木))でかかった、ジャズ・ヴァージョンの「Hello, Vifam」

○「Kakiiin」(TBSラジオ、2011年2月10日(木))でかかっていた、ジャズ・ヴァージョンの「Hello, Vifam」

 

夜道を家に帰りつつ聴いていた「Kakiiin」(TBSラジオ、2011年2月10日(木)18:00-22:00)で、アニメ『銀河漂流バイファム』のテーマ曲「Hello, Vifam」のジャズ・ヴァージョンがかかっていた。ずっと忘れていたけれど、さっき思い出して調べてみた。


Platina Jazz - Anime Standards vol. 2 - Rehearsal 1
上の動画の0:30ぐらいから「Hello, Vifam」 ラスマス・フェイバー・プレゼンツ・プラチナ・ジャズ ~アニメ・スタンダード Vol.2~ - ラスマス・フェイバー・プレゼンツ・プラチナ・ジャズ
 

スウェーデンの Rasmus Faber という人が、Platina Jazz というプロジェクトで日本のアニメの曲をジャズ・アレンジでカヴァーしているらしい。

『バイファム』は名前ぐらいしか知らないけれど、いい曲だったので気になっていた。

ところで、そもそも「Hello, Vifam」っていうタイトルは、やっぱり「Hello, World」的なギーク感を援用してそっち系の人の気を引こうというギミックだったのだろうか?


Platina Jazz - Happy Material & Genesis of Aquarion,
live at jazz club Fasching
プラチナ・ジャズ ~アニメ・スタンダード Vol.1~ - ラスマス・フェイバー & ラスマス・フェイバー・プレゼンツ・プラチナ・ジャズ
上の動画の2曲目のヤツはさすがにオレも聴いたことある。
 

上の動画の1曲目、アニメの曲もこうして聴くとソニー・ロリンズみたいだ。まぁ、完全にそういうネタなんでしょうけど。


 
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書き起こし(1):『息もできない』ヤン・イクチュン監督×ライムスター宇多丸 緊急スペシャル対談

○書き起こし(1):『息もできない』ヤン・イクチュン監督×ライムスター宇多丸 緊急スペシャル対談


 

「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」(TBSラジオ、2011年2月12日(土)21:30-24:30)で、映画『息もできない』똥파리(2008年)の監督ヤン・イクチュンに宇多丸がインタヴューを行った。

息もできない(日本語公式サイト)

TBS RADIO 特集リスト2011! (ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル)
※上記ページの「2月12日「ヤン・イクチュン監督と緊急スペシャル対談」」をお聴き下さい。

TBS RADIO 映画博徒の生き様が一目瞭然!ハスリングの記録・2010年  (ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル)
※上記ページの「4月10日息もできない」で、宇多丸による劇評を聴くことができます。

スゴく愉しみだったし、実際聴いてみて興奮したワ〜。

近ぢかポッドキャスト配信も開始されると思うけれど、書き起こししてみました。切りのいいところまでできたら順次公開していきます。

クレームを受けたら、その時点で削除&終了しますので悪しからず。


ヤン・イクチュン[監督]『息もできない』(2008年)予告編
2010年日本公開
 

息もできないクソ蝿

ライムスター宇多丸 はじめまして。

ヤン・イクチュン [日本語で]はじめまして(笑)。

宇多丸 はい、じゃぁ、ということで、じゃぁ、さっそく本題に入らせて頂きたいんですが、とにかく、あのぅ、日本でここにきてさらに高評価で、例えば、『キネマ旬報』っていう日本で一番権威がある映画雑誌で外国映画部門1位とか、えぇ、まぁ、それも含めて、僕がこのラジオ番組でやってる映画評のコーナーでもホントに、あのぅ、高く評価させて頂いて、たぶんリスナーの中で今年投票させたら1番だったんじゃないかと思うんですね。そのくらい人気なんですけど、この日本での高評価っていうのはどういうふうに感じられます?

ヤン・イクチュン ホントに素晴らしい映画のようですね(笑)。

宇多丸 (笑)やっぱり、ちょっとこう、ここまで高評価が急に、ってのはチョッとビックリって感じですか?

ヤン・イクチュン 韓国と映画の上映システムが違いますから、すぐ韓国と日本と比べて、日本でってことは言えないと思うんですけど、韓国の場合だと長くても2か月位で上映が終ってしまったんですけども、日本の場合はどれ位になるんでしょうか、1年近く上映し続けてっていうことで、私はこの『息もできない』っていう映画の流通期間っていうんですか、それはもう終ったかなって思ってたんですけど、それでもまだ日本で見て頂けるっていうことで、それが面白いなぁっていうのもあるし、それがすごく感謝してるんだっていう部分もあります。

この映画のシナリオを書いたのが、確か2006年の5月から8月位に書いたんですね、今考えても、今2011年2月じゃないですか? この映画が完成したのが2008年の9月なんですけども、もう、それだけ長い時間かかっている。ですからもう、この映画は自分が撮ったのだということも忘れているところもあって、今目の前にDVDパッケージありますけど、「あれ、これオレかな?」「オレ、演技したのかな?」って思うこともあるんですよ。ですから喩えてみれば、すごい友人なんだけど、その友人を自分のほうは「もういいじゃん」と思ってるけど、友人のほうから「どうかオレを忘れないでくれ」っていうふうに言われているような、そんな不思議な気持ちもします。

宇多丸 なるほど。日本で、スゴく良質なというか、いい映画ファンもこの映画が大好きになったというか、受け入れやすかった理由のひとつに、タイトルが、日本語版のタイトルが『息もできない』、英語が Breathless ってなってますけど、まぁ、もとのタイトルは『トンパリ』(똥파리)ですか? その、「ウンコ蝿」ってことなんですよね? この、やっぱり、タイトルが、ちょっとこうソフトになっているっていうのが、すごく受け入れやすい要因だったかなとも思うんですけど、でもホントはやっぱり、「ウンコ蝿」「トンパリ」ってとこには——

ヤン・イクチュン (笑)

宇多丸 言うたびに笑っちゃうけど、あのぅ、こだわりがあったんじゃないかなと思うんですけど。

ヤン・イクチュン 韓国語の元の題名は『クソ蝿』って言うんですけど、その「クソ蝿」っていう言葉でイメージする意味は、韓国でも日本人でも同じだと思うんですね。それは社会的にアウトサイダーでありますとか、中心から排除された人たちを私たちの父母やおじいさん・おばあさんの世代の人たちは「クソ蝿みたいやヤツ」っていう風に使っていたんですね。

宇多丸 うん。

ヤン・イクチュン で、私はこのシナリオを書くときに、まずシナリオの内容よりも先にまず『クソ蝿』『トンパリ』っていうのが浮かんだんです。題名を付けて、それから中味を書いていったんですけども、英語の題名が Breathless ですね。私、英語はできないので、これ友人が付けてくれたんですけど、私、"Breathless" って意味が解んなくて、訊いたら、「息もできない」「息もつけない」という意味だと言われました。

でも、考えてみれば、「息もつけない」っていうことは、やはり社会的に排除されたり、除け者にされたり、捨てられたりしてる人たち。でも、捨てられてもなんとか生きていこうと思って、時にはそれは悪いことをするっていう風に表れるかもしれないんですけども、そういう風に必死に生きてゆく様子が「息もつけない」っていう風に表されたって思うんですね。そう考えれば、私が考えた『クソ蝿』っていうタイトルと英語タイトル、あるいは日本語でのタイトルの『息もつけない(息もできない)』っていうタイトルは通じるところがあるのかなぁと思っています。

宇多丸 なるほど。 

憎悪・親愛・解消としての「シーバッロマー」

宇多丸 この映画ほど——まぁ、今もそうなんですけど——「韓国語解ってればなぁ」って、「韓国語勉強した〜い」って思うんですよ。と言うのは、この映画の中で、すごく罵り言葉がいっぱい出てきますけど、僕らは、観てても、日本語で、韓国語解らなくても憶えちゃうのがですね、「シ〜バラマ〜」——

ヤン・イクチュン (笑)

宇多丸 って、こう言っちゃうワケですよ。もう、リスナーも連発してて、知らないから言える感じなんですけど、もっと解れば、その、言葉の衝撃度合みたいのが解るかなぁと思って。

ヤン・イクチュン 「シーバッロマー」(씹할놈아)っていうのは四文字言葉みたいに、言っちゃダメな言葉なんですね(笑)。

宇多丸 やっぱり。

ヤン・イクチュン 日本でも、放送するんだから「シーバッロマー」って言っちゃっていいのかなぁって思ったりするんですけど。放送の場ですよね? 放送で自分が「シーバッロマー」とか言っちゃってるのが韓国では全く想像もできないわけですよ。それは放送じゃ流れちゃいけない言葉ですから。でも、それをこういう風にこの場で言っちゃってる。この放送は韓国から来てる人とか、韓国人の人も聴くかもしれないじゃないですか? そうしたらその人たち笑うでしょうし、自分もすごく笑えるんですけど。

宇多丸 (笑)あぁ、そうですかぁ。

ヤン・イクチュン 1か月前に私は日本語を習ったんだけど、日本語でそういう放送禁止用語を言おうと思うんですけど(笑)。

宇多丸 例えば?

ヤン・イクチュン [日本語で]チンチン大好き(笑)。

宇多丸 あぁ、それは大丈夫ですよ。

ヤン・イクチュン 大丈夫ですか。

宇多丸 不思議なもので、男性器は何か大丈夫なんですよね。女性器をモロに言うと怒られるっていうような風潮がありまして。

ヤン・イクチュン この「シーバッロマー」っていう言葉なんですけど、これはすごく悪口としても使うし、そうじゃない場合もある。映画の中でも、サンフンが社長に対して「シーバッロマー」って言ってるんですけど、それは悪口を言ってるワケじゃなくて、韓国ですごく、何十年も付き合ってる親しい友人とかに「シーバッロマー」と親愛の表現として言う場合もあるし、逆に、ホントに争う場面で使う場面もあるんですね。

争う場面で言えば、サンフンが父親に対して「シーバッロマー」と言って父親を殴ってしまう。それは、ホントに怒りの表現だったワケですね。ですから、ホントに面白いもので、この「シーバッロマー」っていうのは、親しみの表現としても使われるし、そういう怒りの表現としても使われる面白い言葉だと思います。

宇多丸 今うかがってて、あぁ、じゃぁ、いちばん近いのは、アメリカのヒップ・ホップで出てくる、まぁいわゆるその「Nワード」ですよね。あんまり言っちゃってもアレか、"What's up, nigger?" みたいな。"nigger" って言葉は本来蔑称だけども、彼ら同士の間では親しみの表現として使われたりするワケで、他の人が言ったら絶対ダメな言葉だけど、仲間同士、要するに彼らの間で親しみの表現としては、すごく、こう、アリという。なんかそれをスゴく連想しました。

ヤン・イクチュン この「シーバッロマー」っていう言葉についてはエピソードが多いんですけど、韓国でこの映画を上映しているときに、Q&A、監督との対話みたいなことを劇場で何度もやったことがあるんですけど、そういう時、毎回必ず言われるのが、その「「シーバッロマー」って言ってくれないか?」という要請が観客の方からあって——

宇多丸 そうだろうなぁ(笑)。

ヤン・イクチュン そういう要請をしてくるのは、主に私たちの母親の世代なんですよね。40代とか50代の女性から、その「「シーバッロマー」と言ってみてくれ」というような要請をされることがあるんです。

40代・50代のおばさんからそういう風に頼まれたっていうのは、考えてみますと、韓国社会っていうのは、やっぱり男性中心で、男性の権力が強いってところがまだありますから、ってうことはその一方で女性が萎縮してるっていうこともあると思うんですよね。この映画の中で、「シーバッロマー」って女性が男性に対しても言えるっていうのがありますよね。そういうことを見て聞いた人たちが、監督の口を通して男に対して「シーバッロマー」って言ってみてくれっていう、感情の解消をするっていうか、そういうことが理由じゃないかなって思うんです。

宇多丸 うぅん。

ヤン・イクチュン 考えてみるんですけど、今の社会のシステムっていうのはすごく発達してるじゃないですか。その中で人間性が疎外されたりすることもあるでしょう。それと同時に、やはり男性優位の韓国社会の中で、女性が疎外されてるっていうのもあるんじゃないでしょうかね。そのもどかしさっていうのは、いつか解消しないといけない、解消してあげないといけないと思うんですよ。

私はこの映画をつくった時にもそう思いましたし、その後こういう風な反応を聞いても、解消して、オープンにして、曝け出していかなきゃなぁっていうことを思いました。

(つづく)

原題の『똥파리』(クソ蝿)というのは、日本語ではむしろ「銀蝿」が近いかもしれない。そういう意味では、バンドの「横浜銀蝿」は、自分たちをメタ視線で見ているネイミングということで面白い。メタ不良。

「シーバッロマー」(씹할놈아)は "fucking bastard" という感じの意味らしい。日本語直訳だと「ヤリチン」「ヤリマン」とか、そういう感じ? ネットで観た朝鮮語の予告編では「ピー」音が入っていた。

日本語で蔑称にして愛称という意味では、性的な含意がないし、放送禁止でもないけれど、結局「バカ野郎」がいちばん近いのかなぁ。


『息もできない』韓国版予告編
 

書き起こし(1):『息もできない』ヤン・イクチュン監督×ライムスター宇多丸 緊急スペシャル対談

書き起こし(2):『息もできない』ヤン・イクチュン監督×ライムスター宇多丸 緊急スペシャル対談

書き起こし(3):『息もできない』ヤン・イクチュン監督×ライムスター宇多丸 緊急スペシャル対談


 
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東京のミニFM局リスト(暫定版)2011年2月15日改訂

○東京のミニFM局リスト(暫定版)2011年2月15日改訂

※最新版はコチラから。

※メジラジ・あさくさFMの情報を更新。WERE-FMのリンクを修正。

最近、『波の数だけ抱きしめて』についてのエントリーへのアクセスが急増していたんですけど、何かありました?

さて、先日公開した「東京のミニFM局のリスト」を更新してみました。

ミニFM局って何?
ミニFM局とは、免許を必要としない微弱電波による放送を行っているFM局です。


総務省ウェブサイトより引用

微弱な電波を利用した無線設備(総務省北海道総合通信局)
総務省本体のサイトより、私のような素人にはこっちのほうが読みやすい。

参考:馬場康夫[監督]『波の数だけ抱きしめて』(1991年)、DVD&Blu-rayで発売中。(当ブログ内)

ミニFM局以外に、前身がミニFMだったもの、私が勝手に「ミニFM的」だと判断したネットラジオなども一部含まれています。

情報が少なく、たいして網羅できていません。「他にもこんな局がある」「情報が間違っている」「私がやっています」「ミニFM始めました」などの情報をお待ちしています。頂いた情報に基づき加筆・修正してゆきたいと思います。

* * *

掲載順は放送拠点所在地の全国地方公共団体コードに拠る。同一市区町村内では局名五十音順。


メジラジ(東京都新宿区西落合1-31-24 西落合児童館2階 落合三世代交流サロン、86.9MHz、第1・3・5土曜日13:00-15:00)
目白大学放送研究会によるミニFM。落合三世代交流サロン内のスタジオから放送。


あさくさFM(浅草花やしき内:東京都台東区浅草2丁目28-1、83.7MHz)
浅草の遊園地花やしきから放送しているミニFM局。生放送番組「Asakusa Catch UP」(月〜土は1日1回、日曜は1日2回)と、多数の録音番組を放送。生放送パートはUSTREAMでも放送していて、放送ブース内の映像を見ることができる。

コジマラジオ(東京藝術大学アトリエ:東京都台東区上野公園12-8)
局名は、かつて小島アートプラザ(旧台東区立小島小学校内)で活動していたことに由来する。
現在は、東京藝術大学のアトリエに拠点を置いている。毛原大樹を中心とするインカレ・ラジオ制作サークル。定期的に放送を行っているかどうかは不明だが、88.0MHzで放送している模様。

どすこいFM(両国国技館:東京都墨田区横網1丁目 3-28、83.4MHz、初日〜千秋楽15:00-)
両国国技館内で場所中に聴取可能なオリジナル館内放送。ラジオの貸し出しも行っている。
この他に、「NHK BS 大相撲中継・日本語放送」(76.6MHz、
初日〜千秋楽13:00-)および「NHK BS 大相撲中継・英語放送」(78.3MHz、
初日〜千秋楽16:00-)の音声の再送信も行っている。

学大FM(東京都目黒区五本木2丁目 15-12 五本木プロジェクトビル 五本木カフェ HANADA ROSSO、87.0MHz、火16:00-17:30)
伊藤清光氏の屋上パフォーマンスの一環として始められたミニFM局。番組のネット配信も行っている。

K-MEG4(東京都目黒区上目黒4丁目 28-3、88.0MHz)
プレス・リリース配信サイト ValuePress! が運営する非営利のミニFM局。ポドキャスティングも行っている。
サイトによると、「ValuePlease!(バリュープリーズ)」(水18:00-)と、「The Day Of The Best」(月18:00-)の2番組を制作・放送している模様。後者はネット配信が更新されていないので、もう放送されていないのかもしれない。

さん茶FM(東京都世田谷区太子堂2丁目、77.0MHz、第2・第4日曜日)
居酒屋「かめや」を拠点として活動するミニFM局。毎月第2・第4日曜日に生放送を行っているとのこと。放送時間は不明。かつては「しゃれなあど ふれあいひろば」で定期的にイヴェントも行っていた。

○下北FM(SHOT BAR VERTEX(旧BAR Likkle More):東京都世田谷区北沢2−24−5 柏ビルB1、ネットラジオ)
大蔵ともあきが代表・プロデューサー・DJを務める「ストリートラジオ局」。週1回のペースで木曜夜に公開生放送を行っている。女性アイドルのゲスト出演が多い。
元もとは88.8MHzのミニFM局としてスタートした模様。ウェブサイトには「是非FMラジオをご持参でのお越しをお待ちしております!」とあるが、現在もミニFMの放送を行っているかは不明。
USTREAMでのライブ配信も行っている。

ラジオぱお(駒沢大学:東京都世田谷区駒沢1丁目 23-1、88.0MHz、毎月「8」「0」のつく日の12:10-12:50)
駒沢大学グローバル・メディア・スタディーズ学部 金山智子ゼミが運営するミニFM局。駒沢大学内売店・食堂パオわきのテントから放送。

ラジオぱちぱち(東京都杉並区善福寺3丁目 13-10 善福寺北児童館周辺、88.0MHz、毎月第2土曜日10:00-公開生放送・同日夜再放送、ほか)
杉並区立桃井第四小学校および善福寺北児童館エリアのこどもたちが運営しているミニFM局。複数のレギュラー番組がある。

Amlux Campus Channel(東京都豊島区東池袋3丁目 3-5 トヨタオートサロン アムラックス東京 B1サテライトブース、火〜金17:30-18:30)
毎週火曜日から金曜日まで、首都圏17大学の放送関係サークルが日替わりで行っている公開放送。電波は送信していない模様。

○FM千早88(東京都豊島区千早、88.0MHz、土15:00-)
現在放送中かどうかは不明。
日野エフエムが技術的なノウハウを提供して開局したとのこと。

参考:小学生“女子アナ”活躍 豊島にミニ放送局 『FM千早88』 (東京新聞、2007年2月12日(月))


豊島区千早のミニFM「女子アナ」は小学生「TOKYO MX NEWS」
(TOKYO MXTV、2007年10月15日)

コミュニティラジオ きたくなるまち(東京都北区王子、ネットラジオ、毎月10日・20日・30日配信)
PAL-FM。現在はネットラジオのみの放送。

大東ラジオ・Click Fine T(東京都板橋区高島平2丁目 26-3 高島平団地内さくら通り商店街「コミュニティ・カフェ サンク」)
大東文化大学の「らみらいネット高島平」の一環。学生と地域の住民でラジオ番組を作成。
FMおだわら(神奈川県小田原市、78.7MHz)での「Many Thanks 高島平」(日15:00-15:30;月23:00-24:00(再))の放送が2010年3月で終了し、ネットラジオに移行。

練馬放送(東京都練馬区、ネットラジオ)
原則日曜日13:00-16:00に「目指せ開局!ハイパーねりMAX」を生放送配信中。
ラジオネリマ・旧FMえすかれぇしょん(千葉県市川市大洲、埼玉県川口市芝富士、東京都練馬区南田中、東京都上落合などから放送していた)。


WERE-FM(東京都練馬区富士見台周辺、87.5MHz、放送スケジュール不詳)
2001年開局。放送日・タイムテーブルなどは公開されていないが、音楽中心の放送を行っているとのこと。
2010年8月1日には、埼玉県川越市の川越百万灯夏まつりにあわせて、ミニFMのイヴェント放送を主催し、連続テレビ小説「つばさ」(NHK総合テレビほか、2009年3月30日~9月26日)の「ラジオぽてと」「甘玉堂」が1日限りの復活を果たしたとのこと。

放送室からの戯言:ラジオぽてと、無事に終了しました☆

足立区民放送(東京都足立区、ネットラジオ、土23:00-24:55
足立FM開局準備会による放送。毎週土曜日「アダチ区民放送局」を公式サイトねとらじなどで生放送。
ニコニコ動画内にコミュニティあり。過去の放送の動画もアップされている:

足立区民放送-ニコニコミュニティ

2009年9月27日まではミニFMでも放送していた。
足立区民さんからの情報によると、「じつはまだミニFMが放送されています。イベント時以外のベリカードの発行を終了したので、いちおうミニFMは放送していないといってる「だけ」だそうです」とのこと。

FM LoveWAVE(東京都葛飾区柴又1丁目、88.2MHz)
柴又駅前からの不定期放送。
放送環境上の理由から、ネットでのストリーミング生放送に移行の予定。

○東京競馬場場内ミニFM(東京都府中市日吉町1-1、東京競馬場
場内で下記番組を放送・再送信中。

・グリーンチャンネルEAST:87.0MHz
・ラジオNIKKEI第1放送:87.5MHz
・ニッポン放送:88.0MHz
・ラジオ日本:88.5MHz
・場内実況:89.5MHz

2000年10月まで「TSS(Turf Sounds Station)」(87.0MHz)、2001年1月から2001年12月まで「Green WAVE」(87.0MHz)で場内限定オリジナル番組の放送を行っていた。

※参考:
東京競馬場の鉄人 [ TOKYO RACE COURSE ] :Anaba
 ※Green WAVE のスタジオ・ブースの写真あり。

TSS SUPPORT HOME PAGE

グリーンウェーブ(「篠崎菜穂子 応援サイト しのなお.com」内)
場内FMメモリアル(「篠崎菜穂子 応援サイト しのなお.com」内)

FM小金井(東京都小金井市本町6丁目周辺、88.8MHz)
2010年7月20日開局。大光寺邦彦氏が運営し、JR中央線・武蔵小金井駅南口シャトー小金井から放送。
屋上にダイポール・アンテナを設置しレコーディングにも対応できるDJブースをもち、ミニFMとしてはかなり本格的。

※参考:
FM小金井(東京都小金井市本町6丁目 シャトー小金井周辺:88.8MHz) (当ブログ内)

さくらじょうすいマイクロFM(東京都小平市上水南町、76.8MHz)
各種災害時における地域密着型の防災支援放送を目的とする放送。平時は、木21:00-24:55および金21:00-23:55に、海外のネット・ラジオを再送信している模様。

局名は「さくらじょうすいマイクロFM」だが、最寄り駅は京王線・桜上水ではなく、JR国分寺駅か武蔵小金井駅。小金井市テニスコート、サレジオ小学校・中学校の付近で聴取可能のようだ。サレジオ学院(横浜市都筑区)・サレジオ高専(東京都町田市)ではない。

日野エフエム放送(東京都日野市新井、76.8MHz)
京王電鉄高幡不動駅周辺で毎週土曜日に放送中。

参考: 夜のロフトスタジオ(日野エフエム放送:東京都日野市 京王電鉄高幡不動駅周辺 76.8MHz、2009年8月13日(木)21:00-23:00)(当ブログ内)

○JOUT-FM(送信所不詳、86.9MHz)
詳細不明。休日祝祭日に音楽のみを放送しているとのこと。
livedoor のねとらじでの放送も行っていることがあるようだ。ねとらじの番組内容説明によると「UTさん」により「週末 FM  86.9MHz  高幡 百草周辺でオンエア中」とのこと。 高幡・百草周辺でUTって、もしかして……。

参考:
今日もギンギン謎のFM(電波堂本舗)
JOUT-FM(86.9MHz)(パラかめタクシー、○○中!)

※2009年10月12日(月)に立川駅下りホーム上で放送を確認。
 ・ダウンロード 200910121718joutfm.mp3 (20.5K)(10秒)


 
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月曜「Dig」(TBSラジオ)スペシャルウィークの番組宣伝はイヤフォーンで聴け!

○月曜「Dig」(TBSラジオ)スペシャルウィークの番組宣伝はイヤ・フォーンで聴け!

 

たまたま路上を歩きつつ携帯ラジオを聴いていたら、「ニュース探求ラジオ Dig」(TBSラジオ、月〜金22:00-24:50)月曜のスペシャルウィークの番組宣伝が流れた。同曜日のカンニング竹山とTBSの竹内香苗アナウンサーが出演。

スペシャルウィークの月曜「Dig」はプロ野球がテーマになるとのことで、竹山が「竹内は今年、セリーグって、どこを応援するの?」と訊くと、TBSの社員である竹内アナは「横浜ベイスターズ」と応えるが、竹山がもう一度訊くと、名古屋出身の竹内アナが小声で「中日」と答えるというネタ。

この時の「中日」という台詞、厳密に言うと2回目の「中日」が、小声ゆえにウィスパー・ヴォイスになっている。イヤ・フォーンで聴いていたので、耳元でささやかれているみたいで妙に色っぽい。予想もしていなかったので、唐突なセクシー・ヴォイスにビクっとした後、思わずニヤけてしまいました。

「中日」って言ってるだけなんですけどね。

竹内アナが以前、火曜「Dig」(TBSラジオ、2010年11月30日(火)22:00-24:50)でキムタクのラジオをイヤ・フォーンで聴いて、電話で話している雰囲気を愉しんでいたと言っていたけれど、コレだったのかぁ。

皆さんも、月曜「Dig」の番組宣伝が聴こえたら、イヤ・フォーンかヘッド・フォーンで聴いてみな。


 
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備忘録:第36回(平成22年) 放送文化基金賞(ラジオ関連)

○備忘録:第36回(平成22年) 放送文化基金賞(ラジオ関連)

 

放送文化基金賞(財団法人 放送文化基金|表 彰|)

放送文化基金賞

◆目 的◆

放送文化基金賞は、4月1日から翌年の3月31日までに放送された
①「視聴者に感銘を与えた優れた番組」
②「放送文化、放送技術の分野で成果をあげた個人・グループ」を表彰します。

※メモ:財団法人放送文化基金が授与。

ラジオ関連部分のみ抜粋&関連リンク貼付

【番組部門】ラジオ番組

【本賞】(該当なし)

 

【優秀賞】FMシアター かわり目 〜父と娘の15年〜(NHK大阪放送局)

震災をテーマにしたラジオドラマを作れないかということでお話をいただいたんですけれども、とかく暗くなりがちなテーマなんで、とにかく明るくて楽しい話、笑える話にしようとシナリオを作りました。スタッフのみなさんも面白がって工夫していただき、橋爪さんはじめ出演者の方々も楽しく演じていただきました。私事ですが、僕のデビュー作はNHK大阪局で平成元年の4月にラジオドラマを書きました。それからまた20年後に同じ大阪局の FMシアターでこういう名誉ある賞をいただきました。ドラマは15年ですが、私は20年、ちょうどいいかわり目になりました。

脚本家 山本 雄史

 

【優秀賞】ラジオ・ドキュメンタリー 逃げ得のしじま 〜追跡・女性教員殺害犯の73年〜(北海道放送)

これまで時効を扱った番組は数多く制作されてきましたが、被害者がおかれている理不尽な現実への想像力は社会的にかなり成熟してきたのかなと思いまして、加害者に軸足を置いた番組を制作しました。ラジオを取り巻く状況はかなり厳しいものがありますが、いかに多くの人に聞いてもらえるか、親しんでもらえるか、これからも研究していきたいと思います。

北海道放送 杉田 嘉裕

 

【ラジオ番組賞】ラジオ・ドキュメンタリー 国の特別天然記念物イリオモテヤマネコ 〜今語られる真実〜(エフエム沖縄)

私、幼少の頃に、親戚の琉球大学の先生の家で研究のために飼育していたヤマネコをよく観察していました。昨年、西表島船浮を訪れ、“ヤマネコ発見捕獲の地”とある記念碑を見たときに、子どもの頃の思いと交差して、この番組は生まれました。この名誉ある受賞を機に、イリオモテヤマネコと西表島の人々の共存に取り組んでいるイリオモテヤマネコ保護基金を、我々も出来る限り応援していきたいと思っています。番組ナビゲーターの藤木勇人さんからも一言お願いします。

エフエム沖縄 山川 悦史

実際番組のナビゲートをさせてていただいていろいろわかったんですね。イリオモテヤマネコに思い入れのある作家先生、大学の先生たちがいて、国の天然記念物になったんだということも勉強させていただき、感謝しています。

うちな〜噺家 藤木 勇人

 

【ラジオ番組賞】幻のセレナーデ〜シベリア夜曲ノートエフエムひらかた

シベリアといいますと『異国の丘』を思い浮かべる方が多いと思いますが、シベリア抑留でみなさんに本当に力を与えた曲というのがありまして、それが今回番組化した『シベリア夜曲』です。幸い作曲した方がご存命で、今回この曲がやっと日の目を見ることになりました。これからも、枚方発のタイムリーな全国ネタを掘り起こして、市民の皆さんにご提供していきたい。最後に、今日は僕の誕生日でした。いいプレゼントをいただいて有難うございました。

エフエムひらかた 岩田 隆清

 

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角田信朗〜傾いて候〜よっしゃあ !!(TBSラジオ、月21:00-21:30)

○「角田信朗〜傾いて候〜よっしゃあ !!」(TBSラジオ、月21:00-21:30)

 

TBSラジオで、2011年1月31日(月)から、『花の慶次』をテーマにした「角田信朗〜傾いて候〜よっしゃあ !!」(TBSラジオ、月21:00-21:30)がスタート。


 

パーソナリティーは格闘家の角田信朗、アシスタントはTBSの出水麻衣アナウンサー。3局ネット。

  • TBSラジオ(月21:00-21:30)
  • MBSラジオ(木24:30-25:00)
  • CBCラジオ(金24:00-24:30)

TBS RADIO 954 kHz │ 角田信朗〜傾いて候〜よっしゃあ!!

ラジオ新番組スタート|角田信朗オフィシャルブログ「傾奇者日記」

よっしゃあ! | 出水麻衣のMAI MY BLOG | TBSブログ

ニューギンがスポンサーで、CR花の慶次とタイアップ。前半はトーク。初回は角田・出水のみの出演だったが、2回目はパパイヤ鈴木がゲスト。

この番組の特筆すべき点は、番組後半で『花の慶次』のラジオ・ドラマが放送されていること。個人的には、マンガみたいなラジオ・ドラマはあんまり好きではないけれど、こんなご時世に新たにラジオ・ドラマを始めるというのはエラい。

ドラマは、隆慶一郎の小説『一夢庵風流記』ではなく、コミック版の『花の慶次—雲のかなたに—』をベースにしている。現在TBSラジオでは第2話まで放送。第1話は慶次と松風の出会い、第2話は信長公の甲冑の話。私は『一夢庵風流記』『花の慶次』も読んだことがないので、「こういう話だったのか」と初めて知った。キャストは憶えていないけれど、パチンコと同じなのかもしれない。ナレイションは鶴ひろみ。『キン肉マン』のナツコさんですワ(ブルマでもドキンちゃんでもいいんですけど)。

ちなみに、ラジオ・ドラマといえば、現在のTBSラジオでは、市毛良枝がやっている「10分の幸せものがたり」(TBSラジオ、日7:10頃-7:20頃)ぐらいしかないはず。これはこれで、ストーリー自体はなんてことない話なのだけれど、キャストが良いときは聴き応えががある。

「角田信朗〜傾いて候〜よっしゃあ!」のテーマ曲はパチンコで使われている曲らしい。歌がウマすぎて、ちょっと笑ってしまった。ハマりすぎ:


角田信朗「よっしゃあ漢唄」(2010年)
 

 
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備忘録:平成22年度 第65回 文化庁芸術祭賞(ラジオ関連)

○備忘録:平成22年度 第65回 文化庁芸術祭賞(ラジオ関連)

 

文化庁 | 芸術文化 | 優れた芸術活動への重点支援

文化庁芸術祭について

 文化庁芸術祭は,広く一般に優れた芸術の鑑賞の機会を提供するとともに,芸術の創造とその発展を図り,もって我が国芸術文化の振興に資することを目的として昭和21年以来毎年秋に開催される芸術の祭典です。
 文化庁芸術祭の形態は,執行委員会もしくは執行委員会が委嘱した芸術家等が企画して行う主催公演,芸術祭の期間中に開催される優れた活動実績を持つ芸術 家等が行う公演等のうちから参加を希望する公演(演劇,音楽,舞踊,大衆芸能の4部門)や作品(テレビ・ドラマ,テレビ・ドキュメンタリー,ラジオ,レコードの4部門)のうちから執行委員会が芸術祭にふさわしいものとして参加を認めた参加公演および参加作品,このほか優れた実績をもつ芸術家又は団体が芸 術祭の期間中に行う公演(作品)のうち,芸術祭の趣旨に協賛しており,文化庁がその公演の広報宣伝に努める協賛公演(作品)があります。
 参加公演・参加作品については,それぞれの部門で公演・作品内容を競い合い,成果に応じて文部科学大臣賞(芸術祭大賞,芸術祭優秀賞,芸術祭新人賞)が贈られます。

※メモ:エントリー後、定められた期間に作品を放送する。ラジオ部門には、「ドラマの部」と「ドキュメンタリーの部」があるが、賞はラジオ部門をひと括りにして授与される。

ラジオ関連部分のみ抜粋&関連リンク貼付:

ラジオ部門

芸術祭大賞

RABラジオ「高橋竹山生誕100年記念番組ラジオドキュメンタリー故郷の空に」(ドキュメンタリー部門)

受賞理由
津軽三味線を芸術にまで高めた故高橋竹山の生前、没後の様々な音源(未発表のものも)をコラージュし、この盲目の巨人の実像に迫った秀作。厳しい津軽の土地から湧き出てきたかのような裸形の男の波乱に充ちた人生遍歴。その晩年を支えた孫の哲子さんの温かい愛情。力強い三味線の演奏と津軽ことばを活かした構成・演出は高レベルで、単なる記録を超える感動を与えてくれた。

 

芸術祭優秀賞

NHK-FM「FMシアター「薔薇のある家」」(ドラマ部門)

受賞理由
ほぼ完璧なウェルメイド・ラジオドラマ。老大女優とマネージャー役の娘との葛藤という目新しくはない設定ながら、見事に書き込まれた脚本で、奈良岡・大竹の二人が会心の“母娘ことば対決”を演じて、聴く者は、聴覚のみから微妙な表情までを読み取り人間の弱さ優しさに感動を覚える、真に至福の企画であり成果だった。

 

ラジオNIKKEI「いのちみつめてスペシャル「今日は死亡予定日」」(ドラマ部門)

受賞理由
膵臓ガンとともに生きた一般女性のブログが原作。抑制感がありときにユーモラスな原作の文体を尊重しながら、出演者が、原作者の真摯な生き様を再現しているところが評価された。また、全体の構成、音楽や川柳のあつかいに、手堅い演出力を感じさせる。ドキュメンタリードラマとして、指標となる作品に仕上がっている。

 

KNBラジオ「KNB報道スペシャル阿吽の呼吸の真実~生と死のはざまで~」(ドキュメンタリー部門)

受賞理由
射水市民病院での人工呼吸器取り外し問題を取り上げ、元外科部長へのロングインタビューと膨大な取材テープを通じて、なぜ殺人として警察に通報されたのか、殺人罪での立件を目指す警察の事情聴取はどうだったのか、看取りの病室で何が行なわれたかなどの真相を明らかにしつつ現場の苦悩を伝えている。聴く者に、看取りの医療現場で何が必要なのかを問いかけてくる制作者の姿勢を高く評価したい。

 


 
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水曜JUNK「山里亮太の不毛な議論」(TBSラジオ、2011年2月2日(水)25:00-27:00)

○水曜JUNK「山里亮太の不毛な議論」(TBSラジオ、2011年2月2日(水)25:00-27:00)

品川庄司・品川祐の件で、エラい騒ぎになっていたらしい。

南キャン・山里をいじめた? 非難殺到で品川祐ツイッター引退 : J-CASTニュース


水曜JUNK「山里亮太の不毛な議論」
(TBSラジオ、2011年2月2日(水)25:00-27:00)

 

山里が番組内で、かつて品川から執拗に何度も嫌味を言い続けられたエピソードに言及したことを契機に、ネットで品川叩きが起こり、品川が Twitter のアカウントを削除するにまで至ったとのこと。

品川の話の後の、足軽エンペラー時代の「富男くん」との感動的な話を聴いてもなお、品川を攻撃してやろうなどという小さなことに執着し続けられることが不思議。

その人たち、ホントにリスナーなの?

日頃から山里に共感を持って番組を聴いている人のなかに、この機会を捉えて品川を叩いてやろうと思う人がいるとは想像しにくい。それとも、リスナーとパーソナリティーとの共犯関係は、もはや成立しないということなのだろうか。

ラジオを愛する人たちの見えない共同体は、善意の紐帯で結ばれたものであってほしい。

自分のクソみたいな人生を一瞬忘れるためだけに、自分よりクソな奴を探すことに腐心し、相手が公人であることをいいことに、袋叩きにして愉しむような人生を私は送りたくない。

自分の人生がクソなのは、自分自身がクソだからだよ。

山里亮太 人をさぁ、怒ってるときってさ、こう、上に立った気分になるんだよね。自分が成長した気分になれちゃうのよ。後ろ向いて「お前、なんでコレできないんだ」って言ってると、その人に対して自分は前にいるけど、結局それって、トータルで見たら一歩も進んでない[……]。


 
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やっぱり、radikoは音が良すぎて困る。

○やっぱり、radikoは音が良すぎて困る。

 

私と同じことを考えている人がいた。やっぱりそうだよなぁ。

radikoの音が良すぎて…帯域を狭めて、ラジオのような音にすることができればいいのに。好きなんですよ、ラジオから流れてくる音楽が。出来ればノイズも入ってくれるとありがたい。 #radiko
radio_ya, 11:14 AM Jan 27th

アプリをつくっている人、AM音質モードのついたアプリの開発をよろしくお願いします。

あと、いっそのこと、朝鮮語の放送がランダムに挿入される混信シミュレーター機能とか……そこまでは要らないか。

音がいいということは、情報量が多い音ということなので、ながら聴きには不向き。何だか疲れる。さらに、radiko はパソコンで聴くため、スピーカーが近いので、耳障りにすら感じることがある。

クリアーな音質でラジオの放送が聴けるのが radiko のウリだけれど、クリアーに色んな音が聴こえ過ぎて主観的にはもはやノイズ。

受信機派の私は、ごく稀にradikoを聴く時や、ネット・ラジオを聴くときには、わざわざ一度トランスミッターで飛ばしてラジオで聴いていたりする。

まぁ、人間の脳味噌の中には、バイオ・ノイズ・リダクション機能やら、バイオ・イコライザーやらが入っているような気がするので、ずっと聴いていればいい感じにチューニングされるんだろうけれど。

ところで、冒頭に引用したツイートの主は薬師神亮さん。今はなき『ラジオパラダイス』(三才ブックス)の元編集長。現在もラジオについて取材なさっていて、『ラジオライフ』などに寄稿なさっている。

薬師神亮 (radio_ya) on Twitter

SURF INTERVIEW 薬師神 亮 氏(「松宮一彦のSURF&SNOW DATABASE」内)

今売りの『ラジオライフ』2011年3月号では、9月1日に60周年を迎えるCBCラジオに関する記事を執筆なさっております。開局初日のタイムテーブルや、開局当時の放送料金表などの興味深い資料なども掲載。去年、名古屋に行ったときにCBCを見てきたので、今の広小路通りからは想像もつかない開局当時の社屋の写真に驚いた。

名古屋のラジオ局を片っ端から見てきた(2):CBCラジオ (当ブログ内)

ちなみに、『ラジオライフ』2011年3月号の他の記事では、ペットボトルのキャップからガソリンを製造する実験が面白かった。方法自体は単純で、然もありなんという感じだけれど、こんなに簡単にできるのかと虚を衝かれた。


 
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日野ミッドナイトグラフィティ 走れ!歌謡曲(文化放送、2011年2月1日(火)3:00-5:00)

○「日野ミッドナイトグラフィティ 走れ!歌謡曲」(文化放送、2011年2月1日(火)3:00-5:00)

 

この日の「日野ミッドナイトグラフィティ 走れ!歌謡曲」(文化放送、2011年2月1日(火)3:00-5:00)は、火曜日担当の松井陽子の最終回だった。

走れ!歌謡曲: 今週のゲストは水木ケイさん。そしてラストの放送。

この時期の降板は異例ではあるものの、ご主人の転勤先で、自身の田舎でもある福岡で主婦業に専念するとのこと。ともあれ、番組内では何らかのかたちでまた復帰したいとの意向を語っていた。

 松井陽子アナ主婦業に専念!2・1卒業へ(サンケイスポーツ、2011年1月19日)

松井陽子アナ主婦業に専念!2・1卒業へ
フリーの松井陽子アナウンサー

フリーアナウンサーの松井陽子(32)が昨年11月に結婚、夫の福岡転勤に伴って主婦業に専念することが18日、分かった。文化放送の歌謡番組「走れ!歌謡曲」(月〜金曜深夜3・0)の月曜パーソナリティーを務めているが、2月1日放送を最後に卒業する。

一般の会社員(44)と昨年11月に挙式。松井は長崎文化放送アナウンサーを経て、03〜09年にフリーとしてTBSのニュース専門CS局「TBSニュースバード」のニュースキャスターを務めた。

月曜JUNK「集院光 深夜の馬鹿力」(TBSラジオ、月25:00-27:00)が終っても起きている時は、文化放送にチューニングし直して聴きつつ寝ることが多かった。

松井アナは邪気のない語り口で、「大人になってもこんな感じでいられる人がいるんだなぁ」と思いつつ、それに対して、自分の心根の薄汚さを反省したりしていた。

リクエスト曲で最後にかかったのは加山雄三「フェアウェル(今は別れの時)」(1977年)。複数の人からリクエストがあった模様。


加山雄三「フェアウェル(今は別れの時)」(1977年)
 

この曲の歌詞に

別れのときが来たようだ
思い出をくれてありがとう
さよならめぐりあう日を
僕らは信じよう
太陽は一度消えても
あしたは海からまた昇る
笑いながら空高く
手を振りあおう

という一節があり、番組内の松井アナの愛称「夜明けの太陽・松井陽子」に引っ掛けた別れの曲ということでリクエストした人がいたようだ。

おそらく「走れ!歌謡曲」のリスナーは、中高年のオジサンが多いと思うけれど、そんなおっちゃんたちがパーソナリティーをよろこばせようと思って一生懸命ウマいことを考えていると思うと微笑ましい。ラジオ・ピープルはすばらしい。

松井アナ自身の好きな曲として荒井由美「やさしさに包まれたなら」(1974年)もかけていた。たまたまなのかもしれないけれど、シングル・ヴァージョンがかかっていた。ピアノのアルペジオで始まる、ちょっとテンポがおそい、『魔女の宅急便』のヤツ(アルバム・ヴァージョン)じゃないほう。


荒井由美「やさしさに包まれたなら」シングル・ヴァージョン(1974年)
シングル・ヴァージョンやさしさに包まれたなら - Yuming Brand
アルバム・ヴァージョンやさしさに包まれたなら - Misslim

 

「週刊ブンコム」Vol.196 (2011年1月20日)によると、後を引き継いで、2011年2月8日から3月1日までの4回は演歌歌手の南かなこが、3月8日からは歌手の伊藤美裕が、火曜日パーソナリティーを務めるとのこと。

「週刊ブンコム」Vol.196 (文化通信.com、2011.01.20発行)

南かなこは、かつて「走れ!歌謡曲」パーソナリティーを務めたことがある演歌歌手。最近も番組内で新曲がよくかかっていた。現在は、東海・北陸地方向けの「FMトワイライト」(NHK-FM、金18:00-18:50)パーソナリティーを担当中。

南かなこ オフィシャル・サイト
FMトワイライト:NHK

伊藤美裕は、日本コロムビア100周年記念「輝け!歌謡曲〜歌姫を探せオーディション」でグランプリを受賞し、2011年4月20日に「六本木星屑(スターダスト)」でにデヴューする新人歌手。現在は、文化放送制作の「ラジオアミューズメントパーク」(KNBラジオMORラジオ、月21:00-22:00)でパーソナリティーを担当している。

伊藤美裕の【ジユウケンキュウ】(公式ブログ)
ラジオアミューズメントパーク - Wikipedia


 
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徳川夢声市民賞

○徳川夢声市民賞

 

昨日の「土曜ワイドラジオTOKYO 永六輔その新世界」(TBSラジオ、2011年2月25日(土)9:00-16:30)を聴いていると、永六輔が「徳川夢声賞をもらったことがある」「このあいだは堀尾正明がもらった」という趣旨の発言をしていた。

そういえば以前、永六輔が、徳川夢声の日記に「永六輔、不愉快なり」と書いてあったと言っていたことがあるけれど……。

「徳川夢声賞」について、気になったので調べてみた。

徳川夢声市民賞とは、活動弁士として知られた夢声の出生地である島根県益田市と徳川夢声市民賞実行委員会の共催で、夢声を顕彰し、話芸に秀でた個人を表彰する賞として2001年から始まった。第8回(2008年)以降は、同委員会の単独主催。

第1回の受賞者は小沢昭一、最新回の第10回は堀尾正明。

第10回をもって終了。徳川夢声市民賞実行委員会が、これまでとは違うかたちで継続してゆく意向との話。

山陰中央新報 - 堀尾さんに徳川夢声賞授与

益田市の研究/堀江清一のブログ : 徳川夢声市民賞

歴代受賞者

  • 第1回(2001年) 小沢昭一(俳優)
  • 第2回(2002年) 中村メイコ(女優)
  • 第3回(2003年) 加賀美幸子(フリーアナウンサー)
  • 第4回(2004年) 永六輔(放送作家・タレント)
  • 第5回(2005年) 山川静夫(フリーアナウンサー)
  • 第6回(2006年) 浜村淳(タレント)
  • 第7回(2007年) 宇田川清江(フリーアナウンサー)
  • 第8回(2008年) 平野啓子(フリーアナウンサー)
  • 第9回(2009年) 山根基世(フリーアナウンサー)
  • 第10回(2010年) 堀尾正明(フリーアナウンサー)

ちなみに、この日の「土曜ワイド」では、酒の飲めない永六輔が、ゲストの松崎菊也が持参した手造り苺酒を飲んで調子がおかしくなり、番組の終盤に「自分の言っていることが全然聴こえない」と言っていたのが可笑しかった。生放送っておもしろい。


 
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思春期のラジオと無味乾燥な郊外生活:ドナルド・フェイゲンの場合

○思春期のラジオと無味乾燥な郊外生活:ドナルド・フェイゲンの場合

 

 

私は、その文化的風土を理由に、郊外の生活を無味乾燥だと考えるマイノリティーのひとりだったんだ。ジャズとブラック・ミュージック一般、ラジオの深夜放送、ヒップスター文化、ジャズ的価値観全般は、私が実際に送っていた生活に対して、活き活きとしたオルタナティヴのように思えたんだ。
(I was a member of that minority that thought, because of the cultural climate, life in the suburbs was arid.  Jazz and black music in general, late-night radio, hipster culture and the whole jazz ethic seemed like a vital alternative to the life I was leading.)

私がいちばん好きなミュージシャン、スティーリー・ダン(Steely Dan)のドナルド・フェイゲン(Donald Fagen, vo & kb)の言葉。彼らについて書かれた評伝、Brian Sweet, Steely Dan: Reelin' in the Years (Omnibus Book, 1994) p.199 の一節。

ここでフェイゲンが言っていることの根底にある実感は、忌野清志郎の歌の根底にある実感とまったく同じ。清志郎が高校の屋上でロックン・ロールやリズム&ブルーズに馳せた想いと、フェイゲンがジャズに馳せていた想いは同じだ。

フェイゲンはニュー・ヨーク市郊外(ニュー・ジャージー州パッサイク群)で思春期を送った。ラジオをモチーフにした彼の作品には、Steely Dan, "FM" (1978)Donald Fagen, "The Nightfly" (1982) がある。"The Nightfly" では、当時フェイゲンが聴いていたであろう深夜放送の雰囲気が作品化されている:


Donald Fagen, "The Nightfly" (1982)

 

私が思春期を送った町は郊外どころかド田舎だったけれど/だったからこそ、文化的風土の無味乾燥さという感覚はよく理解できる。私の町には、CDショップも映画館もなく、それどころか、書店はおろかコンビニすらなかった。いわゆる「文化的なもの」は全て町の外にあり、欲しければ行って取って来なければならなかった。

テレビは嘘くさすぎて「活き活きとしたオルタナティヴ」にはなりえないかもしれない。なにがしかの真実がそこにあると信じることができなければ、無味乾燥な生活を贖うことはできない。

私にとっても、無味乾燥な田舎の生活と活き活きとしたオルタナティヴとしての異世界を結んでくれたのはラジオでありました。

※蛇足

前掲訳文のなかの「ヒップスター文化」(hipster culture)とは、ザックリ言うと、白人のジャズ愛好者が涵養した文化のこと。日本で言えば、ジャズについて論じる村上春樹は、アメリカ文学経由でヒップスター文化の影響を受けているはず。「ヒップスター」から転じて後に「ヒッピー」(hippie)という言葉が生まれる。

○参考:
Dissent Magazine - Online Features - The White Negro (Fall, 1957) -(英語)
※ノーマン・メイラーによるヒップスター文化に関する論文。日本語訳も古書でなら入手可

ラジオな一曲(2):Steely Dan, "FM" (1978) (当ブログ内)


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第1回NHK・民放連共同ラジオキャンペーン「はじめまして、ラジオです。」(渋谷、2011年5月11日(日9:00-19:00))

○第1回NHK・民放連共同ラジオキャンペーン「はじめまして、ラジオです。」(渋谷、2011年5月11日(日9:00-19:00))

 

はじめまして、ラジオです。 | 第1回NHK・民放連共同ラジオキャンペーン

ラジオを聴いたことがない、ラジオの存在すら知らない高校生をターゲットに、ラジオの魅力をアピールするキャンペーン。NHKと民放連が共同開催。

やるんだったら、高校生じゃなくて中学生をターゲットにすべきだと思うのだけれど。

これをきっかけに、なぜ自分が中学生のときラジオを聴き始めたのか考えてみた。

部屋にテレビがなかった、「基礎英語」(NHKラジオ第2)を聴くとかなんとか言ってラジカセをせしめることができた、ゲームに興味がなかった、クソ田舎なので夜遊びする場所がなかった、わりと真面目なほうの生徒だったので夜は家にいた、そしてなんといっても,ラジオで面白い番組をやっていた……こんなところかなぁ。

あとは、親のいる居間を脱出して自分の部屋に戻るという行為が、ラジオを聴くという行為とシンクロしていたので、ラジオがより意義深いものに感じられたのかもしれない。

いま私が東京に生まれていたら、ひょっとしたらラジオなんかに全く興味をもたないかもしれない。

以下、イヴェント詳細を公式サイトより抜粋:

開催日時
2011年5月15日(日)午前9時~午後7時
会場
(1)NHK敷地内会場
(2)渋谷の街内・拠点会場
企画コンセプト
ラジオを聴いたことがない若者、さらにはラジオの存在すら知らない若者に、ラジオの魅力をアピールすることを主眼に、放送とWebによる事前のキャンペーンを展開、当日は渋谷の街を巻き込んだ活気に溢れた一大イベントを実施する。
今回のキャンペーンでは若者の中でも高校生を中心とする10代世代をターゲットに想定し、以下のポイントに留意して企画を構築する。
(1) 企画段階から若者たちと向き合って、活発なコミュニケーションを交わしながら彼らの心に刺さるイベントの実現を目指す。
(2) 現在放送している番組を知っていただく。
(3) ラジオの存在そのもの、そしてラジオが有するラジオメディアならではの魅力・使命を知っていただく。
(4) キャンペーンを通して、ラジオを知らない若者も魅力を感じるコンテンツを制作する。
(5) キャンペーンを通して、若者たちが自らの意思で参加したくなり、口コミしたくなる仕掛けを作る。
実施企画案
(1) 番組SHIBUYAジャック!
各局の人気番組が集結、日頃の放送の魅力を再現するとともに、この日限定の番組コラボ企画を実現。その模様を渋谷エリア限定で放送実施。(参加番組及び参加出演者は未定。)

(2) 高校生放送企画
「自分たちならこんな番組を作ってみたい!」
この日だけの特設スタジオで高校生たちの夢を実現。ラジオ局のスタッフ・パーソナリティがサポートする。

(3) 高校生イベント企画
高校生たちが自ら企画したイベントショーを実現。音楽・ファッション・アニメ・ダンス…。果たしてどんな出し物が登場するか!?

(4) 激論バトル!!ラジオはここがイケてる!ここがイケてない!
各局代表パーソナリティと高校生を中心とする若者たちとの激論トークセッション。ラジオの魅力と今のラジオに欠けているものの両方を見つけ出す。

(5) イチオシらいぶ!
「今回イチオシ!」と参加局が推奨するアーティストによる音楽ライブ。

(6) ラジオ体験ブース出展
ラジオの魅力・面白さ・使命をわかりやすく体験してもらえる各種ブースを出展。「歴史に残るラジオの巨人たち」の紹介、「radiko」の体験、「ラジオCM」傑作選の紹介、歴代ラジオ受信機の展示など。また阪神淡路大震災においてラジオが果たした役割など、安心安全メディアとしてラジオが持つ重要性もアピール。

(7) トレジャーハンターIN渋谷!
一般参加型の渋谷の街全体で行うスタンプラリー的ゲーム企画。渋谷の街内・拠点会場で実施する特別放送と連動して進行。渋谷の街で営業する企業とのコラボレーションも検討する。
(8) グランドフィナーレ~次回に向けて
NHK敷地内会場に参加リスナーや各局代表パーソナリティが集結。
当キャンペーンのイメージソングライブ、第1回キャンペーン宣言、次回開催の発表など。

実施企画案の(3)(5)(7)は、「イベントはイベント、ラジオはラジオ」という感じになりそうで、ラジオの浸透に役立つのかどうかあまりわからない。

だけど、(6)は私もチョッと見てみたい。

基本的には、応援しています。


 
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ラジオな一曲(31):Del Shannon, "Runaway" (1961)

○ラジオな一曲(31):Del Shannon, "Runaway" (1961)

 


Del Shannon, "Runaway" (1961) Runaway - Runaway With Del Shannon
 

この曲は、私がまだ九州の田舎にいた頃、「オールナイトニッポン」(ニッポン放送)の中で毎日流れていた。

厳密に言うと、番組の中で流れていたのではなく、CMの代りに流れている感じ。番組後半で聴いた記憶がある。

ひょっとしたら、東京ではCMが流れていて、私の地元の局では曲に差し替えられていたのかもしれない。まぁ、実際どうだったかは確認のしようもないけれど。他の局ではどうだったのかなぁ?

Del Shannon, "Runaway" (1961)

As I walk along
I wonder what went wrong
With our love
a love that was so strong
And as I still walk on
I think of the things we've done
Together while our hearts were young

I'm walkin' in the rain
Tears are fallin' and I feel the pain
Wish'in you were here by me
To end this misery
And I wonder I wa- wa- wa- wa- wa- wonder
Why ah why why why why   she ran away
And I wonder where she will stay
My little runaway run run run run runaway

I'm walking in the rain
Tears are falling and I feel the pain
Wishin' you were here by me
To end this misery
And I wonder I wa- wa- wa- wa- wa- wonder
Why why why why why she ran away
And I wonder where she will stay
My little runaway run run run run runaway
run run run run runaway

この他には、The Platters, "Smoke Gets In Your Eyes" (1958) なども流れていた。

これらの曲を聴くと、「オールナイトニッポン」後半の、眠気を通り越して頭が冴え始め、目尻目頭がピリピリし始めるあの時間帯を思い出す。


The Platters, "Smoke Gets In Your Eyes" (1958) Smoke Gets In Your Eyes - The Platters: Golden Hits
 

The Platters, "Smoke Gets in Your Eyes" (1958)

They asked me how I knew
My true love was true
Oh, I of course replied
Something here inside cannot be denied

They said someday you'll find
All who love are blind
Oh, when your heart's on fire
You must realize
Smoke gets in your eyes

So I chaffed them and I gaily laughed
To think they could doubt my love
Yet today my love has flown away
I am without my love

Now laughing friends deride
Tears I can not hide
Oh, so I smile and say
When a lovely flame dies
Smoke gets in your eyes
Smoke gets in your eyes


 
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NHKラジオ第1で民放ラジオ紹介番組「亀渕昭信のにっぽん全国ラジオめぐり」、2011年3月29日(火)スタート。

○NHKラジオ第1で民放ラジオ紹介番組「亀渕昭信のにっぽん全国ラジオめぐり」、2011年3月29日(火)スタート。

現在、NHK第1で隔週火曜日に放送中の「亀渕昭信のいくつになってもロケンロール」(NHKラジオ第1、隔週火21:05-21:55)が2011年3月15日(火)で終了する。

これに代って3月29日(火)から新番組「亀渕昭信のにっぽん全国ラジオめぐり」(NHKラジオ第1、隔週火21:05-21:55)がスタートする。全国のAM・FM民間放送の番組を紹介する番組らしい。

画期的。やるな、NHK。

番組終了のおしらせ(NHK:亀渕昭信のいくつになってもロケンロール)

亀渕昭信のいくつになってもロケンロール!:NHKブログ | おしらせ | 新番組スタートのお知らせ

以前、『朝日新聞』夕刊で連載していた「ラジオの時代」第1部のラジオ版といった感じになるのだろうか?

「ラジオの時代」第1部 いまどこかで何かが、『朝日新聞』夕刊(2008年6月30日(月)〜8月1日(金))総目次 (当ブログ内)

ただし、コミュニティーFMは紹介の対象に含まれないとのこと。残念。

別刊 朝日新聞 6月18日放送 | ビデオ | ジャーナリズムTV「朝日ニュースター」 | 衛星チャンネル - オフィシャルチャンネル
※隈元信一による亀渕昭信へのインタヴュー。


 
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月曜JUNK「伊集院光 深夜の馬鹿力」(TBSラジオ、2011年1月31日(月)25:00-27:00)

○月曜JUNK「伊集院光 深夜の馬鹿力」(TBSラジオ、2011年1月31日(月)25:00-27:00)

ただいま月曜JUNK「伊集院光 深夜の馬鹿力」(TBSラジオ、2011年1月31日(月)25:00-27:00)を聴取中。

伊集院が、いすゞのトラックのテレビCMおよび「いすゞ歌うヘッドライト~コックピットのあなたへ~」(TBSラジオ、1974年9月3日~2001年9月29日)の話をしている。

さっき伊集院が言ってたカッコいいCMってこれ?:

ISUZU:CMギャラリー

歌っているのはKAZCO。シンガーで、最近では中島美嘉・坂本真綾・福原美穂・平井堅などのツアーにコーラスで参加したり『涼宮ハルヒの憂鬱』テーマソング「ハレ晴れユカイ」などでコーラス担当しているとか。演歌歌手ではない。以前はこの曲を演歌歌手が歌っていたかもしれないけれど、詳細は不明。

=TOP= of KAZCO_website

いすゞ自動車関連で演歌歌手が代々歌っていた曲といえば、「歌うヘッドライト」のエンディング・テーマ「夜明けの仲間たち」もある。実は、この歌ちょっと好き:


麻生詩織「夜明けの仲間たち」
 

 
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「ラジオ批評ブログ——僕のラジオに手を出すな!」総目次(42)

○「ラジオ批評ブログ——僕のラジオに手を出すな!」総目次(42)

2010年12月のつづき:

名古屋のラジオ局を片っ端から見てきた(5):ZIP-FM

「アダチ区民放送局」(ネットラジオ)に影響されて、尾西のアルファ米を食す。

名古屋のラジオ局を片っ端から見てきた(6+):RADIO-i

ラジオな一曲(30)Nini Rosso, "Capriccio Romantico"(ニニ・ロッソ「夢のトランペット」)

RADIO-iのDJ、デイヴィッド・ヤナセのツイート「ソリテアを一日中やっていた営業」

山田五郎「デイキャッチャーズ・ボイス」なぜ “マンガ” “アニメ” だけが規制されるのか!?、「荒川強啓 デイ・キャッチ!」(TBSラジオ、2010年12月16日(木)15:30-17:50)

年末年始は、佐々木中『切り取れ、あの祈る手を——<本>と<革命>をめぐる五つの夜話』(河出書房新社、2010年)を読むことにした。

ディスク・ジョッキーの日(12月28日)

『ハイスクール!奇面組』で豪くんが「オールナイトニッポン」を聴いている回があったような気がするので、探して読んでみた。

名古屋のラジオ局を片っ端から見てきた(7):FM AICHI

輝く!僕のラジオ大賞 2010

2011年1月:

「多摩の昔」学生が番組 風景、生活ぶり伝える 中大放送研・加藤さんら(讀賣新聞<東京多摩>、2010年12月26日)

DJインタヴュー 駒田健吾(TBSラジオ)、『ラジオライフ』2011年2月号(三才ブックス)

オハイオ州コロンバスに、ラジオDJなみの美声ホームレスがいるらしい。

火曜JUNK「爆笑問題カーボーイ」(TBSラジオ)に出てきた店「Milky Way」(東京都豊島区東池袋1-12-8 富士喜ビル2F)

月曜JUNK「伊集院光 深夜の馬鹿力」(TBSラジオ)に出てきた「老眼めがね博物館」(東京都豊島区南池袋3-16-9)

ラジオパーソナリティ・小島慶子 オジキ、アゲイン『週刊プレイボーイ』No.1-2 2011年1月3-10日号(集英社)

小林信彦「本音を申せば」連載第633回「二〇一一年、正月のおはなし」、『週刊文春』2011年1月12日・新春特別号

「東京ウェッサイ」なぜ地域のメディアが必要なのか?(FMたちかわ:東京都立川市周辺 84.4MHz、2010年12月17日(金)19:00-20:00)

「ニッポン放送 批判」で検索してこのブログを見ている人がここ数日やたら多い件について。

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