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小林信彦「本音を申せば」第639回 「その街のこども劇場版」と「バーレスク」、『週刊文春』2011年2月24日号

○小林信彦「本音を申せば」第639回 「その街のこども劇場版」と「バーレスク」、『週刊文春』2011年2月24日号

※若干の加筆(2011年2月19日)

 

ライムスター宇多丸、小林信彦を動かすの巻。

今売りの『週刊文春』2011年2月24日号の連載コラムによると、小林御大が、「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」(TBSラジオ、2011年1月29日(土)21:30-24:30)の「シネマハスラー」のコーナーを聴いたのをきっかけに、井上剛[監督]『その街のこども 劇場版』(2010年)を観に行ったとのこと。

ぼくはこういう映画があるのを知らなかった。TBSラジオでライムスター宇多丸(歌丸ではない)が熱弁をふるったのがきっかけで、観る気になった。

小林信彦「本音を申せば」『週刊文春』2011年2月24日号

映画「その街のこども 劇場版」公式ホームページ


『その街のこども 劇場版』予告編
 

TBS RADIO 映画博徒の生き様が一目瞭然!ハスリングの記録・2011年 (ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル)
※上記ページの「1月29日その街のこども 劇場版」をお聴きください。

ラジオずきの小林御大のこと、たぶん聴いているだろうなと思っていたけれど、やっぱり聴いていた。文化放送のアニラジやニッポン放送のジャニタレを聴いているとも思えないから、聴いているとしたら「ウィークエンド・シャッフル」だろうな、と。

宇多丸は、かの小林信彦から映画評のコーナーを聴かれていると思ったら、きっと緊張するんじゃないかなぁ。ただ、小林御大はアイドル女優が好きそうだから、実は意外と気が合うかも。小林御大、以前に『週刊文春』誌上での品田雄吉との対談で、長澤まさみや綾瀬はるかの胸の話で盛り上がってたこともあるしなぁ。

ただ、小林御大は「シネマハスラー」のコーナーの、観る映画を賽の目で決めるというシステムに関しては誤解なさっているようで、いつも聴いている訳ではないのかもしれない。

※加筆

宇多丸が小林御大のコラムに登場するのはこれが2回目。このブログでも言及していたのにスッカリ忘れていた:

小林信彦「本音を申せば」第562回「最近の映画をめぐる三冊の本」『週刊文春』2009年7月16日号(当ブログ内)

さて、井上剛[監督]『その街のこども 劇場版』(2010年)

こういう映画は、テーマに関する道徳的判断とは別に、映画作品として観る価値があるのかという問題があり、観に行くかどうか常に逡巡してしまう。つまらなかった場合、テーマがテーマだけに批判しにくい。つまらなかった時に、つまらないと言った瞬間、指弾されるのではないかと危惧、憂患してしまう。倫理観を人質に取られている感じ。

でも宇多丸による絶賛を聴いて、私も興味をもっている。

この映画がお題になった1月29日の放送よりも、翌週(2月5日)の木村祐一[監督]『ワラライフ !!』(2010年)を扱った回での発言のほうが印象深い。

何気ない日常の出来事を断片的で浅薄にしか描けていない『ワラライフ !!』に比べて、『その街のこども 劇場版』(2011年)の「一見ふつうの会話、ふつうの歩き・散歩というところから、次第に、その、阪神淡路大震災という巨大な背景、要はふつうじゃない巨大な何か、大きな物語が浮かび上がってくる」という解説が秀逸だった。

週末観に行こうかな。

熊切和嘉[監督]『海炭市叙景』(2010年)も気になっているので、忙しい。

映画 「海炭市叙景」 公式サイト


『海炭市叙景』予告編
 

 
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