「QIC」第744回 <ParaTが斬る!「テレビカルチャーの終焉」>(ウェブラジオFMC、2011年1月16日配信)
○「QIC」第744回 <ParaTが斬る!「テレビカルチャーの終焉」>(ウェブラジオFMC、2011年1月16日配信)
もう先週分の配信になってしまったけれど、「QIC」第744回 (ウェブラジオFMC、2011年1月16日配信)の「ParaTが斬る!/テレビカルチャーの終焉」が面白かった。
ナショナルス・ポンサーの消滅、テレビ番組の「小粒化」、地上派とBSデジタル放送、テレビショッピングの増加、ネットワーク料などなどを手がかりに、ビジネス面からテレビカルチャーの終焉について考察している:
○FMC/QIC
※2011年1月16日放送分(第744回)をお聴きください。
配信後3週間聴取可能。
特に、キー局はBSデジタル放送を通じて地上派の番組を日本中に直接流すことでスポンサーを取り戻したいが、ネットワーク局の反対を受けて実現できないという話が興味深かった。
この図式を補助線にして、BSデジタル放送を radiko に置き換えて考えてみると、radiko に対する見方が少し変ってきて、当「ラジオ批評ブログ」としても興味深い。
以下は私の邪推なので、話半分で読んでください。
もし、radiko が日本中で接聴けるようになれば、地方のリスナーは直接東京の番組を聴くようになり、地方の番組が聴かれなくなるおそれがあるという考えがあるかもしれない。私のような一介のリスナーは、ラジオの問題をビジネスの問題として考える視点が希薄で、専ら放送文化の問題としてロマン主義的に考えがちなので、「だったら地方も負けないように面白い番組をつくればいいじゃないか」と考えるかもしれない。
しかし、これまで radiko の問題をこのような中央と地方の文化摩擦問題だと思い込んでいたけれど、実はネットワーク問題なのではないかと思えてきた。
もし radiko のサーヴィス・エリア制限がなくなり世界中(事実上は日本中)どこででも聴けるようになれば、スポンサーはネットワーク局を介さずに全国に向けてCMを流せるようになる。ローカル向けのCMも全国に流れることになれば、コストパフォーマンスの良さから、大手スポンサーがキー局・準キー局に戻ってくるかもしれない。
ラジオのIPサイマル放送の足かせになっているのが、著作権や放送法の問題というより、むしろネットワークの問題だ考えると、ネット局のないラジオNIKKEI がインターネット利用に関してフット・ワークが軽いもの、県域局がなかなかできなかった番組のネット配信をコミュニティーFM局がサイマルラジオでやすやすと実現してしまったのも納得できる。
まぁ、全て素人リスナーの勘ぐりですけどね。
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