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「東京ウェッサイ」なぜ地域のメディアが必要なのか?(FMたちかわ:東京都立川市周辺 84.4MHz、2010年12月17日(金)19:00-20:00)

○「東京ウェッサイ」なぜ地域のメディアが必要なのか?(FMたちかわ:東京都立川市周辺 84.4MHz、2010年12月17日(金)19:00-20:00)

密かに応援しているFM小金井。今まで2回ほど聴きに行った。

FM小金井 88.8Mhz ホーム地図

FM小金井(東京都小金井市本町6丁目 シャトー小金井周辺:88.8MHz)(当ブログ内)

そのFM小金井の方がたが「なぜ地域のメディアが必要なのか?」と題して FMたちかわ(東京都立川市 84.4MHz)の「東京ウェッサイ」(2010年12月17日(金)19:00-20:00)にゲスト出演していた。私は23区、いわば「東京イッサイ」の住民なのでポッドキャストで聴取。

なぜ地域のメディアが必要なのか? | 東京ウェッサイ(ソーシャル エンタテインメント ラジオ)
※上記ページからポッドキャストで番組を聴取可能。

ゲストはFM小金井の、加藤 創大光寺邦彦の両氏……ひょっとして、この加藤さん、廃局したエフエム多摩の番組企画をネットラジオで引き継いでいる中央大学の学生さん? 色んなところでご活躍中なんですね。

多摩むかし探訪

閉局エフエムの看板番組 中大生が継承(東京新聞、2010年12月8日夕刊) (当ブログ内)
「多摩の昔」学生が番組 風景、生活ぶり伝える 中大放送研・加藤さんら(讀賣新聞 東京多摩版、2010年12月26日)(当ブログ内)

放送内でミニFMキットをつくるといいですね、という趣旨の話が出ていたけれど、ぜひやってほしい。

ラジオに貴賎なし!

私は、こういう話を聴くのが愉しくてしょうがないのだけれど,このブログでミニFM・コミュニティーFM・ネットラジオの話題を取り上げたときは、普段よりもアクセス数がガクンと落ちる。逆に、人気お笑い芸人が出ている地上派のラジオを取り上げるとアクセス数が伸びる。

仕方のないことではあると諦観しつつも、「みんな結局、ラジオが好きなんじゃなくて、有名人が好きなんだな。豚は死ね、ラジオ狼は生きよ! ラジオに貴賎なし!」と心密かにうそぶいている。

だって、ラジオ・ファンとして、なんか悔しくない?

地域メディアの問題と方法

これは、私の印象でしかないけれど、地域メディアのいちばんの問題点は、地域にメディアがあることを地域の住民が知らないということではないかと思う。

多くの人のメディア的な関心は周辺→中央という磁場に引きつけられて、地域には耳目が集まりにくい。みんな東京の真ん中へんを遠く望んでばかりで、灯台下暗し状態。

この問題を解消するには、地域メディアの活動を、地域住民の前で可視化するしかない。

ラジオを聴く人自体が減ってきている昨今、電波を通じたファースト・コンタクトを期待するのはやや心許ない。中央のキー局などと違って、相対的に狭いエリアを対象にする地域メディアの場合、やっているところをその場で最初に見せてしまったほうが話が早いし解りやすい。

その点、FM小金井は頻繁にイヴェントを開催したり、誰でも見学できる場所にスタジを設置したり、地域への浸透に努力なさっている様子。

ミニFMはソーシャル・ネットワークの嚆矢だ

1980年代あたりから、それまでは個人がアクセスするには障壁が高く、官や企業が主たるユーザーだったテクノロジーが一気に大衆化・パーソナル化し家庭に浸透していった。パソコンなどはその最たる例。お上による権力・生産手段の独占を草の根の個人が掘り崩すことがクールな時代だった。

ここ数年来は、facebook や Twitterなど、ソーシャル・ネットワークが流行っている。ロバート D. パットナムを引くまでもなく、資本主義社会のここ数年の変容とリンクして、人間関係の横の広がりが価値を増し、世の関心が個人(パーソナル)から社会(ソーシャル)へ移ってきているのだろう。

後知恵ではあるけれど、ウェブサイトではなくリアル・サイトに人が集まって人間関係が生まれるという意味では、ミニFMは、今日的な視点に照らせば、パーソナル・メディアというよりもソーシャル・メディアだった。facebook や Twitter を四半世紀以上も先取りするソーシャル・ネットワークの嚆矢だったんだなぁと、想いを新たにした。

* * *

FM小金井は、JR武蔵小金井駅周辺、88.8MHzで聴取可能。東京都小金井市本町6-5-3 シャトー小金井の1Fのスタジオから放送中。

カワイコちゃんも出演してるよ……って言うと、みんなも聴きに行くかなぁと思って。


※FM小金井スタジオ
 

東京のミニFM局リスト(当ブログ内)


 
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