松村邦洋『武将のボヤキ——松村邦洋のお笑い裏日本史』(武田ランダムハウスジャパン、2010年) featuring「織田信長のオールナイトニッポン」
○松村邦洋『武将のボヤキ——松村邦洋のお笑い裏日本史』(武田ランダムハウスジャパン、2010年) featuring「織田信長のオールナイトニッポン」
書店で、ラジオの本は、芸能・タレント本コーナー、理工書コーナー、人文書コーナーにある。
ラジオ番組に関する本を芸能・タレント本コーナーで、ラジオ受信機・技術に関する本を理工書コーナーで、メディア論的なアプローチの本は人文書コーナーで探す。そういう巡回コース。
本日も池袋のジュンク堂3階のタレント本コーナーで、ラジオの本を探していると、ラジオの本ではないけれど、こんな本を発見:
松村邦洋『武将のボヤキ——松村邦洋のお笑い裏日本史』(武田ランダムハウスジャパン、2010年)。
戦国武将をはじめ、平安時代から明治時代までのさまざまな歴史上の人物になりきり、人生を振り返ってボヤくという内容。
「やっぱ殺しときゃよかったよ、頼朝。
おかげで平家滅亡だよ(泣)」by 平清盛
何が「風林火山」だよ! 「動かざること山の如し」って家の中ゴタゴタ動いてたじゃねーか!(武田勝頼)
出る杭は打たれる。大人しくお茶だけやっとけばよかったです。(千利休)
わしもせっかく頑張ったんだから、せめて大政奉還ぐらい見たかったよな〜。(高杉晋作)
あの日ばかりはわしも油断してたぜよ!(坂本龍馬)
新撰組で名を上げたまではよかったけど、池田屋までがピークだったな。(近藤勇)
などなど。
ここで当然思い出されるのは、松村邦洋の鉄板ネタ「織田信長のオールナイトニッポン」。
2005年には「オールナイトニッポンR スペシャルナイト ほぼ織田信長のオールナイトニッポン「本能寺の変」スペシャル」(ニッポン放送、2005年6月25日(土)27:00-28:30)を放送。その後、「爆笑問題の日曜サンデー」(TBSラジオ,2008年4月20日(日)13:00-17:00)でも披露された:
○オールナイトニッポンR・ほぼ織田信長のオールナイトニッポン「本能寺の変」スペシャル(ほぼ日刊イトイ新聞 - オールナイトニッポンを偲ぶ。)
※注意:ページを開くと音が出ます。
『武将のボヤキ』にも、「スペシャルイシュー 織田信長のオールナイトニッポン!」として収録(pp.106-111)。「オールナイトニッポンR」版を紙上で再現したもののようで、上の動画の「日曜サンデー」版より長く、構成も違う。
前掲書には、計39人の歴史上の人物のボヤキ以外に、「マニアックな日本史」と題して次のようなコラムも収録:
- 忘れられない大河ドラマといえば『草燃える』
- もし信長、秀吉、家康がバラエティタレントだったら?
- 豊臣VS徳川、プロ野球の陣
※豊臣 vs 徳川を、阪神 vs 巨人に喩えたコラム - 一番おもしろい大河ドラマ『花神』
私は日本史にはそれほど詳しくないけれど、なかなか愉しめた。詳しい人は、さらに愉しめるはず。
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