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名古屋のラジオ局を片っ端から見てきた(6):RADIO-i

○名古屋のラジオ局を片っ端から見てきた(6):RADIO-i(名古屋市東区東桜1-10-37)

名古屋に行ったのを機に名古屋市内のラジオ局を片っ端から見てきた報告の6回目。

今回は RADIO-i(愛知国際放送)。周波数はNACK5(埼玉県)と同じ 79.5MHz。コールサインはJOGW-FM。2000年4月1日開局。RADIO-iではDJのことを「iJ」と呼ぶ。

RADIOi -Feel the waves,Soothe your mind.- 79.5MHz地図

1995年の阪神・淡路大震災を機に、災害時などに在日外国人にライフ・ライン情報などを提供することを大義として FM COCOLO(大阪府:1995年開局)、InterFM(東京都:1996年開局)、Love FM(福岡県:1997年開局)などの外国語放送局が開局した。2000年開局のRADIO-i はこれに加えて、2005年開催の愛・地球博を控えて地域の国際化をはかることも設立の目的だったとか。


このビルの6Fに入居。
ラジオ局の存在を感じさせる掲示物等は特になかった。
屋上に「キャベジンコーワ」の広告。
興和株式会社関連のビルとのこと。
 

RADIO-i は意外なことに、興和株式会社の100%子会社。キャベジンとかバンテリンとかの、あのコーワですよ。

コーワグループ「radio-i」〜どこよりもHOTなラジオ・エンターテイメント!〜(Internet Archive のキャッシュ:「あいちのこだわりライフマガジン | あいちま」内)

余談ですが、米倉涼子がロデオ・マシーンに乗っていたバンテリンのCM、大好きだったなぁ。米倉涼子のキャリアでいちばんのハマり役だったと私は思っているのですが。

カメラは見た! 着実にダンピング中?米倉涼子バンテリンCM(Internet Archive のキャッシュ:「魅惑のモナムール」内)

コーワは、元もと綿布問屋として創業し、製薬・精密光学機器・映像音響機器製造などに展開。現在も各種貿易・製造業をフィールドに事業内容は多岐に渡っている。ちなみに、RADIO-i のサーバー(送出システム)はコーワ製のAPM700を使用しているのだとか。

どの国際放送局にも共通した問題だが、経営は苦しい。

コーワからの出向社員による運営で経費節減を図ったり、コーワの電子機器販売事業を請負うことで収益増を目指したが、経営は改善せず、2010年9月30日で閉局することが決定している。県域局では初の閉局。CROSS FM(福岡県) のようなかたちでの新たな事業主体による放送事業継続も叶わなかった。今年の4月1日で10周年を迎えていた。

外国語FMラジオ放送「RADIO-i」が閉局発表-リスナーから惜しむ声相次ぐ - サカエ経済新聞


最終日は17時間の生放送。

確かに、ラジオの外国語放送を誰が聴くのかという問題はある。

外国人が聴くのだろうか? おそらく彼ら/彼女らは衛星放送やケーブル・テレビなどで母国のテレビ局を見ているはず。ただでさえラジオを聴く人が減っている上に、英語などの外国語が解る人にターゲットが絞り込まれてしまうと、ビジネスとしてはかなりツラそう。

ともあれ私も、時間が合えば、例の鍵穴なんぞを使って閉局の瞬間に立ち会いたいと思っている。

ちなみに、RADIO-i のスタッフ4人が10月1日に RADIO-i のイデオロギーを継承したインターネット・ラジオ局 RADIO-iSCAPE を開局予定とか。応援しています。ご健闘を。

RADIO-iSCAPE ambient music from nagoya japan on USTREAM

次回は RADIO-i 閉局について


テレビ塔と久屋大通公園の噴水「希望の泉
 
* * *

名古屋のラジオ局を片っ端から見てきた

名古屋のラジオ局を片っ端から見てきた(1):NHK名古屋放送局

名古屋のラジオ局を片っ端から見てきた(2):CBCラジオ

名古屋のラジオ局を片っ端から見てきた(3):東海ラジオ

名古屋のラジオ局を片っ端から見てきた(4):MID-FM

名古屋のラジオ局を片っ端から見てきた(5):ZIP-FM

名古屋のラジオ局を片っ端から見てきた(6):RADIO-i

名古屋のラジオ局を片っ端から見てきた(6+):RADIO-i

名古屋のラジオ局を片っ端から見てきた(7):FM AICHI


 
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コメント

ネットの裏技で最後のコールサイン
読みまで聴いてました。

>JOGW-FM こちらはRADIO-i 
>愛知国際放送です
>名古屋 送信周波数79.5MHz 出力5KW
>豊橋 送信周波数83.0MHz 出力50W
>浜松 送信周波数79.9MHz 出力100Wで
>2000年4月1日から10年6ヶ月に渡って
>お送りしてまいりました

>JOGW-FM こちらはRADIO-i 
>愛知国際放送です

>これをもちまして 当局の放送を全て終了
>させていただきます
長らくのご声援 本当にありがとうございました

この後、数分後。ノイズが。

心地良い洋楽系放送局がこうやって
消えてゆくのかと、まるで目の前で文明
が消えてゆくような感じでしたね。

10代の頃から聴いてきたラジオ人生
でここまで虚しい気持ちになったのは
そうはありません。

投稿: Q@N | 2010年10月 1日 (金) 08時48分

私がクルマの中で聴くのはRadio-iでした
運転しながら心地よい喋りと音楽をいつも聴いていたのですが
閉局はただただ残念です

投稿: 杏仁 | 2010年10月 1日 (金) 12時33分

そうですね、早いものでもう1年以上すぎましたねぇ。昨年の9月30日、最後のアナウンスが流れ砂嵐が現われましたね、最後まで聞いていました、洋楽と海外指向が強いわたしにとって(貧しいので海外旅行にいけない悔しさ丸出しですが)とても残念でした。イタリア村もそうですが、名古屋というところはいとも簡単に文化的財産(?)を放棄するところみたいですね。政界・財界を問わずやっぱり田舎モノ根性が抜けない、封建制度から抜けきらないみたいなところがありますよね。中日ドラゴンズから全国区の選手が出てこない、これも何か関連するみたいで・・・・・。

投稿: nash | 2011年11月 1日 (火) 14時23分

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