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ラジオな一曲(25):谷山浩子「電波塔の少年」(2002年)

○ラジオな一曲(25):谷山浩子「電波塔の少年」(2002年)

 


谷山浩子「電波塔の少年」(2002年)
 

最近たまたま知った曲。

比較的新しめの曲だけれど、ファンのあいだではかなり人気のある曲らしい。

基本的には、片想いを届かない電波に喩えた歌なのだろう。

きみへと飛ぶよ
僕は電波星も越えてゆく
言葉と歌を抱いて
寒い夜の空を走る

この部分のテンポが醸成する速度と寂寞さが何とも言えない。

「言葉と歌を抱いて/寒い夜の空を走る」だから、やっぱりラジオの電波だな。

ラジオ・ファンとしては、「電波塔の少年」に擬人化されたラジオの孤独なモノローグとして、ラジオが聴かれなくなってゆく様を歌った寓話として聴いても切ない。

それに、単なる悲恋にとどまらない、もっと根源的な孤独を感じる。

特に、「誰も僕には届かない」という言葉から垣間見られる孤独と自意識に、少年時代の自分を思い出して、心がヒリヒリする。他者の存在に怯える、不完全な、蛹のような自我。

※当ブログ内の関連エントリー:

オールナイトニッポンコンサート(文京シビックホール、2010年10月17日(日))


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