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『2011年 新聞・テレビ消滅』(文春新書、2009年)の佐々木俊尚氏が twitter でこのブログに言及して下さったようです。

○『2011年 新聞・テレビ消滅』(文春新書、2009年)の佐々木俊尚氏が twitter でこのブログに言及して下さったようです。

ここ何日かアクセス数が増えて不思議に思っていたのですが、このブログの下記エントリーが、はてなのトップ・ページに出たり、その他ポータル・サイトやリンク・サイトに載ったようです。もう、あらかた消えてますけど:

オールナイトニッポンのスポンサーが異常に減っているのに気付いた。(当ブログ内)

それで充分よろこんでいたのですが、再びアクセス数がアップし(というより「サージ」し)、何事かと思いアクセス解析してみると、ジャーナリストの佐々木俊尚氏が twitter で言及して下さった模様。ありがとうございます。『2011年 新聞・テレビ消滅』(文春新書、2009年)で有名なかたですね。私も読みました。

Twitter / 佐々木俊尚: そんな事態になっているのか。再生できるか、その前に破 ...

twitterってスゴいですね。「twitterなんて、どうせ2ちゃんねるを微分したようなヤツだろ?」ぐらいにタカを括ってました。まぁ実のところは、twitterがスゴいんじゃなくて、佐々木氏の影響力がスゴいんですよ。twitterを脱神話化してみた。

最近上梓された『電子書籍の衝撃』(ディスカヴァー・トゥエンティワン、2010年)も興味深く拝読しました。ラジオのミニコミ誌を出したりもしているので、第3章「セルフ・パブリッシングの時代へ」のアマゾンDTPの部分が興味深かったですね。アマゾンDTPは日本語にはまだ対応していませんが、対応したらという想定で電子出版の手順などが解説されています。

同書によると、10タイトルぶんのISBNが16,800円で取得できるとか。けっこう安いですね。もっと払わされるのかと思っていました。

まぁ、私の場合は自前のメディアをもつことを目的にミニコミ誌を発行しているのであって、市場のダイナミズムや情報技術を梃子にして利潤の極大化を企図するボッタクリ資本主義には興味がありません。ただ、向学のためにISBNの取得などを経験してみたいという気はしています。

佐々木氏といえば、孫正義氏との対談がUstreamで生中継されて話題になりました:


 

 

孫正義×佐々木俊尚「光の道」対談
 

孫氏による愛国心についての言及や、SIMロックの話ばかりが注目されているようです。せっかくのロング対談が中途半端な新自由主義的関心でつまみ食いされて、あっという間に消費されてしまっている気がして勿体ないですね。

ちなみに、私がいちばん興味深いと思ったのは、SIMロックの話の後の質問で出てきた、情報技術と世論形成・政策決定プロセスの話。

東浩紀が「文化系トークラジオ Life」(TBSラジオ、2009年5月24日(日)25:30-28:00)で言っていた、Google とジャン-ジャック・ルソー(Jean-Jacques Rousseau)の「一般意志」の話を想い出しました。その後「一般意志2.0」として提示しているみたいですね。

文化系トークラジオ Life(TBSラジオ、2009年5月24日(日)25:30-28:00)(当ブログ内)

「一般意志2.0」という言葉で僕が何を言おうとしているか.... - takadat tumblr.

「人々は十分にinformationを与えられて,まったくcommunicationをせず,deliberateするとき,一般意志が立ち現れる」(東浩紀)と言われてしまうと、ブラック・ボックスっぽいし、「ホントに立ち現れるかよ?」と疑ってしまう。ルソーだけに、いかにも西洋近代主義っぽくないですか?

個人の deliberation の個別性や恣意性が完全情報ごときで雲散霧消するとは思えない。むしろ個人の私的利害が、密封状態で「発酵」してシュールストレミング状態になりそう。

よって、疑り深い私には、プロセスの透明性を担保しつつ私的利害の相克("communication" と呼んでもよい)を開示するやり方のほうが安心できる。

考え方が古いのかな、オレ。

Google

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コメント

さすが超一流のブログは違うなぁ・・・。

私のようなクソブログとは違って・・・。

私も以前、このことはラジオ中毒でもその前のブログでは3年も前に取り上げているけど、私の文章は見向きもされない。

おそらく、この佐々木さんという方は、無論私のブログなど、ご存知ないでしょうね・・・。

投稿: とくなが | 2010年6月 6日 (日) 22時10分

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「消滅」と言っても会社ごと消滅するわけではない。 マスメディアの「マス」が消滅し、その他大勢のメディアと同列になり YouTubeやGoogleニュース、ヤフートピックスという コンテナに乗せられてユーザの元へコンテンツが届く。 ネット側に身を置く者としては上記は重々...... [続きを読む]

受信: 2010年10月28日 (木) 21時38分

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