ラジオな一曲 (19): Louis Armstrong, "What a Wonderful World" (1968)
○ラジオな一曲 (19):Louis Armstrong, "What a Wonderful World" (1968)
Louis Armstrong, "What a Wonderful World" (1968)
この曲は、バリー・レヴィンソン[監督]『グッドモーニング、ベトナム』Good Morning, Vietnam(1987年)の劇中歌として使われている。
『グッドモーニング、ベトナム』は、ヴェトナム戦争時にAFRS(Armed Force Radio Service)のDJだった、エイドリアン・クロンナウアー(Adrian Cronauer)が主人公の映画。実在の人物をモデルにしたフィクション。
古い曲かと思っていたら、1968年の作品で、単に劇中歌として偶然使われたというわけではなく、実際にヴェトナム戦争中に反戦の思いを込めてつくられた曲とのこと。平和な風景を歌うことでヴェトナム反戦の意思表示をしている。
何気ない日常を歌う反戦歌という意味では、シカゴ(Chicago)の "Saturday in the Park" (1972) と同じ趣向。
映画では、"What a Wonderful World" をBGMに、ベトナムの農村や街が戦火に巻き込まれて行く様子が描写される。
終盤の歌詞はこうだ:
I hear babies cryin', I watch them grow.
They'll learn much more than I'll ever know.赤ん坊の泣き声を聴き、成長を見守る。
子ども達は、私よりずっと賢い大人になるだろう。
ヴェトナム戦争後に生まれた若い兵士たちが、現在、アフガンやイラクに展開中。
戦争はいかんよ。
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