大人は判ってくれない 第2回「Goodbye, DJ」(フジテレビ、1992年1月23日(木)20:00-20:54)
○「大人は判ってくれない」第2回「Goodbye, DJ」(フジテレビ、1992年1月23日(木)20:00-20:54)
唐突に思い出したテレビ・ドラマがあるので、それについて書いてみる。
「大人は判ってくれない」(フジテレビ)というオムニバス・ドラマのエピソードで、「Goodbye, DJ」という話。
「大人は判ってくれない」の前後に放送していた「世にも奇妙な物語」が奇妙な味の短編であったのに対して、「大人は判ってくれない」は少しお洒落なヒューマン・ドラマという感じ。もちろん、番組名はフランソワ・トリュフォー監督の映画から採っている。案内役は斉木しげるだったかなぁ。
さて、「Goodbye, DJ」の出演者は(おそらく)すべてアメリカ人、台詞も英語で、日本語字幕が出ていたはず。そのことも含めて、不思議な違和感と余韻が残る話だった。今でも時どき、このドラマのことを想い出す。
だいたいこんな話:
アメリカのとある町の3人の少年——ケヴィン(Kevin)、セス(Seth)、ハンク(Hank)だったはず——は、地元ラジオ局の DJ B の番組に夢中。
なんとかリクエストをかけてもらうために、癌で余命幾ばくもない友だちに聴かせたいというウソのリクエスト・カードを送る。
次の放送で、リクエストしたザ・テンプテイションズ(The Temptations)の「マイ・ガール」"My Girl" (1964年)が流れる。よろこぶ少年たち。
それから、「マイ・ガール」が放送で毎回かかるようになる。意気揚々と得意げにラジオ鳴らしながら町を歩く3人。
しかし、日が経つにつれて良心の呵責を覚え始めた3人は、ウソをついたことを謝るために、意を決してラジオ局に赴く。
3人が、応対した局員に真相を告げると、彼は愕然とする。
少年たちが案内されたスタジオに DJ B の姿はなく、テープが回っている。
DJ B は癌ですでに亡くなっており、亡くなってからは、生前に録音された番組が放送されていたことがここで判る。
その後しばらく時間が経って、そのラジオ局をひとりの人気DJが訪れる。そのDJは、誰あろう、かの3人の少年のうちのひとりだった——という話。
記憶も朧で、確認する術もないので、細かい部分の正確さは保証できない。
このシリーズはヒットしなかったとのことで、VHSにもDVDにもなっていないはず。
内容など、詳しくご記憶の方はご教示ください。
私以外にも、印象深く記憶している人がいるかなぁ?
The Temptations, "My Girl" (1964)
| 固定リンク
「メディアに取り上げられたラジオ」カテゴリの記事
- ラジオ局売上高ランキング(関東)令和3(2021)会計年度(2023.02.18)
- 在京ラジオ局新規採用者数一覧(1987〜2021年度)(2023.02.18)
- リクエストの日(10月25日)(2017.10.24)
- 東日本大震災発生から5年。「区切り」は言及する人の立場を選ぶ。(2016.03.11)
「番組評以外のラジオの話題」カテゴリの記事
- ラジオ局売上高ランキング(関東)令和3(2021)会計年度(2023.02.18)
- 在京ラジオ局新規採用者数一覧(1987〜2021年度)(2023.02.18)
- 参議院議員選挙:東京圏ラジオ局の開票速報番組一覧(各局、2022年7月10日(日))(2022.07.08)
- 在京ラジオ局新規採用者数一覧(1987〜2020年度)(2022.02.12)
- ラジオ局売上高ランキング(関東)令和2(2020)会計年度(2022.02.12)
「ラジオ」カテゴリの記事
- ラジオ局売上高ランキング(関東)令和3(2021)会計年度(2023.02.18)
- 在京ラジオ局新規採用者数一覧(1987〜2021年度)(2023.02.18)
- 参議院議員選挙:東京圏ラジオ局の開票速報番組一覧(各局、2022年7月10日(日))(2022.07.08)
- 在京ラジオ局新規採用者数一覧(1987〜2020年度)(2022.02.12)
- ラジオ局売上高ランキング(関東)令和2(2020)会計年度(2022.02.12)
コメント
はじめまして。
たまたま検索で来ました。
同じタイミングでこのドラマのことを思い出している人がいてビックリ!!
うれしいね。
確かに印象的だった。
でもDJがラジオ局に来るとこが始まりだったような気もする。
投稿: DJ・C | 2010年5月14日 (金) 16時42分
この番組の情報が少なく、検索で引っかかったこちらにたまたま来ました。
「世にも~」が大好きで、その流れで後番組のこちらもよく見ていました。そのエピソードの中で今でも一番覚えているのがこの話です。
「ニューシネマパラダイス」にも通じる、子供の頃の思い出を忘れずに大人になった主人公が、その思い出の場所に戻ってくる、というプロットは昔から私の涙腺を刺激します。
機会があればまた見てみたいものです。
投稿: | 2010年9月 9日 (木) 14時55分
同じく検索でこちらにたどり着きました。
冒頭は、DJがスタジオに入ってくるところから、
だったかと思います。
ごめんなさいを言いに行った少年が案内されたブースには
すでに亡くなったDJのオープンテープが回ってたシーンが・・・
エンディングの久石譲さんの曲と
犬と海岸を歩く老人の長回しがまた余韻を引いて印象的でした。
投稿: VoKou | 2010年9月24日 (金) 11時23分
はじめまして!私もこのオムニバスドラマのファンでした。当時高校3年生だった私はロックが大好きで毎日大音量で家中騒がしく鳴らしていました。そんな私がこのドラマを見るようになり人生観や物の捉え方に変化したことを覚えています。 エンディングで久石譲さんの曲が流れ終えたあとの心の温かさや淋しさの余韻がなんとも言えず、未だに引きずっております。もう一度放送して頂けないでしょうか。
投稿: EM | 2012年12月26日 (水) 22時03分
私もこれ、心に引っかかりまして、当時再放送を録画したビデオを何度も見たものです。そのビデオを実はデジタル化して持ってます。
投稿: kevin turner | 2014年10月11日 (土) 23時42分
数年に一度思い出したときに見ています。確かに印象深い、記憶に残るドラマでした。このシリーズは他に岸本加世子、益岡徹、遠野凪子の子役時代、外国物でスリのヒッチハイカーの話が良かった。
投稿: | 2015年7月24日 (金) 13時46分
昔このドラマを見て、なんという番組だったのかなとずっと探していました。感動的な物語でしたね。世にも奇妙な~かと思いビデオも探しました。でも記憶が違っていたのですね。もう一度機会があれば見てみたいです。なんとか見られないかな?だれかビデオ貸してもらえないかな?
投稿: ナイジェル | 2015年11月29日 (日) 13時59分
このドラマがずっと気になっていて検索してたどり着きました。(かなり投稿から時間経ってしまいましたが...)
すごく印象に残っています。
DJ Bの録音の最後に確かオンエアされない部分があって、言葉は忘れてしまいましたが、自分は癌の子供の為に曲をかけつづけなけなければならない、様な事を言っていた気がします。
感動して涙が止まらなかった事を覚えています。
出来ればもう一度見たいです。
投稿: みや | 2016年4月20日 (水) 05時55分
ふと思いだして検索して辿り着きました。
DJの人の誠実さというか、同じ病をと闘っている
架空のリスナーの為に曲をかけ続けるという
そういう気持ちが胸に刺さって、僕もそんな大人になりたくて
でもなかなかなりきれなくて、もう数十年。
今でも、DJの彼みたいな人間になりたいと、夢を諦めずにいるのです。
投稿: | 2016年11月 7日 (月) 01時13分
城達也さんのジェットストリーム(最終回)を聞くたびに、このドラマを思い出します。
投稿: | 2018年3月13日 (火) 00時38分
https://m.youtube.com/watch?v=cpYTxABc7cw
YouTubeに出てますね。
消される可能性があるので今だけかもしれませんが。
久しぶりに見れて感動しました!
投稿: インクカズ | 2018年11月 7日 (水) 05時25分