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安住紳一郎の日曜天国(TBSラジオ、2009年12月20日(日)10:00-12:00)

○「安住紳一郎の日曜天国」(TBSラジオ、2009年12月20日(日)10:00-12:00)

この日は「一都九県リスナー確認調査」だった。

にち10ポッドキャスティング 2009年12月20日放送分「一都九県リスナー確認調査」

にち10ポッドキャスティング 2009年12月27日放送分「一都九県リスナー確認調査・結果報告」

これまではTBSラジオのみの放送だったので「一都六県リスナー確認調査」であったが、この日はイレギュラーでTBSラジオ以外に青森放送・信越放送・山陽放送にも番組がネットされたため、「一都九県」に拡大して調査が行われた。

ちなみに、山陽放送は6つのすべての送信所から同じ周波数(1494kHz)で放送しており、これを「同期放送」(精密同一波放送)と呼ぶそうだ。山陽放送は、この同期放送を日本で初めて成功させた局とのこと。「世界一キレイな電波」の局で、「業界では大変信じられないこと」なのだとか。

さて、私は「にち10」リスナー歴が浅いほうなので、「リスナー確認調査」を初めて聴いたのは2008年だったと思う。

にち10ポッドキャスティング  2008年12月14日放送分「一都六県リスナー確認調査 2008」

にち10ポッドキャスティング  2008年12月14日放送分「一都六県リスナー確認調査2008・結果報告」

このとき「ウマい企画だなぁ」と思った記憶がある。

というのも、自分の家の近所の市町村名がラジオで読み上げられると親近感をおぼえ、番組が気になってしまうからだ。都心に住んでいる人はそれほどの感慨はないかもしれないけれど、地方在住の人はなおさら感ずる所があると思う。私は東京23区在住だけれど、マイナーな区なので、ウチの区が話題になると結構うれしい。

そういえば、放送作家の鶴間さん(鶴間政行)の著書にも、投稿を読むときは市区町村まで読み上げるようにするとリスナーの側の親近感が高まるというようなことが書いてあった。

ただ、2008年に比べると、2009年のリスナー確認調査はやや低調で盛り上がりに欠けたかなぁという印象。

善人ぶるつもりはないけれど、「青森・長野・岡山の人たちがこれを機会にこの番組を気に入って、あわよくばネットされればなぁ」「前回はもっと盛り上がったのに」などと、いつのまにか「にち10」を応援するような気持ちで聴いていた。

「これがホントの文化包丁」
この回で気になったのは、安住アナが披露した次の話。

荒川区は文化放送の送信所(埼玉県川口市)が近いため文化放送の電波が強く、「ホントに荒川・川口のスゴい所では、台所で奥さんが、こう、偶然包丁2本をまとめて持って、こう何か、俎の上でアジのなめろうなんかをつくろうと、俎の上をポンポンポンポンたたいていたら、2本の包丁がアンテナ代わりになって、俎のあたりから文化放送が聴こえたっていうぐらいなんですから」「これがホントの文化包丁」とのこと。

文化放送送信所(埼玉県川口市赤井3丁目9番16号)(当ブログ内)

川口桜まつりin文化放送送信所(埼玉県川口市赤井3丁目9番16号、2008年4月4日(金)〜6(日)) (当ブログ内)

おそらくこれは、「これがホントの文化包丁」という単なる落し話なのだとは思うけれど、以前にこのブログでも「人間の体がアンテナ代わりとなり電波を受信する事は起こり得る」という話を取り上げたことがある:

不可思議事件ファイル 悪霊の声が聞こえる「特命リサーチ200X II」(日本テレビ、2003年6月15日(日)19:58-20:54) (当ブログ内)

さて、安住アナの話では、「2本の包丁がアンテナ代わりになって」いるということになっていた。

しかし、この「文化包丁」話が仮に事実だとすれば、包丁はアンテナではなくバリコン(可変コンデンサー)の機能を果たしたのではないかと思う。ラジオ受信機で言えば、選局するためのチューナーの部分。

以下、電波や電子の素人で文系の私が書いていることなので、言い回しが不自然だったり、内容が微妙に事実と異なる可能性もあるのでご容赦を。お詳しい方がいらっしゃれば、是非とも教示ください。

コンデンサーとは、導体(電気を通す物体)でできた2枚の板などを、接触しないように空間を空けたり絶縁体を間に挟んだりして重ねあわせたもので、導体部分の重なりあう面積の大小によってコンデンサーに溜まる電気の容量が変化し、回路に流れる交流電流の周波数が変化する(のかな?)。

ラジオを作ろう3手作りバリコン

ただ、アジをたたきにする場合、2本の包丁が交互に絶えず動いている状態である。よって、2つの導体(包丁の刃の部分)の重なりあう面積は絶えず変化している。すなわちこれは、ラジオのダイヤルを絶えずコロコロと動かしている状態であり、安定して文化放送が受信できるかどうか疑わしい。

百歩譲って、送信所の近くなら、過変調が起きて、文化放送にピッタリとチューニングが合っていなくても文化放送が入感することも起こりうるかもしれない。

以上は、あくまでも仮定に基づく論理上の可能性の話で、実際に起こりうるかどうかは疑問だ。

それに、「俎のあたりから文化放送が聴こえた」ということは俎がスピーカーとして機能していることになるが、回路につながっていないので、やはりこれはあり得ない話だと思う。

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