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週刊タケダ記者(仮)vol.36(2009年7月5日(日)-2009年10月10日(土)分)

○週刊タケダ記者(仮)vol.36 (2009年7月5日(日)-2009年10月10日(土)分)

3か月ぶりの「週刊タケダ記者」です……っていつもこんな出だしですみません。


国会担当、中国通として活躍する「タケダ記者」ことTBSラジオの武田一顕記者は、いまや同局の名物記者。国会で動きがあると颯爽と登場し、独特のアイロニーで辛口に調味された情報提供・分析で番組を盛り上げている。

小林信彦の『週刊文春』連載コラム「本音を申せば」でも好評価を受けている武田記者の、「BATTLE TALK RADIO アクセス」(TBSラジオ、月〜金22:00-23:50)における発言のなかで「これは!」と思ったものをご紹介。表現の面白さを重視した「タケダ節」収集といった趣を目指す予定。

* * *

「BATTLE TALK RADIO アクセス」(TBSラジオ、2009年10月9日(水)22:00-23:50)

この日は、双日総研主任エコノミスト・吉崎達彦がゲスト。

「中国に行った総理大臣、日本の総理大臣は、1年以内に辞めるってジンクスがあるんですよ」

北京から、日中韓首脳会談の展望について:

麻木久仁子 やっぱりそれは、中国にしては頑張ってもてなしてる感があるんですか? それとも、だいたい中国はこんな感じなんですか?。
武田記者 これはね、難しいところでして……。
麻木 えぇ。
武田記者 あのぅ、よく言うんですけどね、中国に行った総理大臣、日本の総理大臣は、1年以内に辞めるってジンクスがあるんですよ。
麻木 えぇ〜!
二木啓孝 ははははは。
武田記者 これはまず、日本は任期短いですから、麻生[太郎・前総理大臣]さんも辞めたでしょ、まぁ、1年で辞めちゃった。福田[康夫・元総理大臣]さん、それから安倍[晋三・元総理大臣]さんは就任してすぐ行って——
二木・吉崎達彦 うん。
武田記者 そんで結局1年しかもたなかったですよね?
麻木 うんうん。
武田記者 で、あのぅ——小泉[純一郎・元総理大臣]さんのことは後で話しますけど——その前もず〜っとそういうの続いてるんですね。
二木・麻木 うん。
武田記者 小泉さんなんかは、就任して2001年のときの9月に、日帰りで北京に来たんですよね。非常に素っ気ない、「あんまり、僕はあんまり仲良くしたくないんだけど、しょうがないから行くから」っていうのが小泉さんだったんですよね。
二木 うん。
麻木 うんうん。
武田記者 で、靖国問題もありましたから。そういう人は、どっちかって言うと長続きする。

 

「福田総理なんかは、山東省に行ったりですね、その、ちょっとこう、地方を見たりする。で、熱烈歓迎で、やられて、それに毒されて、だいたい中国に取り込まれて帰ってくる訳ですよね」

ひきつづき、北京から、日中韓首脳会談の展望について:

武田記者 そうすると、今回の鳩山[由紀夫・総理大臣]さんの訪中ってのは、どちらかっていうと、素っ気ないですね。1泊しかしませんし。
二木 1泊ですねぇ。
麻木 あぁ〜。
武田記者 それからそのぅ、胡錦濤[中華人民共和国・国家主席]さんと会う会わないってのも、最後まで調整がもつれ込みましたし——
麻木 はぁ〜。
武田記者 それ、で、今回は、国際的……日中韓のマルチ会談でしょうがないから来たってところがありますから。
麻木 はぁ〜、ってことは端で見ているアメリカが「なんだよぉ、オレのいない所でずいぶん仲良くなって来たじゃないかよ」っていう風に見えるようなスケジュールじゃない?
武田記者 それはそうだと思いますね。それからあの、地方にも行きませんね。
麻木 はぁ〜。
武田記者 前回は、福田[康夫・元総理大臣]さんにしても——麻生[太郎・元]総理は行きませんでしたけど——福田総理なんかは、山東省に行ったりですね、その、ちょっとこう、地方を見たりする。で、熱烈歓迎で、やられて、それに毒されて、だいたい中国に取り込まれて帰ってくる訳ですよね。そううことは、今回の鳩山さんはなさそう。

 

「当面……どっちも信用できませんから」

日米中関係について:

麻木久仁子 ホント最後にひとことで言ったら、当面吉崎さんは、やっぱりどっち重視?
吉崎達彦 いやぁ、あのねぁ、やっぱりねぇ、信用できるのは長く付き合ってるほうだと、私は思うんですよね。
麻木 武田記者に聞いてみよ。武田さ〜ん。
武田記者 は〜い。
麻木 結局いろいろあってですね——
武田記者 はい。
麻木 ……当面どっち?
武田記者 当面? ふふふ。当面……どっちも信用できませんから。アメリカも中国も……。
二木・麻木・吉崎 ははははは。
吉崎 大丈夫か、北京からそういう話して?
武田記者 自分の国のことしか考えてませんから。

 

「共産中国ってのはピーク過ぎたような気がしましたね」

中華人民共和国について:

武田記者 仮説を立てると、私はこのあいだの60周……中国の建国60周年を見ててちょっと思ったのは——
  麻木久仁子 えぇ。
武田記者 もうね、中国、中国共産……共産中国ってのはピーク過ぎたような気がしましたね。
麻木 はぁ。はぁはぁはぁ。
吉崎達彦 はいはい。
武田記者 王朝の最盛期を過ぎて衰退期に中国……中国こそが衰退期に入ってるんじゃないか。寺島[実郎・多摩大学学長・三井物産戦略研究所会長・財団法人日本総合研究所会長]大先生とは真っ向から反対しますけど——
二木・吉崎
 はははは。
麻木 はぁはぁはぁはぁ。
武田記者 そんな気持ちで私は60周年を見てました。

* * *

武田記者の画像

◇久びさの新情報ですが、『ラジオライフ』2009年11月号(三才ブックス)の堀尾正明(「土曜朝イチエンタ。堀尾正明+PLUS!」TBSラジオ、土5:00-8:30)のインタヴューの写真の一枚に武田記者が写っています。

ケンイチさんがコメント欄で、武田記者の画像を紹介して下さいました。度たびありがとうございます。助かります。TBSラジオのメール・マガジン『954プレスメール』に貼られたリンクから見ることのできるコンテンツ「〜TBSラジオプレスメール〜 954写真缶」の一部です。ケンイチさんのコメントに貼られたリンクからも見ることはできますが、下記のサイトから『954プレスメール』を購読してからご覧になることをおすすめします:

TBS RADIO 954kHz | 〜TBSラジオプレスメール〜

◇「週刊タケダ記者(仮)vol.11」にコメントしてくださった方(残念ながら無記名)が、「久米宏 ラジオなんですけど」(TBSラジオ、土13:00-15:00)のウェブページに武田記者の画像が掲載されていると紹介して下さいました:

久米宏 ラジオなんですけど[先週のエンターテインメント!!
(2008年04月12日(土曜日))]

◇既にコアな武田記者ファンであればご存知かもしれませんが、武田記者の画像が、意外なことに文化放送のサイトに載っています。

「文化放送報道部日記 「健司と宏枝 22センチのマイク」」という文化放送報道部のブログの2006年10月10日付けのエントリーで、安倍晋三首相(当時)の中国・韓国訪問の同行取材の韓国編で、取材中のスナップのひとつとして掲載されています。下記のページの3枚目の画像に注目:

○文化放送報道部日記 「健司と宏枝 22センチのマイク」:
安倍とどこまでも(韓国篇)   =吹野=

● △ ■ ×

私 は「アクセス」ぐらいしかチェックできないので、武田記者が登場していると思われるTBSラジオの他のワイド番組(「森本毅郎・スタンバイ!」「荒川強啓 デイ・キャッチ!」など)で「これは!」と思われる発言を聴いた方は、お手すきの際にでもこのエントリーのコメント欄で情報提供して下されば嬉しいです。 例えば、「「デイ・キャッチ!」で○×について△□と言っていた」程度で構いません。

* * *

「週刊タケダ記者(仮)」バックナンバー:

週刊タケダ記者(仮)vol.1

週刊タケダ記者(仮)増刊号

週刊タケダ記者(仮)vol.2(2007年11月11日(日)-11月17日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.3(2007年11月18日(日)-11月25日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.4(2007年11月25日(日)-12月1日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.5(2007年12月2日(日)-12月29日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.6(2007年12月30日(日)-2008年1月12日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.7(2008年1月13日(日)-2008年2月2日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.8(2008年2月3日(日)-2008年2月29日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.9(2008年2月30日(日)-2008年3月15日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.10(2008年3月16日(日)-2008年3月29日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.11(2008年3月30日(日)-4月12日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.12(2008年4月13日(日)-2008年5月3日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.13(2008年5月4日(日)-2008年5月10日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.14 (2008年5月11日(日)-2008年6月7日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.15(2008年6月8日(日)-2008年6月15日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.16(2008年6月15日(日)-2008年7月5日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.17(2008年7月6日(日)-2008年7月12日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.18(2008年7月13日(日)-2008年8月2日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.19(2008年8月3日(日)-2008年8月9日(土)分)

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週刊タケダ記者(仮)vol.22(2008年9月7日(日)-2008年9月13日(土)分 )

週刊タケダ記者(仮)vol.23(2008年9月14日(日)-2008年10月4日(土)分

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