※マジ高さんご本人のご指摘 に基づき若干の加筆修正(2009年10月10日)
先日ご紹介したネット・ラジオ「桜川マキシム」主催の「N-1グランプリ」(仮称) で、「マジ高ネットラジオ」 というポッドキャスティング番組が紹介されていた。審査の対象となっていたのは、Perfume のうちふたりがフライデーされたことについて取り上げた回:
○マジ高ネットラジオ : Perfumeフライデー事件総括〜マジ高ネットラジオ第112回放送
○第170回 「N-1グランプリ(仮称)の一 『マジ高ネットラジオ』さんを聞きました!」 (桜川マキシム)
○N-1グランプリ(仮称)(桜川マキシム:ネットラジオ) (当ブログ内)
「マジ高ネットラジオ」は、Perfume の話題を中心として、「アイドル話、ゲーム話、政治談義、ゲスい話」を取り上げるネット・ラジオだ。
配信者のマジ高さんというかたは、マイナー時代からの Perfume ファンのようで、このネットラジオは、Perfume ファンのあいだでは一定の知名度を獲得しているようだ。
声や話し方の印象は、お笑い芸人の田代32に似ているかもしれない。
○田代32の歩き旅の続き
いまのところ、この番組が「N-1グランプリ」(仮称) では頭ひとつ飛び出しているという感じ。
聴いてみて次の2つの点が印象に残った:
(1)一緒に歌えばオリジナル
なんといっても、印象に残るのはオープニングおよびエンディングで流れるテーマ曲だ。正直言って、初めて聴いたときは「ヤバい人かな?」と思ったが、今ではこの歌が耳から離れなくなっている。たまに気を抜くと、「♪ま・じ・た・か・ネットラジ〜オ」と、うっかり口ずさんでしまうほどだ。
「マジ高ネットラジオ」 の場合は、詞・曲ともにマジ高さんご自身のオリジナル作品とのこと(「マジ高ネットラジオ」126回 )。
ただ、著作権フリー音源を自分のポッドキャスティングのテーマ曲として使っている人も多い。不特定多数の人の使用に堪えるものとして公開されているフリー音源は、たとえそれがプロによって制作された高品質のものであっても、どうしても焦点がぼやけたものに感じられてしまう。また、大抵の場合は打込みなので迫力に欠けるところもある。本編とのつながりに違和感を感じるときもある。
しかし、そのような音源でも、自らつくった歌詞を乗せて自ら歌ってしまえば、オリジナリティーを付加することができ、ワン・アンド・オンリーの曲になるということに、「マジ高ネットラジオ」 を聴いて気づいた。
自分で作曲したり音源をつくったりするのは難しいかもしれないが、歌ってみるというのはありだと思う。
あと、話題と話題の間に挿入されるジングルの雰囲気が、「誠のサイキック青年団」(ABCラジオ、1988年4月3日〜2009年3月8日、日25:00-26:45)に雰囲気が似ている気がする。
(2)アドリブでなくてもオリジナル
私にとって、ひとりしゃべりの最高峰は伊集院光だ。
それが災してか、インプロヴィゼイション的なトークがひとりしゃべりの神髄だと勝手に心得てきた。最初の言葉が次の言葉を引き出すようなトーク、あるいは、導火線に次つぎと火がついて、気づくとあたり一面火の海、爆薬が次つぎと火を噴く唯中で「これこそ、せうとくよ」と恍惚のうちに叫びたくなるようなトーク——そういうものに最高の価値を見いだしてきた。
しかし、冷静になって考えれば当然のことだが、前もって話す内容をじっくりと練り上げてから放送に臨むことも、ひとりしゃべりのラジオの正攻法のひとつだ。自分で練った内容であれば、アドリブの要素は少なくても充分オリジナルなトークと言える。
ちなみに、この回の「マジ高ネットラジオ」 では話す内容を事前にまとめたら、A4のノート3ページがびっしり埋まってしまったとのこと。
* * *
総じて言えば、アイドル・ファン、とりわけ Perfume ファンの人なら、必ずや愉しめる内容になっているはずなので一度聴いてみると良いかもしれない。
だからといって、取り上げられている話題への関心が薄い私のような者でも愉しめないということではない。話にはそれなりに筋が通っていて、理知的に構成されているので、門外漢が聴いてもちゃんと理解できる。よって、新規リスナーにとっての参入障壁は低い。なによりも、丁寧な話し方にとても好感がもてる。
正直なところ、アイドルにさほど興味のない私にとっては、必ずしも胸に響く話題ばかりではないが、とりあえずブックマーク。毎回聴くかどうかは別として、地上波のラジオがつまらない時にいつでも聴けるようにキープしておきたい感じ。
とは言え、「N-1グランプリ」(仮称) で紹介されて以降は毎回聴いている。
今日も頭の中であの歌が鳴り響く。
・Perfume 「Baby Cruising Love」(2008年)
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