週刊タケダ記者(仮)vol.35(2009年3月1日(日)-2009年7月4日(土)分)
○週刊タケダ記者(仮)vol.35(2009年3月1日(日)-2009年7月4日(土)分)
ご無沙汰しておりました、「週刊タケダ記者」です。4か月程のブランク、全くもって週刊でない羊頭狗肉。書き起こしって、時間の余裕がないとできないのです。
ただ、先ほど前回の「週刊タケダ記者」を確認してみたら、「麻生内閣の内閣改造でなく解散を期待……」のような内容でした。永田町は4か月間まったく動いていないようです。
国会担当、中国通として活躍する「タケダ記者」ことTBSラジオの武田一顕記者は、いまや同局の名物記者。国会で動きがあると颯爽と登場し、独特のアイロニーで辛口に調味された情報提供・分析で番組を盛り上げている。
小林信彦の『週刊文春』連載コラム「本音を申せば」でも好評価を受けている武田記者の、「BATTLE TALK RADIO アクセス」(TBSラジオ、月〜金22:00-23:40)における発言のなかで「これは!」と思ったものをご紹介。表現の面白さを重視した「タケダ節」収集といった趣を目指す予定。
○「BATTLE TALK RADIO アクセス」(TBSラジオ、2009年7月1日(水)22:00-24:00)
この日は、欠席の宮崎哲弥の代役としてライムスター宇多丸が登場し、トークパーソナリティーを務めた。
「この人は東国原さんを大臣に入れて、そして自分の子飼いである中山成彬[……]を宮崎県知事に立たせようとした」
武田記者 それからもうひとりは、この東国原知事の起用をやりたかったのは、森喜朗元総理ですね。えぇ、この人は東国原さんを大臣に入れて、そして自分の子飼いである中山成彬[衆議院議員]——えぁ? 前国土交通大臣か? 3日間、1週間ぐらい、3日間ぐらいしか国土交通大臣やんなかった——あの中山さんを宮崎県知事に立たせようとしたわけですよね。
渡辺真理・宇多丸 えぇ〜!?
武田記者 それ、だからまぁ、改革、自民党の改革っていうのは、だいたいまぁ、掘っていくとそういうことになるっちゅうことですよね。
宇多丸 そんなふざけた話ですか?
武田記者 そういうことでしょう。
宇多丸 ひどいなぁ。
武田記者 で、それは麻生さんにしてみれば、東国原さんは、どうも、その……総裁にしてくれみたいな話になっちゃって、評判も悪いし、えぇ、そこの話は乗れないっていう風にず〜っと、どんどんどんどん話が小さくなっていっちゃって、結局ふたり。経済財政担当大臣と国家公安委員長。註 中山成彬の国土交通大臣任期は、2008年9月25日〜9月28日。大臣辞任理由は、成田空港拡張工事反対派についての「ごね得」発言。次期衆議院議員選挙不出馬を表明し、取り消し、再度表明した。そして、2009年6月29日に再度衆院選出馬への強い意欲を表明。
※この話を聞いてひとつの妄想が浮かびました。
(1)衆議院議員選挙直前の政権浮揚のための内閣改造の目玉として、東国原宮崎県知事入閣、その空席に中山成彬宮崎県知事選挙出馬という森喜朗案を携えて、古賀誠・自由民主党選挙対策委員長が宮崎県を訪問(ここまでは、武田記者の発言の通り)。おそらく、入閣の代りに、知事選での中山支持も要請。
(2)話を聞いた東国原知事は、私に宮崎県のトップを退かせようと言うならば、私を自民党のトップに据えるぐらいの覚悟があるのかと応答。
(3)「東国原、自民党総裁の座を要求」とマスコミが報道。
(4)森喜朗案の中山成彬の部分について、東国原知事は口止めされたか、自発的に発言を控え、「自民党総裁の座を要求」の部分だけが唐突な印象を伴ってひとり歩き。
このように邪推すると、唐突に思えた「東国原、自民党総裁の座を要求」という話がワリと自然な流れのように思えてきます。
どうでしょう?
「目玉でしょう! ダブル林ですからねぇ」
麻生太郎内閣の内閣改造、林芳正・経済財政担当相、林幹雄・国家公安委員長の起用について:
渡辺真理 これね、武田さん、あの、内閣改造とかね、いろいろ言われてて、選挙を睨んでそれをするってのも変だと思いますよ。だってね、えっと、中川[昭一・前財務大臣兼金融担当大臣]さんが、まぁ、酩酊会見の後に辞めて、で、鳩山[邦夫・前総務大臣]さんを更迭して、で、その人事を補充しなきゃっていうタイミングは、さっき麻生さんの話がね本記の中でも入ってきましたけど、「だからこのタイミングです」って言われても全く納得できない。「いや、だから、このタイミングってよく解んないんですけど〜」っていう感じだし、やったほうがよかったんですか、このふたりっていうのは? 今日の補充人事。
武田記者 目玉でしょう!
渡辺・宇多丸 ふふふふふ。
武田記者 ダブル林ですからねぇ、目玉なんでしょ、これは?
「「どうですか?」って自民党の人に聞きましたけど、「え、ホントにふたり !? カエルのションベンみてぇな話だなぁ」」
ひきつづき、麻生太郎内閣の内閣改造、林芳正・経済財政担当相、林幹雄・国家公安委員長の起用について:
武田記者 まぁ、ホントにこれ、僕は、それ、これ終った後、「どうですか?」って自民党の人に聞きましたけど、「え、ホントにふたり!?」——
渡辺真理・宇多丸 ははははは。
武田記者 「カエルのションベンみてぇな話だなぁ」——。
宇多丸 ははははは。
渡辺 そこまで、そこまで言うんですか?
武田記者 て言うぐらい、自民党の中でもチョッと、あまりにも……まぁ、もうちょっと洒落た言い方をすれば、大山鳴動して——
宇多丸 うぅん、鼠——
武田記者 鼠とは言いませんけども——
渡辺 鼠までいかないでしょう?
宇多丸 林二匹。
武田記者 そのニュース自体としては非常に小さい、えぇ、改造になってしまって、これでは——
渡辺 やったほうがよかった?
武田記者 政権浮揚はチョッと望めないという見方が大勢ですよね。
武田記者の画像
◇ケンイチさんがコメント欄で、武田記者の画像を紹介して下さいました。度たびありがとうございます。助かります。TBSラジオのメール・マガジン『954プレスメール』に貼られたリンクから見ることのできるコンテンツ「〜TBSラジオプレスメール〜 954写真缶」の一部です。ケンイチさんのコメントに貼られたリンクからも見ることはできますが、下記のサイトから『954プレスメール』を購読してからご覧になることをおすすめします:
◇「週刊タケダ記者(仮)vol.11」にコメントしてくださった方(残念ながら無記名)が、「久米宏 ラジオなんですけど」(TBSラジオ、土13:00-15:00)のウェブページに武田記者の画像が掲載されていると紹介して下さいました:
◇既にコアな武田記者ファンであればご存知かもしれませんが、武田記者の画像が、意外なことに文化放送のサイトに載っています。
「文化放送報道部日記 「健司と宏枝 22センチのマイク」」という文化放送報道部のブログの2006年10月10日付けのエントリーで、安倍晋三首相(当時)の中国・韓国訪問の同行取材の韓国編で、取材中のスナップのひとつとして掲載されています。下記のページの3枚目の画像に注目:
私 は「アクセス」ぐらいしかチェックできないので、武田記者が登場していると思われるTBSラジオの他のワイド番組(「森本毅郎・スタンバイ!」「荒川強啓 デイ・キャッチ!」など)で「これは!」と思われる発言を聴いた方は、お手すきの際にでもこのエントリーのコメント欄で情報提供して下されば嬉しいです。 例えば、「「デイ・キャッチ!」で○×について△□と言っていた」程度で構いません。
「週刊タケダ記者(仮)」バックナンバー:
| 固定リンク
« 竹内義和のオタク部屋(オタクの電脳放送局、2009年7月1日配信) | トップページ | 「ヱヴァンゲリヲン新劇場版・破」公開記念 深夜の緊急鼎談(TBSラジオ、2009年6月14日(日)25:30-28:00) »
「AM」カテゴリの記事
- 文化放送の送信所でお花見。2025年の「川口桜まつり」(会場:文化放送川口送信所)は3月28日(金)~3月29(土)(2025.03.26)
- 在京ラジオ局新規採用者数一覧(1987〜2022年度)(2023.03.05)
- ラジオ局売上高ランキング(関東)令和3(2021)会計年度(2023.02.18)
- 在京ラジオ局新規採用者数一覧(1987〜2021年度)(2023.02.18)
- 参議院議員選挙:東京圏ラジオ局の開票速報番組一覧(各局、2022年7月10日(日))(2022.07.08)
「TBSラジオ」カテゴリの記事
- 在京ラジオ局新規採用者数一覧(1987〜2022年度)(2023.03.05)
- ラジオ局売上高ランキング(関東)令和3(2021)会計年度(2023.02.18)
- 在京ラジオ局新規採用者数一覧(1987〜2021年度)(2023.02.18)
- 参議院議員選挙:東京圏ラジオ局の開票速報番組一覧(各局、2022年7月10日(日))(2022.07.08)
- 在京ラジオ局新規採用者数一覧(1987〜2020年度)(2022.02.12)
「ラジオ」カテゴリの記事
- 文化放送の送信所でお花見。2025年の「川口桜まつり」(会場:文化放送川口送信所)は3月28日(金)~3月29(土)(2025.03.26)
- 在京ラジオ局新規採用者数一覧(1987〜2022年度)(2023.03.05)
- ラジオ局売上高ランキング(関東)令和3(2021)会計年度(2023.02.18)
- 在京ラジオ局新規採用者数一覧(1987〜2021年度)(2023.02.18)
- 参議院議員選挙:東京圏ラジオ局の開票速報番組一覧(各局、2022年7月10日(日))(2022.07.08)
コメント
武田記者って4月の改編以降、ちょっとホサレ気味じゃないですか?
ストリームが終了して小西・勝谷との最凶コラボもなくなりましたし、アクセスでの政局監視委員会も4月から開かれていませんしね。
最近の仕事ぶりは淡々とリポートしているだけであまり面白くないですね。
宇多丸の回は久々のタケダ節でよかったですけど。。。
あまりにも過激なので上層部に睨まれでもしているのでしょうか?
投稿: | 2009年7月 6日 (月) 19時32分
MasarauSさんのウラ読み。なるほどストンと胸に落ちます。でも中山さんが今さら知事選に出ても落ちるんじゃないでしょうかねー。自称キングメイカー蜃気楼の威光はすでに有名無実化してるし、中山さんは麻生さん以上に「ブレる人」のイメージが定着してしまったし。
まあ、それほどまでに流動化している自民党。当の森さん(石川2区)も民主党候補のTMさんに敗れる可能性が囁かれております。ちなみに私はTMさんの大ファンです。「美人すぎるナントカ」いうのとケタ違いの美しさです。MasaruSさんも是非検索してみてください(笑)。
ところで私の印象だと、以前の武田記者は言葉を選んでフルスイングしていたのが、これだけ点差が離れているのにゲームセットが無い状況、いちいち付き合いきれんとばかり全部のボールをやみくもにフルスイングしてる感じですかね。そこがまた面白いなあと思うのですが。
投稿: やきとり | 2009年7月12日 (日) 02時00分